何はともあれ野球推しです。
今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。
今回は大ブレイクで一気に勝利の方程式となった湯浅選手です!!
基本情報
湯浅 京己(23歳)右投 ドラフト6位、来季プロ5年目
一軍成績:試合59、回58、防御率1.09、勝2、ホールド43、三振67
湯浅選手はプロ4年目の去年が大ブレイクの年となりました。開幕からセットアッパーとして一軍に定着し最終的に防御率1.09と抜群の安定感を見せました。ホールド45で最優秀中継ぎ賞も受賞するなど、一気に阪神の主力投球となりました。侍ジャパンでも中継ぎでの起用が有力視されています。
投球フォームの特徴
湯浅選手のフォームは上から投げ下ろすような典型的なオーバースローのフォームです。縦の角度がありストレートも上から投げ下ろされるような感じに打者からは見えそうですね。オーバースローなので落ちる系の変化球と相性がいいです。
球種別分析
投球別球種割合 球種別被打率 空振り率 見逃し率
ストレート 60.4% .177 12.0% 14.6%
フォーク 32.9% .195 19.3% 9.49%
スライダー 6.24% .333 5.36% 28.6%
カーブ 0.33% .000 0% 0%
カットボール 0.11% .000 33.3% 33.3%
最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。
ストレート
湯浅選手は威力のあるストレートが武器の1つですね。湯浅選手は縦の角度が元々ある選手ですが、そもそものストレートの威力もかなり高いので打者からは厄介な球種です。実際に被打率1割台、空振り率も12%とストレートとしては高く優秀な数字が並んでいます。投球割合が6割を超えるのも頷ける球種です。
フォーク
湯浅選手は元々縦の角度がある選手なので落ちる系の球種と相性がいいですが、湯浅選手のフォークは落差も大きく非常に厄介な球種ですね。実際に被打率、空振り率ともに優秀な成績です。湯浅選手の決め球と言える球種でしょう。
スライダー
湯浅選手は縦の成分の強いスライダーを投げます。湯浅選手の投球割合のほとんどはストレートとフォークなので、この球種はあまり頭にない球種だと思います。そのため、見逃し率が28.6%とカウント球としてはかなり有効な球種だと思います。ただ、変化量は標準的で被打率も高いので使用する際には注意が必要です。
その他の変化球
湯浅選手は他にもカットボールとカーブを投げますが投球割合が低すぎてほぼ投げているのを見たことがありません。詳細はわかりませんので何とも言えませんが、投球割合からしてアクセントくらいの球種だと思います。
カウント別投球割合
カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。
具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、基本的にはストレートで押してカウントを整える傾向にあります。特に早いカウントの時はストレートで押すことが多いです。
追い込んだ時にフォークの割合がグッと多くなりますね。決め球として重宝している証拠だと思います。
また、ストライク先行になるとスライダーの使用率も上がりますね。
その他のデータ
湯浅選手は味方がリードしている時の投球が物凄いですね。リード時は被打率.100、OPS200と完璧に抑え込んでいます。チームを勝たせる投球ができるからこそ、一軍のセットアッパーとして定着できたのだと思います。
まとめ
湯浅選手はストレートで押してカウントを作っていきフォークで三振を奪う、典型的な本格派投手ですね。上から投げ下ろすフォームもこの投球スタイルにあっていると思います。侍ジャパンでも三振が欲しい場面での起用が想定されますが、去年の投球ができれば間違いなく戦力となれる選手だと思います。