何はともあれ野球推しです。
2024年のストーブリーグの補強第8弾がありましたね。ヤクルトが楽天の茂木選手をFAで獲得することが発表されました。他にも楽天を退団となった澤野選手、ソフトバンクを退団となった佐藤選手を育成契約で獲得することも決まっており、巨人を退団となった鈴木選手も獲得調査をしているようです。
そこで今回は各選手の詳細とこの補強の意図、さらに今後の補強についてまとめたいと思います。
目次
- 各選手詳細
- 補強の意図
- 今後の補強
各選手詳細
茂木 栄五郎(30歳)171cm、75㎏、右投左打、内野手、プロ9年目
通算:試781、率271、安746、本75、打291、得374、盗51、O767
一軍:試45、率265、安18、本1、打8、得6、盗0、O708
二軍:試22、率271、安16、本0、打5、得7、盗0、O680
茂木選手は早稲田大学からドラフト3位で楽天に入団した内野手です。大学時代からスター選手で3、4年時に大学日本代表に選出、4年時には全日本選手権でMVPを獲得しました。
プロ入り後も1年目から主力格として活躍し、9年目までに746安打を放ちました。ただ、ここ3年は苦しんでいて今季は一軍では主にバックアップメインでの出場に留まりました。そのため、出場機会を求め国内FA権を行使し、この度ヤクルトへの入団が決まりました。2年総額1.4億の複数年契約のようです。
選手の特徴
茂木選手は強打が武器の内野手です。通算OPS767と高水準で今季も出場機会こそ少なかったもののOPS700を超えていました。本来の守備位置だったショートは守備力的に難しいですが、他の内野のポジションであればこなせるユーティリティー性も備えています。足も速いですし、ファースト、サードのバックアップだけでなく山田選手と競ってセカンドのレギュラーも狙っていける選手だと思います。もしかしたら外野守備の練習をするかもしれませんね。
澤野 聖悠(22歳)184cm、85㎏、右投左打、内野手、プロ5年目
通算:なし
一軍:なし
二軍:試85、率202、安34、本0、打12、得17、盗1、O522
澤野選手は誉高校から育成4位で楽天に加入した内野手です。高校時代は3年時に主力としてチームを初の甲子園出場に導いています。
プロ入り後は育成選手として二軍で経験を積み、今季は85試合に出場するなどキャリアハイのシーズンとなっていました。ただ、打率202、0本塁打と打撃でアピールすることが出来ずオフに退団となっていました。
選手の特徴
澤野選手はたくましい体格を活かしたパワーが自慢の左のスラッガーという触れ込みで入団しましたが、プロ入り後は打撃で苦しんでいて逆に守備力は向上していますね。今季は二軍で内野全ポジションで出場しており、内訳は(一塁11、二塁32、三塁12、遊撃26)と満遍なく守っていますね。これだけ大型でこのユーティリティー性を持っているのは稀だと思います。ヤクルトの育成力で覚醒すれば大きな戦力となるはずです。
佐藤 琢磨(24歳)184cm、85㎏、左投、投手、プロ3年目
通算:なし
一軍:なし
二軍:試2、回1.2、防0.00、勝0、振1
佐藤選手は新潟医療福祉大学から育成13位で加入した大型左腕です。大学時代は同学年に阪神で活躍する桐敷選手がいたため出番は少なかったですが、4年時には初勝利を挙げるなど着実に成長していました。
プロ入り後は1年目に二軍で105回を投げ防御率3.50と先発ローテとして回り支配下昇格が期待されていましたが、その後はケガに苦しみ今季は二軍で2試合のみの登板に終わりました。
選手の特徴
佐藤選手は恵まれた体格を持つポテンシャルの高い本格派左腕です。ケガ後の状態は正直わかりませんが、1年目の時は威力のあるストレートで押していくパワーピッチャーでした。ここ2年はケガで満足のいく投球が出来ていませんが、もし完治すればヤクルトの先発陣に食い込めるポテンシャルを持っていると思います。
鈴木 康平(30歳)186cm、92㎏、右投、投手、プロ7年目
通算:試112、回201.1、防5.10、勝6、H20、S2、振167
一軍:なし
二軍:試30、回30.1、防2.37、勝0、振26
鈴木選手は日立製作所からドラフト2位でオリックスに加入した即戦力右腕です。アマチュア時代でも活躍していた選手で社会人ではチームを都市対抗野球に導いています。
プロ入り後は初期は先発、その後はなかつぎとして起用されオリックスでは5年間活躍しました。6年目のシーズン途中に巨人にトレード移籍すると一軍で33試合に登板し勝ちパを任されるなど戦力となりました。ただ、今季は二軍で好成績を残したものの一軍での登板がなくオフに退団となっていました。
選手の特徴
鈴木選手はしなやかな投球フォームから力強いストレートとキレのある変化球で抑える本格派右腕です。投げているボールは一級品でオリックスで守護神候補とされていたポテンシャルを持っています。ただ、コントロールが良くなく安定感が課題ですね。安定して高いポテンシャルを発揮できるようになれば一軍の戦力になるはずです。
補強の意図
FAで加入した茂木選手は出場機会を求めての移籍ですね。ヤクルトは内野が固まっていますが、山田選手が下降傾向にあり村上選手も来シーズンオフでのメジャー挑戦を表明しています。元々1番手と2番手の差が大きいチームなので誰かケガ離脱した際は穴を埋める働きを期待されます。また、外野はレギュラーが固まっていないのでもしかしたら外野の練習も行うかもしれません。
育成の佐藤選手、鈴木選手は覚醒期待の投手で課題である投手陣を厚くする意図があると思います。再生工場と呼ばれるヤクルトの育成力で一軍の戦力化出来ればと思います。澤野選手は内野のユーティリティーということで二軍の運用をしやすくする側面もあると思います。今オフはファーストを守れる西田選手や内野のユーティリティーである三ツ俣選手が退団しているので穴を埋められると思います。もちろん大型内野手ですし、ポテンシャルも高そうです。
今後の補強
ヤクルトはソフトバンクの石川選手の獲得も狙っていましたがどうやら他球団との争奪戦に敗れたようですね。ただ、直ぐに中日の福谷選手の獲得調査を進めており課題の先発投手を補う動きが活発です。外国人投手も3人は獲得すると思いますし、投手中心の補強になりそうです。
まとめ
今回は強打の内野手である茂木選手と育成で澤野選手、佐藤選手、鈴木選手を獲得しました。Bランクなので人的補償もありますが、楽天に今野選手、ヤフーレ選手が加入することを考えると金銭のみの補償になるかもしれません。今後はヤクルトが得意としている外国人補強に注目したいです。