何はともあれ野球推しです。
今回は1球団ごとにドラフトで指名された選手の詳細と指名の意図、指名全体の感想、今後の補強についてをまとめてみました。
今回は17年ぶりの大学生捕手1位指名!!
埼玉西武ライオンズです!!!
目次
- ドラフト指名一覧
- 各選手詳細と指名の意図
- 全体の感想
- 今後の補強について
ドラフト指名一覧
1位:小島 大河(明治大)捕
2位:岩城 颯空(中央大)投
3位:秋山 俊(中京大)外
4位:堀越 啓太(東北福祉大)投
5位:横田 蒼和(山村学園)内
6位:川田 悠慎(四国銀行)外
指名終了
育成指名
1位:新井 唯斗(八王子高)内
2位:今岡 拓夢(神村学園高)内
3位:斎藤 佳紳(徳島インディゴソックス)投
4位:濱岡 蒼太(川和高)投
5位:平口 寛人(日本経済大学)投
6位:正木 悠馬(上智大学)投
7位:安藤 銀杜(徳島インディゴソックス)外
指名終了
1位:小島 大河(明治大)捕
179㎝、83㎏、右投左打、22歳、天才的な打撃センスを持つ捕手
1位は公言通り小島選手を指名し一本釣りしました。天才的なバットコントロールを持つ打撃型捕手で大学生捕手としては17年ぶりの1位指名を勝ち取りましたね。捕手の守備力は賛否分かれますが、元内野ということもあり捕ってから早いスローイングなどはいいと思います。西武は森選手という球界屈指の打撃型捕手の育成に成功していますし、上手く起用してくれると思います。打撃に関しては1年目から一軍で勝負出来ると思います。
2位:岩城 颯空(中央大)投
180㎝、88㎏、左投、22歳、総合力の高い大型左腕
2位の岩城選手は今年になって評価が急騰した大学生左腕です。大型の左腕で威力のあるストレートを持ちながらコントロールもまとまっていて総合力が高いです。スライダーのキレもよく奪三振能力が高いですね。元々は中継ぎメインでしたが、今秋先発でも結果を残したことでここまで上がってきました。先発、中継ぎ両方で即戦力期待です。
3位:秋山 俊(中京大)外
180㎝、86㎏、右投左打、22歳、大学トップクラスの外野手
3位の秋山選手は大学生トップクラスの外野手です。打力は今年の指名選手の中でも屈指で大学代表でもアメリカ相手に打ちまくりました。左打ちの中距離打者で守備も両翼がメインということで評価が上がりきりませんでしたが、西武は両翼の空いているチームなのでここは問題ないと思います。渡部選手がサードも視野に入れているということでなおさらです。1年目からレギュラーとして定着してもおかしくないと思います。
4位:堀越 啓太(東北福祉大)投
184㎝、96㎏、右投、22歳、MAX157㎞のパワーピッチャー
4位の堀越選手は個人的に1位候補だと思っていた本格派右腕です。常時150㎞を軽く超える剛速球は威力抜群でキレのあるスライダーもあり奪三振能力が高いです。中継ぎメインで今秋はケガの影響で登板がないこともありここまで残っていましたが、馬力の大きさは指名選手の中でもトップクラスだと思います。コンディション次第ではありますが、平良選手が先発に回った穴を埋める存在になって欲しいです。
5位:横田 蒼和(山村学園)内
180㎝、85㎏、右投左打、18歳、高校屈指の強打のショート
5位の横田選手は高校生トップクラスの大型ショートです。投手としても140㎞を計測する強肩が武器でプロでもショートを守れるポテンシャルを持っています。強打も魅力で力強いスイングから広角に長打を放つことが出来ます。ショートだけでなく他のポジションも見え据えながらの起用になると思います。
6位:川田 悠慎(四国銀行)外
174㎝、70㎏、右投左打、24歳、脚力のあるユーティリティプレイヤー
西武は支配下の1番下で隠し玉を指名してくるイメージがありますね。6位の川田選手は認知していませんでしたが、調べたところ脚力が武器のユーティリティプレイヤーのようですね。ポジションは二遊間、サード、外野を守ることが出来ます。まずはバックアップでしょうが、源田選手の成績が落ちてきているのでレギュラー候補としても期待していると思います。
育成選手
育成もかなり豪華ですね。1位、2位で個人的に評価の高かった高校生ショートの新井選手、今岡選手を2枚抜きし、ここは未来に向けてとても楽しみです。横田選手や昨年1位の齋藤選手ら切磋琢磨してほしいです。3位の齋藤選手は独立リーグでトップクラスの右腕でここは即戦力期待、濱岡選手、平口選手はチームに足りない左腕で特に平口選手は完成度が高く早めの戦力化が期待出来ます。正木選手、安藤選手はポテンシャル重視の指名です。
指名全体の感想
今年は小島選手の公言に始まり、この選手をこの位置で獲れるの?と驚く指名が多く個々の選手を見るとかなり評価出来る内容だったと思います。特に1~4位までは即戦力として期待出来ますね。
育成にもポテンシャルの高い選手が揃っていて将来が楽しみです。
今後の補強
さてドラフトが終わったので今後の補強はFA、外国人、トレード、元NPB選手の引き抜き、育成からの昇格、現役ドラフトの6つの手段に絞られると思います。まだ、退団となる選手が出そろってないですし、トレードは他球団との兼合い、現役ドラフトは市場に出る選手がわからないということもあるので中々考察するのは難しいですが、現在わかっている範囲で補強を考えたいと思います。ちなみに現役ドラフトはプラスアルファだと思うので、ここでは考察はしません。
主な退団選手
投手:平井、水上、田村、佐々木、高橋(メジャー)?、今井(メジャー)?
