何はともあれ野球推しです。
今回はドラフト前企画ということで、各チームの現在のスタメンと5年後のスタメンをまとめて個人的な見解で5段階に分けて評価することで、各チームの補強ポイントを見てみようという企画です。
5年後のスタメンを予想することで未来に向けてどこのポジションが薄いのかわかると思います。
簡易ではありますが、野手陣の補強ポイントをサラッとまとめるにはちょうどいいかなと思います。
ドラフト直前にはもう少し詳細な分析をやりたいです。
今回はパリーグの覇者オリックスバファローズです。
評価の基準
A:現在(他球団に比べて大きな長所)、将来(確実に計算できる)
B:現在(他球団に比べて少し長所)、将来(ある程度計算できる)
C:現在(他球団に比べて平均くらい)、将来(計算できるかできないか半々)
D:現在(他球団に比べて少し短所)、将来(どちらかというと計算できない)
E:現在(他球団に比べてかなり短所)、将来(かなり不透明)
成績の略称
試(そのポジションでの試合数)、率(打率)、安(安打)、本(本塁打)
打(打点)、得(得点)、盗(盗塁)、O(OPS)
※外野手はレフト、センター、ライトと分けての試合数が乗っていないので外野手としての試合数を記載
捕手
2023年(9/16現在) A(他球団に比べてかなり長所)
若月 健矢(27歳)試82、率260、安67、本4、打13、得24、盗1、O660
森 友哉(28歳)試50、率288、安96、本15、打58、得37、盗3、O861
捕手は若月選手と森選手の同級生コンビが併用されていて12球団でもNo1の捕手陣だと思います。森選手が離脱していた期間は若月選手がほぼ1人でマスクを被っていたので、守備機会は若月選手の方が多いですね。森選手は打力を買われ若月選手が捕手の時はDHに入っていますね。第三捕手の石川選手が起用される場面もありますが、基本この2人で回しています。
2028年(5年後) A(確実に計算できる)
本命:若月 健矢(32歳)、森 友哉(33歳)
対抗:福永 奨(29歳)
候補:石川 亮(33歳)、頓宮 裕真(31歳)、村上 喬一朗(27歳)
若月選手、森選手が32、33歳なのでまだまだやれる年齢ですね。若月選手も残留のようですし、このコンビがまだまだ見られそうです。
その下の世代にも候補はいて、今シーズン二軍で正捕手的に起用されている福永選手が有力選手の1人です。今季はファーストがメインの頓宮選手もいます。育成の村上選手も二軍でアピールが続いていますね。母数自体は少ないですので追加は必要ですが、中々の陣容です。
一塁手
2023年(9/17現在) A(他球団に比べてかなり長所)
頓宮 裕真(26歳)試102、率307、安123、本16、打49、得49、盗0、O862
中川 圭太(27歳)試24、率269、安124、本12、打50、得63、盗4、O758
山足 達也 (29歳)試24、率200、安5、本0、打0、得6、盗2、O499
ゴンザレス(34歳)試16、率214、安55、本10、打28、得22、盗2、O630
ファーストは今シーズン覚醒を果たした頓宮選手がほぼ固定されています。元は捕手の選手ですので守備面ではまだ課題がありますが、打撃で圧倒的なプラスを出せる選手に成長しました。去年の今頃は頓宮選手が首位打者争いに加わっているなんて想像もつかなかったですね。
頓宮選手がDHに入る時は中川選手やゴンザレス選手が守ることが多いです。守備固めとして山足選手の起用もありますね。守備は見たことはありませんがセデーニョ選手も本職はファーストのようですし、層も厚そうです。
2028年(5年後) B(ある程度計算できる)
本命:頓宮 裕真(31歳)
対抗:セデーニョ(30歳)
候補:中川 圭太(32歳)、山中 尭之(29歳)、内藤 鵬(23歳)、太田 椋(27歳)
5年後は頓宮選手が31歳とほぼ全盛期かなと思います。まだ1年活躍しただけですが、来年も主軸として貢献するようだと不動のポジションとなりそうですね。
