何はともあれ野球推しです。
今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。
今回は巨人の絶対的ガチ守護神大勢選手です!!
基本情報
翁田 大勢(23歳)右投 ドラフト1位、来季プロ2年目
一軍成績:試合57、回57、防御率2.05、勝1、ホールド8、セーブ37、三振60
大勢選手は2022年はルーキーながら開幕から巨人の守護神に抜擢されシーズン終了までその役割を全うしました。最終的に37セーブとセリーグの新人最多セーブのタイ記録を記録し、新人王にも輝きました。侍ジャパンでも抑えなどの勝利の方程式としての活躍が期待されています。
投球フォームの特徴
大勢選手はフォームはセットポジションから足を高く上げ、サイドスローから投げ込むフォームです。縦の角度は少ないですがその分横の角度を使えるフォームですね。サイドスローなので利き手とは逆方向に変化する変化球と相性がいいです。
球種別分析
投球別球種割合 球種別被打率 空振り率 見逃し率
ストレート 70.1% .192 11.1% 16.3%
フォーク 24.0% .203 27.0% 9.00%
スライダー 5.88% .000 18.4% 18.4%
最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。
ストレート
大勢選手のストレート代名詞であるストレートですが、もの凄い威力のあるストレートを投げますよね。サイドスローでこの威力のストレートを投げられる選手はそうそういるわけではないので貴重な存在ですね。意図して使い分けているかは分かりませんが、真っ直ぐ伸びてくる時もあればシュートしてくる時もあります。投球割合が70%を超えているにもかかわらず被打率が1割台に抑えられているので、わかっていても打てないような球種なのだと思います。空振り率も10%以上とストレートの中では高いです。見逃し率も高いのでキッチリとコーナーに投げ込むことができているのだと思います。
フォーク
大勢選手のフォークは球速がは速いですが回転数が少ないので不規則に落ちる球種です。たまに揺れることもあります。ストレートがあれだけの威力があるのでフォークは相性のいい球種です。サイドスローなので一般的には左打者を苦手としますが、このフォークは縦の変化が強いので左打者にも有効な球種ですね。落差も申し分ないですし空振り率もかなり高いので決め球となる球種だと思います。
スライダー
大勢選手のスライダーは横変化の強い球種です。サイドスローなので横変化するスライダーは相性のいい球種ですよね。主に右打者から空振りを奪う時と左打者へのボールゾーンからストライクゾーンに入れるバックドアを投げる時に使います。投球割合のほとんどがストレートとフォークなのでノーマークになりがちな球種で、不意を突くには十分すぎる球種です。
カウント別投球割合
カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。
具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、速いカウントの時はほとんどストレートで押していきます。カウントが進むにつれフォークの割合が上がってくる感じですね。決め球としてはストレートとフォークが2:1くらいの割合かなと思います。
その他のデータ
大勢選手は対右打者への被打率が.200なのに対し、対左打者への被打率は.180と被打率だけ見たらサイドスローが苦手とされる左打者もしっかりと抑えることができています。ただ、被本塁打の数が右打者が1本なのに対し左打者には6本も打たれています。左打者からの長打を無くすことが来季に向けての課題と言えそうです。
まとめ
大勢選手はサイドスローですが威力のあるストレートを投げることができる希少な投手です。威力もそうですがナチュラルでシュートする時もあるので厄介な球種ですよね。このストレートを武器に打者を押し切っていくスタイルです。侍ジャパンでも1イニングをしっかりと抑えられる力を持っていると思います。