何はともあれ野球推しです。
この回は育成選手応援企画ということで、育成選手に焦点を当てて2022年シーズンに支配下に昇格した選手のまとめと2023年に支配下昇格候補となる育成選手を紹介したいと思います。
今回はシンデレラボーイ宇田川選手を排出したオリックスです!!
2022年支配下昇格選手
オリックスは二軍の施設も充実していて育成選手を保有しやすい環境にありますね。他球団と比べても育成選手の昇格が多いチームですし、一軍と二軍の入れ替えも激しく適材適所の起用を中嶋監督がしてくれるので何か光るものがあれば昇格を勝ち取りやすいチームだと思います。また、トミージョン手術からの復帰組も一回り成長して戻ってくることが多いですね。2021年以前では黒木選手、山崎颯一郎選手がケガからの返り咲きを果しています。その中で、2022年は4人の支配下昇格がありました。
近藤 大亮(31歳)投手、右投 トミージョン手術により育成契約となっていた
一軍成績:試合32、回30、防御率2.10、勝1、ホールド15、セーブ2、三振27
二軍成績:試合12、回11.2、防御率0.77、三振17
元々中継ぎの柱としていて一軍で戦力となっていた近藤選手は右肘のトミージョン手術を受け一旦育成契約となっていました。2022年は二軍で問題のないところを確認し4/25に満を持して支配下昇格を果たしました。ストレートはケガする前よりも力強さが増している印象で一軍でも良い場面での登板が多かったですね。2022年は完全復活のシーズンとなったと思うので来季も期待できそうです。
中村 勝(31歳)投手、右投 メキシカンリーグで結果を残し日本球界へカムバック
一軍成績:試合3、回6.1、防御率8.53、三振4
二軍成績:試合21、回100.1、防御率4.13、勝5、三振66
日本ハムを戦力外となったのち活動拠点をメキシカンリーグに移し結果を残して日本球界にカムバックを果たした中村選手ですが、二軍では主に先発として回り安定した投球を見せてくれていました。その中で、一軍の投手陣が少し崩れていたこともあり7/5に支配下昇格を勝ち取りました。ただ、一軍では思うような結果を残すことができずオフには戦力外となってしまいました。年齢のこともあるでしょうし仕方ない面もあると思いますが、二軍では100イニングを食ってくれて苦しかった二軍投手陣を支えてくれた功績は見逃せません。来季は北海道の独立リーグで現役を続けるみたいなので引き続き応援したいです。
宇田川 優希(24歳)投手、右投 育成2位、プロ2年目
一軍成績:試合19、回22.1、防御率0.81、勝2、ホールド3、三振32
二軍成績:試合15、回14.1、防御率1.81、勝1、三振21
大学時代に上位候補と呼ばれながらも育成指名で本人も入団するか悩んだらしいですが、同級生の佐野如選手の誘いもありオリックス入団。しかし、1年目はまともに試合で投げることができず、、、。何度も挫折を経験した宇田川選手が2年目で覚醒し期限ギリギリの7/28に支配下昇格を掴みました。一軍でも力強いストレートと大きく落ちるフォークで強打者をなぎ倒していきました。日本シリーズでもMVP級の大活躍をしオフには侍ジャパンに選出されるなど一気に全国区の選手となりました。キャンプでは色々と苦労しいるみたいですが何とか乗り越えてまた無双級のピッチングを見せて欲しいです。
東 晃平(23歳)投手、右投 育成2位、プロ5年目
一軍成績:試合4、回13、防御率4.85、勝1、三振7
二軍成績:試合15、回67.2、防御率3.46、勝1、三振56
高卒で育成選手として入団し長い時間をかけて力を付けていった東選手は、長いイニングを安定して投げることができる点を評価され、宇田川選手と同じく期限ギリギリの7/28に支配下昇格を掴みました。一軍でも谷間の先発やロングリリーフ要員として4試合に登板し、初勝利も手にすることができました。まだまだ若いですし来季以降にも期待が持てる選手です。
2023年支配下昇格候補
支配下枠62人(2/20現在) 育成選手20人