ただ、代わりになる若手有望株が少なく、二軍で最多出場は育成の山中選手という状況ですね。若手有望株の内藤選手はサードがメインですが、現在膝をケガしているので状況が思わしくなければファーストになるということも可能性として考えられます。どちらにせよ追加が欲しいポジションです。
二塁手
2023年(9/18現在) E(他球団に比べてかなり短所)
宜保 翔(22歳)試48、率293、安41、本0、打9、得12、盗0、O644
ゴンザレス(34歳)試41、率214、安55、本10、打28、得22、盗2、O630
大城 滉二(30歳)試36、率198、安9、本1、打10、得7、盗1、O586
西野 真弘(33歳)試24、率189、安20、本0、打6、得5、盗0、O504
セカンドは中々レギュラーが固まらないですね。今シーズン、レギュラー奪取が期待された太田選手が離脱が長引き一瞬しか一軍で出場出来ていません。
その中で同学年の宜保選手が台頭してきたのは心強いですよね。元々守備のいい選手ですが、今シーズンは打撃で結果を残しています。また、ユーティリティーのゴンザレス選手も好守備、長打力とここでも貴重な選手です。
他にも中堅の大城選手、西野選手がポイント的に活躍を見せる場面もありますが数字上は厳しいですね。ここは追加があっても良さそうですが、候補がいるかというと微妙なところです。
2028年(5年後) D(どちらかというと計算できない)
本命:宜保 翔(27歳)
対抗:太田 椋(27歳)
候補:山足 達也(34歳)、大里 昂生(29歳)、園部 佳太(29歳)、上野 響平(27歳)
5年後は同級生コンビの宜保選手、太田選手のどちらかがレギュラーになっているのが理想ですね。宜保選手は守備、太田選手は打撃と2人とも長所が違いますし、競い合って伸びていってほしいです。
ただ、現状この2人以外に候補がいないんですよね。二軍では多くの選手が代わる代わる守っていて、今シーズン支配下昇格を果たしたユーティリティーの大里選手や打撃のいい育成の園部選手、宜保選手の1個下の育成選手上野選手などがいますが、決め手に欠けますね。この3人の誰かが伸びてくるのを待つか、追加があるか選ぶ時が来ています。
三塁手
2023年(9/18現在) C(他球団に比べて平均くらい)
宗 佑磨(27歳)試110、率239、安96、本2、打20、得37、盗1、O598
ゴンザレス(34歳)試13、率214、安55、本10、打28、得22、盗2、O630
廣岡 大志(26歳)試11、率165、安13、本1、打9、得11、盗0、O554
サードは主力の宗選手がいますね。守備は流石ですが、今シーズンは打撃の状態が中々上向いてきません。パリーグの他球団のサードが苦戦しているのを考えると総合的に見てマイナスではないと思いますが大きなプラスでもないと思います。
宗選手が外れる時はゴンザレス選手や廣岡選手、大城選手が入ることが多いです。ここでもゴンザレス選手の存在が大きいですね。ただ、ゴンザレス選手が残留するかわからないことを考えるとかなり層は薄いと思います。個人的には残留してほしいです。
2028年(5年後) B(ある程度計算できる)
本命:宗 佑磨(32歳)
対抗:内藤 鵬(23歳)
候補:太田 椋(27歳)、元 謙太(26歳)
5年後は主力の宗選手が32歳、若手有望株の内藤選手が23歳ですので激しいレギュラー争いが繰り広げられていると思います。宗選手のコンディション面も考慮に入れたいですね。個人的にはどちらも打撃でアピールすることがカギになってくると思います。
ただ、この2人以外の候補が少ないですね。本職はセカンドですが打撃で期待できる太田選手や現在サード挑戦中の元選手くらいかなと思います。ここは追加がほしいです。
遊撃手
2023年(9/19現在) B(他球団に比べて少し長所)
紅林 弘太郎(22歳)試111、率265、安103、本8、打32、得35、盗1、O670
野口 智哉(23歳)試14、率226、安44、本1、打15、得16、盗3、O626
ショートは主力の紅林選手がいるのでここは安泰ですね。守備の安定感はもちろんですが、今シーズンは打撃成績を上げています。ケガの心配も少ない選手ですし、頼もしい選手に成長したと思います。
