何はともあれ野球推しです。
今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。
今回はリリーフ起用で覚醒した吹田の主婦、山崎颯一郎選手です!!
基本情報
山崎 颯一郎(24歳)右投 ドラフト6位、来季プロ7年目
一軍成績:試合15、回36、防御率3.00、ホールド6、セーブ1、三振29
山崎選手はトミージョン手術などで投げられない期間が多かった苦労人ですが、2021年に先発で頭角を現し2022年に中継ぎ起用で覚醒しました。シーズン終盤には9回を任される場面もあり、勝ちパだけでなく回跨ぎなど色々な起用に応えられる選手です。侍ジャパンでもその起用の幅を評価されての追加招集だと思います。
投球フォームの特徴
山崎選手はセットポジションから足を少し高く上げオーバースローで投げるフォームです。身長が190cmと高く上から投げ下ろすようなフォームなので、縦の角度がかなり使えるようになっています。オーバースローなので縦変化する球種と相性がいいです。
球種別分析
投球別球種割合 球種別被打率 空振り率 見逃し率
ストレート 63.3% .222 11.7% 15.2%
フォーク 21.4% .189 18.1% 7.87%
ナックルカーブ 8.59% .286 1.96% 11.8%
スライダー 6.57% .600 10.3% 15.4%
最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。
ストレート
山崎選手のストレートは平均155㎞前後、最速は160㎞となる剛速球です。投球割合は60%を超えるかなり高い割合ですが、被打率も低く空振り率も10%を超えていてストレートにしては高いです。わかっていても打てない球種なのだと思います。投球フォーム的に縦の角度がかなりついているのも、この球種を打ちづらくする要因の1つだと思います。山崎選手の武器の1つです。
フォーク
山崎選手のフォークは落差がそれ程大きくないのでフォークの中では空振り率が低く球種です。それでも山崎選手の持ち球の中では一番空振り率が高いので決め球として使える球種だと思います。本人曰く、山崎選手は縦の角度があるフォームなので少し落ちれば打者は打ちづらいという意図で投げている球種らしいです。実際に被打率は1割台とかなり低く抑えられていて、打者からしたら打ちづらい球種なのだと思います。
ナックルカーブ
山崎選手のナックルカーブは変化量が大きく縦に大きく割れるように変化する球種です。カーブが得意球だった元オリックスのディクソン選手に伝授された球種です。元々上から投げ下ろすようなフォームなのにさらに上から変化するので打者からはかなり打ちづらい球種です。数字的にもまずまずの数字を残しているので使える球種だと思います。
スライダー
山崎選手のスライダーは変化量がそれ程大きくなく曲がり方も斜め横に曲がる標準的なスライダーです。打者の頭にほぼない球種なので持ち球の中では一番見逃し率が高い球種ですが、被打率はかなり高いので使い方には注意したい球種です。
カウント別投球割合
カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。
具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、山崎選手はカウントで投球割合が変わることはほぼありませんでした。圧倒的な決め球がないということもありますが、ストレート、フォーク、ナックルカーブとカウント球でも決め球でも使える球種が3つ揃っているのが要因だと思います。
その他のデータ
山崎選手は2022年の序盤は先発でしたが終盤にリリーフに回り覚醒した背景があります。そのこともありシーズン全体の防御率3.00ですが中継ぎに回ってからの防御率は0.60と完全に抑え込んでいます。投げる度に最高球速を更新していて自信を持ってマウンドに立てていたのだと思います。
まとめ
山崎選手は武器であるストレートを中心にフォークとナックルカーブを織り交ぜながら打者を抑えるスタイルです。勝ちパだけでなく回跨ぎなど色々な場面で起用できるのも山崎選手の強みですね。侍ジャパンの抑え候補だった栗林選手との入れ替わりですが、栗林選手のような活躍ではなく、自身の強みを最大限に活かして活躍して欲しいです!!