各球団、今シーズンの補強採点2024~北海道日本ハムファイターズ編~

 

何はともあれ野球推しです。

 

 

 今回は今季の補強はどのくらい上手くいったのか、各球団各選手ごとにS~Eの6段階で評価をしたいと思います。評価の明確な基準はなく主の独断と偏見で評価することをご承知おきください。各評価のイメージは以下の通りです。

 

S(補強大成功!!期待以上の大活躍!!!)

A(補強成功!!年俸以上の活躍!!)

B(戦力化に成功!!年俸分の活躍はできた!!) 

C(ある程度の活躍はできたか!)

D(期待値よりは低いが最低限の活躍)

E(活躍ならず)

 

 補強には必ずお金が必要ですので、その費用に見合う活躍をしたかどうかが今回の評価基準の大本になっています。外国人選手に関しては残留で契約したこと自体が補強だと思うので、新加入の選手だけでなく以前から在籍していた選手も評価対象にしています。また、ドラフトで加入したルーキー達は必ずしも即戦力ということではないと思うので振り返りはしますが、評価はしませんので皆さんで評価を考えて欲しいと思います。

※成績は全て2024年の成績です。

 

 

今回は躍進のパリーグ2位

北海道日本ハムファイターズです!!!

 

 

目次

  1. ドラフト指名一覧
  2. 日本人選手の評価
  3. 外国人選手の評価
  4. まとめ

 

 

 

 

ドラフト指名選手一覧

1位:細野 晴希 (亜細亜大) 投手

一軍:試2、回9.1、防3.86、勝0、振9
二軍:試8、回28.1、防1.27、勝1、振20

 1位の細野選手は豪速球が武器の左腕であわよくば一軍の戦力にと言われていましたが、一軍では2試合の先発にとどまりました。ただ、二軍では先発として好成績を残していますし、来季はいよいよ一軍で戦力になれると思います。まずはプロ初勝利を目指したいです。

 

2位:進藤 勇也 (上武大) 捕手

一軍:試2、率000、安0、本0、打0、得0、盗0、O000
二軍:試60、率216、安39、本4、打12、得20、盗0、O657

 2位の進藤選手は即戦力の捕手として期待されましたが、今季は若手有望株の田宮選手が台頭し2番手にベテランの伏見選手が控えるという万全の体制だったため一軍での出番はほとんどなかったですね。二軍では積極的に起用され打率は低いものの持ち前のパンチ力は見せられています。来季は正捕手争いに割って入りたいです。

 

3位:宮崎 一樹 (山梨学院大) 外野手

一軍:試4、率200、安1、本0、打0、得0、盗0、O533
二軍:試73、率243、安53、本2、打17、得28、盗10、O618

 3位の宮崎選手は右の大型外野手として期待されましたが、今季はレイエス選手、水谷選手らライバルの加入により一軍での出番はほとんどありませんでした。二軍ではルーキーにしてはまずまずの好成績を残しているので、来季は一軍での出番を増やしたいです。

 

4位:明瀬 諒介 (鹿児島城西高) 内野手 

一軍:なし
二軍:試47、率170、安25、本2、打10、得12、盗0、O480

 4位の明瀬選手は高卒ルーキーということもあり二軍でじっくり育成という形でした。二軍戦では2本塁打を放っていますし、持ち前のパワーは見せられたと思います。来季は二軍での出場機会を増やし一軍デビューを果たしたいです。

 

5位:星野 ひので (前橋工高) 外野手

一軍:なし
二軍:試32、率122、安12、本1、打2、得7、盗0、O358

 5位の星野選手は高卒ルーキーということもあり明瀬選手と同様二軍で育成でしたね。こちらも1本塁打を放っていますし、明瀬選手とともに将来のレギュラー候補として期待されます。

 

 

 

日本人新加入選手

山﨑 福也(FA、オリックス)年俸:2億5000万 A

一軍:試24、回147.2、防3.17、勝10、振74
二軍:なし

 山崎選手はオリックスからFAで加入した先発左腕です。エースの上沢選手がメジャー挑戦したこともあり穴を埋める働きが期待されましたが、今季も安定した投球を披露し10勝を挙げ2年連続となる二桁勝利を達成しました。伊藤選手、加藤選手とともに先発3本柱として1年間ローテを守り抜きましたね。年俸は高いですがそれに見合う働きは十分にできていたのでA評価としました。