他にも開幕スタメンを勝ち取った野口選手や他ポジションも守る宜保選手、大城選手、ゴンザレス選手などが守っています。全体的に見てプラスのポジションだと思います。
2028年(5年後) A(確実に計算できる)
本命:紅林 弘太郎(27歳)
対抗:野口 智哉(28歳)
候補:宜保 翔(27歳)、大里 昂生(29歳)、上野 響平(27歳)
5年後は紅林選手が27歳ですので全盛期に近づいていると思います。唯一の懸念点はメジャー流出の可能性があることくらいですかね。
ただ、対抗馬には野口選手も控えていますし、宜保選手もいるのでどうしようもないということはないと思います。母数自体は少ないので追加があってもいいと思います。
外野手
2023年(9/19現在)
中川 圭太(27歳)試116、率269、安125、本12、打50、得64、盗5、O761
茶野 篤政(24歳)試89、率237、安74、本1、打23、得37、盗7、O560
小田 裕也(33歳)試67、率290、安18、本1、打8、得15、盗5、O753
杉本 裕太郎(32歳)試66、率233、安69、本14、打35、得26、盗0、O711
野口 智哉(23歳)試47、率226、安44、本1、打15、得16、盗3、O626
佐野 皓大(27歳)試40、率182、安6、本1、打3、得11、盗5、O455
福田 周平(31歳)試20、率172、安10、本0、打4、得2、盗2、O430
外野手は各ポジションの出場試合数の内訳がなかったのでまとめて載せました。詳細な内訳はわかりませんが、感覚でレフト、センター、ライトを振り分けたいと思います。
左翼手
2023年(9/19現在) C(他球団に比べて平均くらい)
杉本 裕太郎(32歳)試66、率233、安69、本14、打35、得26、盗0、O711
中川 圭太(27歳)試116、率269、安125、本12、打50、得64、盗5、O761
小田 裕也(33歳)試67、率290、安18、本1、打8、得15、盗5、O753
佐野 皓大(27歳)試40、率182、安6、本1、打3、得11、盗5、O455
福田 周平(31歳)試20、率172、安10、本0、打4、得2、盗2、O430
レフトは杉本選手が守るケースが多いですね。ただ、守備はそこまで上手くないですし、好不調の波が激しいので計算はしづらいですね。長打の打てる選手ですので出来ればスタメンで固定したいのですが、、、。
他にも外野の全ポジションを守る中川選手や若手有望株の池田選手、来田選手、スポット的に活躍があり途中出場も多い小田選手、佐野皓選手など色々な選手が守っています。現状ではお試し起用の多いポジションです。
2028年(5年後) B(ある程度計算できる)
本命:中川 圭太(32歳)
対抗:池田 陵真(25歳)、来田 涼斗(25歳)
候補:杉本 裕太郎(37歳)、佐野 皓大(32歳)、元 謙太(26歳)
5年後は杉本選手が37歳なので厳しいかなと思います。その中でセンターを守る中川選手が32歳になるので体の負担を考えてレフトをメインにする可能性があるかなと思い本命にしました。
他にも若手有望株の池田選手、来田選手、元選手がいるのでこの選手たちに期待ですね。若手有望株は複数いるのでこの選手たちの頑張り次第で追加の有無が変わってくると思います。
中堅手
2023年(9/19現在) B(他球団に比べて少し長所)
中川 圭太(27歳)試116、率269、安125、本12、打50、得64、盗5、O761
野口 智哉(23歳)試47、率226、安44、本1、打15、得16、盗3、O626
小田 裕也(33歳)試67、率290、安18、本1、打8、得15、盗5、O753
佐野 皓大(27歳)試40、率182、安6、本1、打3、得11、盗5、O455
センターは外野の全ポジションを守る中川選手が起用されることが多いですね。昨年レギュラーとして定着し、今シーズンも結果が出ているのでもう心配はいらないと思います。