オリックスは2022年のオフに大幅に戦力外を出し支配下の枠がかなり空いているチーム状況ですので、育成選手にとってはこの上ない環境だと思います。予備の枠を考えても5人くらいなら簡単に育成枠に割けると思います。さらに育成選手にも有望株がゴロゴロいるのがオリックスの良いところですね。枠自体は多いですが誰を昇格させるか悩むところだと思います。また、支配下に昇格しそうな確率を主の独断と偏見で設定しました。
佐藤 一磨(21歳)投手、左投 育成1位、来季プロ4年目 昇格率:60%
二軍成績:試合19、回51.1、防御率5.96、勝2、三振27
投手の中で昇格候補に名前が上がりやすいのがこの佐藤選手ですね。去年は主に先発として登板し、二軍で51イニングを投げるなど順調にステップアップしている印象です。ストレートの力強さが増し春季キャンプでも高評価の声がちらほら聞こえています。身長190cmの左投手ということでポテンシャルは抜群です。一軍の先発陣が頭数的にやや手薄ですので序盤から声がかかる可能性がありますね。引き続きアピールを続けて欲しいです。
辻垣 高良(20歳)投手、左投 育成2位、来季プロ3年目 昇格率:30%
二軍成績:試合9、回36、防御率3.50、勝1、三振16
高卒で育成選手として入団し区切りのプロ3年目を迎える辻垣選手は、去年は主に先発としてまずまず投げられていました。身長182cmとこちらも左投手としては大柄ですしポテンシャルは十分です。まだ若いですので爆発的に良くなる可能性を秘めています。先発が薄いのが追い風ですので何とかアピールして欲しいです。
川瀬 堅斗(20歳)投手、右投 育成1位、来季プロ3年目 昇格率:20%
二軍成績:試合4、回13.2、防御率3.95、勝1、三振13
辻垣選手と同じ年に入団した川瀬選手も去年は主に先発で4試合に登板しました。二軍で13奪三振とイニングとほぼ同じ奪三振を記録し、首脳陣からも一定の評価を得ていますが、少し安定感に欠けるところがあるのでここが課題かなあ。特に長いイニングで崩れる場面があるのでリリーフに転向する可能性もありますね。力強いストレートを持っていますので、武器を伸ばしてアピールして欲しいです。。
西濱 勇星(19歳)投手、右投 育成1位、新入団選手 昇格率:20%
2022年のドラフトで育成1位で加入した西濱選手は、力強いストレートが魅力の本格派右腕です。独立リーグを経て指名を受けていますが、この選手は独立リーグでの1年間で最速が10㎞も伸び、その成長度合いを見て指名をされた経緯があります。絶賛成長中の選手ですのでオリックスの育成がハマり宇田川選手のような爆発的な成長をする可能性がある選手です。期待値込みで楽しみな選手です。
才木 海翔(22歳)投手、右投 育成2位、新入団選手 昇格率:40%
ドラフト直前には上位での指名もあるかもしれないと言われていた才木選手ですが育成での入団となりました。ただ、関西リーグで結果を残している選手ですし、大学4年時にはリリーフでの起用が多かった選手ですので、リリーフで早期の支配下昇格もあり得る選手です。本人もオリックスファンということですし、意中の球団で活躍するところを見たいです。
入山 海斗(22歳)投手、右投 育成3位、新入団選手 昇格率:30%
入山選手は育成3位で入団したルーキーの選手ですが、大学時代にはケガのこともあり登板自体がほとんどない隠し玉的な存在の選手です。ほとんど情報がないので判断しかねますが、オープン戦でも登板を見る限りストレートの威力はもの凄く高いですね。オリックスはこの手の選手の育成が上手いのでオリックス使用に成長すれば支配下昇格の可能性も十分あると思います。アピールを続けて欲しいです。
小野 泰己(28歳)投手、右投 阪神を戦力外となりオリックスに入団 昇格率:10%
二軍成績:試合28、回28.2、防御率6.91、勝1、セーブ2、三振30
小野選手は2022年のオフに阪神を戦力外となりオリックスに育成契約で入団しました。去年は制球に苦しむ二軍でも結果を残すことができませんでした。ただ、160㎞近いストレートを投げることができ、一軍でも2018年には7勝をマークするなどポテンシャルは高い選手です。良い時の力を発揮することができれば間違いなく戦力となれる選手ですので、復活を期待したいです。
