侍ジャパン応援企画~球種割合から見る宮城選手の特徴~

何はともあれ野球推しです。

 

 今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。

今回は変幻自在の愛されキャラ宮城選手です!!

 

 

基本情報

宮城 大弥(21歳)左投 ドラフト1位、来季プロ4年目

一軍成績:試合24、回148.1、防御率3.16、勝11、完投2、三振127

 

 オリックスの若き左のエースである宮城選手ですが、プロ3年目の去年は前半戦に苦しみながらも2年連続の二桁勝利を達成しました。一年間ローテを守り続けましたし2年目のジンクスは感じませんでしたね。侍ジャパンに選出されたのも頷ける選出です。

 

 

投球フォームの特徴

 宮城選手はセットポジションから足を上げてから少し下げ再度上げ直してからサイドスロー気味に投げる独特なフォームです。タイミングが取りづらく、横の角度も使えるので打者からしたら厄介なフォームだと思います。二段モーションにすることで反動をつけ、小さな体でも威力のある球を投げられるようにしているのだと思います。

 

 

球種別分析

       投球別球種割合   球種別被打率    空振り率    見逃し率

ストレート    48.6%       .243       5.70%     20.2%

スライダー    27.1%       .245       12.2%     21.1%

チェンジ     12.9%       .268       18.4%     6.98%

カーブ      10.5%       .206       11.3%     24.5%

 

最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。

 

ストレート

 宮城選手は緩急を使った投球が印象的な選手ですが、ストレートの割合がほぼ半分と思ったよりストレートの信頼度が高いですね。被打率も低いので宮城選手の武器の1つと言えそうですね。確かに宮城選手のストレートはベース板で強いと評判ですので、データでもその強さや信頼度が伺えます。

 

スライダー

 宮城選手のスライダーは横滑りで左打者からは逃げるように変化する球種ですが、変化球の中では一番信頼度が高い球種ですね。左打者への逃げ球だけでなく、右打者にはボールゾーンから入ってくるいわゆるバックドアと呼ばれるボールを投げることができ見逃し率も高いです。サイドスロー気味のフォームである宮城選手にとって相性のいい球種だと思います。

 

サークルチェンジ

 宮城選手のサークルチェンジは右打者から逃げるように変化する球種です。スライダーだけだと右打者への決め球が不安なので、この球種があると幅が広がりますね。空振り率も高く、右打者への使用がメインの逃げ球として効果を発揮している球種です。

 

カーブ

 カーブも宮城選手の代名詞の変化球の1つですね。山本由伸選手のように回転数が多く速いカーブではなく、緩いタイミングを外すようなカーブです。投球割合も10%とそれなりに投げていて被打率も優秀なので非常に厄介な球種です。カーブはリリースした瞬間に球種がバレる球種ですが、それでもこれだけ見逃し率が高いので打者が宮城選手のカーブを嫌っているのがわかりますね。緩急をつけるのに有効な球種だと思います。

 

 

カウント別投球割合

カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。

 具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、カウントを取るときはストレート、スライダー、カーブが多いですね。サークルチェンジよりもカーブの方が投げていると思います。特にボール先行になるとストレートとスライダーの割合が増えるので、この2球種は信頼度が高い球種なのだと思います。

 追い込んでからは一転サークルチェンジが増えますね。代わりにスライダーとカーブの割合が少しずつ減っています。やはり空振り率の高いサークルチェンジを決め球にしたいのだと思います。左打者にはスライダーを決め球にする感じですかね。

 ストレートはいつでも半数程投げています。変化球を生かすも殺すもストレート次第ということだと思います。

 

 

その他のデータ

 宮城選手はサイドスロー気味のフォームということもあり対左に強いですね。対左打率220、OPS561といずれも低い値を示しています。左打者にはストレート、スライダー、サークルチェンジと決め球が3球種あるので打ち崩すのは困難ですね。

 

 

まとめ

 宮城選手は緩急を使った投球が持ち味ですが、思ったよりもストレートで押していく投手でしたね。緩急を生かすにもまずはストレートからという意思の表れだと思います。侍ジャパンでも強気で押していくピッチングを見せて欲しいです!!