他にも、今シーズンは外野での出番が増えている野口選手が起用されることも多いですね。若手では渡部選手、ルーキーの杉澤選手も起用されていました。守備固め的に小田選手、佐野皓選手の起用もありましたね。ただ、中川選手以外は層が薄い印象です。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:野口 智哉(28歳)
対抗:中川 圭太(32歳)
候補:佐野 皓大(32歳)、渡部 遼人(29歳)、杉澤 龍(28歳)、元 謙太(26歳)
5年後は中川選手が32歳ですのでまだいけると思いますが、別ポジションで本命に挙げたので他の選手を本命にしました。
そうなると一軍での起用が多い野口選手かなと思います。身体能力的にも十分センターが務まる選手ですので、打撃での覚醒が待たれます。
他にもセンターを守れる若手は渡部選手、杉澤選手、元選手がいます。現時点では追加は必要ないと思うので、誰かが台頭することに期待したいです。
右翼手
2023年(9/19現在) D(他球団に比べて少し短所)
茶野 篤政(24歳)試89、率237、安74、本1、打23、得37、盗7、O560
野口 智哉(23歳)試47、率226、安44、本1、打15、得16、盗3、O626
中川 圭太(27歳)試116、率269、安125、本12、打50、得64、盗5、O761
小田 裕也(33歳)試67、率290、安18、本1、打8、得15、盗5、O753
ライトは育成ルーキーとして初の開幕スタメンを勝ち取った茶野選手の起用が一番多いです。ただ、徐々に成績が下降してきたので、後半戦では野口選手の起用も増えています。中川選手も守りますがレフト、センターと比べて起用が少ない印象です。
他にも、廣岡選手や池田選手なども守っていますが、基本的にはこの2人が守っているポジションだと思います。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:茶野 篤政(29歳)
対抗:野口 智哉(28歳)
候補:中川 圭太(32歳)、池田 陵真(25歳)、元 謙太(26歳)、平野 大和(27歳)
5年後は茶野選手が29歳ですので不動のリードオフマンになっていることが理想ですね。それだけのポテンシャルを持っている選手だと思います。
他にも若手有望株では野口選手、杉澤選手、池田選手、来田選手、元選手、平野選手と候補は多いです。ただ、各々がまだ一軍で計算できるレベルに達していないので計算は出来ないですが台頭が待たれます。
指名打者
森 友哉(28歳)試50、率288、安96、本15、打58、得37、盗3、O861
杉本 裕太郎(32歳)試66、率233、安69、本14、打35、得26、盗0、O711
セデーニョ(25歳)試47、率243、安41、本9、打34、得12、盗0、O722
パリーグは評価はしませんがDHもあるので一応見てみたいと思います。オリックスは若月選手がマスクを被る時の森選手や打力のある杉本選手、セデーニョ選手が入ることが多かったですね。特にセデーニョ選手は一時期4番に座り大爆発を見せ森選手離脱の穴を埋めました。昨年までは吉田選手が入ることが多かったですが、吉田選手が抜け森選手が加入したことで流動的な起用が続いています。
各ポジション評価
現状 5年後
捕手 A A
一塁手 A B
二塁手 E D
三塁手 C B
遊撃手 B A
左翼手 C B
中堅手 B C
右翼手 D C
5年後のスタメン(予想)
野口
中川 茶野
紅林 宜保
宗 頓宮
森
まとめ
現状はプラスになっているポジションは森選手、若月選手が守る捕手、今シーズン覚醒を見せている頓宮選手、中川選手が守るポジションくらいですね。他のポジションは大きなプラスとはいえないですが、調子のいい選手を流動的に起用して機能していますね。この柔軟な選手起用がオリックスの強みだと思います。
ただ、内野手は全体的に層が薄い印象があるのでここは追加がほしいですね。将来に向けては核となる選手が少ないので若手有望株を増やしていきたいです。
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