祝、支配化昇格!!~阪神タイガース高橋遥人選手、佐藤蓮選手、川原陸選手~ その他昇格候補選手まとめ

何はともあれ野球推しです。

 

先日、阪神タイガースの育成選手である投手の高橋遥人選手と佐藤蓮選手、川原 陸選手の支配下昇格が発表されました。そこで、今回は各選手と阪神の育成選手事情について簡単にまとめてみました。

 高橋選手、佐藤選手、川原選手おめでとうございます!!

 

  1. 基本情報
  2. その他の育成選手
  3. まとめ

 

 

 

基本情報

髙橋 遥人(28歳)181cm、79㎏、投手、左投、プロ7年目

2024年二軍:試9、回32、防3.09、勝0、振35
通算:試44、回269.1、防3.01、勝14、H1、振282

 

経歴

 高橋選手は亜細亜大学からドラフト2位で加入した本格派左腕です。大学時代が主に先発として活躍し、通算成績は負け越しているものの高いポテンシャルを評価されての指名でした。プロ入り後も先発として一軍で登板し、2021年には2試合連続完封を記録するなど球界トップクラスの投手となることが期待されていました。ただ、その後は度重なるケガに苦しみ2021年にはクリーニング手術、2022年にはトミージョン手術、2023年にはクリーニング手術を受けるなど近年はリハビリに費やしており、育成契約に移行していました。今季は二軍で実戦復帰し、先発としてある程度投げ完投も記録したことでテスト期間を終えこのタイミングでの支配下昇格となりました。

 

 

選手としての特徴

 高橋選手はしなやかな腕の振りから最速152㎞以上にも思える威力のあるストレートを投げ込む本格派左腕です。ベース板でのボールの威力が強く、変化球もツーシームカットボールと威力と独特な機動を両立しており、初見の打者はほぼ打つことが出来ません。高い奪三振率を誇り調子のいい時は支配的な投球を見せます。コントールが課題でしたが、2021年にはほぼ改善しており自身の持つ球界トップクラスのポテンシャルを存分に発揮していました。ケガを克服し本来の球の勢いを取り戻していれば、同じ先発左腕の伊藤選手、大竹選手も調子を落としていますし、先発陣にとって救世主となれる存在です。

 

 

 

佐藤 蓮(26歳)189cm、103㎏、投手、右投、プロ4年目

2024年二軍:試30、回29.2、防2.12、勝1、S1、振26

 

経歴

 佐藤選手は上武大学からドラフト3位で加入した本格派右腕です。大学時代は4年まで公式戦での登板はありませんでしたが、4年時にロッテ二軍戦で好投を見せたことで一気にドラフト候補に浮上しリーグ戦でも好投を続けドラフト当日は3位と高評価を得ました。プロ入り後は右ひじや腰の痛みに苦しみ一軍登板はなく2022年に育成契約に移行していました。ただ、今シーズンはフォームを改良しストレートの球威が戻りコントールも改善したことで二軍で防御率2点台と好成績を残しこのタイミングでの支配下昇格となりました。

 

 

選手としての特徴

 佐藤選手は恵まれた体格から最速155㎞のストレートを投げ込む本格派右腕です。今季は自慢のストレートのキレとコントロールが向上し課題である四球から崩れることが少なくなりました。また、キレのあるスライダーで三振を取ることが出来るのも魅力です。典型的なパワーピッチャーであり、一軍で活躍する中継ぎ投手の条件は揃っています。

 

 

川原 陸(23歳)186cm、89㎏、投手、左投、プロ6年目

2024年二軍:試30、回28.1、防2.86、勝0、S1、振22

 

経歴

 川原選手は創成館高校からドラフト5位で加入した本格派左腕です。高校時代はエースとして明治神宮大会準優勝に貢献し、準決勝では最強世代であった大阪桐蔭を4回2/3を無失点の好投を見せました。その実力とポテンシャルを評価され支配下での加入となりました。ただ、一軍での登板はなく3年目となる2021年には左肩のケガに苦しみ二軍での登板もなくオフに育成契約に移行していました。昨年から二軍で1年通して投げることが出来るようになり、昨年は先発、中継ぎ両方での登板がありました。今季は中継ぎに専念し二軍で好成績を残しこのタイミングでの支配下昇格となりました。

 

 

選手としての特徴

 川原選手はしなやかな腕の振りから回転数の高いストレートを投げ込む本格派左腕です。球持ちがよくストレートもホップ成分が高いため、ストライクゾーンである程度勝負することが出来ます。特に右打者のクロスファイヤーに投げ込む度胸は魅力です。変化球はスライダーやチェンジアップをメインで投げます。高身長で角度もあり打者からは打ちづらく見える投手です。

 

 

 

その他の育成選手

支配下枠68(投34、捕7、内15、外12) 育成選手6人

 高橋選手、佐藤選手、川原選手の支配下昇格で支配下枠は後1人となりました。もう枠に余裕はないのでここからの支配下昇格は慎重になりそうです。

 

濃厚:
候補:マルティネス
期待:松原、福島

 

濃厚

 濃厚は枠が少ないためなしです。

 

候補

 候補には今季から育成契約で加入した本格派右腕マルティネス選手を挙げました。今季は二軍で先発を含めた10試合に登板し防御率2点台と好成績を残しています。外国人枠の関係もありますが、非常時の昇格は考えられる選手です。

 

期待

 期待には二軍で安定して投げられている育成1位ルーキーの松原選手と野手唯一の育成選手である育成2位ルーキーの福島選手を挙げました。特に福島選手はセンターも守れますし、近本選手に何かあった時は昇格候補の1番手として上がってくると思います。

 

 

 

まとめ

 今回は高橋選手、佐藤選手、川原選手が支配下昇格を果たしました。3人とも支配下復帰組で二軍で好成績を残し実力で枠を勝ち取りましたね。高橋選手は先発として期待されますし、佐藤選手、川原選手もプロ初登板が待たれます。