各球団、今シーズンの補強採点2024~オリックスバファローズ編~

 

何はともあれ野球推しです。

 

 

 今回は今季の補強はどのくらい上手くいったのか、各球団各選手ごとにS~Eの6段階で評価をしたいと思います。評価の明確な基準はなく主の独断と偏見で評価することをご承知おきください。各評価のイメージは以下の通りです。

 

S(補強大成功!!期待以上の大活躍!!!)

A(補強成功!!年俸以上の活躍!!)

B(戦力化に成功!!年俸分の活躍はできた!!) 

C(ある程度の活躍はできたか!)

D(期待値よりは低いが最低限の活躍)

E(活躍ならず)

 

 補強には必ずお金が必要ですので、その費用に見合う活躍をしたかどうかが今回の評価基準の大本になっています。外国人選手に関しては残留で契約したこと自体が補強だと思うので、新加入の選手だけでなく以前から在籍していた選手も評価対象にしています。また、ドラフトで加入したルーキー達は必ずしも即戦力ということではないと思うので振り返りはしますが、評価はしませんので皆さんで評価を考えて欲しいと思います。

※成績は全て2024年の成績です。

 

 

今回は4連覇狙うもまさかの5位!!

オリックスバファローズです!!!

 

 

目次

  1. ドラフト指名一覧
  2. 日本人選手の評価
  3. 外国人選手の評価
  4. まとめ

 

 

 

 

ドラフト指名選手一覧

1位:横山 聖哉 (上田西高) 内野手

一軍:試12、率150、安6、本0、打0、得2、盗0、O325
二軍:試86、率223、安69、本1、打22、得24、盗4、O522

 1位の横山選手は高卒ルーキーということもあり、じっくりと二軍で育成でした。二軍では積極的に起用され、シーズン途中には一軍でも出番がありましたね。プロのスピード感にはついていけませんでしたが、高い身体能力は見せつけました。

 

2位:河内 康介 (聖カタリナ高) 投手

一軍:なし
二軍:試9、回18、防1.50、勝0、振9

 2位の河内選手は高卒ルーキーでしたが、二軍で防御率1点台と素晴らしい成績を残しました。ただ、ケガの影響でオフにトミージョン手術を受け育成契約に移行してしまったのは少し残念でした。オリックスはトミージョン手術からパワーアップして復帰してくる選手が多いので、河内選手も焦らずリハビリに専念して欲しいです。

 

3位:東松 快征 (享栄高) 投手

一軍:なし
二軍:試7、回11.2、防15.43、勝0、振13

 3位の東松選手は高卒ルーキーということもあり、二軍での登板がメインでした。二軍では打ち込まれる場面が多くプロの壁にぶつかっていますね。ただ、イニングを上回る奪三振を記録するなど良さも見せています。来季は二軍での成績を上げ一軍デビューを狙いたいです。

 

4位:堀 柊那 (報徳学園高) 捕手 

一軍:なし
二軍:試72、率254、安45、本0、打20、得16、盗0、O591

 4位の堀選手も高卒ルーキーということもあり二軍でじっくり育成という形でした。二軍ではチーム最多の70試合でマスクを被るなど首脳陣からの期待値の高さが伺えます。オフにはウインターリーグにも派遣され存在感を見せているようですし、将来の正捕手として期待したいです。

 

5位:高島 泰都(王子) 投手

一軍:試21、回56、防4.02、勝2、H4、振30
二軍:試8、回38.2、防1.40、勝3、振24

 5位の高島選手は社会人出身の投手で即戦力投手として期待されましたが、今季は先発、ロングリリーフを中心に一軍で56回を消費し防御率4.02と見事に戦力となりました。宮城選手、山下選手など主力が欠けていた時期の先発陣を支えましたね。二軍では無双状態ですし、来季は1年間一軍で活躍したいです。

 

6位:古田島 成龍 (日本通運) 投手

一軍:試50、回45.2、防0.79、勝2、H26、振43
二軍:試1、回1、防0.00、勝0、振1

 6位の古田島選手は社会人出身の投手で即戦力投手として期待されましたが、今季は中継ぎの中心として50試合に登板し防御率0点台、26ホールドと好成績を残しました。新人王こそ西武で10勝を挙げた武内選手に譲りましたが、十分に新人王級の活躍でしたね。来季は先発転向ということでまた違った姿を見せてくれると思います。

 

7位:権田琉成(TDK) 投手

一軍:なし
二軍:試31、回56、防3.21、勝2、振32

 7位の権田選手は社会人出身の投手で即戦力投手として期待されましたが、今季は二軍での登板がメインでしたね。二軍では防御率3点台と爪痕は残していますし、来季は一軍デビューが期待されます。

 

 

