何はともあれ野球推しです。
今回はドラフト前企画ということで、各チームの現在のスタメンと5年後のスタメンをまとめて個人的な見解で5段階に分けて評価することで、各チームの補強ポイントを見てみようという企画です。
5年後のスタメンを予想することで未来に向けてどこのポジションが薄いのかわかると思います。
簡易ではありますが、野手陣の補強ポイントをサラッとまとめるにはちょうどいいかなと思います。
ドラフト直前にはもう少し詳細な分析をやりたいです。
今回は大補強も苦戦が続く福岡ソフトバンクホークスです。
評価の基準
A:現在(他球団に比べて大きな長所)、将来(確実に計算できる)
B:現在(他球団に比べて少し長所)、将来(ある程度計算できる)
C:現在(他球団に比べて平均くらい)、将来(計算できるかできないか半々)
D:現在(他球団に比べて少し短所)、将来(どちらかというと計算できない)
E:現在(他球団に比べてかなり短所)、将来(かなり不透明)
成績の略称
試(そのポジションでの試合数)、率(打率)、安(安打)、本(本塁打)
打(打点)、得(得点)、盗(盗塁)、O(OPS)
※外野手はレフト、センター、ライトと分けての試合数が乗っていないので外野手としての試合数を記載
捕手
2023年(9/21現在) B(他球団に比べて少し長所)
甲斐 拓也(30歳)試127、率189、安66、本10、打40、得34、盗0、O603
嶺井 博希(32歳)試35、率212、安7、本2、打5、得3、盗0、O683
谷川原 健太(26歳)試19、率244、安10、本0、打3、得8、盗2、O564
捕手は正捕手の甲斐選手がどっしりと座っていますね。守備がいいのは誰もが知っていますが、今シーズンは二桁本塁打を放つなど打撃成績を昨年から上げてきました。打率は低くても一発があるのは魅力ですね。
二番手以降もFAで加入した嶺井選手や打撃の良い谷川原選手が控えていてかなり層が厚いように感じます。個人的にはもう少し嶺井選手の出番があってもいいと思います。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:谷川原 健太(31歳)
対抗:甲斐 拓也(35歳)
候補:海野 隆司(31歳)、渡邉 陸(27歳)、吉田 賢吾(27歳)
5年後は正捕手の甲斐選手が35歳なので過渡期に入っていると思います。甲斐選手の壁は中々厚いですが、出来れば新たな正捕手が台頭しているのが理想ですね。
その中で、今シーズン一軍で起用が増えている谷川原選手を本命にしました。打撃が評価され他のポジションでも出場がありますが、正捕手になってくれれば他球団よりもプラスを出せる選手だと思います。
他にも昨年一軍の二番手捕手のような立場だった海野選手や打撃のいい渡邊選手、吉田選手と候補はいますね。ただ、吉田選手も他ポジションへのコンバートの可能性もあるので、追加があってもいいと思います。
一塁手
2023年(9/21現在) A(他球団に比べてかなり長所)
中村 晃(33歳)試119、率282、安135、本4、打35、得48、盗0、O697
アストゥディーヨ(31歳)試10、率136、安6、本1、打3、得2、盗0、O447
野村 大樹 (22歳)試10、率226、安14、本1、打4、得7、盗1、O548
川瀬 晃(26歳)試13、率212、安31、本0、打11、得20、盗1、O524
ファーストは主力の中村選手がいますね。守備の名手ですが、今シーズンは近年で一番の打撃成績を残しています。守備も合わせて総合的に見てかなりプラスだと思います。
その他には新外国人のアストゥディーヨ選手や若手有望株の野村大選手が起用される場面もありました。守備固め的に川瀬選手も守りますね。中村選手が元気な内に次のレギュラーを見つけたいです。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:リチャード(29歳)
対抗:野村 大樹 (27歳)、栗原 陵矢(32歳)
候補:井上 朋也(25歳)、中村 晃(38歳)、増田 珠(29歳)、吉田 賢吾(27歳)
5年後は中村選手が38歳ですので流石に厳しいと思うので、若手の台頭が必要不可欠ですね。