 

水谷 瞬(ソフトバンク、現役ドラフト)年俸:540万 S 

一軍:試97、率287、安94、本9、打39、得41、盗4、O779
二軍:試32、率283、安30、本8、打23、得16、盗1、O925

 ソフトバンクから現役ドラフトで加入した水谷選手は今季は新庄監督の下チャンスをもらい見事に覚醒しましたね。交流戦史上最高打率438を記録し交流戦MVPを獲得するなど飛躍の年となりました。終盤に調子を落としましたが、それでもレギュラー格として起用され続けていましたし、文句なしのS評価です。

 

黒木 優太(トレード、オリックス)年俸:2500万 D

一軍:試2、回2、防4.50、勝0、振18
二軍:試18、回22.2、防4.76、勝0、振10

 オリックスからトレードで加入した黒木選手は先発、中継ぎ両にらみで即戦力期待がありましたが、今季は二軍でも打ち込まれる場面が多く一軍では2試合の登板にとどまりました。特に中継ぎ陣はそこまで安定しているわけではなかったので本来穴を埋めて欲しかった選手だと思います。年俸も考慮してD評価としました。

 

若林 晃弘(トレード、巨人)年俸:2800万 E 

一軍:なし
二軍:試15、率290、安9、本0、打4、得4、盗0、O733

 巨人からトレードで加入した若林選手は内野のユーティリティーとして期待されましたが、加入した直後にケガで離脱してしまいチャンスをつかむことが出来ませんでした。戦力となれていなかったのでE評価としました。

 

福島 蓮(育成から昇格)年俸:330万 S

一軍:試12、回61、防3.54、勝2、振35
二軍:試6、回27、防3.00、勝1、振23

 福島選手は高卒3年目となる今季は春季キャンプからアピールを重ね開幕前に支配下昇格を果たすと、その後一軍で12試合に登板し防御率3点台、プロ初勝利を含む2勝を挙げるなど飛躍の年となりました。中10日などの間を空けながらの登板でしたが高卒3年目が一軍で12先発は素晴らしいと思います。文句なしのS評価です。

 

柳川 大晟(育成から昇格)年俸:1000万 S

一軍:試21、回29、防4.10、勝1、H2、S8、振20
二軍:試19、回36.1、防2.72、勝4、S2、振39

 柳川選手は福島選手と同じく高卒3年目でしたが、こちらも二軍で好投を続け5月に支配下昇格を掴みました。その後、一軍で中継ぎとして21試合に登板し、8月には調子の良さを買われ田中選手が抜けた時の臨時守護神として8セーブを挙げるなどこちらも飛躍の年となりました。ポストシーズンでも登板がありましたし、首脳陣からの期待も大きいですね。文句なしのS評価です。

 

鍵谷 陽平(育成から昇格)年俸:1000万 C

一軍:試1、回0.2、防0.00、勝0、振0
二軍:試20、回23、防0.78、勝0、振7

 鍵谷選手は今季から古巣である日本ハムに育成契約で復帰していました。開幕後はケガから復帰し二軍では20試合で防御率0点台と安定した投球を披露しました。ただ、一軍では1試合の登板に留まり、終盤に今季での引退を発表しています。後輩からも慕われる人柄もありましたし、成績以上の貢献度はあった思います。12年の現役生活お疲れさまでした。

 

宮内 春輝(育成から昇格)年俸:930万 D

一軍:なし
二軍:試14、回14.1、防1.88、勝1、振14

 宮内選手は昨年のオフに手術を受けた影響で育成契約に移行していました。今季はケガから復帰すると二軍では14試合で防御率1点台と好成績を残していました。経過良好だと判断され7月に支配下復帰を果たしています。一軍での登板がなかったのでD評価としていますが、来季に期待が持てる内容でした。

 

梅林 優貴(育成から昇格)年俸:770万 D

一軍:試3、率000、安0、本0、打0、得0、盗0、O000
二軍:試47、率322、安37、本6、打12、得19、盗0、O834

 梅林選手は進藤選手の加入などにより昨年のオフに育成契約に移行していました。今季は二軍で打率322をマークするなどアピールを重ね7月に支配下復帰を果たしています。ただ、一軍では田宮選手、伏見選手の壁が厚く中々出番がありませんでした。二軍では結果を残していたため低年俸ということもありC評価としていますが、来季はアピールを重ね一軍での出場を増やしたいです。

