2022年の支配下昇格選手と2023年昇格候補選手まとめ~ソフトバンクホークス編~

何はともあれ野球推しです。

 

この回は育成選手応援企画ということで、育成選手に焦点を当てて2022年シーズンに支配下に昇格した選手のまとめと2023年に支配下昇格候補となる育成選手を紹介したいと思います。

今回は育成選手の宝庫ソフトバンクです!!

 

 

2022年支配下昇格選手

 ソフトバンクは12球団の中で最も多い育成選手を抱えているチームですね。2021年以前では千賀選手、甲斐選手、牧原選手、石川選手、周東選手、大関選手、大竹選手、リチャード選手などが昇格していて上げればキリがないですし戦力となる選手も多いです。現在は3軍制で来季から4軍制となる予定なので競争が本当に激しいチームですね。その中で、2022年は4人の選手が支配下昇格を果たしました。

 

 

藤井 皓哉(26歳)投手、右投 独立リーグからソフトバンクに加入

 

一軍成績:試合55、回56.1、防御率1.12、勝5、ホールド22、セーブ3、三振81

二軍成績:試合2、回2、防御率0.00、三振4

 

 藤井選手は高卒からドラフト4位で広島に入団したものの結果を残せず2020年のオフに戦力外となっていました。2021年は独立リーグで調子を取り戻しそれが評価され2022年はソフトバンクと育成契約を結んでいました。その2022年は春から結果を残し続け3/22に支配下昇格を果たしました。シーズンでも結果を残し続け主に勝パとしてチームに貢献しました。奪三振率もえげつないですし決め球のフォースラは藤井選手の代名詞となりました。来季からは先発に転向するらしいですが去年のような投球が先発でもできれば10勝は固いと思います。来季も期待したいです。

 

 

田上 奏大(20歳)投手、右投 じっくりと育成するために育成に移行、プロ2年目

 

一軍成績:試合2、回7.1、防御率2.45、三振2

二軍成績:試合17、回83、防御率3.47、勝5、三振51

 

 田上選手は高卒からドラフト5位で入団した選手ですが、高校では投手経験がほぼ無い選手だったので下でじっくりと育成する計画でした。そのため、一軍はまだ早いと2021年のオフに育成契約に移行していました。ただ、プロ2年目となる去年は春から抜群の投球を披露。石川選手、松本選手、田中正義選手が離脱し先発投手が足りなくなったチーム事情もあり4/7に支配下に復帰しました。プロ初登板で5.2回を投げ無失点と素晴らしい投球を披露しましたね。その後は、二軍で先発として回ることができました。将来のエース候補ですので来季は一軍での登板機会を増やしたいですね。

 

 

中村 亮太(24歳)投手、右投 育成8位、プロ2年目 

 

一軍成績:試合2、回2.2、防御率33.75、三振1

二軍成績:試合41、回41.1、防御率2.83、勝2、三振43

 

 大卒から育成選手として入団した中村選手は、プロ2年目の去年は二軍で安定した投球を見せていました。その結果が認められ7/1に支配下昇格を果たしました。ただ、一軍では結果を残すことができずオフには育成再契約となりました。この二軍成績でも一軍で結果を残せなかったら育成に移行してしまうとは、、、ソフトバンクの競争の激しさを物語っていますね。来季も二軍で好成績を残し再度支配下昇格を勝ち取ってほしいです。

 

 

黒瀬 健太(25歳)内野手、右投、右打 不振により育成に移行、プロ7年目

 

一軍成績:試合7、打率167、安打2、OPS434

二軍成績:試合62、打率250、安打40、本塁打9、OPS820

 

 高卒からドラフト5位で入団した黒瀬選手は、入団直後から二軍でも中々結果を残すことができず2018年オフに育成契約に移行していました。勝負の年として臨んだ去年は二軍で持ち前のパワーを発揮し、その結果が認められ補強期限ギリギリの7/28に支配下昇格を果たしました。本人も史上最高の仕上がりと自負していましたし納得できる昇格だったと思います。ただ、一軍では結果を残すことができずオフに戦力外、現役引退を表明しました。主に代打での起用だったので難しい面もあったと思います。7年間お疲れ様でした。

 

 

