各球団、今シーズンの補強採点2024~埼玉西武ライオンズ編~

 

何はともあれ野球推しです。

 

 

 今回は今季の補強はどのくらい上手くいったのか、各球団各選手ごとにS~Eの6段階で評価をしたいと思います。評価の明確な基準はなく主の独断と偏見で評価することをご承知おきください。各評価のイメージは以下の通りです。

 

S(補強大成功!!期待以上の大活躍!!!)

A(補強成功!!年俸以上の活躍!!)

B(戦力化に成功!!年俸分の活躍はできた!!) 

C(ある程度の活躍はできたか!)

D(期待値よりは低いが最低限の活躍)

E(活躍ならず)

 

 補強には必ずお金が必要ですので、その費用に見合う活躍をしたかどうかが今回の評価基準の大本になっています。外国人選手に関しては残留で契約したこと自体が補強だと思うので、新加入の選手だけでなく以前から在籍していた選手も評価対象にしています。また、ドラフトで加入したルーキー達は必ずしも即戦力ということではないと思うので振り返りはしますが、評価はしませんので皆さんで評価を考えて欲しいと思います。

※成績は全て2024年の成績です。

 

 

今回は歴史的最下位で改革は必須!!

埼玉西武ライオンズです!!!

 

 

目次

  1. ドラフト指名一覧
  2. 日本人選手の評価
  3. 外国人選手の評価
  4. まとめ

 

 

 

 

ドラフト指名選手一覧

1位:武内 夏暉(国学院大) 投手

一軍:試21、回145.1、防2.17、勝10、振107
二軍:試2、回8、防1.13、勝0、振7

 1位の武内選手は3球団競合の即戦力ルーキーとして期待されましたが、今季は一軍で1年間ローテを回り145回を投げ防御率2.17、10勝と素晴らしい成績を残しました。歴史的貧打に苦しんだ西武で10勝を挙げたことも評価でき、新人王も異論なしですね。来季からはエース格として期待されると思います。

 

2位:上田 大河(大阪商業大) 投手

一軍:試17、回23.1、防2.70、勝0、H1、振11
二軍:試22、回21、防1.71、勝0、S2、振19

 2位の上田選手も完成度の高い大卒ルーキーでしたが、今季は一軍で17試合に登板し防御率2.70とこちらも安定した成績を残しました。二軍では防御率1点台と無双状態でしたね。来季は1年間一軍に帯同し戦力となることが期待されます。

 

3位:杉山 遙希 (横浜高) 投手

一軍:試1、回3、防0.00、勝0、振2
二軍:試9、回44、防3.48、勝3、振29

 3位の杉山選手は高卒ルーキーながら二軍で44回を投げ防御率3点台と安定した成績を残しました。同世代の中でもトップクラスの成績ですね。終盤には一軍デビューも果たし充実の1年だったと思います。来季は一軍で戦力となりたいです。

 

4位:成田 晴風弘前工高) 投手 

一軍:なし
二軍試10、回37.1、防3.13、勝2、振29

 4位の福田選手も高卒ルーキーということもあり二軍でじっくり育成という形でした。ただ、ケガの影響で早い段階でトミージョン手術を受けたため公式戦での登板はありませんでしたね。まだ若いですししっかりと治して戻ってきて欲しいです。

 

5位:宮澤 太成(四国IL徳島) 投手

一軍:なし
二軍:試12、回15、防3.60、勝0、振8

 5位の宮澤選手は独立リーグ出身の即戦力右腕として期待されましたが、今季はケガの影響で一軍での登板はありませんでした。ただ、二軍では12試合で防御率3点台と一定の成績を残せたと思います。来季は育成契約に移行しますが、しっかりとケガを完治させて戻ってきて欲しいです。

 

6位:村田 怜音(皇学館大) 内野手

一軍:試4、率218、安3、本0、打1、得0、盗0、O462
二軍:試18、率357、安20、本2、打13、得11、盗0、O981

 6位の村田選手はパワーが持ち味の大型内野手で、今季は二軍で打率357、OPS981と素晴らしい成績を残し、貧打に苦しむチームの救世主として期待されました。ただ、一軍に昇格してから4試合目でケガ離脱があり、そのままシーズンを終えました。既に復帰しているようですし、この悔しさをバネにもうひと伸びして欲しいです。

 