その中で、二軍で本塁打を量産していて期待値はかなり高いリチャード選手を本命にしました。あれだけ二軍で打てているのですから何とか殻を破って一軍で活躍している姿を見たいです。
他にも打撃で期待できる野村大選手、井上選手、増田選手と若手有望株が続々と控えているのでやはり層は厚いですね。体のコンディション面で少し不安を抱える栗原選手がコンバートされる可能性もあると思います。
ここ2,3年である程度目途を立てておきたいところです。
二塁手
2023年(9/21現在) C(他球団に比べて平均くらい)
三森 大貴(24歳)試79、率275、安70、本5、打18、得40、盗13、O676
牧原 大成(30歳)試44、率259、安93、本2、打32、得40、盗3、O604
川瀬 晃(26歳)試24、率212、安31、本0、打11、得20、盗1、O524
セカンドは三森選手が最も多く守っています。序盤こそ調子が上がらなかったですが、戻ってきてからはレギュラーにふさわしい打撃成績を残しています。ただ、他球団のセカンドが強力なことを考えると総合的に見て少しマイナスだと思います。
他にもユーティリティーの牧原選手、川瀬選手が多く守っています。ただ、牧原選手は中盤に大不振に陥って昨年よりも打撃成績を下げていますね。本来ならばもう少しプラスを出していけるポジションだと思います。
2028年(5年後) D(どちらかというと計算できない)
本命:三森 大貴(29歳)
対抗:川瀬 晃(31歳)
候補:周東 佑京(32歳)、仲田 慶介(29歳)、勝連 大稀(27歳)、伊藤 大将(27歳)
5年後は三森選手が29歳と全盛期に近いと思います。セカンド守備が年々向上しており類まれな打撃センスと合わせてチームに欠かせない戦力になっていけると思います。対抗には安定した守備力と勝負強さを併せ持つ川瀬選手がいますね。
他にもスローイングに少し不安はありますが高い爆発力を持つ周東選手、二軍で起用の多い仲田選手、勝連選手、伊藤選手が候補です。
三塁手
2023年(9/21現在) C(他球団に比べて平均くらい)
栗原 陵矢(27歳)試93、率239、安84、本13、打49、得29、盗0、O690
川瀬 晃(26歳)試33、率212、安31、本0、打11、得20、盗1、O524
野村 勇(26歳)試22、率139、安11、本3、打7、得12、盗1、O528
リチャード(24歳)試17、率115、安7、本0、打1、得2、盗0、O287
サードはケガから復帰した主力の栗原選手がメインですが、中盤以降打撃の状態が中々上がらず守備面でも課題があるのでプラスとはなっていません。本来ならば主軸を打つ選手ですので、打撃が復活すれば他球団に差をつけられるポジションだと思います。
他にもユーティリティ-の川瀬選手が守備固め的に起用されることが多いですね。スタメンでは期待値の高い野村勇選手やリチャード選手、周東選手が起用されていますね候補は多いですが絶対的な存在にはなれていないです。
2028年(5年後) B(ある程度計算できる)
本命:栗原 陵矢(32歳)
対抗:井上 朋也(25歳)
候補:野村 勇(31歳)、リチャード(29歳)、増田 珠(29歳)
周東 佑京(32歳)、牧原 大成(35歳)、今宮 健太(37歳)
5年後は主力の栗原選手が32歳、若手有望株の井上選手が25歳ですので激しいレギュラー争いが繰り広げられていると思います。
井上選手は今シーズン終盤で一軍起用があり結果を残しているのでこのまま順調に成長すればレギュラーを奪い取っていてもおかしくないと思います。
他にも候補は多く打撃で期待できるリチャード選手、増田選手、野村大選手、他ポジションがメインながら野村勇選手、周東選手も守ることが出来ます。ユーティリティーの牧原選手、ショートの名手である今宮選手もそれぞれ35歳、37歳になるということでサードをメインにしていてもおかしくないですね。
候補は多いので今のところ追加は必要ないと思います。
遊撃手
2023年(9/21現在) A(他球団に比べてかなり長所)
今宮 健太(32歳)試112、率261、安100、本8、打43、得34、盗4、O682
川瀬 晃(26歳)試26、率212、安31、本0、打11、得20、盗1、O524
