何はともあれ野球推しです。
今回は1球団ごとにドラフトで指名された選手の詳細と指名の意図、指名全体の感想、今後の補強についてをまとめてみました。
今回は王者がまさかのサプライズ指名!!
福岡ソフトバンクホークスです!!!
目次
- ドラフト指名一覧
- 各選手詳細と指名の意図
- 全体の感想
- 今後の補強について
ドラフト指名一覧
1位:佐々木 麟太郎(スタンフォード大)内
2位:稲川 竜汰(九州共立大)投
3位:鈴木 豪太(大阪商業大)投
4位:相良 雅斗(岐阜協立大)投
5位:髙橋 隆慶(JR東日本)
指名終了
育成指名
1位:池田 栞太(関根学園高)捕
2位:江崎 歩(福井工大福井)内
3位:大矢 琉晟(中京大)投
4位:大橋 令和(オイスカ浜松国際高)内
5位:鈴木 貴大(CLUB REBASE)外
6位:長﨑 蓮汰(滋賀学園高)投
7位:エミール セラーノ プレンサ(幸福の科学学園)外
8位:大山 北斗(中央大準硬式)投
指名終了
1位:佐々木 麟太郎(スタンフォード大)内
184㎝、120㎏、右投左打、20歳、アメリカで腕を磨くスラッガー
1位ではサプライズ指名となった佐々木選手をDeNAとの抽選で引き当てましたね。交渉出来るのは来年の6月からだったりMLBのドラフトでも指名可能性があるなど入団しないリスクもある選手ですが、それだけ魅力のある選手だったということだと思います。特に長打力は異次元の域に達していて高校通算本塁打数の記録保持者でもあります。守備、走塁は課題ですが打撃で大きくプラスを出せるポテンシャルを持つだけに今後が楽しみな選手です。
2位:稲川 竜汰(九州共立大)投
183㎝、90㎏、右投、22歳、ケガから復活した九州の怪物
2位の稲川選手は地元九州の大学出身の本格派右腕です。伸びのあるストレートが武器で回転数の高さはプロでもトップクラスにあるようですね。元々下級生の頃は九州で無双していた選手でケガの影響で長い期間登板がありませんでしたが今年になって復帰しています。コンディションが万全であれば即戦力期待の投手ですし、ポテンシャルは一級品です。
3位:鈴木 豪太(大阪商業大)投
175㎝、84㎏、右投、22歳、総合力の高い右の変則派
3位の鈴木選手は完成度の高い変則派右腕です。サイドスローながら長いイニングもこなせる選手で阪神にいた青柳選手のように先発で勝負が出来る選手です。ストレートの威力もありますがパワーで押すだけでなく総合力で勝負出来ますね。関西リーグでもMVPを獲得するなど無双中でしたし、即戦力期待です。
4位:相良 雅斗(岐阜協立大)投
184㎝、79㎏、右投、22歳、多彩な変化球を操る素材型
4位の相良選手はポテンシャルの高い本格派右腕です。3年時にブレイクしましたが、4年時は地方リーグでもやや苦戦していて評価が難しかった選手でこの位置での指名には正直驚きました。ただ、長身でストレートの威力が高く変化球も多彩ということで、プロでまだまだ伸びていく育てがいのある選手ですね。個人的には2、3年後に先発ローテ争いに加わるイメージでいます。
5位:髙橋 隆慶(JR東日本)内
186㎝、92㎏、右投右打、24歳、社会人トップクラスのスラッガー
5位の高橋選手は社会人屈指のスラッガーとして名をはせた選手です。今年は執拗な内角攻めに苦しみましたが、長打力は今年の指名選手の中でもトップクラスですね。右のスラッガーの一三塁手ということで現有戦力の競争を激化させるいい刺激になると思います。打撃の確実性やサード守備など課題はありますが、社会人トップクラスの選手ですしプロでどれだけやれるか注目です。逆に高橋選手が厳しいようだと社会人スラッガーの優先順位が下がってしまうと思います。
育成選手
育成は8人と例年よりは少なかったです。ただ、中身は素晴らしく1位の池田選手は支配下もあると思っていた爆肩の高校生捕手、3位の大矢選手もハマった時の投球は素晴らしく早期の支配下昇格が期待されます。大橋選手、長崎選手、エミール選手はポテンシャル抜群ですし、江崎選手、鈴木選手、大山選手は私は認知していなかったですが隠し玉として期待です。
指名全体の感想
1位の佐々木選手を含め選手のチョイスは独自色が少し見えましたが、補強ポイントを埋める指名が出来ていました。特に大学生投手は鈴木選手がある程度即戦力期待で、稲川選手、相良選手はポテンシャル重視です。ソフトバンクであれば佐々木選手が仮に入団しなくてもそこまで痛手ではありませんし、社会人スラッガーの高橋選手でリスクヘッジも行っているので全体的にいい指名だったと思います。
今後の補強
さてドラフトが終わったので今後の補強はFA、外国人、トレード、元NPB選手の引き抜き、育成からの昇格、現役ドラフトの6つの手段に絞られると思います。まだ、退団となる選手が出そろってないですし、トレードは他球団との兼合い、現役ドラフトは市場に出る選手がわからないということもあるので中々考察するのは難しいですが、現在わかっている範囲で補強を考えたいと思います。ちなみに現役ドラフトはプラスアルファだと思うので、ここでは考察はしません。
