何はともあれ野球推しです。
今回は今季の補強はどのくらい上手くいったのか、各球団各選手ごとにS~Eの6段階で評価をしたいと思います。評価の明確な基準はなく主の独断と偏見で評価することをご承知おきください。各評価のイメージは以下の通りです。
S(補強大成功!!期待以上の大活躍!!!)
A(補強成功!!年俸以上の活躍!!)
B(戦力化に成功!!年俸分の活躍はできた!!)
C(ある程度の活躍はできたか!)
D(期待値よりは低いが最低限の活躍)
E(活躍ならず)
補強には必ずお金が必要ですので、その費用に見合う活躍をしたかどうかが今回の評価基準の大本になっています。外国人選手に関しては残留で契約したこと自体が補強だと思うので、新加入の選手だけでなく以前から在籍していた選手も評価対象にしています。また、ドラフトで加入したルーキー達は必ずしも即戦力ということではないと思うので振り返りはしますが、評価はしませんので皆さんで評価を考えて欲しいと思います。
※成績は全て2023年の成績です。
今回はパリーグ4位の東北楽天ゴールデンイーグルスです!!!
目次
- ドラフト指名一覧
- 日本人選手の評価
- 外国人選手の評価
- まとめ
ドラフト指名選手一覧
1位:荘司康誠 (立教大) 投手
一軍:試19、回109.2、防3.36、勝5、振93
二軍:試3、回19、防3.32、勝2、振14
1位の荘司選手はドラフト前は素材型の選手との評価が多かったですが、ルーキーイヤーから見事に対応しましたね。勝ち星に恵まれなかったものの109回を投げ防御率3点台と好成績を残しました。大崩れすることが少なく安定感がありましたね。チームの先発陣が高齢ということもあり将来のエース候補として引っ張っていって欲しいです。
2位:小孫竜二 (鷺宮製作所) 投手
一軍:試4、回4、防9.00、勝0、振3
二軍:試39、回34.1、防2.88、勝1、S3、振37
2位の小孫選手は大卒社会人ということもあり即戦力として期待されましたが、期待値よりは下回る成績だったかなあ。二軍では39試合に登板し好成績を残しましたが、一軍では出番が少なかったですね。ただ、まだ1年目が終わっただけですし今後の飛躍に期待したいです。
3位:渡辺翔太 (九州産業大) 投手
一軍:試51、回48.2、防2.40、勝8、H33、S1、振41
二軍:試6、回6、防1.50、勝0、振5
3位の渡辺選手は大卒投手である程度即戦力として期待されていましたが、その期待に応える活躍を見せました。一軍で51試合に登板し防御率2.40、33ホールドと素晴らしい成績を残しました。本来勝ちパとして期待された宋選手、西口選手が苦しんだ中で渡辺選手の存在は大きかったです。パリーグのルーキーの中では一番活躍したと言っても過言ではないと思います。来季も勝ちパの一角として期待したいです。
4位:伊藤茉央 (東農大北海道) 投手
一軍:試25、回22、防3.27、勝1、H4、振9
二軍:試24、回20.2、防3.48、勝2、振21
4位の伊藤選手も大卒投手としてある程度即戦力として期待されていました。今シーズンは一軍と二軍を行ったり来たりし、最終的に一軍で25試合に登板し防御率3点台と一定の成績を残しました。来季は優先順位を上げてより重要な局面を任せられるようになれたらと思います。
5位:平良竜哉 (NTT西日本) 内野手
一軍:なし
二軍:試102、率259、安64、本2、打26、得29、盗6、O685
5位の平良選手は大卒社会人ということもありある程度即戦力として期待された選手です。今シーズンは一軍での出場はありませんでしたが、二軍で主にサードのレギュラーとして102試合に出場し経験を積みました。来季は浅村選手がサードにコンバートするようなので立場が難しくなると思いますが、アピールして一軍で活躍して欲しいです。
6位:林優樹 (西濃運輸) 投手
一軍:なし
二軍:試24、回20.2、防2.18、勝1、振25
林選手は高卒社会人として加入した左投手です。今シーズンは二軍で防御率2点台と好成績を残し一軍デビューが期待されましたが、ケガでの離脱があり一軍デビューはお預けとなりました。現状、中継ぎ陣に不安があるので来季もチャンスがあると思います。
育成1位:辰見 鴻之介 (西南学院大) 外野手
一軍:なし
二軍:試96、率251、安71、本0、打10、得46、盗17、O580
