何はともあれ野球推しです。
この回は育成選手応援企画ということで、育成選手に焦点を当てて2022年シーズンに支配下に昇格した選手のまとめと2023年に支配下昇格候補となる育成選手を紹介したいと思います。
今回は新戦力続々、日本ハムです!!
2022年支配下昇格選手
日本ハムは以前まではあまり育成選手を保有する球団ではありませんでした。日本ハムはドラフトでもポテンシャルの高い選手を獲得するので育成選手にかける意味もあまりなかったと思います。ただ、最近になって育成選手を積極的に獲得するようになりましたね。2021年以前では高濱選手、樋口選手、宮田選手などが昇格を果たしました。総合的には支配下に届かなくても一芸のある選手が多い印象です。去年は新庄監督が就任し支配下育成問わず多くの選手にチャンスが与えられましたね。その中で、去年は2人が支配下昇格を果たしました。
古川 侑利(27歳)投手、右投 ソフトバンクを戦力外となり加入
一軍成績:試合34、回35.1、防御率4.08、ホールド3、三振32
二軍成績:試合8、回8、防御率0.00、三振11
古川選手は2021年のオフにソフトバンクを戦力外となりトライアウトを受けそこで新庄監督の目に留まり育成選手として日本ハムに加入しました。爪痕を残したい2022年はオープン戦から好投し、開幕前の3/20に支配下昇格を果たしました。シーズンでも一軍での登板機会が多く、34試合に登板し防御率4.08と結果を残すことができました。オフには現役ドラフトでソフトバンクに移籍となりましたが、リリーフとして戦力となることを期待されての移籍だと思います。来季も与えられた場所で結果を残して欲しいです。
田中 瑛斗(23歳)投手、右投 ケガや成績不振により育成に移行していた
一軍成績:試合4、回18.2、防御率4.82、勝1、三振8
二軍成績:試合18、回77、防御率4.44、勝4、三振51
高卒からドラフト3位で日本ハムに加入していた田中選手は、右肘のケガの影響で2021年のオフに育成契約に移行していました。育成選手として臨んだ2022年はケガの影響を感じさせず、二軍で先発の柱として回ることができていました。その結果が認められ、7/1に支配下昇格を勝ち取りました。その後、一軍で4試合に先発しプロ初勝利を上げるなど充実したシーズンとなりました。来季は先発投手さらなる活躍が期待されます。一軍で1試合でも多く投げたいです。
2023年支配下昇格候補
支配下枠67(3/1現在)育成選手12
日本ハムは近年の積極的な育成選手の確保により着実に育成選手が増えてきましたね。それでも、まだ他球団に比べれば少ないので育成選手にはチャンスが多いと思います。支配下枠が現状67人なので育成選手に割ける枠は2人前後かなと思います。それでは、昇格候補を見ていきましょう。また、支配下に昇格しそうな確率を主の独断と偏見で設定しました。
松本 遼大(20歳)投手、右投 育成1位、来季プロ3年目 昇格率:60%
二軍成績:試合22、回25.1、防御率2.84、勝1、セーブ1、三振23
松本選手は高卒から初めて育成で日本ハムに入団した選手で188cmの長身から角度のあるストレートを投げ込む投手です。プロ2年目の去年は二軍で防御率2.84と好成績を残していました。リリーフの選手ですが、日本ハムはリリーフ陣が課題なのでプロ3年目と育成契約が切れるタイミングでの昇格は十分あると思います。去年同様に二軍で好成績を残したいです。
齊藤 伸治(24歳)投手、右投 育成2位、来季プロ3年目 昇格率:30%
二軍成績:試合23、回38、防御率4.74、三振29
大卒から育成選手として入団した齋藤選手は、育成契約の切れる来季が勝負の年だと思います。去年は二軍で主にリリーフとしてまずまず投げることができていました。三振も奪えて長いイニングもこなせるため、チームとしても起用しやすい選手だと思います。日本ハムはリリーフ陣が課題なので二軍でのアピール次第では昇格候補に上がってくると思います。まずは二軍で好成績を残したいです。