ショートは名手の今宮選手が健在ですね。昨年に続き打撃も好調ですし大きなプラスとなっているポジションだと思います。
今宮選手が休養を取るときは川瀬選手がスタメンで起用されており、今宮選手のコンディション面を考えて川瀬選手の存在も非常に大きいと思います。基本的にはこの2人を併用という感じです。
2028年(5年後) D(どちらかというと計算できない)
本命:川瀬 晃(31歳)
対抗:今宮 健太(37歳)
候補:イヒネ(23歳)、野村 勇(31歳)、周東 佑京(32歳)
川原田 純平(26歳)、西尾 歩真(28歳)、勝連 大稀(27歳)
5年後は今宮選手が37歳ですのでショートは厳しくなってくる年齢ですね。特に守備面での衰えがどのくらいになっているか想像がつきません。現在、DeNAの大和選手が35歳、巨人の坂本選手が34歳ということを考えると37歳でショートはかなり難しいと思います。
その中で、現在一軍の戦力となっている川瀬選手がレギュラーに一番近いと思います。守備は安定していますし打撃も勝負強さがあります。今季のドラ1であるイヒネ選手は高卒ルーキーですし素材型ということもあるので台頭するのは時間がかかるかもしれません。
他にもユーティリティーの野村勇選手、周東選手は守備が改善されればある程度目途が立ちますし、若手では守備のいい川原田選手や育成の西尾選手、勝連選手がいます。ここ2,3年でかなり状況が変わってくると思います。
外野手
2023年(9/21現在)
近藤 健介(30歳)試95、率300、安137、本22、打79、得65、盗1、O941
柳田 悠岐(34歳)試82、率299、安149、本20、打76、得51、盗1、O870
柳町 達(26歳)試90、率260、安72、本0、打31、得23、盗2、O686
周東 佑京 (27歳)試84、率232、安45、本2、打17、得44、盗31、O605
牧原 大成(30歳)試54、率259、安93、本2、打32、得40、盗3、O604
上林 誠知(28歳)試42、率179、安14、本0、打6、得12、盗0、O448
佐藤 直樹(26歳)試31、率167、安5、本1、打2、得6、盗3、O467
谷川原 健太(26歳)試28、率244、安10、本0、打3、得8、盗2、O564
増田 珠(24歳)試19、率185、安12、本1、打3、得7、盗0、O536
外野手は各ポジションの出場試合数の内訳がなかったのでまとめて載せました。詳細な内訳はわかりませんが、感覚でレフト、センター、ライトを振り分けたいと思います。
左翼手
2023年(9/21現在) A(他球団に比べてかなり長所)
近藤 健介(30歳)試95、率300、安137、本22、打79、得65、盗1、O941
柳町 達(26歳)試90、率260、安72、本0、打31、得23、盗2、O686
谷川原 健太(26歳)試28、率244、安10、本0、打3、得8、盗2、O564
増田 珠(24歳)試19、率185、安12、本1、打3、得7、盗0、O536
レフトは今シーズンからFAで加入した近藤選手がメインで起用されています。今シーズンは大きなケガもなくキャリアハイの成績を残していて主軸として頼もしい選手ですね。近藤選手が休養のためDHに入る時は柳町選手が起用されることが多いです。
他にもシーズン序盤は積極的に起用されていた正木選手や若手有望株の増田選手、生海選手、主力の中村選手が久しぶりに守ることもありましたが、基本的には近藤選手がメインで柳町選手がサブという感じです。
2028年(5年後) A(確実に計算できる)
本命:近藤 健介(35歳)
対抗:柳町 達(31歳)、正木 智也(28歳)
候補:生海(28歳)、増田 珠(29歳)、水谷 瞬(27歳)、笹川 吉康(26歳)、川村 友斗(29歳)
5年後は近藤選手が35歳なのでまだまだ健在ですね。35歳ですが打撃成績が落ちる未来が見えないですし、どんどん技術が上がっていると思います。
対抗では一軍の戦力である柳町選手と若手有望株の正木選手がかなり期待されているように感じます。
他にも一軍での起用が徐々に増えている増田選手や二軍でアピールしている生海選手、水谷選手、笹川選手がいます。育成ですが打撃のいい川村選手は二軍で支配下の選手よりも打っています。候補が多すぎて人選に悩みます。