2023年支配下昇格候補

支配下枠67(3/3現在)育成選手54人

 ソフトバンクは育成選手が54人と他球団と比べても圧倒的に多いですね。毎年この中から競争があると思うと本当に熾烈です。支配下枠も2022年オフの大型補強もあり67とあまり空いていません。毎年70人キッチリ揃えてくる球団ですが、シーズン途中の外国人補強もあるかもしれないので、育成選手に割ける枠は2~3だと思います。育成選手にはかなり厳しい環境ですね。それでは、昇格候補を見ていきましょう。また、支配下に昇格しそうな確率を主の独断と偏見で設定しました。

 

 

奥村 政稔(30歳)投手、右投 ケガにより育成に移行、来季プロ5年目

                          昇格率:40%

 

一軍成績:試合4、回10、防御率0.90、三振7

二軍成績:試合15、回63、防御率3.14、勝6、三振48

 

 奥村選手は26歳とオールドルーキーとして入団した選手で、毎年二軍で安定した成績を残していました。去年は一軍で先発が不足していたこともあり谷間の先発として結果を残すことができていました。しかし、これからという時に肘をケガしてしまい離脱してしまいました。復帰まで約4ヶ月かかる見込みということで育成契約に移行しました。ただ、去年の投球ができれば一軍でも十分に戦力となる選手だと思うので、順調にいけば支配下復帰する可能性は高いと思います。先発、中継ぎ両方できるのも大きいですね。まずは治療に専念して欲しいです。

 

 

三浦 瑞樹(23歳)投手、左投 育成4位、来季プロ2年目 昇格率:20%

 

二軍成績:試合11、回52、防御率2.60、勝4、三振35

 

 大卒から育成選手として入団した三浦選手は、ルーキーとなる去年は二軍で安定した投球を披露しました。主に先発として防御率2.60は素晴らしい成績です。圧倒的な球はありませんがコントロールがいいので、球威がアップすれば一気に支配下昇格となる可能性を秘めています。特にソフトバンクは先発の左投手が少ないのでチャンスはあると思います。まずは二軍でアピールして欲しいです。

 

 

岡本 直也(26歳)投手、左投 育成2位、来季プロ5年目 昇格率:20%

 

二軍成績:試合21、回34.2、防御率1.56、勝4、三振29

 

 大卒から育成選手として入団し来季プロ5年目を迎える岡本選手は、去年は二軍で好成績を残しました。先発、中継ぎ両方で登板し防御率1.56と安定していましたね。ただ、一軍の中継ぎが厚かったこともあり昇格はありませんでした。岡本選手も左投手なのでチャンスはあると思います。来季も二軍で好成績を残すようなら一軍でも見てみたい選手となると思います。めげずに頑張ってほしいです。

 

 

重田 倫明(26歳)投手、右投 育成3位、来季プロ5年目 昇格率:20%

 

二軍成績:試合44、回61、防御率3.10、勝7、三振69

 

 岡本選手と同時期に大卒から育成選手として入団した重田選手は、去年は二軍で先発、中継ぎ両方で起用されチームNo1の登板数を記録しました。防御率も3.10とここも良かったですね。イニングも食ってくれて本当にタフな選手です。ただ、チーム内に多いパワーピッチャーということもあり昇格は見送られました。三振の取れる投手ですし安定感が増せば支配下昇格に大きく近づくと思います。来季は一軍で見たい選手です。

 

 

佐藤 宏樹(23歳)投手、左投 育成1位、来季プロ2年目 昇格率:10%

 

二軍成績:試合2、回4、防御率18.00、三振6

 

 佐藤宏選手は大学時代に支配下での指名が濃厚とされていた選手ですが、ドラフト直前に受けたトミージョン手術の影響で支配下での指名がなく育成でソフトバンクに入団していました。去年もほぼリハビリに専念し終盤に二軍で登板する機会がありました。来季から本格的に投げ始めるので、元々の持っているポテンシャルを発揮することができれば支配下昇格候補に上がってくると思います。まずは二軍でアピールして欲しいです。

 

 

中道佑哉(24歳)投手、左投 育成2位、来季プロ2年目 昇格率:10%

 

二軍成績:試合11、回26.2、防御率5.06、勝1、三振18

 

 大卒から育成選手として入団した中道選手は、ルーキーとして迎えた去年は先発、中継ぎ両方で二軍での登板機会がありました。ただ、防御率5.06と苦しみました。出所が見づらいフォームなのでストレートの威力が上がってくると大化けする可能性があると思います。まずは二軍で結果を残して欲しいです。

 

 

佐藤 琢磨(23歳)投手、左投 育成13位、来季プロ2年目 昇格率:10%

 