柿木 蓮(22歳)投手、右投 不振により育成に移行、来季プロ5年目 昇格率:20%
一軍成績:試合4、回4.1、防御率2.08、三振1
二軍成績:試合27、回34.1、防御率6.29、勝1、セーブ1、三振23
高卒からドラフト5位で指名された柿木選手は、3年目までは一軍での登板がありませんでした。フォームを崩し、一時ストレートが130㎞台まで落ちるなど苦しい日々を過ごしていました。勝負の年と位置づけ迎えた去年は一軍デビューを果たし、力強い投球を披露してくれました。ただ、その後ファームに落ちてから再度フォームを崩し二軍で打ち込まれてしまい、オフに育成契約に移行していました。中々本来の実力を発揮できていない柿木選手ですが、フォームが合えば一軍でも通用することを見せてくれました。何とか支配下復帰を果たして欲しいです。
姫野 優也(25歳)投手、右投 野手から投手に転向、来季プロ7年目 昇格率:20%
二軍成績:試合20、回20.1、防御率6.20、三振15
姫野選手は当初は外野手として入団するも結果を残すことができず、2020年のオフに育成契約に移行していました。野手として中々芽が出ない中、遊びでブルペンで投球したところ150㎞を計測し素質を買われ2021年から投手に転向しました。去年は二軍でまずまず投げることができました。来季は投手に転向し3年目なので、そろそろ結果欲しいところですが投手として全体的なレベルアップは必須ですね。身体能力の高さは指折りなだけに何かの拍子に爆発的な成長を見せるかもしれません。期待せずにはいられない選手ですね。
王 柏融(29歳)外野手、右投、左打 不振により育成に移行、来季来日5年目
昇格率:50%
一軍成績:試合15、打率063、安打2、OPS157
二軍成績:試合50、打率328、安打40、本塁打4、OPS894
台湾の大王こと王選手ですが、3年契約の最終年である2021年に95試合でOPS751と一軍で好成績を残し再契約を勝ち取っていました。しかし、去年は極度の打撃不振で一軍では全く結果を残すことができず、オフに育成契約に移行していました。ただ、一軍での実績もある選手ですし、去年の二軍成績を見る限り二軍ではやることがありません。外国人選手ですので他の外国人選手との兼ね合いもありますが、去年と同様、二軍で好成績を残せば支配下昇格のチャンスは十分にあると思います。台湾の英雄として復活して欲しいです。
山口 アタル(23歳)外野手、右投、右打 育成3位、新入団選手 昇格率:30%
アメリカ在住ながら育成指名された山口選手はフィジカルモンスターと呼ばれるほどの身体能力が武器の選手です。目立った実績はありませんが、素材型の選手ですので日本の指導が上手くハマれば大化けする可能性のある選手です。日本ハムは外野手の人数は少ないチームですので、チャンスは多く与えられると思います。今後が楽しみな選手です。
阿部 和広(19歳)外野手、右投、両打 育成4位、来季プロ2年目 昇格率:30%
二軍成績:試合26、打率209、安打9、盗塁4、OPS579
阿部選手は高卒から育成選手として入団した選手で、ルーキーとなる去年は二軍で経験を積みました。その阿部選手の名前が知られたのはオフの侍ジャパンと日本ハムの強化試合に育成選手ながら9番レフトでスタメン出場した時だと思います。最大の武器は俊足で足を活かしたスピード感あふれるプレーが魅力です。日本ハムは外野手が少ないチームなので、まだ若いですがチャンスは与えられると思います。積極的にアピールして欲しいです。
まとめ
日本ハムは投手に昇格候補が多いですね。チーム状況的にもリリーフが課題のチームですので、二軍で結果を残すことができている松本選手は昇格候補筆頭と言えると思います。また、外野手が少ないチームですが春季キャンプ中の練習試合で五十嵐選手、浅間選手とレギュラー争いの選手が立て続けにケガをしてしまい、特に浅間選手は骨折と重傷なので外野手の需要も一気に高まってきました。紹介した外野手の中から1人昇格する可能性は高いと思うのでアピールして欲しいです。