2024ドラフト前企画、現選手の年齢分布をまとめ補強ポイントを簡単に洗い出そう~オリックスバファローズ編~

何はともあれ野球推しです。

 シーズンも半分が終わりチームの現状も良く見えるようになってきましたね。ドラフトまで3ヶ月を切ったのでそろそろ各チームの戦力分析を簡単にしておきたいです。

 

 今回はドラフト前企画ということで、各チームの選手たちを年齢分布でまとめてみました。層の薄いところを可視化してドラフトに向けて足りないところを分析出来ればと思います。それでは見てみましょう!

 

評価の基準

A:充実、B:やや充実、C平均、Dやや不足、E不足

 

 

 

先発  

主力C、層D、若手A
 
36以上    
35    
34    
33    
32    
31 カスティーヨ〇  
30    
29 山岡  
28   田嶋〇
27 エスピ◎  
26    
25

東〇、髙島△

椋木

 
24   曽谷〇
23   宮城◎、佐藤△
22 山下△  
21    
20 齋藤△  
19 河内 東松

今季の立ち位置…◎:エース級、〇:ローテを守れる、△:谷間で投げれる

 今季は大エースの山本選手、二桁左腕の山崎福選手が抜けたことで苦しい戦いが予想されましたが、シーズンに入って宮城選手、山下選手、山岡選手、東選手など柱として期待された選手たちがことごとくケガや不調で一軍におらず先発ローテが崩壊気味でした。それでもケガなくローテを守ってくれた柱の田嶋選手や新外国人のエスピノーザ選手、カスティーヨ選手、若手の曽谷選手の台頭で何とか凌いでいました。高卒2年目の齋藤選手やドラフト5位ルーキーの高島選手も谷間で先発起用するなど全員で穴を埋めていましたが厳しい状況であることには変わりないですね。

 ただ、年齢分布を見るとエースの宮城選手をはじめ東選手、山下選手、曽谷選手、齋藤選手と25歳以下に有望な選手が多いので将来的にはかなり期待できます。ケガ人や不調者が万全になれば戦えると思いますが、来季のことは誰にもわからないので追加はしておきたいところです。

 

 

中継ぎ  

主力C、層C、若手C
 
36以上 平野、比嘉  
35    
34    
33   山田〇
32 阿部〇  
31

マチャド◎、井口△

ペルドモ◎

 
30    
29    
28 鈴木△  
27 村西、横山 富山△
26 宇田川、山崎、小木田  
25

本田〇、古田島〇

権田

 
24 吉田〇  
23  
22 川瀬  
21    
20    
19    

今季の立ち位置…◎:勝ちパ、〇:接戦時、△:ビハインド、ロング

 今季は平野選手、山崎颯選手、宇田川選手、阿部選手、小木田選手、山岡選手、比嘉選手などの主力組がケガや不調でゴッソリ抜けており昨年から残っているのは山田選手のみとなる崩壊状態でした。それでも新外国人のマチャド選手が守護神に定着し、井口選手、吉田選手、鈴木選手、ルーキーの古田島選手などの新戦力や本田選手、富山選手などの復帰組が何とか穴を埋めやりくりしていました。シーズン途中に勝ちパを担えるペルドモ選手の加入も大きかったですね。ただ、育成から支配下昇格したばかりの才木選手を守護神に起用せざるを得ない状況になるなど全体的に苦しい状態でした。

 年齢分布を見ても25~29歳の間に主力が多いのはいいことですが、24歳以下の数が少ないですね。主力組が復帰してくれれば心強いですが、どうなるかは不明ですし母数を増やすためにも追加は欲しいです。

 

 

 

捕手  

主力A、層D、若手C
  打撃型 守備型
36以上    
35    
34    
33    
32    
31    
30    
29 森◎

若月◎、石川

28    
27    
26    
25   福永
24    
23    
22    
21    
20    
19  

今季の立ち位置…◎:レギュラー、〇:一軍主力、△:サブ  赤字:左

 捕手は打撃型の森選手と守備型の若月選手という球界を代表する選手が2人いるのでここは安泰です。森選手が抜けても若月選手が埋められますしね。ただ、若月選手が抜けると森選手に負担が集中し得意の打撃に支障が出るので第三捕手以降の層の厚さは確保したいです。一軍でも戦力になれる石川選手や若手有望株の守備型捕手である福永選手がいるので個人的にはこの2人にもう少し出場機会があってもいいと思います。上位2人の壁が高いので仕方ないですが、、、。昨年のドラフトで若手有望株の堀選手を獲得していますが、母数自体が少ないので追加があってもいいと思います。

 

 

三塁手  

一塁:主力C、層C、若手E 
三塁:主力D、層D、若手C
  打撃型 守備型
36以上 T岡田 ゴンザレス
35    
34   西野〇
33    
32    
31   大城、山足△
30    
29    
28 頓宮△ 宗〇
27 廣岡△  
26 セデーニョ〇  
25    
24 太田〇  
23    
22    
21    
20 内藤  
19    