二軍成績:試合1、回5、防御率0.00、勝1

 

 大卒から育成選手として入団した佐藤琢選手は、去年は主に三軍で登板機会を得ているいて、終盤に二軍で先発することができました。その二軍戦で好投し勝ち投手にもなりましたね。佐藤宏選手もコントロールが良く安定感のあるタイプなので球威が上がれば大化けする可能性は高いと思います。来季は二軍で経験を積んで欲しいです。

 

 

渡邊 佑樹(27歳)投手、左投 楽天を戦力外となり入団 昇格率:30%

 

一軍成績:試合13、回12.2、防御率2.13、ホールド1、三振10

二軍成績:試合31、回27、防御率1.67、勝3、三振25

 

 渡邊選手は2022年のオフに楽天を戦力外となりトライアウトを経て育成選手として加入しました。左のサイドスローの選手で左打者には滅法強いですね。その証拠に、左打者を中心に起用された去年も一軍、二軍共に好成績を残しています。ただ、対右打者への対応や伸びしろが無いと判断されたのか楽天を戦力外となってしまいました。一軍でも好成績を残せましたし、左打者のみだったら戦力となれる可能性は高いと思います。嘉弥真選手などが崩れれば昇格率が大きく上がってくると思うので、二軍で出番を待ちたいです。

 

 

石塚 綜一郎(21歳)捕手、右投、右打 育成1位、来季プロ4年目 昇格率:10%

 

二軍成績:試合25、打率259、安打14、本塁打2、OPS819

 

 捕手で昇格候補筆頭に上がってくるのは石塚選手ですね。去年は二軍で少ない出場ながらOPS819と抜群の成績を残しました。パワーのある選手ですが選球眼もいい選手で打撃でアピールすることができる捕手としては貴重な存在です。同じ打てる捕手として渡邊陸選手がいますが、石塚選手は右打者ですし渡邊選手も守備はまだまだなので総合的に上になれる可能性は十分にあります。まずは二軍で捕手として経験を積みたいです。

 

 

緒方 理貢(24歳)内野手、右投、左打 育成5位、来季プロ3年目 昇格率:10%

 

二軍成績:試合68、打率259、安打41、本塁打1、盗塁17、OPS685

 

 内野手の昇格候補筆頭は緒方選手かなと思います。内外野を高いレベルで守れるユーティリティープレイヤーで、去年は打撃でも二軍でまずまずの成績を残しました。盗塁17もチーム内No1で足も使える選手です。ただ、牧原選手をはじめチーム内にユーティリティープレイヤーが多いことが緒方選手にとって向かい風となっています。来季プロ3年目で育成契約が切れるタイミングなので勝負をかけて欲しいです。

 

 

仲田 慶介(23歳)外野手、右投、両打 育成14位、来季プロ2年目 昇格率:10%

 

二軍成績:試合36、打率268、安打30、本塁打1、OPS632

 

 仲田選手は2021年のドラフトで育成選手を含めて一番最後に指名された選手として話題となった選手です。去年は二軍での出場機会もありルーキーとしてはまずまずの成績を残しています。努力の塊のような選手で猛練習の末に両打や強肩、俊足という武器を手にして指名にこぎ着けた選手です。この調子でプロの世界で揉まれれば支配下昇格も見えてて来ると思います。個人的に注目したい選手です。

 

 

川村 友斗(23歳)外野手、右投、左打 育成2位、来季プロ2年目 昇格率:30%

 

二軍成績:試合39、打率193、安打21、本塁打1、盗塁5、OPS538

 

 仲田選手と同時期に育成2位で入団した川村選手ですが、ルーキーの去年は二軍で苦しみましたね。打撃のいい選手ですが打率193とアピールすることができませんでした。ただ、育成の外野手の中では仲田選手と共に起用の多い選手なので期待値は高いと思います。オープン戦でも結果を残していますしこのままアピールを続ければ支配下昇格にも近づくと思います。

 

 

まとめ

 ソフトバンクは来季から4軍制を導入するということで大量の育成選手を抱えていますが、枠が少なすぎますね。他球団であれば昇格筆頭候補と呼べる選手が何人もいます。一軍で実績のある奥村選手、渡邊選手が筆頭候補だと思いますが、他にも一軍で見てみたい選手がたくさんいますね。チーム状況を見ると長いイニングを投げられる選手が昇格する可能性が高そうです。いずれにしろ二軍で好成績を残すことが必須条件だと思います。