釣 寿生(20歳)捕手、右投、右打 育成4位、来季プロ3年目 昇格率:40%
二軍成績:試合1、打率000
高卒で育成選手として入団した釣選手は、打てる捕手として勝負の年になりそうです。去年はあまり二軍の試合に出れてないですが、春季キャンプでは同世代の支配下捕手である中川選手よりも良いとの声も聞こえています。支配下の捕手が少ないのも釣選手にとっては追い風です。持ち味である打撃でアピールすることができれば、来季3年目ですし契約が切れるタイミングではあるので次世代の正捕手候補として支配下への昇格もあると思います。まずは二軍で結果を残したいです。
大里 昂生(23歳)内野手、右投、左打 育成3位、来季プロ2年目 昇格率:40%
二軍成績:試合73、打率248、安打41、本塁打0、OPS636
来季プロ2年目となる大里選手は内野全ポジションを守ることができるユーティリティー性のある選手です。去年は複数のポジションで出場していました。複数ポジション守れるので試合でも起用されやすいですよね。打撃もミートの上手い巧打タイプの選手です。守備力の高い選手ですので打撃でアピールすることができれば支配下昇格に大きく近づきます。二遊間は一軍二軍ともに不安定なポジションですのでチャンスはあると思うので勝ち取ってほしいです。
園部 佳太(23歳)内野手、右投、右打 育成2位、来季プロ2年目 昇格率:40%
二軍成績:試合72、打率253、安打49、本塁打6、OPS713
来季プロ2年目の園部選手は、去年、二軍で来田選手に次ぐチーム2位の6本塁打を放つなどパワーが魅力の選手です。守備位置も去年は主に二遊間を守っていました。大里選手とはタイプの違う打撃型の選手ですので差別化はできると思いますが、支配下に昇格するとしたらどちらかになる可能性が高いですね。園部選手は打撃だけでなく守備でのレベルアップも必要になると思います。
セデーニョ(24歳)内野手、右投、右打 新入団選手 昇格率:80%
育成契約で新たに入団したセデーニョ選手は打撃特化型の選手のようです。フリー打撃を見た感じパワーが物凄く当たれば飛ぶタイプの選手かなと思いましたが、練習試合ではボール球を手を出さず選球眼が良いと聞いています。もし日本球界に対応することができればウォーカー選手のような大爆発も期待できる選手です。ただ、外国人選手ですので他の外国人選手との兼ね合いもあるので難しい所です。とにかく打撃でアピールして出番を待ちたいです。
平野 大和(21歳)外野手、右投、右打 育成4位、来季プロ4年目 昇格率:60%
二軍成績:試合51、打率231、安打24、本塁打4、OPS693
プロ3年目で契約が切れながら契約延長を掴んだ平野選手は、身体能力の高い右打ちの外野手です。去年は二軍で長打率423とパンチ力を見せることができました。足も速く肩も強いので将来のセンター候補だと思います。外野手は来田選手、元選手、池田選手と若手の有望株が多いですが割って入れる力があると思います。春季キャンプでもアピールできていますし野手では昇格候補の筆頭かなと思います。アピールを続けて欲しいです。
茶野 篤政(23歳)外野手、右投、左打 育成4位、新入団選手 昇格率:20%
育成4位ルーキーの茶野選手ですが、春季キャンプの練習試合で起用が多い選手です。ここで首脳陣の目に留まれば二軍でも優先的に起用されると思います。打撃と足の速さがストロングポイントの選手みたいなので、打撃で結果を残して欲しいです。入団早々に大きなチャンスが訪れているので何とかモノにしてほしいです。
まとめ
育成選手が多いですし昇格枠も多いと思うので今回は多めに紹介しました。現実的に言うと筆頭候補は投手では佐藤選手、野手では平野選手かなと思います。セデーニョ選手も他の外国人選手次第ですが昇格する確率はかなり高い選手ですし、釣選手もプロ3年目ですので他球団に引き抜かれないように昇格させることもあると思います。来季には冨山選手、椋木選手とトミージョン手術からの復帰組が昇格候補筆頭になってくるので、出来れば今シーズン中に支配下昇格を掴みたいところです。