データで見る横浜DeNAベイスターズ東 克樹選手の特徴~投球別割合から東選手の凄さを見てみよう!!~

何はともあれ野球推しです。

 

今回は選手応援企画ということで今シーズン大ブレイク中のオリックスバファローズの山本選手についてまとめてみました。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。それでは見ていきましょう。

 

  1. 基本情報
  2. 投球フォーム
  3. 球種別分析
  4. まとめ

 

 

 

基本情報

東 克樹(27歳)左投 ドラフト1位 プロ6年目

2023年(7/24時点):試13、回90.2、防2.08、勝8、完封2、振62

 東選手は立命館大学からドラフト1位で加入し、ルーキーの年に11勝を挙げ新人王を獲得するなど将来のエース候補として期待されていた選手でした。ただ、翌年からケガが重なり2020年には完治まで1年近くを有するトミージョン手術を受けるなど挫折を味わってきました。昨年からは徐々に投げられるようになったものの以前のような投球をすることが出来ずかなり心配されていましたが、今シーズンはここまで完全復活を印象付ける投球が続いています。DeNAが優勝争いの真っ只中にいるのも東選手の貢献度が大きいと思います。

 

 

投球フォームの特徴

 東選手はセットポジションから左足を上げ少しためを作ってから投げるオーバーハンドの投手です。特徴的な動きが少なく比較的オーソドックスなフォームと言えると思います。リリースの瞬間は腕を縦に振り下ろすように使っているためストレートにホップ成分をかけやすく、身長170cmと小柄ながら縦の角度を使うことが出来ます。体が流れたりせず安定していることがコントロールのいい要因の1つになっていると思います。

 

 

 

球種別分析

        投球割合  被打率  空振り率   見逃し率

ストレート    47.2%   .227    7.60%    21.7%

チェンジ      15.4%   .169      16.8%    5.41%

スライダー  12.7%   .184    13.8%    23.7%

ツーシーム  12.7%     .297    11.8%    12.5%

カット      7.6%     .381     11.0%    24.1%

カーブ      4.5%     .221     7.41%    35.8%

 

ストレート

 東選手のストレートは投球割合のおよそ半数を占めていて投球の軸となる球種です。ストレートの被打率は平均的に250を超えてくるので東選手はかなり低く抑えらていますね。球速は140㎞中盤と決して速くはありませんが、回転数が高くキレのあるストレートを投げ込むことが出来ます。特筆すべきは見逃し率の高さでストレートの中では球界を見渡してもトップクラスの高さを誇ります。それだけ厳しいコースに制球出来ているという証拠ですし、被打率の低さの要因の1つになっていると思います。

 

チェンジアップ

 東選手のチェンジアップは他の選手よりも落差が大きく決め球として使える球種です。実際に空振り率は持ち球の中で最も高く決め球として重宝している球種ですね。球速も110、120㎞台が多くストレートの球速差も大きな武器です。基本的にボールゾーンにコントロールすることが多いですが、落差を抑えてストライクゾーンに入れることも出来ます。東選手の中でも信頼度の高い球種です。

 

スライダー

 東選手のスライダーは斜めに曲がり落ちる標準的なスライダーで、少し縦変化が強いです。変化量もそこそこあり打者が引っ掛けてゴロアウトになるシーンをよく見ます。そのため、カウント球としても決め球としても使える球種ですね。被打率も低いことから打者にとって意識しなければいけない球種になっていると思います。

 

ツーシーム

 東選手のツーシームはストレートよりも回転数を抑えた速球という印象で、変化量で勝負というよりもホップ成分の強いストレートとの違いを出し、手元で少し変化させて打たせて取る球種です。空振り率もストレートより高くストレートを意識している打者から空振りが取れているのだと思います。被打率は高いですが少ない球数で勝負できる球種なので長いイニングを投げる東選手にとっては重宝する球種です。

 

カットボール

 東選手のカットボールは変化量は少ないながらも横変化が強く、自身のスライダーと差別化を図れる球種です。投球フォーム的には横変化が苦手なフォームですが、横変化の強いカットを持ち球に加えることで配給のアクセントになっていると思います。現在は被打率が高いですが、シーズンを終える頃にはもう少し下がっていそうですね。

 

カーブ

 東選手のカーブは緩急を加えることが出来る標準的なカーブです。東選手の持ち球はピッチトンネル内(ストレートに似せた軌道の中)で勝負する球種が多いですが、このカーブはリリースの瞬間からピッチトンネルから外れており、打者の目線を上下させるのに有効な球種です。投球割合も低く打者の意識からも外れているので見逃し率がかなり高いですね。採用率は少ないながらも有効に使えている球種だと思います。

 

 

 

まとめ

 東選手は回転数の高いストレートを軸に豊富な球種を正確に制球し的を絞らせない投球で打者を抑える投手です。変化球も途中までストレートに見える球種が多く縦にも横にも変化するので非常に厄介な投手だと思います。変化球の投球割合も1つに偏ることなく満遍なく投げていることも的を絞らせない要因の1つになっていると思います。