何はともあれ野球推しです。
今回は今季の補強はどのくらい上手くいったのか、各球団各選手ごとにS~Eの6段階で評価をしたいと思います。評価の明確な基準はなく主の独断と偏見で評価することをご承知おきください。各評価のイメージは以下の通りです。
S(補強大成功!!期待以上の大活躍!!!)
A(補強成功!!年俸以上の活躍!!)
B(戦力化に成功!!年俸分の活躍はできた!!)
C(ある程度の活躍はできたか!)
D(期待値よりは低いが最低限の活躍)
E(活躍ならず)
補強には必ずお金が必要ですので、その費用に見合う活躍をしたかどうかが今回の評価基準の大本になっています。外国人選手に関しては残留で契約したこと自体が補強だと思うので、新加入の選手だけでなく以前から在籍していた選手も評価対象にしています。また、ドラフトで加入したルーキー達は必ずしも即戦力ということではないと思うので振り返りはしますが、評価はしませんので皆さんで評価を考えて欲しいと思います。
※成績は全て2025年の成績です。
今回はパリーグ4位が定位置に!?
東北楽天ゴールデンイーグルスです!!!
目次
- ドラフト指名一覧
- 日本人選手の評価
- 外国人選手の評価
- まとめ
ドラフト指名選手一覧
1位:宗山 塁(明治大)内野手
一軍:試122、率260、安112、本3、打27、得32、盗7、O629
二軍:なし
1位の宗山選手は4球団競合のゴールデンルーキーとして注目されましたが、今季はケガ離脱もありながら122試合に出場し打率260と一定の成績を残しました。ショートのレギュラーとしてどんどん守備の精度を上げていきましたね。失敗0の7盗塁と足でも一定の成果を挙げました。オフには新人王は逃したもののルーキーとしては26年ぶりとなるベストナインを獲得しました。来季もショートのレギュラーとして更にレベルアップが期待されていると思います。
2位:德山 一翔(環太平洋大)投手
一軍:なし
二軍:試5、回18、防3.00、勝1、振11
2位の徳山選手は大学生トップクラスの左腕として注目されましたが、今季はケガの影響で一軍での登板がないまま7月にトミージョン手術を受けました。実力は申し分ないですが、ドラフト前から言われていたコンディション面が思わしくなかったようです。来季はリハビリメインとなりますが、焦らずしっかり治してほしいです。
3位:中込 陽翔(徳島インディゴソックス)投手
一軍:試7、回6.2、防5.40、勝0、振3
二軍:試41、回44.1、防1.83、勝3、S1、振37
3位の中込選手は即戦力の期待を受け加入した変則派右腕ですが、今季はプロの壁にぶち当たり一軍で7試合の登板に留まりました。ただ、二軍では41試合で防御率1点台と好成績を残していますね。二軍でやれることは証明しているので、来季は一軍定着に挑戦です。
4位:江原 雅裕(日鉄ステンレス)投手
一軍:試30、回31.1、防3.45、勝1、H2、振18
二軍:試15、回16.2、防1.08、勝0、振16
4位の江原選手は社会人で活躍した本格派右腕で即戦力の期待を受けていました。今季はケガ離脱もありながら一軍で30試合に登板し防御率3点台と戦力になっていますね。宋選手、酒居選手、鈴木選手など中継ぎ陣の主力にケガ人が出る中で彼の存在は大きかったです。今季はビハインドメインでしたが、来季は起用の優先度を上げていきたいです。
5位:吉納 翼(早稲田大)外野手
一軍:試2、率000、安0、本0、打0、得0、盗0、O000
二軍:試95、率223、安65、本5、打32、得33、盗5、O654
5位の吉納選手が大学生代表にも選出された左のスラッガーです。今季は二軍で95試合に出場し5本塁打を放つなど長打力を見せましたが、打率223と確実性に課題を残しました。終盤には一軍デビューを果たしましたが初ヒットは出なかったですね。今季の経験を糧に来季飛躍して欲しいです。