中堅手
2023年(9/19現在) B(他球団に比べて平均くらい)
柳町 達(26歳)試90、率260、安72、本0、打31、得23、盗2、O686
周東 佑京 (27歳)試84、率232、安45、本2、打17、得44、盗31、O605
牧原 大成(30歳)試54、率259、安93、本2、打32、得40、盗3、O604
上林 誠知(28歳)試42、率179、安14、本0、打6、得12、盗0、O448
佐藤 直樹(26歳)試31、率167、安5、本1、打2、得6、盗3、O467
センターはレギュラーが固まっていないですね。近藤選手、柳田選手を流動的にDHで起用することでセンターも流動的になっています。
その中で、外野全ポジションを守る柳町選手やユーティリティーの牧原選手が守ることが多いです。周東選手もセンターでの起用が増えていますね。
他にも守備固め的に上林選手や佐藤選手が起用されています。層は厚いですが絶対的なレギュラーがいない印象です。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:柳町 達(31歳)
対抗:周東 佑京 (32歳)
候補:佐藤 直樹(31歳)、生海(28歳)、水谷 瞬(27歳)、笹川 吉康(26歳)
5年後は柳町選手が31歳なので主力の1人となっていると思います。長打力は課題ですが、それ以外の部分は既に一軍で通用していますね。
他にも今シーズン、センターでの起用が増えている周東選手も候補になってくると思います。若手では身体能力的に生海選手、水谷選手、笹川選手がセンターを守れそうです。若手に俊足巧打系の選手がいないので1人くらい追加してもいいと思います。
右翼手
2023年(9/21現在) A(他球団に比べてかなり長所)
柳田 悠岐(34歳)試82、率299、安149、本20、打76、得51、盗1、O870
柳町 達(26歳)試90、率260、安72、本0、打31、得23、盗2、O686
上林 誠知(28歳)試42、率179、安14、本0、打6、得12、盗0、O448
ライトは主力の柳田選手がいるのでここは安泰ですね。ただ、今シーズンはコンディション面を考慮してDHでの起用も増えています。柳田選手がDHに入る時は外野の全ポジションを守る柳町選手や上林選手がスタメンで起用される試合が多いと思います。
他にもユーティリティーの周東選手や若手有望株の正木選手、主力の中村選手なども守っていますね。柳田選手の守備機会が徐々に減っていますが、まだ穴とはなっていません。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:生海(28歳)
対抗:水谷 瞬(27歳)、笹川 吉康(26歳)
候補:上林 誠知(28歳)、柳町 達(31歳)、正木 智也(28歳)、川村 友斗(29歳)
5年後は柳田選手が39歳ですので、スタメンでもDHをメインにしていると思います。そのため若手の台頭が必須になってくると思います。
若手有望株の生海選手、笹川選手、水谷選手、正木選手、川村選手と候補は多く、今のところ全員横一線だと思います。追加は必要ないと思うので、誰が抜け出すか楽しみです。
各ポジション評価
現状 5年後
捕手 B C
一塁手 A C
二塁手 C D
三塁手 C B
遊撃手 A D
左翼手 A A
中堅手 C C
右翼手 A C
5年後のスタメン(予想)
近藤 生海
川瀬 三森
栗原 リチャード
谷川原
まとめ
ソフトバンクは全体的に層が厚いので平均よりも下回っているポジションがほとんどないですね。強いて穴と言えばセカンド、サード、センターくらいかなと思います。ただ、今シーズン主力選手の調子が上がらなかっただけですし、穴ではないと思います。
将来的には現在中堅選手のレギュラーが多く、若手がそこの壁を破れていないので一軍で目途が立っている若手が少ないです。コア候補は多いので、若手が世代交代を進めることが出来れば未来は明るいと思います。
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