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先日、福岡ソフトバンクホークスの育成選手である投手の中村亮太選手と三浦瑞樹選手、前田純選手、捕手の石塚綜一郎の支配下昇格が発表されました。そこで、今回は各選手とソフトバンクの育成選手事情について簡単にまとめてみました。
中村選手、三浦選手、前田選手、石塚選手おめでとうございます!!
- 基本情報
- その他の育成選手
- まとめ
基本情報
中村 亮太(26歳)182cm、78㎏、投手、右投、プロ4年目
2024年二軍:試18、回31、防3.19、勝3、S3、振24
通算:試2、回2.22、防33.75、勝0、振1
経歴
中村選手は東京農業大学北海道オホーツクから育成8位で加入した本格派右腕です。大学時代は3年時に全国大会に出場した経験はありますが、全国的には無名の存在でした。プロ入り後は2年目に二軍で好成績を残し一度支配下昇格を果たしましたが、一軍で活躍することが出来ずその年のオフに育成再契約となっています。昨年は二軍でチーム最多の53試合に登板し防御率2点台の好成績を残していましたが、枠の関係で支配下復帰はなりませんでした。今季は過去2年ほどいい成績ではありませんが、ロングリリーフなどの多彩な状況を想定した登板を多くしていました。その投球が認められこのタイミングでの支配下昇格となりました。
選手としての特徴
中村選手は最速154㎞のストレートを投げ込む本格派右腕です。アームのような腕の使い方からオーバースローで投げることができ、ストレートで押していくパワーピッチャーです。基本的にはストライクゾーンの中で勝負するので四球も少ないです。ここまで中継ぎ登板がメインですが、回跨ぎの起用もあり一軍でもビハインドやロングリリーフの場面で活躍できると思います。
三浦 瑞樹(24歳)174cm、78㎏、投手、左投、プロ3年目
2024年二軍:試11、回71、防1.52、勝2、振42
経歴
三浦選手は東北福祉大学から育成4位で加入した左腕です。高校時代は盛岡大付属高校のエースとして甲子園に3度出場しており、大学入学後も好投を続け大学日本代表候補にも選出されています。プロ入り後は主に先発として登板を重ね、今季は二軍で防御率1点台と好成績を残していました。その成績が評価されこのタイミングでの支配下昇格となりました。
選手としての特徴
三浦選手はコントールの良さが売りの技巧派左腕です。ストレートの球速は140㎞前半ですが、伸びがあり両サイドに投げ分けることが出来ます。また、特殊球のチェンジアップも持っており三振を狙えるのも特徴です。ストレートの調子次第でその日の調子が決まるタイプです。一軍では先発の6枚目を争う立場になると思います。
前田 純(24歳)189cm、85㎏、投手、左投、プロ2年目
2024年二軍:試12、回67.2、防1.46、勝7、振47
経歴
前田選手は日本文理大学から育成10位で加入した大型左腕です。高校時代はベンチ入りも叶いませんでしたが、大学で飛躍的に成長し育成での指名となりました。プロ入り後は昨年は三軍で先発として経験を積み、今季からは二軍で先発ローテに定着し好投を続けていました。その実力が評価されこのタイミングでの支配下昇格となりました。
選手としての特徴
前田選手は高身長を活かした角度のある球筋が武器の左腕です。ストレートは140㎞前半ですが、球速以上に速く見えるようで打者は振り遅れることが多いです。また、縦に大きく割れるカーブやフォークでタイミングを崩すことも得意です。尻上がりに調子を上げるタイプで立ち上がりが上手く行けばそのまま抑えることも珍しくありません。一軍では三浦選手同様、先発の6枚目を争う立場になると思います。
石塚 綜一郎(23歳)181cm、87㎏、捕手、右投右打、プロ5年目
2024年二軍:試27、率310、安18、本4、打19、得14、盗0、O1.054
経歴
石塚選手は黒沢尻工業高校から育成1位で加入した捕手です。甲子園に出場したことはありませんが、3年時には中心選手としてチームを36年ぶりに岩手県ベスト4に導いています。その活躍とポテンシャルの高さが評価され指名に至りました。プロ入り後は三軍メインで経験を積んでいましたが徐々に成績が上昇し、今季は二軍で打席数は少ないながらも無双級の成績を残していました。その打撃が評価されこのタイミングでの支配下昇格となりました。
選手としての特徴
石塚選手はスタンドまで持っていける長打力と肩の強さが売りの捕手です。三軍戦では本塁打を量産しており、今季は二軍でもその長打力を存分に発揮しています。捕手登録ですが、二軍では外野として出場することがほとんどで捕手での出場はありません。一軍でも外野かDHでの起用になると思います。
その他の育成選手
支配下枠69(投35、捕9、内14、外11) 育成選手40人
4選手の支配下昇格で支配下枠は後1人となりました。もう枠に余裕はないですし、期限ギリギリなのでここからの支配下昇格はよほどのことがない限り考えられません。そのため、今回は育成選手のまとめは行いません。
まとめ
今回は中村選手、三浦選手、前田選手、石塚選手が支配下昇格を果たしました。4人同時昇格は異例のことですが、各選手二軍で好成績を残していますし枠も空いているので昇格しても不思議ではないですね。4人とも一軍での実績がないため、どんな活躍が出来るか楽しみです。