6位:陽 柏翔(茨城アストロプラネッツ)内野手
一軍:試2、率500、安1、本0、打0、得0、盗0、O1.000
二軍:試81、率237、安61、本0、打24、得28、盗13、O578
6位の陽選手は俊足が武器の内野手で素材型の選手です。今季は二遊間をメインで守り81試合に出場し経験を積みました。13盗塁と自慢の足でも勝負しましたね。終盤には一軍デビューも果たしていて来季は一軍の戦力になりたいです。
日本人新加入選手
柴田 大地(DeNA、現役ドラフト)年俸:900万 D
一軍:試6、回8.2、防2.08、勝1、H1、振6
二軍:試45、回44、防4.30、勝2、振47
柴田選手はヤクルトから現役ドラフトで加入し即戦力の中継ぎ右腕として期待されました。今季は二軍で防御率4点台とアピールが足りず一軍では6試合の登板に留まりました。ただ、一軍では好投を見せ来季の残留を勝ち取っていますね。今季の評価はD評価ですが、来季は一軍定着が期待されます。
今野 龍太(ヤクルト、トレード)年俸:2700万 A
一軍:試42、回42.1、防3.61、勝1、H6、振22
二軍:試7、回7.1、防2.45、勝1、振11
今野選手はヤクルトから金銭トレードで古巣復帰を果たした中継ぎ右腕です。通算182試合に登板するなど実績があり即戦力として期待されましたが、今季は一軍で42試合に登板し防御率3点台と期待に応える活躍を見せました。ビハインドメインで主力の休養時は接戦でも起用されました。年俸もそこまで高くないですしA評価としました。
小森 航大郎(ヤクルト、人的補償)年俸:640万 C
一軍:試33、率197、安15、本1、打3、得8、盗5、O475
二軍:試71、率233、安50、本2、打22、得29、盗9、O613
小森選手は茂木選手の人的補償でヤクルトから加入した俊足が武器の若手内野手です。今季は足をアピールし開幕一軍入りを果たすと代走、スタメンで起用され33試合に出場し5盗塁を記録しました。6月以降は二軍暮らしが続きましたが、外野を中心に71試合に出場し経験を積みました。低年俸ということもありC評価としています。来季は一軍での出番を増やしたいです。
加治屋 蓮(阪神、退団後加入)年俸:1600万 S
一軍:試54、回43.2、防3.50、勝2、H20、S1、振34
二軍:試5、回6、防4.50、勝0、振6
阪神から加入した加治屋選手は通産省22試合に登板した実績抜群の中継ぎ右腕です。今季は開幕から一軍でフル回転し54試合に登板し防御率3.50、20ホールドと素晴らしい活躍を見せました。特に接戦時やイニング途中での火消しとしての起用が多く貢献度がかなり高いですね。主力のケガ離脱が複数人出た中継ぎ陣の救世主となりました。文句なしのS評価です。
辰見 鴻之介(育成から支配下昇格)年俸:450万 D
一軍:なし
二軍:試88、率280、安49、本0、打8、得42、盗31、O627
辰見選手は大卒3年目の俊足内野手です。今季は二軍で88試合に出場し盗塁王となる31盗塁を記録するなど自慢の足を存分にアピールし7月に支配下昇格を果たしました。ただ、一軍での出場はなかったのが残念です。個人的には代走として見てみたかったですが、小深田選手が後半戦は途中出場メインになっていた影響もあると思います。一軍での出場がないためD評価です。
外国人選手
宋 家豪(来日10年目)年俸:1億 D
一軍:試10、回9.2、防3.72、勝1、H3、S1、振5
二軍:試2、回1.1、防6.75、勝0、振2
