侍ジャパン応援企画~球種割合から見る今永選手の特徴~

何はともあれ野球推しです。

 

 WBCがいよいよ開幕し我らが侍ジャパンは中国、韓国に2連勝しました。こんなにも白熱した試合を見せてくれる選手たちは本当に頑張っていますし、同じ日本人として誇らしいです。これからも侍ジャパンを応援していきましょう!!

 ということで今回は侍ジャパン応援企画として、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。

今回は球界を代表する左腕今永選手です!!

 

 

基本情報

今永 昇太(29歳)左投 ドラフト1位、来季プロ8年目

一軍成績:試合21、回143.2、防御率2.26、勝11、完投3、三振132

 

 DeNAの左のエースである今永選手は、序盤はコンディション不良で出遅れるも復帰後は安定した投球を披露しました。防御率2.26、11勝と素晴らしい成績ですね。シーズン中にはノーヒットノーランも達成しましたし、充実のシーズンだったと思います。ケガが多い選手ですが、ケガさえなければこれくらいはやってくれる選手ですね。

 

 

投球フォームの特徴

 今永選手はセットポジションから足を上げ少し貯めをつくってからオーバースローで投げるフォームです。ラインができやすく横方向へのコントロールミスが少ないフォームです。腕の振りも柔らかく力感がないのでストレートで差し込みやすいフォームとなっています。

 

 

球種別分析

投球別球種割合   球種別被打率    空振り率    見逃し率

ストレート    53.9%       .196       11.7%     15.5%

チェンジ     17.6%       .196       21.1%     7.44%

カット      15.1%       .244       10.1%     15.9%

カーブ      10.0%       .195       3.93%     18.8%

スライダー    3.33%       .222       7.89%     15.8%

 

 最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。

 

ストレート

 今永選手は空振りの取れるストレートが代名詞ですが、データ上でも空振り率が10%を超える高い値を示しています。ストレートで10%を超えるのは物凄い数値です。さらに被打率も2割を切ってくるので、今永選手のストレートは物凄いですね。投球割合が半数以上を占めますが頷ける球種です。

 

チェンジ

 変化球で一番割合の高い球種はチェンジアップですね。ストレートが最大の武器である今永選手にとってタイミングを外すチェンジアップは相性のいい球種です。空振り率、被打率がこれだけ優秀だということは、ストレートの意識が大分あるということですね。特に今永選手のチェンジアップはフォークのように指で挟んで投げるので、落ち幅が大きく空振り率が高い値を示しているのだと思います。決め球として使いたい球種です。

 

カットボール

 カットボールも割合の高い変化球の1つです。右打者へのクロスファイヤーが強力な球種ですね。打たれて取る球種なので被打率が上がってしまうのは仕方ないですが、それでも250以下なので優秀な球種です。早いカウントで打たせて取れるので先発投手には必要な球種ですね。

 

カーブ

 タイミングを外すために有効な球種のカーブですが、今永選手のカーブは100㎞台も計測するかなり遅いカーブですね。ストレートとの球速差は40㎞以上にもなるので、変化量よりも緩急で打ち取る球種だと思います。見逃し率は他の選手のカーブよりも低いですが、被打率は低いのでしっかりとタイミングを外すことができているのだと思います。

 

スライダー

 スライダーは左打者のアウトコース、右打者へのインコースをメインに投げ込む球種です。今永選手はスライダーの割合が少ないので信頼度としては低いのでしょうが、成績を見ると有効な球種ですね。変化量はさほど大きいわけではありませんが、マークしていないところから不意に投げられると打てないのかなと思います。

 

 

カウント別投球割合

カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。

 具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、カウントを取るときはストレート、カットボール、カーブが多いですね。特にカットボールとカーブはカウントの早い時に割合が増える球種です。

 逆にチェンジアップは追い込んだ時に多くなる球種ですね。空振り率も高いですし決め球としては最適だと思います。面白いのは追い込んだ時にストレートの割合が多くなることですね。それだけ信頼おいている球種だということがわかります。

 

その他のデータ

 2022年の今永選手は火曜日に滅法強いですね。10試合に投げて防御率0.99、8勝をマークしています。6連戦のカード頭で各チーム主力投手が投げてくることが多い曜日ですが、今永選手にはチームのエースとして安心して任せられると思います。

 

 

まとめ

 今永選手は威力のあるストレートをメインウエポンとして変化球を混ぜていく投手です。最大の武器であるストレートはデータ上でも素晴らしい数値を残しています。このストレートがあるからこそ、積極的にストライクゾーンで勝負していける選手です。侍ジャパンでも自慢のストレートで打者を抑えてくれると思います。