今季の立ち位置…◎:レギュラー、〇:一軍主力、△:サブ  赤字:左

 オリックスは全体的に守備位置が流動的ですがこのポジションも同様です。ファーストは昨年首位打者を獲得した頓宮選手が今季は中々状態が上がらずレギュラー定着とはなりませんでした。代役として今季台頭してきた太田選手、大里選手や打撃期待のセデーニョ選手が守っていますが、セデーニョ選手は守備不安でDHでの起用がメインです。太田選手、大里選手も本来ならば別ポジションで起用したい選手ですし、純粋な強打の一塁手を育てられれば理想的です。

 サードは3年連続ゴールデングラブ賞を獲得している名手の宗選手がいますが、打撃成績が年々下がってきていて今季は守備で元を取れないほどに落ち込んできています。西野選手も頑張っていますが、ベテランに差し掛かる選手ですしサードのレギュラーとなるとやや物足りない印象です。若手有望株として内藤選手がいますが、ケガが多いですし内藤選手以外に目ぼしい選手がいないので即戦力、若手有望株ともに追加が欲しいです。

 

 

二遊間

二塁 :主力B、層C、若手B
遊撃 :主力B、層D、若手A
  打撃型 守備型
36以上 ゴンザレス 安達
35    
34 西野〇  
33    
32    
31   大城、山足△
30    
29    
28    
27 廣岡  
26    
25 野口 大里△
24 太田〇 宜保△
23 紅林◎  
22    
21    
20    
19 横山  

今季の立ち位置…◎:レギュラー、〇:一軍主力、△:サブ  赤字:左、青字:両

 ショートは球界を代表する選手に成長した紅林選手がどっしりとレギュラーとして固定されています。守備も安定していますし、打撃はクリーンアップを任されることも多いくらいに伸びてきています。紅林選手が外れた時は宜保選手などが守りましたが、基本的には固定されています。23歳とまだ若いですし向こう10年は安泰です。

 セカンドがかなり流動的で今シーズン絶好調の西野選手は年齢やケガしやすい体質ということもあり休みながらの起用となっています。また、今シーズン台頭し打線の核となっていた太田選手はファーストでの起用も多く現在はケガ離脱をしてしまっていますね。宜保選手や大里選手もいますが、レギュラーが固定されていない状態なので追加が欲しいです。

 

 

外野手

左翼 :主力C、層C、若手B
中堅 :主力C、層D、若手D
右翼 :主力D、層D、若手B
  打撃型 守備型
36以上    
35   小田
34    
33 杉本〇  
32   福田〇
31    
30 西川◎トーマス  
29    
28 中川〇 佐野
27 廣岡  
26    
25 茶野、野口 渡部△
24   杉澤
23    
22 来田△
21 池田  
20    
19    

今季の立ち位置…◎:レギュラー、〇:一軍主力、△:サブ  赤字:左

 両翼の内1つは今季から加入した西川選手がほぼ固定されていますが、他2つは流動的です。センターは本来ならばレギュラー格の中川選手が守っていますが、今季はケガで長期離脱もあり打撃の調子が中々上がっていません。序盤は福田選手が好調でしたがこちらもケガ離脱がありました。現在は来田選手が積極的に起用されていますが、こちらも両翼タイプでセンターを守るにはやや心細いかなと思います。若手にも杉澤選手がいますがセンターを守れる選手の母数が少ないので追加はあってもいいと思います。

 両翼は新加入の西川選手が期待値までの活躍とはいかず誤算でしたが、それ以外にも元本塁打王の杉本選手、新外国人のトーマス選手など打撃期待の選手も結果が出ませんでした。昨年ライトで起用されていた茶野選手、野口選手も今季は二軍を主戦場としていますし、昨年の外野陣から大きく様変わりしていますね。来田選手、池田選手などの若手有望株も台頭してきていますが、レギュラーは固定されておらず来季の陣容は不透明です。追加は欲しいところですが、優先度はそこまで高くなく実力者たちの復調にかける手もあります。

 

 

評価

先発 :主力C、層D、若手A
中継ぎ:主力C、層C、若手C
捕手 :主力A、層D、若手C
一塁 :主力C、層C、若手E
二塁 :主力B、層C、若手B
三塁 :主力D、層D、若手C
遊撃 :主力B、層D、若手A
左翼 :主力C、層C、若手B
中堅 :主力C、層D、若手D
右翼 :主力D、層D、若手C

 

 

 

補強ポイント

 オリックスの補強ポイントは今季不振の要因となったケガ人や不調組をどう判断するかで補強の有無が大きく変わってきそうです。

 ただ、ファースト、サード、セカンドに関しては現状層が薄く特にファースト、サードは若手有望株が不足しているので追加が欲しいです。セカンドは西野選手、太田選手、大里選手らがいるので追加はなくても大丈夫ですが、ケガなどが多く戦力として計算しづらいですし万全を期して追加があってもいいです。

 また、近年プラスを出していた投手陣も今季は崩壊気味で確実に追加は欲しいですが、シーズン中に育成からの支配下昇格や新外国人の獲得で5人支配下に追加しているので人数はそこまで多くなくても問題ないと思います。

 外野手は判断が難しく今季はプラスを出せていないですが、西川選手、中川選手、杉本選手、福田選手など実力者が多く、来田選手、池田選手などの若手有望株も控えているため現有戦力に期待する選択もありだと思います。ただ、センターを守れる選手の母数が少ないのは頭に入れておきたいです。