2025年前半戦総括~北海道日本ハムファイターズ~

 

何はともあれ野球推しです。

 

 

 交流戦も終わるということで前半戦の振り返りを1球団ずつ行っていきたいと思います!!

 

今回は新庄監督の集大成を見せている

北海道日本ハムファイターズです!!!

 

 

 

先発

S:タイトル争い
A:エース級
B:ローテ安定
C:谷間で力を発揮
D:入れ替え候補

ローテ格

伊藤 大海(27)S
試12、防2.55、回91.2、勝7、振84
山﨑 福也(32)B
試10、防1.77、回61、勝3、振29
加藤 貴之(33)B
試10、防2.56、回59.2、勝5、振26
金村 尚真(24)A
試10、防2.82、回67、勝4、振43
北山 亘基(26)S
試10、防1.15、回70.1、勝5、振68

谷間

達 孝太(21)C
試5、防0.54、回33.1、勝4、振33
古林 睿煬(25)C
試5、防2.70、回30、勝2、振33
細野 晴希(23)C
試4、防1.93、回23.1、勝1、振20
バーヘイゲン(34)D
試3、防6.43、回14、勝1、振8

 躍進を支えた1つの要因がリーグ1位の防御率を誇る先発陣ですね。伊藤選手、加藤選手、山崎選手、金村選手、北山選手の5人がローテに固定されているのが大きいです。特に伊藤選手はチームトップの4完投を含む91.2回を投げ現在最多勝レース1番手となる7勝を記録、ここまで沢村賞級の投球を続けていますね。さらに、北山選手が覚醒していて防御率レース1番手となる防御率1.15と支配的な投球を続けていますね。他の3人も防御率1~2点台と安定していますし、本当に先発陣が強力です。

 脇を固める選手も強力で4年目で遂に本格化してきた達選手が中10日以上空けながらも防御率0点台で4勝をマークし、2年目の細野選手も防御率1点台と好投を続けています。このドラ1コンビに加え現在はケガ離脱中ですが新外国人の古林選手も徐々に日本の野球に対応してきています。この辺りの選手が谷間で投げれるためローテ格の選手も余裕を持ったローテが組めていますね。

 主力、層の厚さ含め隙がありません。

 

 

中継ぎ

S:タイトル争い
A:勝ちパ安定
B:接戦時、勝ちパ候補
C:一軍安定
D:入れ替え候補

主力格

田中 正義(30)A
試21、防1.77、回20.1、勝0、H3、S11、振18
河野 竜生(27)A
試24、防2.66、回20.1、勝2、H20、振16
柳川 大晟(21)B
試20、防1.45、回18.2、勝1、H6、S2、振24
池田 隆英(30)B
試24、防2.45、回22、勝0、H13、振14
齋藤 友貴哉(30)B
試18、防1.66、回21.2、勝0、H4、S1、振21
宮西 尚生(40)B
試18、防2.31、回11.2、勝1、H11、振10
玉井 大翔(33)B
試14、防0.84、回10.2、勝0、H8、S1、振9

ビハインド

福谷 浩司(34)C
試14、防3.77、回14.1、勝1、H3、振11
杉浦 稔大(33)D
試8、防5.61、回6.1、勝1、H1、振6
山本 拓実(25)C
試13、防3.46、回13、勝2、H2、振17
孫 易磊(20)C
試7、防2.57、回7、勝0、H4、S1、振4

 中継ぎもリーグ1位とここも素晴らしいですね。勝ちパは田中選手、河野選手、池田選手といった主力格が万全で、ここに新戦力の齋藤選手、成長著しい柳川選手と剛腕投手が台頭、大ベテラン宮西選手もワンポイントで貴重な働きでケガから復帰した玉井選手も勝ちパで起用できるほど安定しています。昨年は勝ちパ以外の選手に苦労していましたが、今季は層が厚くなっていますね。

 今季はさらに、育成から支配下昇格した台湾の至宝孫選手やFAで加入した福谷選手、他にも杉浦選手、山本選手などビハインドから入れ替え候補も豊富ですね。特に孫選手はセーブを挙げるなど首脳陣からの評価もうなぎ登りです。

 主力、層の厚さここも隙が無いです。

 

 

野手

S:タイトル争い
A:主力級
B:レギュラー格
C:一軍安定
D:入れ替え候補

スタメン(6/15時点)

1番(左):水谷 瞬(24) B
試22、率247、安18、本4、打8、得14、盗1、O759
2番(中):五十幡 亮汰(26)B
試55、率243、安28、本0、打12、得15、盗10、O623
3番(三):清宮 幸太郎(26)B
試67、率268、安68、本5、打26、得30、盗3、O709
4番(指):レイエス(29)S
試63、率277、安65、本14、打40、得26、盗0、O844
5番(一):野村 佑希(24)A
試44、率278、安45、本7、打21、得15、盗1、O836
6番(捕):郡司 裕也(27)B
試48、率262、安38、本4、打18、得17、盗0、O758
7番(右):宮崎 一樹(23)D
試5、率167、安1、本0、打1、得0、盗0、O500
8番(二):奈良間 大己(25)C
試45、率236、安13、本1、打1、得8、盗2、O591
9番(遊):山縣 秀(23)C
試41、率214、安22、本1、得4、得7、盗1、O503