日本人新加入選手

西川 龍馬(広島、FA)年俸:3億 D

一軍:試138、率258、安134、本7、打46、得42、盗11、O641
二軍:なし

 広島から4年12億の大型契約で加入した西川選手は打線の核となることが期待されましたが、今季は大きなケガ無く138試合に出場したものの打率258、OPS641と本来の姿とは程遠く期待を裏切る結果となりました。チーム全体が打撃で苦しむ中、西川選手も流れに乗れませんでしたね。かなりの高年俸ということもありD評価としています。来季は逆襲の年にして欲しいです。

 

吉田 輝星(日本ハム、トレード)年俸:1600万 S 

一軍:試50、回40.2、防3.32、勝4、H18、振30
二軍:試3、回3、防0.00、勝0、振3

 黒木選手とのトレードで日本ハムから加入していた吉田選手は開幕一軍こそ逃しますが、早々に一軍昇格するとその後は1年間一軍に帯同し50試合に登板しました。火消しなど難しい場面での起用が多かったですが、期待に応える投球を見せシーズンが進むにつれてどんどん良くなっていきました。年俸もそこまで高くないですし文句なしのS評価です。

 

鈴木 博志(中日、現役ドラフト)年俸:1250万 S

一軍:試32、回39.1、防2.97、勝1、H10、振32
二軍:試8、回30、防2.70、勝2、振15

 中日から現役ドラフトで加入した鈴木選手は先発、中継ぎ両方を視野に新天地で覚醒することが期待されましたが、今季はビハインドや回跨ぎなど難しい場面を中心に32試合に登板し防御率2点台と見事に役目を果たしました。急遽先発した試合もありましたね。ジョーカー的にどんな場面でも投げていて数字以上に貢献度が高かったです。年俸も高くないですし文句なしのS評価です。

 

井口 和朋(日本ハム、退団後加入)年俸:800万 S 

一軍:試32、回32.1、防4.18、勝1、H4、振25
二軍:試8、回7.2、防1.17、勝0、振7

 日本ハムから加入した井口選手も鈴木選手と同じくジョーカー的に色々な場面で起用され一軍で32試合に登板しました。ブルペンで準備している場面も多かったですし、気迫を全面に押し出して投げる姿はチームに良い影響を与えたと思います。年俸も低いですし数字以上に貢献度があったと判断しS評価としました。

 

椋木 蓮(育成から昇格)年俸:1400万 D

一軍:試10、回13、防5.54、勝1、H1、振7
二軍:試21、回57、防1.58、勝3、S1、振45

 トミージョン手術を経てシーズン前に支配下復帰を果たした椋木選手は二軍では防御率1点台と無双状態だったものの一軍では防御率5点台と苦しみました。期待値が高かったということもありもう少しかなという印象でした。ただ、今季は復帰直後のシーズンですし、来季こそは高いポテンシャルを存分に発揮して欲しいです。

 

富山 凌雅(育成から昇格)年俸:1600万 C

一軍:試16、回11、防3.27、勝0、H3、振8
二軍:試11、回16、防1.13、勝2、振13

 宮川選手は元山選手とのトレードで加入 岩田選手は俊足巧打の外野手です。プロ3年目として迎えた今季は春季キャンプからアピールを重ね、開幕直前に支配下昇格を果たしています。開幕後は一軍で守備固めや代走を中心に81試合に出場し10盗塁と存在感を見せました。スタメン起用される時期もありましたし、戦力となりましたね。低年俸ということもあり文句なしのS評価です。

 

才木 海翔(育成から昇格)年俸:240万 B

一軍:試15、回23、防5.09、勝0、H1、振15
二軍:試13、回37.1、防4.58、勝2、S1、振31

 150㎞を超えるストレートを投げ込む剛腕として期待されていた才木選手は二軍でアピールを重ね5月に支配下昇格を果たしました。一軍では先発登板や守護神起用もあり15試合に登板しました。防御率はやや悪いですが、試行錯誤している様子が見て取れました。一軍での起用を見ても首脳陣からの期待値は高そうですね。一軍で20回以上を投げていますし、低年俸ということもありB評価としました。

 

佐藤 一磨(育成から昇格)年俸:270万 B

一軍:試5、回11.2、防5.40、勝1、H1、振5
二軍:試17、回89、防1.92、勝4、振74

 佐藤選手は二軍で先発ローテを担っていた大型左腕です。今季も二軍で89回を投げ防御率1点台と好成績を残しました。その実力が認められ6月に支配下昇格を果たしています。一軍デビューとなった巨人戦ではプロ初先発ながら5回無失点で菅野選手との投げ合いを制しプロ初勝利を挙げています。その後は中継ぎの起用でしたが5試合に登板して防御率5点台でシーズンを終えました。育成出身の選手で年俸も低いですし、プロ初登板の投球だけでB評価をあげてもいいと思います。

