ドラフト会議後企画、各球団の指名選手詳細と今オフの補強ポイント~広島東洋カープ編~2025オフ

 

何はともあれ野球推しです。

 

 

 今回は1球団ごとにドラフトで指名された選手の詳細と指名の意図、指名全体の感想、今後の補強についてをまとめてみました。

 

 

今回は目玉外すも未来見据えたドラフト!!

広島東洋カープです!!!

 

 

目次

  1. ドラフト指名一覧
  2. 各選手詳細と指名の意図
  3. 全体の感想
  4. 今後の補強について

 

 

 

 

ドラフト指名一覧

1位:平川 蓮(仙台大)外
2位:斉藤 汰直(亜細亜大)投
3位:勝田 成(近畿大)内
4位:工藤 泰己(北海学園大)投
5位:赤木 晴哉(佛教大)投
6位:西川 篤夢(神村学園伊賀)内
7位:髙木 快大(中京大)投
指名終了
育成指名
1位:小林 結太(城西大)捕
2位:岸本 大希(徳島インディゴソックス)内
指名終了    

 

 

 1位:平川 蓮(仙台大)外

187㎝、91㎏、右投両打、22歳、ポテンシャル抜群の怪物

 1位の平川選手は強肩強打俊足両打と特徴モリモリの大型外野手です。とにかく高い身体能力への評価が高く両打である点もいいですね。右打ちは確実性、左打ちは長打力に秀でるという珍しいタイプの両打です。また、外野だけでなくファースト、サードでの起用もありますね。たまにポカがあるとはいえ持っているポテンシャルは凄まじく将来のレギュラー候補として期待です。

 

2位:斉藤 汰直(亜細亜大)投

182㎝、84㎏、右投、22歳、ポテンシャルも高い即戦力右腕

 2位の斉藤選手は1位指名もあると言われた即戦力投手です。ストレートは常時140㎞後半で威力が高く落差のあるフォークとのコンビネーションは強力ですね。腕も縦振りで縦の角度が上手く使えていますね。先発、中継ぎ両方に対応出来そうです。ポテンシャルも高く2、3年後には先発ローテを回っていると思います。

 

3位:勝田 成(近畿大)内

163㎝、70㎏、右投左打、22歳、忍者の後釜を期待される好守の二塁手

 3位の勝田選手は高い野球センスが売りのセカンドです。守備力は既に一軍レベルにあり二遊間の守備力を重視する広島でも1年目からレギュラー争いに加わっていけると思います。打力も確実性が高く今年に入ってパンチ力もついてきましたね。野球脳の高さも魅力の1つです。後々ポスト菊池選手となってほしい選手です。

 

4位:工藤 泰己(北海学園大)投

175㎝、88㎏、右投、22歳、MAX159㎞のパワーピッチャー

 4位の工藤選手は最速159㎞を計測するパワーピッチャーです。ストレートの威力は今年の候補の中でトップクラスでスライダーのキレも良く奪三振能力が高いです。右腕としては小柄なことや安定感が課題ということもありここまで残っていましたがポテンシャルは一級品だと思います。素材型ですが今年の岡本選手のように中継ぎの即戦力となってもいいと思います。

 

5位:赤木 晴哉(佛教大)投

190㎝、86㎏、右投、22歳、総合力の高い長身右腕

 5位の赤木選手は関西で活躍した長身右腕です。140㎞中盤のストレートとフォーク、縦スラといった落ちる系の変化球を駆使します。素材型ですがある程度まとまっており、下級生の頃から登板実績を重ねている選手で、個人的に先発に適正があると思っています。ストレートの球威が上がってくれば阪神才木選手のようになれると思います。

 

6位:西川 篤夢(神村学園伊賀)内

183㎝、76㎏、右投左打、18歳、ポテンシャルの高い大型ショート

 6位は高校生ショートの西川選手です。投手としても最速145㎞を計測する強肩を活かした広い守備範囲が武器で、プロでもショートで勝負できる選手です。田中選手、韮沢選手、山足選手など二遊間の選手が複数人に抜けているので1年目から二軍で多く出場機会が得られると思います。打撃は広角に打つことが出来、体が出来てくればもっと伸びてくると思います。

 

7位:髙木 快大(中京大)投

180㎝、80㎏、右投、22歳、ケガから復活を目指すトッププロスペクト

 7位の高木選手は昨年までは1位候補と言われていた実力者です。特に3年時は凄まじく最多勝最優秀防御率ベストナイン、MVPを獲得する大活躍で完全試合も達成しています。大学代表でもエース級の活躍を見せていましたね。特に分かっていても打てない威力高いストレートが武器です。ケガの影響でここまで残っていましたが、ストレートの球威が戻っていれば即戦力ですし下位なので1年目はリハビリに専念してもいいと思います。

 

育成選手 

 育成の2人は大学生捕手と若い二遊間ということで補強ポイントを埋めてくる指名になりましたね。 特に捕手の小林選手は坂倉選手のコンバート説も囁かれている中で早めの支配下昇格もあると思います。

 

指名全体の感想

 今年は投手中心のドラフトになりましたが、斉藤選手、工藤選手、赤木選手、髙木選手とポテンシャルの高い大学生投手を4人獲得していてかなりいい指名になっていると思います。1位で外野手の平川選手、3位でセカンドの勝田選手を早めに獲れているため下位で投手に行きやすかったですね。

 野手も育成を含め補強ポイントを埋めるいい指名になったと思います。

 