宋選手は日本で長年実績を積んできた中継ぎ投手で今季も勝ちパや接戦時を担うことが期待されていました。ただ、今季はケガ離脱が長引き一軍で10試合の登板に留まりました。彼が万全なら勝ちパの負担を減らすことが出来、強力中継ぎ陣を形成出来たと思います。年俸も考慮しD評価です。
ヤフーレ(来日2年目)年俸:1億1000万 C
一軍:試14、回64.1、防4.48、勝2、振30
二軍:試9、回43.2、防4.74、勝1、振31
昨年はヤクルトで129.1回を消費し防御率3点台で先発ローテ回っていた選手で、先発の柱として期待されました。ただ、今季は一軍で14試合に先発し防御率4点台と先発ローテを守ることは出来なかったですね。炎上してしまう時は止まらない印象です。イニングは一軍、二軍合わせて100回以上消費していますが、期待通りとはいかなかったためC評価です。
ターリー(来日4年目)年俸:1億500万 E
一軍:試2、回1.1、防6.75、勝0、振1
二軍:試11、回10.1、防2.61、勝0、振16
ターリー選手はチームに不足していた中継ぎ左腕として期待されましたが、今季はケガの影響もあり一軍で2試合の登板に留まり7月に退団が発表されました。かなり苦戦していてE評価としました。
ハワード(来日1年目)年俸:1億5000万 C
一軍:試9、回48.2、防2.22、勝5、振36
二軍:試6、回24.2、防2.92、勝1、振21
メジャーでの実績を引っさげ先発の柱として期待されたハワード選手は、今季はケガの影響もあり一軍で9試合の登板に留まりました。ただ、投げたら好投を見せていて防御率2.22で5勝1敗と1人で貯金4を稼いでいます。稼働が少なかったためC評価にしていますが、1年通して見たかった選手です。
フランコ(来日3年目)年俸:1億2000万 C
一軍:試101、率237、安75、本7、打32、得21、盗0、O619
二軍:試18、率326、安15、本0、打6、得2、盗0、O667
来日3年目となったフランコ選手は今季大きなケガ離脱もなく自身最多の101試合に出場しました。ボイト選手、ゴンザレス選手に引っ張られ7月以降打撃成績を上げていますね。ただ、年俸を考慮するとやや貢献度が足りなかったと思います。今季はC評価です。
ボイト(来日1年目)年俸:5000万 S
一軍:試67、率300、安73、本13、打39、得29、盗0、O882
二軍:試4、率364、安4、本1、打2、得3、盗0、O1.136
ボイト選手は長打力不足に苦しむチームを補強すべくシーズン途中に加入しました。加入後直ぐに一軍に合流すると67試合に出場し打率300、13本塁打、OPS882と中軸を担い素晴らしい成績を残しました。彼の加入で打線が一気に活気づきましたね。文句なしのS評価です。
ゴンザレス(来日1年目)年俸:5000万 C
一軍:試53、率229、安46、本4、打19、得18、盗0、O573
二軍:試20、率338、安22、本1、打9、得9、盗1、O916
ゴンザレス選手もボイト選手同様に中軸候補としてシーズン途中に加入しました。加入後直ぐに一軍に合流し当初は好成績を残していましたが、徐々に調子を落とし53試合の出場に留まりました。二軍では無双状態ですし来季は中軸候補として期待されます。今季はC評価です。
まとめ
楽天はドラフト1位で宗山選手を引き当てると外国人投手で先発投手、日本人で中継ぎ投手を補強し、数年ぶりに外国人選手を5人以上保有するなど例年以上に積極的に補強を行ったと思います。その中でボイト選手の存在が大きく、彼が打線の核となってから勝率も上がっていきました。宗山選手もルーキーながらベストナインを獲得するほどの活躍を見せ、江原選手、加治屋選手、今野選手も中継ぎの戦力として機能しました。補強は成功したものの既存の選手の不振や離脱が相次ぎ今季は4位となりましたが、歯車が噛み合えばAクラスを狙って行けると思います。