 

 

 

外国人選手

ロドリゲス(来日7年目)年俸:1億2000万 D 

一軍:試10、回8.2、防2.08、勝1、H4、振3
二軍:試22、回21.2、防1.25、勝1、S2、振14

 ロドリゲス選手は中継ぎを中心に活躍していた投手ですが、昨年から不振に苦しむと今季も中々状態を上げることが出来ず一軍で16試合の登板にとどまりました。接戦時に起用出来るほど安定していたわけではありませんし、高年俸ということもありD評価としています。

 

バーヘイゲン(来日3年目)年俸:3億5000万 D 

一軍:試9、回49、防3.12、勝2、振41
二軍:試11、回47、防3.06、勝2、振41

 バーヘイゲン選手は昨年までメジャーで中継ぎ投手としてバリバリ投げていた選手ですが、今季から3億5000万もの高年俸でチームに復帰していました。今季は先発の柱として期待されましたが、ケガ離脱もあり前半戦はほとんど稼働することが出来ませんでした。後半戦から復帰すると安定した投球を披露し2勝を挙げました。ただ、かなりの高年俸に釣り合うだけの働きは出来ていないのでD評価としています。

 

マーフィー(来日1年目)年俸:1億2000万 B

一軍:試40、回38.2、防3.26、勝1、H14、振30
二軍:試5、回21、防4.29、勝1、振16

 マーフィー選手は先発、中継ぎ両にらみで戦力となることが期待され加入しました。今季は主に中継ぎとして40試合に登板し防御率3点台と好成績を残しました。接戦時での起用もありましたが、圧倒的する投球が出来ていたわけではなく勝ちパとして起用するには少し物足りなかったかなと思います。高年俸ということもあり高い評価はつけられないですが、それでも一軍で戦力となっていたのでB評価としています。

 

ザバラ(来日1年目)年俸:1億1000万 D

一軍:試16、回15、防1.20、勝0、H1、S1、振15
二軍:試22、回22.2、防2.38、勝1、S5、振28

 ザバラ選手は今季守護神候補として期待され加入しましたが、ケガの影響もあり一軍では16試合の登板にとどまりました。防御率1点台と好成績ですが、コントロールを乱す場面もあり数字ほどの安定感はなかったかなと思います。一軍での登板が少なく高年俸ということもありD評価としています。

 

マルティネス(来日7年目)年俸:1億2000万 A 

軍:試123、率236、安92、本13、打57、得42、盗2、O740
二軍:なし

 マルティネス選手は今季も打線の中軸を担うことが期待されていました。今季は昨年と比べてほんの少し成績を落としていますが、大きなケガなく1年間一軍に帯同しました。レイエス選手、清宮選手が覚醒していたこともあり後半戦はベンチスタートも増えましたが、それでも126試合に出場しOPS740と安定していましたね。それなりに年俸は高いですが、チームに欠かせない戦力でしたしA評価としています。

 

レイエス(来日1年目)年俸:1億4400万 S

一軍:試103、率290、安97、本25、打65、得39、盗0、O912
二軍:試17、率340、安18、本4、打9、得7、盗0、O1.054

 レイエス選手は持ち前のパワーを活かし主軸となることが期待され加入しましたが、当初は日本野球への対応に苦しみました。ただ、二軍で調整し一軍に昇格してからは圧倒的なパフォーマンスを見せ、チーム最多となる25本塁打を放ちました。近年の助っ人野手の中では稀に見る大爆発を見せましたね。文句なしのS評価です。

 

 

 

まとめ

 2年連続最下位から今季2位に躍進した日本ハムは新庄監督が就任したこの3年目は積極的に補強を行いそれが今季実った形となりました。ここ2年と比べてトレードは少なかったですが、FAの山崎選手に加え億越えの外国人を6人保有するなど今季勝負をかける布陣でした。全員が活躍することは出来ませんが、フロントの本気具合が感じられて良かったと思います。来季は本格的にリーグ優勝を狙う年になりそうです。