入れ替え候補

(右):万波 中正(24) A
試66、率235、安56、本13、打32、得26、盗1、O772
(捕):伏見 寅威(35)B
試42、率245、安25、本2、打8、得6、盗0、O633
(捕):田宮 裕涼(25)B
試26、率244、安19、本2、打6、得4、盗1、O640
(二):石井 一成(31)C
試41、率242、安29、本1、打10、得12、盗1、O587
(二遊):上川畑 大悟(24)D
試31、率171、安12、本0、打5、得4、盗0、O461
(遊):水野 達稀(27)B
試41、率238、安29、本3、打19、得14、盗2、O712
(一左):吉田 賢吾(24)C
試40、率228、安21、本4、打9、得9、盗0、O721
(外):矢澤 宏太(24)D
試35、率219、安16、本1、打6、得8、盗5、O575
(外):松本 剛(33)D
試36、率182、安18、本0、得2、得8、盗3、O491
(外):淺間 大基(31)D
試32、率182、安13、本1、得3、得3、盗2、O534

 日本ハムは野手陣も強力ですね。

 まず中軸がしっかりしていて本塁打、打点の二冠となっているレイエス選手に本塁打王を1本差で追う万波選手、ここまでほぼ全試合に出場している清宮選手にケガ離脱があったもののレイエス選手に次ぐOPS836を記録する野村選手とこの4人の得点力は武器ですね。水谷選手も戻って来てからは調子を維持していて、捕手ながら複数ポジションをこなす郡司選手も好調です。マルティネス選手も戻って来ましたし得点力は高いですね。

 他にも松本選手、浅間選手が不振で苦しむ中、五十幡選手が打撃も好調でセンターでの起用が増えていて、現在は調子を落とし二軍調整中も現役ドラフトで加入した吉田選手も4本塁打と存在感を見せました。ドラフト6位ルーキーの山縣選手も高い守備力を武器に水野選手がケガ離脱後はショートのスタメンとして固定されています。

 課題だった捕手は田宮選手が昨年ほどではないものの伏見選手が好調で郡司選手との3人体制で出場機会を分け合っています。ショートは水野選手が当初好調を維持していたもののケガ離脱となり、その後ドラフト6位ルーキーの山縣選手も高い守備力を武器にスタメンとして固定されています。セカンドは上川畑選手や石井選手、奈良間選手などで競っていますね。

 選手層が厚く調子の良い選手を代わる代わる起用しいい意味で日替わり打線を組めています。6/15のスタメンでも万波選手、伏見選手、田宮選手、マルティネス選手など実力者をベンチに控えさせておける豪華っぷりです。一軍、二軍の入れ替えも激しくチーム全体で戦っている印象です。

 

 

長所

・投手陣
・中軸の得点力
・層の厚さ

 投手陣と大きく括っていますが、課題点を挙げる方が難しいほど先発、中継ぎどちらも高水準ですね。先発は伊藤選手、北山選手、金村選手、加藤選手、山崎選手、中継ぎは田中選手、河野選手、池田選手、玉井選手、柳川選手ら主力級が素晴らしい成績を残し脇を固めるメンバーもそろっています。投手陣が踏ん張っているからこその今の順位です。

 野手ではレイエス選手、野村選手、万波選手、清宮選手といった中軸の得点力が素晴らしく、ここに水谷選手、郡司選手、マルティネス選手といった代わりになる選手も多いですね。マルティネス選手、野村選手がケガ離脱、万波選手、水谷選手が不振だったりしても得点力が大幅に低下しなかったのは層の厚さもあると思います。

 

 

課題

・二遊間
・センター

 セカンドは石井選手、上川畑選手、奈良間選手、山縣選手の4人が流動的に起用されていますが、レギュラー格になれている選手はいないですね。最も起用が多いのは石井選手ですが、打撃の調子に波があったり守備力では他の選手に分があったりと中々レギュラーを掴み切れていません。調子のいい選手を優先して起用していますが今の戦力ならば現在の起用法でいいと思います。

 ショートは水野選手がレギュラー格でしたがケガ離脱し、その後は山縣選手が起用されていますね。水野選手が万全の状態で戻ってくればここは解消されると思います。

 センターは主力格の松本選手の調子が中々上がらず、五十幡選手、矢澤選手、浅間選手、水谷選手らが起用されていますね。守備力や走力を考えると五十幡選手にレギュラーを掴んでほしいですが、そこまではまだ突き抜けていません。両翼は強力な選手がひしめいているだけにセンターのポジション争いに注目です。