主な退団選手
投手:板東、濱口、田浦、武田、又吉
育成再契約組(村田、宮崎、川口、長谷川)
野手:育成再契約組(牧原巧)
入る選手がいるということは出る選手もいるのでここをまとめないわけにはいきませんね。
既存の支配下選手を見ると現在、ソフトバンクの支配下から外れる選手は育成再契約も含め10人が発表されています。投手を中心に大きく枠を空けていますね。武田選手、又吉選手、濱口選手など実績のある選手も多く退団となっていてやはり厳しさを感じますね。
ドラフトで獲得した支配下選手は5人ということであと6枠空いていますね。まだまだ余裕はありますし今オフも積極的に動くと思います。
ドラフト前に挙げた補強ポイント
※()内優先度
将来のエース候補(中)→稲川、相良
即戦力中継ぎ(中)→鈴木
捕手(超高)→池田(育成)
一三塁手(高)→佐々木、高橋
外野手(中)→鈴木(育成)、エミール(育成)
ソフトバンクは選手層が特に厚いので補強ポイントはあってないようなものですが、強いて言えば捕手が課題だと思っていました。ただ、ドラフトでは育成1位の高校生捕手である池田選手のみとそこまで優先度は高くなかったように感じます。既存の選手に期待しているのでしょう。
若手が若干くすぶっている一三塁手は超トッププロスペクトの佐々木選手に社会人トップクラスの高橋選手を追加し競争を激化させましたね。
ポストシーズンでは中継ぎ陣の層の薄さが見えてきているのでオフでの追加はあると思います。
外国人
在籍中の外国人選手
赤字:残留濃厚
投手:モイネロ、スチュワート、オスナ、ヘルナンデス
野手:ダウンズ
外国人選手は一軍に登録できるのが5人、ベンチ入りは4人というルールがあるのでそのことを頭に入れながら補強を考えていきたいです。
現在在籍している選手の中で投手の4人はいずれも複数年契約を結んでいるので今季の残留は確定していますね。モイネロ選手以外は誤算ですが、来季には合わせてきて欲しいです。
野手はダウンズ選手がいますがここは微妙なところですね。今年で27歳とまだ若いですし伸びしろに期待して残してもいい気がしますがどうでしょうか。野手は日本人選手だけで強力なので、保険で1人保有するくらいがちょうどいいです。
FA
毎年FA市場に参戦してくるソフトバンクですが、今年は誰に向かうでしょうか。
行使するかはわかりませんが、オリックスの山岡選手が行使となれば狙ってもいいと思います。CランクかBランクかは微妙なところですが、先発、中継ぎ両方に対応出来、課題の投手陣を厚くできると思います。
他だと日本球界復帰が囁かれている前田健太選手も候補になってきますね。コンディションが心配されていますが、ソフトバンクはメジャー復帰組を積極的に補強しているので上手く戦力になってくれると思います。
トレード
トレードは他球団との兼合いもありますが、選手同士のトレードであれば支配下枠の増減がないのが利点ですね。
ソフトバンクはトレードもまずまずあるチームですが、個人的には元々選手層が厚いので積極的に行う必要はないのかなと思っています。獲得するとしたら投手は獲得しておきたいですね。先発、中継ぎ両方欲しいですが、どちらかというと中継ぎかな。特に左腕リリーフは不足しているのでここを補ってもいいと思います。
元NPB選手の引き抜き
現状、まだ各球団から退団となる選手が揃っていないのでここの動きは現在よりも加速していくと思いますが、現状の考察をしたいと思います。
ソフトバンクは育成での獲得がまずまずあります。左腕リリーフとして巨人の今村選手、ヤクルトの山本選手、西武の佐々木選手らはワンチャンス期待で育成契約を結んでもいいと思います。
育成からの支配下昇格
育成選手の数は12球団最多なのでここの争いは最も激しいですね。
投手では育成再契約となった川口選手、宮崎選手の2人は来季も引き続きチャンスはあると思います。特に川口選手は二軍で無双していますし、もう少し一軍での登板機会が増えてもいいと思います。他にも宮里選手、井崎選手、大城選手らは二軍で好成績を残しています。ルーキーの大矢選手も上がってくる可能性がありますね。
野手では西尾選手、中澤選手、山下選手など二軍で打率3割台と結果を残している選手たちや首脳陣からの評価が高く起用の多い藤野選手、支配下昇格の経験がある佐藤航選手、城島CBOがメジャー級のポテンシャルと高く評価する盛島選手らが候補です。
まとめ
ソフトバンクは1位の佐々木選手を初めポテンシャルの高い選手を中心に指名しました。その中で3位の鈴木選手と5位の高橋選手はある程度即戦力期待がかけられていると思います。佐々木選手が入団するかしないかで大きく変わってくると思います。
今後はFA組を中心に補強があると思います。日本球界への復帰も囁かれている前田健太選手の動向も追っていると思います。