 

川瀬 堅斗(育成から昇格)年俸:250万 C

一軍:試8、回10.2、防3.48、勝0、振3
二軍:試17、回55.1、防4.39、勝1、振32

 二軍で着々と力をつけていた川瀬選手は今季も二軍で先発を中心にアピールし7月に支配下昇格を果たしています。昇格後は一軍で中継ぎ起用され8試合に登板し防御率3点台と存在感を見せましたね。そこまで重要度の高い場面ではなかったとしても来季に繋がる経験を得たと思います。年俸も低いですしC評価としました。

 

 

外国人選手

エスピノーザ(来日1年目)年俸:4500万 S 

一軍:試22、回133.2、防2.63、勝7、振113
二軍:試1、回6、防1.50、勝0、振4

 先発候補のプロスペクトとして期待されたエスピノーザ選手は1年目からそのポテンシャルを発揮しました。133回を投げ防御率2点台とエース級の投球を見せましたね。今季は7勝に留まったものの来季は二桁勝利を十分に狙えると思います。年俸も低いですし文句なしのS評価です。

 

カスティーヨ(来日2年目)年俸:9500万 B 

一軍:試15、回94.1、防2.96、勝3、振74
二軍:試1、回1、防0.00、勝0、振0

 カスティーヨ選手は先発の柱候補としてロッテから移籍しました。今季も先発として94回を投げ防御率2点台と安定してイニングを消費しました。勝ち数こそ3勝に留まりましたが、不安定だった先発陣の中で確実に戦力となったと思います。年俸もそこまで高くないことを考慮しB評価としました。

 

マチャド(来日1年目)年俸:1億3500万 S

一軍:試53、回53.1、防2.03、勝5、H18、S23、振58
二軍:なし

 マチャド選手は勝ちパターンとして期待され加入しました。今季は8回、9回を中心に53試合に登板し防御率2.03、18ホールド、23セーブと素晴らしい成績を残しました。今季は中継ぎ陣の総入れ替えを余儀なくされた中で、彼が安定して勝ちパで起用出来たのは大きかったです。年俸はある程度貰っていますが文句なしのS評価です。

 

ペルドモ(来日1年目)年俸:5000万 S

一軍:試28、回28、防0.64、勝1、H15、S4、振19
二軍:試1、回1、防0.00、勝0、振0

 ペルドモ選手は不安定な中継ぎ陣を補強すべくシーズン途中に加入した元ロッテの中継ぎ投手です。加入後は一軍で主に勝ちパとして起用され、28試合に登板し防御率0点台、15ホールド、4セーブと素晴らしい成績を残しました。マチャド選手と共にチームに欠かせない戦力でした。文句なしのS評価です。

 

ゴンザレス(来日2年目)年俸:1億8000万 E 

軍:試23、率131、安8、本1、打2、得3、盗0、O365
二軍:試7、率467、安7、本0、打3、得1、盗0、O1.000

 ゴンザレス選手はパンチ力のある内野ユーティリティーとして戦力となることが期待されましたが、今季はケガが重なり一軍で23試合の出場に留まりました。昨年は貴重な戦力となっていただけに今季は苦しかったですね。オフには引退を発表し19年の現役生活に幕をとじました。本当にお疲れ様でした。

 

セデーニョ(来日2年目)年俸:1億3000万 B

一軍:試98、率260、安79、本15、打37、得29、盗0、O758
二軍:試7、率444、安8、本2、打6、得2、盗0、O1.333

 セデーニョ選手は打線の核となることが期待されましたが、今季は98試合に出場しチームトップとなる15本塁打を放つなどチーム全体が打撃で苦しむ中存在感を見せました。昨年よりも成績を上げてきましたし、成長を見せたと思います。ただ、守備位置の関係もあり試合数が思ったより伸びなかったですね。年俸もまずまず高かったためB評価としました。

 

トーマス(来日1年目)年俸:1億1000万 E

一軍:試10、率000、安0、本0、打0、得0、盗0、O000
二軍:試79、率263、安56、本2、打19、得18、盗0、O659

 トーマス選手は打線の核となることが期待され加入しましたが、今季は一軍で無安打に終わるなど悔しいシーズンとなりました。二軍でも2本塁打と自慢の打撃でアピールすることが出来ませんでしたね。年俸も考慮しE評価としています。

 

 

 

まとめ

 今季まさかの5位に終わったオリックスは補強だけ見ればかなり良かったと思います。投手陣を中心に補強しましたが、主力がことごとく離脱、不振があった中、補強組の大活躍で何とかクオリティーを落とさずにシーズンを終えることが出来ました。ただ、チーム全体の打撃不振にあおりを受け、野手陣が苦しかったですね。来季の王座奪還に向けて補強を加速させる必要があると思います。