7位:糸川 亮太(ENEOS) 投手

一軍:試4、回3.2、防9.82、勝0、振2
二軍:試29、回78、防2.19、勝5、S3、振44

 社会人から加入した糸川選手は今季二軍で先発、中継ぎ両方をこなし78回を投げ防御率2点台と素晴らしい成績を残しました。ただ、一軍では4試合で防御率9点台とプロの壁にぶち当たりましたね。来季は今季の経験を活かし一軍の戦力となりたいです。

 

育成6位:奥村 光一(BC群馬) 外野手

一軍:試45、率177、安13、本0、打3、得3、盗2、O420
二軍:試34、率242、安24、本2、打9、得17、盗13、O688

 育成6位で加入した奥村選手は二軍で13盗塁を記録するなど自慢の俊足をアピールし、6月に支配下昇格を果たしました。一軍昇格後は代走、守備固めを中心に45試合に出場しましたね。来季は一軍での出番を増やし、レギュラー獲得を目指したいです。

 

 

日本人新加入選手

炭谷 銀仁朗(楽天、退団後加入)年俸:3500万 B

一軍:試49、率188、安16、本0、打6、得1、盗0、O485
二軍:試1、率333、安1、本0、打0、得1、盗0、O666

 楽天を退団し古巣に復帰した炭谷選手は、今季は第二捕手として1年間一軍に帯同し49試合に出場しました。数字としては物足りないですが、巧みなリードで投手陣を引っ張りベンチでも存在感を放ちました。年俸も考慮しB評価としました。

 

甲斐野 央(ソフトバンク人的補償)年俸:4000万 C 

一軍:試19、回18.1、防2.95、勝0、H11、振15
二軍:試7、回7、防0.00、勝0、振7

 山川選手の人的補償ソフトバンクから加入した甲斐野選手は勝ちパとして期待されましたが、今季はケガの影響で一軍で19試合の登板に留まりました。防御率2点台で11ホールドと投げれば戦力となっていましたが、如何せん稼働が少なかったですね。年俸も考慮しC評価としました。

 

中村 祐太(広島、現役ドラフト)年俸:1000万 A

一軍:試27、回32、防3.09、勝0、振17
二軍:試12、回13、防1.38、勝0、S3、振10

 広島から現役ドラフトで加入した中村選手はビハインド中心に一軍で27試合に登板し防御率3点台と安定した成績を残しました。回跨ぎも多く一定の戦力となっていましたね。年俸も低いことを考慮しA評価としました。

 

元山 飛優(ヤクルト、トレード)年俸:1100万 D 

一軍:試33、率143、安11、本1、打7、得2、盗0、O385
二軍:試56、率254、安45、本2、打15、得20、盗7、O658

 ヤクルトからトレードで加入した元山選手は中々固まらない内野のレギュラー候補として期待されましたが、今季は打率1割台と苦しみました。ただ、印象的な活躍もあり、守備固めなどで一定の戦力となっていましたね。年俸も考慮しD評価としました。

 

松原 聖弥(巨人、退団後加入)年俸:2500万 D

一軍:試33、率128、安10、本0、打7、得6、盗1、O389
二軍:試37、率238、安20、本1、打6、得12、盗3、O717

 巨人からトレードで加入した松原選手は外野のレギュラー候補として期待されましたが、今季は二軍でOPS717と結果を残したものの一軍では打率1割台と苦しみました。外野のレギュラーが中々固まらない中でチャンスを掴めませんでしたね。年俸も考慮しD評価としました。

 

野村 大樹(ソフトバンク、トレード)年俸:1070万 B

一軍:試57、率225、安40、本5、打22、得15、盗1、O715
二軍:試56、率278、安49、本2、打21、得204、盗1、O801

 ソフトバンクからトレードで加入した野村選手は打撃で苦しむチーム状況において5本塁打、OPS715と戦力となりました。OPS700を超えている選手は佐藤選手と野村選手くらいでしたからね。守備位置の関係で試合数が伸びませんでしたが、来季に期待できる内容だったと思います。年俸も考慮しB評価としました。

 

ブランドン(育成から昇格)年俸:600万 E

一軍:試4、率188、安3、本0、打0、得0、盗0、O466
二軍:試9、率286、安10、本3、打4、得6、盗0、O953

 ケガで育成契約に移行していたブランドン選手は、今季ケガから復帰し二軍で3本塁打、OPS953と好成績を残し開幕前に支配下復帰を果たしました。ただ、一軍では結果を残すことが出来ず、ケガ離脱もありそのままシーズンを終えました。打撃で期待されていただけに悔しいシーズンでしたね。稼働が少なかったためE評価としました。

