何はともあれ野球推しです。
今回は今季の補強はどのくらい上手くいったのか、各球団各選手ごとにS~Eの6段階で評価をしたいと思います。評価の明確な基準はなく主の独断と偏見で評価することをご承知おきください。各評価のイメージは以下の通りです。
S(補強大成功!!期待以上の大活躍!!!)
A(補強成功!!年俸以上の活躍!!)
B(戦力化に成功!!年俸分の活躍はできた!!)
C(ある程度の活躍はできたか!)
D(期待値よりは低いが最低限の活躍)
E(活躍ならず)
補強には必ずお金が必要ですので、その費用に見合う活躍をしたかどうかが今回の評価基準の大本になっています。外国人選手に関しては残留で契約したこと自体が補強だと思うので、新加入の選手だけでなく以前から在籍していた選手も評価対象にしています。また、ドラフトで加入したルーキー達は必ずしも即戦力ということではないと思うので振り返りはしますが、評価はしませんので皆さんで評価を考えて欲しいと思います。
※成績は全て2024年の成績です。
今回は悔しい2年連続5位
東京ヤクルトスワローズです!!!
目次
- ドラフト指名一覧
- 日本人選手の評価
- 外国人選手の評価
- まとめ
1位:西舘 昂汰 (専修大) 投手
一軍:なし
二軍:試5、回9、防5.00、勝1、振11
1位の西舘選手は即戦力として期待されましたが、今季はケガの影響で早々にトミージョン手術が発表されたため、一軍デビューは持ち越しになりました。来季も開幕は間に合わないと思いますが、シーズン途中には復帰できると思うのでパワーアップして帰ってきて欲しいです。
2位:松本 健吾 (トヨタ自動車) 投手
一軍:試3、回14.1、防4.40、勝1、振12
二軍:試14、回50.2、防2.49、勝4、振39
2位の松本選手は社会人トップクラスの投手で即戦力として期待されましたが、一軍デビューこそ無四球完封という圧倒的な投球を見せましたが、その後はプロの壁に阻まれました。ケガでの離脱もありましたね。ただ、二軍では好成績を残しているので来季は一軍でローテを回りたいです。
3位:石原 勇輝 (明治大) 投手
一軍:試1、回1、防9.00、勝0、振0
二軍:試25、回22.1、防6.04、勝0、振19
3位の石原選手は中継ぎ左腕として期待されましたが、二軍でも防御率6点台と苦しみましたね。終盤には一軍デビューも果たしましたが、そこまで打ち込まれてしまいました。オフにはウインターリーグに参加し武者修行しているので何か掴んで帰ってきて欲しいです。
4位:鈴木 叶 (常葉菊川高) 捕手
一軍:試2、率500、安2、本0、打2、得0、盗0、O1.000
二軍:試57、率196、安36、本2、打20、得15、盗0、O483
4位の鈴木選手は高卒ルーキーということもあり二軍でじっくり育成という形でしたが、シーズン途中に一時的に捕手不足に陥った時期がありその時に一軍デビューを果たしました。その一軍では打撃で存在感を見せましたし、インパクトのある1年目だったと思います。来季は二軍で好成績を残し実力で一軍昇格を果たしたいです。
一軍:試6、率000、安0、本0、打0、得0、盗0、O000
二軍:試95、率221、安71、本0、打15、得19、盗11、O561
5位の伊藤選手は独立リーグから加入した選手でオープン戦で猛アピールを見せ開幕一軍を掴みました。ただ、開幕後は結果残せずシーズンのほとんどを二軍で過ごしました。二軍では積極的に起用されていますし、時期レギュラー候補として期待されていると思います。来季は二軍でアピールし、一軍での出番を増やしたいです。
日本人新加入選手
北村 拓己(巨人、現役ドラフト)年俸:1700万 C
一軍:試48、率125、安5、本1、打4、得2、盗2、O429
二軍:試21、率219、安16、本0、打0、得6、盗0、O538
巨人から現役ドラフトで加入した北村選手は内野の守備固めを中心に一軍で48試合に出場しました。打撃では中々結果が残せませんでしたが、一軍にいる期間が長かったですし、ユーティリティーとして必要な戦力だったと思います。年俸も考慮に入れC評価としました。
西川 遥輝(楽天、退団後加入)年俸:1600万 S
一軍:試113、率260、安80、本1、打24、得43、盗10、O675
二軍:なし
楽天から加入した西川選手は今季は一軍で113試合に出場し、主力格として復活を印象付けました。塩見選手がケガで離脱する中、流石に塩見級とはいきませんでしたが、十分に穴を埋める活躍を見せました。年俸もかなり低く獲得出来ていますし、文句なしのS評価です。
嘉弥真 新也(ソフトバンク、退団後加入)年俸:2000万 D
一軍:試9、回4.1、防14.51、勝0、H1、振4
二軍:試29、回25.2、防2.81、勝1、振21
ソフトバンクから加入した嘉弥真選手はチームに足りない中継ぎ左腕として期待されましたが、今季は一軍でも打ち込まれる場面が多く苦しいシーズンとなりました。二軍ではまずまず抑えていたものの、一軍で結果を残すことが出来たなかったためオフに引退を発表しました。通算472試合に登板した鉄腕でした。13年間の現役生活お疲れ様でした。
増田 珠(ソフトバンク、退団後加入)年俸:600万 B
一軍:試52、率207、安19、本2、打6、得8、盗0、O570