野手:元山、野村、古賀輝、松原、渡部
育成再契約組(モンテル、奥村)
入る選手がいるということは出る選手もいるのでここをまとめないわけにはいきませんね。
既存の支配下選手を見ると現在、西武の支配下から外れる選手は育成再契約も含め11人が発表されています。早い段階から平井選手や水上選手など実績のある選手の退団が発表されていて、かなり思い切って整理してきたと思います。
ドラフトで獲得した支配下選手は6人ということであと6枠空いていますね。まだまだ補強の余地はあると思います。
ドラフト前に挙げた補強ポイント
※()内優先度
左腕リリーフ(高)→岩城
将来のエース候補(中)→岩城、堀越
捕手(超高)→小島
一三塁手(高)→小島?、横田?、秋山?
二遊間(低)→横田、川田、新井(育成)、今岡(育成)
外野手(中)→秋山、川田、安藤(育成)
ドラフト前に挙げた補強ポイントがかなり多かったので1年で埋めるのは至難の業でしたが、一三塁手以外は補強出来たと思います。
ただ、高橋選手、今井選手のメジャー挑戦の可能性がある中で投手が薄めなのは気になります。若手の成長にも期待したいですが、補強もしておきたいです。
課題の野手はドラフトでかなり埋まっていると思います。補強は投手中心になるかもしれません。
外国人
在籍中の外国人選手
赤字:残留濃厚
投手:ウィンゲンター、ラミレス、ボー
野手:ネビン、デービス、セデーニョ
外国人選手は一軍に登録できるのが5人、ベンチ入りは4人というルールがあるのでそのことを頭に入れながら補強を考えていきたいです。
現在在籍している選手の中で残留濃厚と思われるのは中継ぎのウィンゲンター選手、ラミレス選手と野手のネビン選手の3人です。今季途中加入のデービス選手が微妙なラインですが、可能性もありますし残しておいてもいいと思います。ボー選手も微妙ですが成績と年齢を考えると退団濃厚だと思います。
補強するとなると先発1~2人、野手1人でいいと思います。メジャー組が抜ける可能性があるため平良選手が先発に配置転換されることが濃厚とはいえ先発は補強しておきたいですね。中継ぎは2人残留していますし、野手はポジションどうこうよりは打力のある野手を獲得したいです。
FA
西武はFAで加入するよりも出る方の印象が強いのでここはなしです。
トレード
トレードは他球団との兼合いもありますが、選手同士のトレードであれば支配下枠の増減がないのが利点ですね。
西武は近年松原選手や野村選手など他球団でくすぶっている野手を狙いにいっているので、ここは引き続き狙いたいですね。阪神の豊田選手や中日の鵜飼選手、日本ハムの今川選手、ソフトバンクの川村選手らが候補です。
元NPB選手の引き抜き
現状、まだ各球団から退団となる選手が揃っていないのでここの動きは現在よりも加速していくと思いますが、現状の考察をしたいと思います。
西武は三軍制を敷いていることもあり育成選手を多く保有出来るのでここは積極的に狙ってもいいと思います。左腕リリーフ候補だと巨人の今村選手、ヤクルトの山本選手、ソフトバンクの田浦選手などがいて、野手だと阪神の野口選手、ヤクルトの太田選手、広島の宇草選手らが候補になると思います。
育成からの支配下昇格
西武は12球団の中でも3番目に育成選手の多いチームなのでここは熾烈ですね。
投手の注目は佐藤選手で今年はルーキーながら二軍で防御率2.05と素晴らしい成績を残しています。先発左腕ですしローテ争いに加わる可能性もありますね。他にも中継ぎの大曲選手、宮澤選手は二軍で好成績を残していて、ポテンシャルの高い冨士選手もいますね。森脇選手もコンデションが万全であれば確定で復帰してくると思います。育成3位の齋藤選手はある程度即戦力期待があります。
野手は育成再契約組の奥村選手、モンテル選手は引き続き注目。二遊間を守れる金子選手も候補です。
野手よりも投手の方が候補が多いイメージです。
まとめ
西武は小島選手の公言から始まり、補強ポイントを埋めながら伸びしろも見込めるいい指名になったと思います。
今オフは主力のメジャー留出の可能性がありますし、投手を中心に手厚く補強したいです。