 

今後の補強

 さてドラフトが終わったので今後の補強はFA、外国人、トレード、元NPB選手の引き抜き、育成からの昇格、現役ドラフトの6つの手段に絞られると思います。まだ、退団となる選手が出そろってないですし、トレードは他球団との兼合い、現役ドラフトは市場に出る選手がわからないということもあるので中々考察するのは難しいですが、現在わかっている範囲で補強を考えたいと思います。ちなみに現役ドラフトはプラスアルファだと思うので、ここでは考察はしません。

 

 

主な退団選手

投手:河野、赤塚
野手:磯村、山足、韮沢、田中、松山、上本、宇草、中村健

 入る選手がいるということは出る選手もいるのでここをまとめないわけにはいきませんね。

 既存の支配下選手を見ると現在、広島の支配下から外れる選手は育成再契約も含め10人が発表されています。野手を中心に大きく枠を空けていますね。田中選手、松山選手、上本選手など実績のある選手も多く退団となっていて、広島としては思い切ったと思います。

 ドラフトで獲得した支配下選手は7人ということであと3枠空いていますね。やや少ないですが、補強の余地はあると思います。

 

 

ドラフト前に挙げた補強ポイント

※()内優先度

即戦力投手(超高)→斉藤、工藤、赤木、髙木?
将来のエース候補(中)→斉藤、工藤、赤木、髙木
捕手()→小林(育成)
三塁手(中)→平川?
二遊間(超高)→勝田、西村、岸本(育成)
外野手(中)→平川

 ドラフト前に挙げた補強ポイントがかなり多かったので1年で埋めるのは至難の業でしたが、投手を中心に厚めに追加しました。大学生投手4人は即戦力としても期待出来ますが、伸びしろも抜群で好投手を確保していますね。

 野手は育成も含めて上手く埋めていますね。特に二遊間は育成を含め3人追加していて、田中選手、上本選手、韮沢選手と3人が退団となっているので大幅に入れ替えました。一三塁手はこれまでに何人か獲得しているので既存の選手に期待ですね。

 気になるのが捕手で坂倉選手のコンバート説が囁かれている中でベテランの磯村選手が引退となると層の薄さがかなり気になります。補強でどうにかするのが難しいポジションですが坂倉選手そのままでいくか若手の台頭に期待するか注目です。

 

 

外国人

在籍中の外国人選手

赤字:残留濃厚

投手:ドミンゲス、ハーン
野手:モンテロ、ファビアン

 外国人選手は一軍に登録できるのが5人、ベンチ入りは4人というルールがあるのでそのことを頭に入れながら補強を考えていきたいです。

 現在在籍している選手の中で残留濃厚と思われるのは野手のファビアン選手、モンテロ選手の2人ですね。この2人は今年もレギュラーで活躍していましたし確実に残しておきたい選手だと思います。

 投手は中継ぎのハーン選手が今年は勝ちパメインで55試合に登板しましたが、防御率3点台と微妙なところなんですよね。ただ、これ以上の外国人を連れてこれる確率の方が少ないので残留よりだと思います。ドミンゲス選手は先発ローテ候補でしたが退団濃厚でしょう。

 今年も外国人4人体制でしたが枠にそこまで余裕がないので来年も4人体制あっても5人だと思います。ここから投手を1~3人ほど補強して終了だと思います。その中で先発型を1人は確保しておきたいです。

 

 

FA

 阪神の梅野選手がFA権を行使するのであれば検討するかもしれませんがBランクなので獲得に乗り出す可能性は低そうですね。FAに積極的に参加する球団ではありませんし、ここは可能性が低そうです。

 ただ、元エースの前田健太選手の日本球界復帰が囁かれているので、復帰となれば誠意を見せたいです。

 

 

トレード

 トレードは他球団との兼合いもありますが、選手同士のトレードであれば支配下枠の増減がないのが利点ですね。広島はトレードにあまり積極的ではないのでイメージは湧きづらいですね。ただ、二軍でくすぶっている選手の放出も兼ねたトレードをするときもあるので、中継ぎ投手の追加などが現実的なラインだと思います。近年はこの要素を現役ドラフトで補っています。

 あとは捕手ですね。日本ハムの清水選手などパリーグの選手であれば獲得もあると思います。

 

 

NPB選手の引き抜き

 現状、まだ各球団から退団となる選手が揃っていないのでここの動きは現在よりも加速していくと思いますが、現状の考察をしたいと思います。

 広島はこのジャンルの選手を追加することはあまりしないんですよね。ただ、有力な投手も何人か市場に出てきているので狙ってもいいと思います。先発だとソフトバンクの板東選手、ロッテの石川選手、中継ぎだと阪神の漆原選手、西武の平井選手などがある程度投げてくれると思います。

 捕手だと巨人の喜田選手やロッテの柿沼選手がいるので保険で育成での獲得があってもいいと思います。

 

 

育成からの支配下昇格

 既存の育成選手の母数が少ないですが、杉田選手は二軍で先発ローテを回っていて来季もさらに成績を上げるようだと支配下昇格が見えてくると思います。

 今季も前川選手や辻選手などが支配下昇格を果たしているのでここも注目です。

 

 

まとめ

 広島は公言した立石選手を外したもののドラフト全体ではかなり高評価できる内容となっています。特に大学生投手4人の並びはいいですね。

 今後の補強は他球団よりは少ないと思いますが、外国人補強を中心に動向を見守りたいです。