 

菅井 信也(育成から昇格)年俸:280万 C

一軍:試8、回24、防5.25、勝1、H1、振22
二軍:試14、回76、防2.72、勝3、振83

 菅井選手は二軍で先発ローテを回る若手有望株として期待されましたが、今季も二軍でローテを回り76回を投げ防御率2点台と安定した成績を残しました。その実力が認められ6月に支配下昇格を果たしています。その後、一軍で先発も含め8試合に登板し貴重な経験を積みましたね。来季に向けてステップアップできるシーズンになったと思います。

 

牧野 翔矢(育成から昇格)年俸:660万 D

一軍:試10、率050、安1、本0、打0、得0、盗0、O100
二軍:試36、率259、安30、本0、打10、得13、盗3、O679

 ケガで育成契約に移行していた牧野選手は、今季ケガから復帰し二軍で古市選手に次ぐチーム2番目の33試合でマスクを被りました。その実力が認められ6月に支配下復帰を果たしています。昇格後は一軍でも10試合にマスクを被り経験を積みましたね。この経験を糧に来季戦力となってほしいです。

 

 

外国人選手

ボー・タカハシ(来日3年目)年俸:3500万 S 

一軍:試33、回72.2、防3.22、勝2、H8、振48
二軍:試2、回11、防0.00、勝2、振7

 来日3年目となったボー選手は今季先発、中継ぎ両方で起用され一軍で72回を投げ防御率3点台と戦力となりました。先発でも頭数になっていましたし、中継ぎに戻ってからも接戦時で起用されていましたね。チームに欠かせない戦力でしたし年俸も低いことを考慮しS評価としました。

 

アブレイユ(来日1年目)年俸:1億5000万 S 

一軍:試52、回49、防2.39、勝2、H13、S28、振33
二軍:なし

 守護神候補として加入したアブレイユ選手は今季1年間一軍に帯同し防御率2点台で28セーブを挙げるなど守護神としての務めを果たしました。中継ぎ陣がことごとく苦しむ中で守護神が固定されていたのはかなり大きかったですね。年俸は高いですが文句なしのS評価です。

 

ヤン(来日1年目)年俸:7500万 C

一軍:試37、回30.2、防5.58、勝0、H2、振35
二軍:試12、回11.2、防3.09、勝0、S1、振14

 ヤン選手は勝ちパの中継ぎ候補として期待されましたが、今季は37試合に登板したものの防御率5点台と安定感に欠けました。コントロールに苦しみ与四球が多かったのも影響していますね。戦力となっていたかは微妙ですが、年俸はそこまで高くないためC評価としました。

 

アギラー(来日1年目)年俸:2億1000万 E

軍:試30、率204、安23、本2、打10、得7、盗0、O575
二軍:なし

 アギラー選手はメジャーでの実績を引っさげ打線の軸として期待されましたが、今季は持ち味の打撃で苦しみ一軍で30試合の出場に留まりました。ケガでの離脱期間も長かったですね。稼働が少なく高年俸ということもありE評価としました。

 

コルデロ(来日1年目)年俸:1億 E

軍:試23、率129、安9、本1、打4、得5、盗0、O351
二軍:試76、率270、安73、本6、打37、得21、盗0、O752

 コルデロ選手はチームの課題である長打力不足を補う存在として期待されましたが、今季は23試合に出場し打率129と苦しみました。二軍ではある程度結果を残しているだけに一軍で戦力となりたかったですよね。年俸も考慮しE評価としました。

 

ガルシア(来日2年目)年俸:400万 D

一軍:試19、率131、安8、本1、打4、得3、盗0、O494
二軍:試35、率200、安24、本3、打10、得10、盗1、O574

 育成契約で加入していたガルシア選手は今季二軍で育成でしたが、チームが打線で苦しみ外国人野手が軒並み結果が出なかったこともあり7月に支配下昇格を果たしています。昇格後は一軍で19試合に出場しスタメン起用される場面もありましたね。来季に向けて貴重な経験を積めたと思います。

 

 

 

まとめ

 歴史的なシーズンとなってしまった西武ですが、補強もあまり成功していませんね。投手は武内選手、上田選手、中村選手、ボー選手、アブレイユ選手と戦力となった選手が多かったですが、肝心の野手陣で戦力となったのは野村選手くらいでした。来季も野手が苦しもことが予想されますし、セデーニョ選手を補強しているとは言え更なる補強を期待したいです。