何はともあれ野球推しです。
侍ジャパンの皆さん1次ラウンド突破おめでとうございます!!
侍ジャパンの全力プレーを見て私も勇気づけられました!!
2次ラウンドも皆で応援しましょう!!
今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。
今回は強心臓のロジン王子伊藤大海です!!
基本情報
伊藤 大海(25歳)右投 ドラフト1位、来季プロ3年目
一軍成績:試合26、回155.2、防御率2.95、勝10、完投2、三振112
日本ハムの主力投手である伊藤大海選手はルーキーから続けて2連続の二桁勝利を達成しました。防御率も2点台と安定感に定評のある選手ですね。また、大舞台でも臆することなく本来の実力を出すことができるのも伊藤選手の魅力の1つです。東京五輪の時も中継ぎの柱としてフル回転していた選手なので、今回のWBCもジョーカー的な役割を期待されていると思います。
投球フォームの特徴
伊藤選手はセットポジションからグラブを少し高く上げオーバースローから投げるフォームです。見た感じダイナミックなフォームですが安定しています。オーバースローではありますが完全に上から投げるタイプではないのでスリークォーターともとれる角度ですね。どの球種でも安定して投げることができるフォームだと思います。
球種別分析
投球別球種割合 球種別被打率 空振り率 見逃し率
ストレート 43.8% .260 5.56% 22.2%
スライダー 24.7% .230 8.24% 21.7%
スプリット 10.1% .254 10.7% 16.5%
カット 8.66% .289 7.83% 16.6%
ナックルカーブ 4.23% .063 6.25% 20.8%
チェンジ 2.67% .118 8.96% 13.4%
ツーシーム 2.36% .154 3.39% 18.6%
フォーク 1.48% .071 16.2% 5.41%
カーブ 1.32% .571 0% 30.3%
スローカーブ 0.64% .000 6.25% 0%
最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。
ストレート
伊藤選手は変化球が武器の投手なのでストレートはある程度標準的な数字が並んでいます。ストレートは被打率が.250を切ってくると優秀だと思うので伊藤選手のストレートも悪くない球種です。特筆すべきは見逃し率で20%を超える非常に優秀な数字が出ています。それだけコントロールが良くコースに投げ分けられているのでしょう。打者目線で変化球への意識が高いことも影響があるのかもしれません。
スライダー
伊藤選手の代表的な球種の1つですね。スライダーと一括りになっていますが縦にも横にも自由自在に曲げることができ、伊藤選手の中でも自信のある球種です。カウント球でも決め球としても使える球種だと思います。どの項目でも優秀な数字が並んでいるので、バッテリーも信頼して投げ込める球種ですね。
スプリット
フォークよりもスピードが早く鋭く落ちる特徴のあるスプリットですが、伊藤選手の持ち球の中では空振り率の高い球種です。真下に変化する球種ですので打者の左右に関係なく有効な球種ですね。変化量もそれなりにあるので決め球としての採用率が高い球種です。
カットボール
カットボールはストレートの軌道から左打者へは食い込むように鋭く変化する球種です。基本的には打たせて取ることを目的とした球種なので被打率が高くなりやすい球種ですが、早いカウントで打者を打ち取るのに重宝する球種ですね。器用に色々な攻め方ができる伊藤選手にはなくてはならない球種だと思います。
ナックルカーブ
利き手とは逆方向に弧を描くように変化するこの球種は、アクセントつける目的で使うことの多い球種です。伊藤選手の持ち球はストレートの軌道上から縦や横に変化する球種が多いですが、この球種はリリースの瞬間から上方向に放たれその後変化していくので目線が上下しやすく意識していないと非常に厄介な球種です。伊藤選手は投球割合を低く抑えることで有効な球種にしています。実際に被打率はかなり低くなっているので打者は意識できていないのでしょうね。効果的に使いたい球種です。
その他の球種
伊藤選手はメインの変化球以外にも多くの変化球を使って打者に的を絞らせない投手ですね。サークルチェンジやフォークは空振りが取りたい時、ツーシームは打たせて取りたい時、カーブやスローカーブは目線を外す時にそれぞれ使用する球種です。打者からも意識の外にある球種ばかりなので、カーブ以外は被打率も低く抑えられています。特にフォークやサークルチェンジは優秀な数字が並んでいますが、使用率が低いのは回転で球種がバレやすいなどの何かしらの欠点があってバッテリー間での信頼度が少し低いのでしょうかね。それでも、割合を抑えれば有効な球種をこれだけ持っているのは凄いことですね。
カウント別投球割合
カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。
具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、伊藤選手はカウントが有利に進むと色々な球種を使いながら的は外すような投球をすることが特徴的ですね。早いカウントでもストレートよりも変化球の方が割合が多いです。
ボール先行になりカウントが悪くなった時にはストレートやカットボールの割合が高まりますね。ボールになりやすいスプリットの割合は低くなりますがスライダーは高いままということを見ても、スライダーへの信頼度が高いことがわかりますね。
決め球はスプリットかスライダーが多いです。
その他のデータ
伊藤選手は被本塁打の数がかなり少ない投手です。2022年の被本塁打数は5本とあの山本由伸選手よりも少ない数となっています。さらに、そのうちソロホームランが4本、ツーランホームランが一本と大怪我しない投球ができています。それだけ打者に思い通りにスイングさせてないということだと思いますね。
まとめ
伊藤選手は多彩な持ち球を駆使して打者に的を絞らせずに打ち取る変化球投手ですね。ただ、ストレートも変化球投手の中では極めて優秀で真っ向勝負もできるタイプだと思います。完成形はダルビッシュ選手のように全ての球種がハイクオリティな投手になっていくのでしょうね。侍ジャパンでも皆で応援しましょう!!