二軍:試51、率267、安48、本2、打20、得26、盗9、O715
ソフトバンクから加入した増田選手は外野のレギュラー候補兼一三塁のバックアップとして期待されましたが、今季は一軍でスタメン起用も含め52試合に出場しました。2本塁打とパンチ力も見せましたね。年俸もかなり低いことを考慮しB評価としました。
宮川 哲(西武、トレード)年俸:2000万 D
一軍:試4、回4、防6.75、勝0、振4
二軍:試38、回38.2、防4.42、勝1、S1、振30
宮川選手は元山選手とのトレードで加入した中継ぎ投手です。ブルペン陣を厚くすることが期待されましたが、今季は一軍で結果を残すことが出来ず4試合の登板に留まりました。二軍ではある程度イニングを消費してくれているのがせめてもの救いですね。年俸も考慮しD評価としています。
岩田 幸宏(育成から昇格)年俸:320万 S
一軍:試81、率228、安28、本1、打7、得19、盗10、O543
二軍:試36、率321、安36、本1、打8、得18、盗10、O818
岩田選手は俊足巧打の外野手です。プロ3年目として迎えた今季は春季キャンプからアピールを重ね、開幕直前に支配下昇格を果たしています。開幕後は一軍で守備固めや代走を中心に81試合に出場し10盗塁と存在感を見せました。スタメン起用される時期もありましたし、戦力となりましたね。低年俸ということもあり文句なしのS評価です。
橋本 星哉(育成から昇格)年俸:300万 C
一軍:試1、率000、安0、本0、打0、得0、盗0、O000
二軍:試103、率261、安86、本7、打42、得43、盗8、O699
橋本選手は巧打が武器の育成捕手です。プロ2年目として迎えた今季は二軍で103試合に出場し7本塁打、8盗塁、OPS699と好成績を残し、シーズン途中に支配下昇格を果たしました。ヤクルトの捕手陣にケガ人が続出した時期でもコンディション万全で貴重な戦力となっていましたね。その貢献度と年俸を考慮しC評価としました。
外国人選手
サイスニード(来日4年目)年俸:2億3100万 D
一軍:試24、回120、防5.03、勝2、振89
二軍:なし
サイスニード選手は先発の柱として期待されましたが、今季は1年間ローテーションを守り120回を投げましたが、防御率5点台で2勝に留まるなど苦しいシーズンとなりました。ヤクルトの先発陣は全体的に厳しかったですね。高年俸ということもありD評価としています。
ロドリゲス(来日2年目)年俸:1億1200万 B
一軍:試32、回45、防1.60、勝1、H9、振44
二軍:試17、回43、防1.67、勝1、S2、振29
ロドリゲス選手はポテンシャルの高い若手有望株の外国人投手です。今季は二軍で防御率1点台に抑え、一軍でもビハインド中心ながら防御率1点台と好成績を残しました。個人的にはもう少し序列を上げていい場面で起用しても良かったのかなと思います。その成績と年俸を考慮しB評価としました。
ヤフーレ(来日1年目)年俸:8100万 A
一軍:試23、回129.1、防3.34、勝5、H1、振84
二軍:なし
ヤフーレ選手は先発の柱として期待された外国人投手です。今季は1年目ローテを回り129回を投げ防御率3点台と安定してイニングを消費しました。前半戦は調子よく勝ち星を重ねていたものの後半戦は中々勝ち星に恵まれませんでしたね。年俸もそこまで高くないということもありA評価としました。
エスパーダ(来日1年目)年俸:9940万 D
一軍:試24、回27、防5.00、勝0、H5、振16
二軍:試19、回19、防0.95、勝0、S3、振27
エスパーダ選手は今季守護神候補として期待され加入しましたが、ケガの影響もあり中々調子が上がらず一軍では24試合の登板にとどまりました。防御率5点台と成績も苦しかったです。ただ、二軍では防御率0点台と好成績を残していましたね。年俸と成績を考慮しD評価としています。
オスナ(来日5年目)年俸:2億9800万 A
一軍:試141、率267、安144、本17、打72、得54、盗0、O733
二軍:なし
オスナ選手は今季も打線の中軸を担うことが期待されていました。今季はほとんどの試合に出場しどちらもチーム2位となる17本塁打、72打点を挙げ、中軸としての仕事を全うしました。今季もチームにとって必要不可欠な選手でしたね。高年俸ということも考慮しA評価としました。
サンタナ(来日5年目)年俸:3億6500万 S
一軍:試122、率315、安132、本17、打70、得57、盗2、O905
二軍:なし
サンタナ選手はオスナ選手と同様に今季も打線の中軸を担うことが期待されていました。今季はケガでの離脱があったものの規定打席に到達しリーグ2位の打率315、OPS905と圧倒的な成績を残しました。これだけ打低のシーズンだったのにも関わらず昨年よりも成績を上げていますからね。高年俸ですが文句なしのS評価です。
まとめ
2年連続最下位から今季2位に躍進した日本ハムは新庄監督が就任したこの3年目は積極的に補強を行いそれが今季実った形となりました。ここ2年と比べてトレードは少なかったですが、FAの山崎選手に加え億越えの外国人を6人保有するなど今季勝負をかける布陣でした。全員が活躍することは出来ませんが、フロントの本気具合が感じられて良かったと思います。来季は本格的にリーグ優勝を狙う年になりそうです。