データで見る広島東洋カープ床田 寛樹選手の特徴~投球別割合から床田選手の凄さを見てみよう!!~

何はともあれ野球推しです。

 

今回は選手応援企画ということで今シーズンタイトル獲得がささやかれるの広島東洋カープの床田選手についてまとめてみました。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。それでは見ていきましょう。

 

  1. 基本情報
  2. 投球フォーム
  3. 球種別分析
  4. まとめ

 

 

 

基本情報

床田 寛樹(28歳)左投 ドラフト3位 プロ7年目

2023年(7/28時点):試15、回102.1、防1.85、勝9、完封1、振60

 床田選手は中部学院大学からドラフト3位で加入し即戦力と期待されていた選手でしたが、ルーキーの年にトミージョン手術を受け一軍で台頭するのが遅くなりました。それでもプロ3年目にオールスターに初出場は果たすなど7勝を挙げブレイクを果たしました。4年目、5年目では不調により足踏みしたものの6年目となる昨年に覚醒の兆しを見せましたが、8/3に骨折したことにより二桁勝利に届きませんでした。その悔しさをバネに今シーズンは現在、防御率最多勝の二冠になっており覚醒を見せています。前回登板でアクシデントにより途中交代したのは気になりますが、軽症であればタイトルも見えてくると思います。

 

 

投球フォームの特徴

 床田選手はワインドアップから軸足にためを作りオーバースローで投げ込む割とオーソドックスなフォームです。元巨人の内海選手に近いフォームですね。腕の振りはあまり速そうには見えませんが力強い速球を投げ込むため、打者はそのギャップで差し込まれやすくなると思います。また、変化球の時も腕の振りが変わらないところも長所の1つです。181cmと左投手の中では大きい方なのでオーバースローも相まって縦の角度をある程度使うことができます。

 

 

 

球種別分析

        投球割合  被打率  空振り率   見逃し率

ストレート   34.9%   .164    4.19%    18.9%

ツーシーム     32.9%    .266      10%      15.1%

スライダー  19.8%     .213      7.38%     18.1%

パーム     6.36%      .407    16.1%      9.2%

カーブ      5.51%     .250     4.05%    21.6%

 

 

ストレート

 床田選手のストレートは真っスラのように横方向にナチュラルで変化する球種です。変化量が少ないですが球速が速いため捉えることが容易ではないです。特に右打者へのインコースに投げ込むクロスファイアーは強力ですね。他の選手のストレートと比べて圧倒的に被打率が低いです。単純に投球割合が低いというのも理由の一つですが、床田選手のストレートは見逃し率がかなり高く厳しいところに制球出来ていることが要因だと思います。また、後述するツーシームとのコンビネーションがかなり強力で、床田選手最大の武器となっています。

 

ツーシーム

 床田選手のツーシームはストレートと投球割合がほぼ同じでストレートと並び投球の軸となる球種です。ストレートとほぼ同じ球速帯で手元でストレートとは逆方向に変化する球種で、この2球種を組み合わせることで同じ球速、同じ軌道から手元で右左に変化する強力なコンビネーションが完成します。また、変化量を調整できるのか手元でかなり沈み空振りを奪っているシーンもありますね。ただ、ストレートに比べると球威はやや落ちるため被打率はストレートよりも高くなっています。この2球種で投球割合の約70%を占めており、床田選手の中で信頼度の高いコンビとなっています。

 

スライダー

 床田選手のスライダーは下方向への変化がやや強い縦スラのような球種で、床田選手の変化球の中では最も投げられている球種です。ストライクゾーンに制球できる球種で変化量も大きいので、カウント球でも決め球でも使える球種です。ただ、ピッチトンネルから外れているのか、スライダーの割には空振り率が低いですね。それでも被打率は低いですし、信頼度の高い球種だと思います。

 

パーム

 床田選手のパームはプロ入り後に習得した球種で、独特な軌道で落ちる変化量の大きい球種です。ストレートの同じ腕の振りですがブレーキがかなり効いており変化量も大きいので床田選手の持ち球の中では最も空振り率が高いです。ちゃんと決まればかなり強力な球種ですが、まだ精度が低く抜ける場面も多いので被打率は高くなっています。この辺りの信頼度の低さが投球割合に表れていると思います。

 

カーブ

 床田選手のカーブは緩急を加えることが出来る標準的なカーブです。ストレートとの球速差が大きく緩急で打者を打ち取ることが出来ます。同じ緩急が使える球種として強力なパームを持っていますが、パームよりもストライクゾーンに制球できるのでその辺で差別化を図っていると思います。

 

 

 

まとめ

 床田選手は同じ球速帯で左右に変化するストレートとツーシームによって打者を打ち取るムービング系の投手です。奪三振率は低いですがゴロアウトが多く取れており、今シーズンの躍進に繋がっていると思います。変化球も効果的に使えておりいいアクセントになっていると思います。