辰見選手は西南学院大学から初のプロ野球選手となった選手で、育成での入団となりました。開幕後は二軍で17盗塁を記録するなど武器である俊足を存分に見せつけ7月末に支配下昇格を勝ち取りました。ただ、一軍デビューはお預けとなりましたね。外野手のレギュラーはまだ固まっていないですし、チャンスはあると思います。来季は一軍デビューを目指して欲しいです。
日本人新加入選手
正隨優弥(広島、現役ドラフト)年俸:700万 E
一軍:試1、率000、安0、本0、打0、得0、盗0、O000
二軍:試105、率280、安80、本7、打53、得39、盗3、O827
正隨選手は現役ドラフト1期生として広島から加入した打力が武器の選手です。チームの課題である右のスラッガー候補として期待されました。今シーズンは例年通り二軍で好成績を残しましたが一軍での出場機会に恵まれませんでしたね。個人的にはもう少しチャンスをあげてもよかったと思いますが、小郷選手などライバルの台頭もありましたし立場的に仕方ない面もあったと思います。一軍での出場機会が少なかったのでE評価としました。
阿部寿樹(中日、トレード)年俸:6500万 C
一軍:試78、率255、安55、本4、打24、得16、盗0、O738
二軍:試30、率325、安27、本3、打15、得11、盗0、O874
阿部選手は中日の主力選手としてチームを支えてきた選手で昨年のオフに涌井選手との大物同士でのトレードで加入しました。チームの課題である強打の右打者として期待されました。今季は開幕後はパリーグへの対応に苦労した印象でしたが、最終的に打率255に落ち着きました。ただ、24打点というのは例年の阿部選手よりも下回ってしまった印象です。年俸もある程度高かったこともありC評価としました。
外国人選手
宋 家豪(来日7年目)年俸:1億 B
一軍:試49、回46.2、防2.89、勝2、H18、振35
二軍:試9、回9、防4.00、勝0、振8
宋選手は長年中継ぎ陣の主力としてチームを支えてきた選手です。今シーズンは開幕から勝ちパの一角を担っていましたが前半戦は極度の不振に陥り二軍調整も経験しました。ただ、後半戦は安定感を取り戻し勝ちパに返り咲きましたね。最終的には49試合に登板し防御率2点台と好成績を残しましたが、前半戦にチームが苦しんだ要因の1つが宋選手の不振もあったので高年俸ということもありB評価としました。
バニュエロス(来日1年目)年俸:1億 E
一軍:試1、回0.2、防81.00、勝0、振0
二軍:試18、回90、防3.90、勝7、S1、振77
バニュエロス選手は先発ローテの一角として期待され加入した選手です。今シーズンは二軍で90回を消費してくれましたが、一軍では中々厳しい結果となってしまいましたね。僅か1試合の登板で信頼を失ってしまいました。一軍での出場機会が少ないですし高年俸ということもありE評価としました。
ギッテンス(来日2年目)年俸:1億 E
一軍:なし
二軍:試14、率343、安12、本2、打15、得6、盗0、O1.071
ギッテンス選手は右のスラッガー候補として期待された打力が武器の選手です。ただ、今シーズンも昨シーズンと同様に開幕直後にケガをしてしまい一軍出場なしに終わりました。期待値が高いだけにケガでの離脱は本当に勿体ないですね。高年俸ということもありE評価としました。
フランコ(来日1年目)年俸:1億 D
一軍:試95、率221、安69、本12、打32、得31、盗0、O644
二軍:試6、率250、安5、本1、打4、得4、盗0、O686
フランコ選手はメジャーでの実績のある強打の右打者として期待された選手です。今シーズンは開幕スタメンを勝ち取りレギュラーとして優先的に起用されましたが、成績的には物足りなかったかなと思います。ただ、二桁本塁打を達成し最低限の貢献はあったかなと思います。Cと悩みましたが高年俸ということもありD評価としました。
まとめ
楽天は補強が少ない球団でしたが阿部選手、フランコ選手など実績のある選手を補強しており戦前の評価は悪くなかったですが両者とも期待値よりも下回ってしまいました。また、外国人選手は軒並み苦しんだ印象ですね。外国人選手の母数も少ないので1人がコケるとキツイですね。ただ、荘司選手や渡辺選手などルーキーの活躍が目立ちましたね。小郷選手、村林選手など若手の突き上げはありましたが、補強という面では他球団と差をつけられてしまった印象です。
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