侍ジャパン応援企画~球種割合から見る選手の特徴~【伊藤大海選手】

何はともあれ野球推しです。

 

 今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。

今回は

沢村賞受賞の大エース
伊藤大海選手です!!

 

 

基本情報

伊藤 大海(28歳)176㎝、84㎏、右

通算:試126、回828、防2.87、勝55、H1、S1、振743
一軍:試27、回196.2、防2.52、勝14、振195

 伊藤選手は1年目から10勝を挙げるなどチームのエースとして活躍してきた選手です。昨年から本格化すると、今季は12球団でダントツとなる196.2回を投げ、14勝で2年連続となる最多勝の他に最多奪三振のタイトルを獲得しています。さらに、6完投もダントツで各チームのエース級と意図的に当てられながら好成績を残しました。その活躍が認められ沢村賞も受賞しましたね。また、代表経験も豊富で前回のWBC、オリンピックにも出場し大活躍を見せています。オリンピックではロジンについて注意されながら気にする素振りを見せないなど強心臓ぶりを発揮しましたね。今回のWBCでもチームの主力格として活躍してくれると思います。

 

 

投球フォームの特徴

 伊藤選手はセットポジションからタメを作って投げ込むオーバースロー右腕です。スリークォーターとも取れますが微妙なラインです。早くからラインを作っており体全体を使っていながら崩れることはなく安定したコントロールを生んでいます。球持ちがよくリリースポイントも見づらいのが特徴ですね。また、ランナーがいなくてもクイックを挟んだりするなど、投球フォームの時点でタイミングを外してくるのが厄介です。

 

 

球種別分析

  球種割合 被打率 空振り率 見逃し率
ストレート 46% 0.220 10.43% 17.17%
スプリット 19% 0.283 14.34% 10.88%
縦スラ 12% 0.185 16.25% 11.02%
スライダー 10% 0.215 14.14% 21.72%
カーブ 5% 0.318 4.55% 32.93%
その他

 最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。

 

ストレート

 伊藤選手のストレートは割合が50%以下と変化球を多く使う投手ですが、空振り率は10%以上と高い水準でした。見逃し率も高くストレートに的を絞らせずかつ際どい所に制球出来ている証拠です。追い込んでからも釣り球など上手く使うことが出来ていますし、しっかりと軸にすることが出来ています。

 

スプリット

 伊藤選手のスプリットは利き手側に少し変化しながら沈んでいてシンカーに近い変化をします。変化量はそこまで大きくなくストライクゾーンにもしっかりとコントロール出来る球種ですね。どのカウントからでも投げることが出来、左打者には決め球としても重宝します。右打者でも使用することがありますね。変化球の中で最も高い割合となっていますが、スライダー系統を足すとスプリットを上回るため実質2番目の割合です。それでも信頼度が高いことに変わりはなく、空振り率、見逃し率ともにまずまずの数値となっています。被打率が若干高いのが気になりますが、フォーク系統の中ではストライクゾーンに投げることが多いことが影響していると思います。

 

縦スラ

 伊藤選手はスライダー系統を最も得意としていてスライダーというくくりの中で何種類も違うボールを投げることが出来ます。特に縦スラは変化量が最も大きく利き手と逆側への横変化が少なく代わりに縦変化がかなり大きいです。変化量が大きいためストライクゾーンに制球することが難しいですが、器用にコントロールしていますね。空振り率が最も高く決め球として重宝する球種です。左右関係なく使えるのもいいですね。

 

スライダー

 縦スラと比べてこちらは横変化が大きく、特に右打者に多く使用します。変化量も大きいですが、縦スラ以上にストライクゾーンに制球出来ているためカウント球としてとても優秀です。見逃し率はかなり高くボールからストライクに入れるケースも多いため打者も的を絞りずらいと思います。投球割合も多く信頼度が高い球種です。

 

カーブ

 カーブは基本的に打者の的を絞らせないためのカウント球として使用します。投球割合は5%と低く見逃し率が高いことから打者の頭にない球種だということがわかります。ただ、被打率が高くスイングをかけられると打たれる確率が高いです。標準的なカーブなので上手く配球に組み込みたいです。

 

その他

 その他の球種も豊富です。変化量が少なく打者の手元で変化するツーシームカットボールや打者の的を絞らせないチェンジアップ、さらに球速判定不能のスローボールを投げることもありますね。総合力が高く変化や緩急が自在な伊藤選手らしい手持ちです。

 

 

 

カウント別投球割合

カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。

 具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、伊藤選手はカウントで投球割合が変わることはほぼありませんでした。強いて言えば3ボールになるとストレートの割合が増えるくらいですね。左右によって変わることが多く、右打者にはスライダー系統が第一候補になり、左打者にはスライダー系統の割合が減る代わりにスプリットが増えます。ただ、どちらも左右関係なく組み込んでくるため、的が絞りづらいです。球種も豊富ですし打ち崩すのは容易ではないです。

 

 

その他のデータ

 伊藤選手はQS率が80%を超えていて安定感抜群ですね。どんな時でも試合を作ってくれて頼りになる選手です。さらに、ピンチの場面でギアを上げる投球を見せていて、ランナーが2塁、3塁にいる時の被打率はかなり低いです。ランナーが2人以上いる時に本塁打を打たれることもほとんどなく、最少失点に留める、勝負どころで抑える投球出来ていると思います。

 

まとめ

 伊藤選手は豊富な球種を組み込み配球を組み立てる総合力の高い投手です。変化球の割合の方が多いですが、ストレートもしっかりと軸を張れるのが強みです。WBCでも勝負強さを発揮して優勝に貢献して欲しいです。