何はともあれ野球推しです。
今回は今季の補強はどのくらい上手くいったのか、各球団各選手ごとにS~Eの6段階で評価をしたいと思います。評価の明確な基準はなく主の独断と偏見で評価することをご承知おきください。各評価のイメージは以下の通りです。
S(補強大成功!!期待以上の大活躍!!!)
A(補強成功!!年俸以上の活躍!!)
B(戦力化に成功!!年俸分の活躍はできた!!)
C(ある程度の活躍はできたか!)
D(期待値よりは低いが最低限の活躍)
E(活躍ならず)
補強には必ずお金が必要ですので、その費用に見合う活躍をしたかどうかが今回の評価基準の大本になっています。外国人選手に関しては残留で契約したこと自体が補強だと思うので、新加入の選手だけでなく以前から在籍していた選手も評価対象にしています。また、ドラフトで加入したルーキー達は必ずしも即戦力ということではないと思うので振り返りはしますが、評価はしませんので皆さんで評価を考えて欲しいと思います。
※成績は全て2024年の成績です。
今回はセリーグ連覇を逃した
阪神タイガースです!!!
目次
- ドラフト指名一覧
- 日本人選手の評価
- 外国人選手の評価
- まとめ
ドラフト指名選手一覧
1位:下村 海翔 (青山学院大) 投手
一軍:なし
二軍:なし
1位の下村選手は即戦力投手として期待されましたが、ケガの影響で4月にトミージョン手術を受けたため今季は二軍を含め登板がありませんでした。ただ、早めに手術を受けることが出来たので来季の開幕前後には復帰出来そうです。どれだけの実力を示せるか来季注目が集まりそうです。
2位:椎葉 剛 (四国IL徳島) 投手
一軍:なし
二軍:試23、回30.1、防4.45、勝0、振18
2位の椎葉選手は150㎞を超えるストレートで押していくパワーピッチャーでしたが、今季は自慢のストレートの球威が中々上がらず二軍でも苦しみました。一軍デビューは来季に持ち越しとなりましたね。来季はまず二軍で結果を残したいです。
3位:山田 脩也 (仙台育英高) 内野手
一軍:なし
二軍:試102、率217、安50、本0、打13、得35、盗2、O548
3位の山田選手は高卒ルーキーながら二軍で102試合に出場し首脳陣から大きな期待を受けていました。打撃成績はそこまでよくありませんが堅実な守備力が評価されていましたね。来季は打撃を向上させ一軍デビューを目指したいです。
4位:百﨑 蒼生 (東海大熊本翔星高) 内野手
一軍:なし
二軍:試74、率185、安22、本1、打10、得11、盗2、O520
4位の百崎選手は高卒ルーキーで二軍で74試合に出場と山田選手とまではいきませんでしたが、こちらも積極的に起用されました。山田選手、百崎選手の二遊間は夢が膨らみますね。
5位:石黒 佑弥 (JR西日本) 投手
一軍:試3、回3.1、防5.40、勝0、振3
二軍:試40、回36、防3.50、勝4、S10、振39
5位の石黒選手は高卒社会人のため育成込みの指名でしたが、今季は二軍で40試合に登板し経験を積みました。終盤には一軍デビューも果たしましたし飛躍の足掛かりを掴むシーズンだったと思います。来季は一軍での出番を増やしたいです。
6位:津田 淳哉 (大阪経済大) 投手
一軍:なし
二軍:試17、回53、防5.26、勝2、振34
6位の津田選手は大卒ルーキーということもありある程度即戦力期待でしたが、二軍で先発を中心に53回を投げました。ただ、防御率は5点台とプロの壁に阻まれた感じですね。来季は二軍で好成績を残し一軍デビューを掴みたいです。
日本人新加入選手
漆原 大晟(オリックス、現役ドラフト)年俸:1550万 A
一軍:試38、回34.2、防3.89、勝1、H6、振22
二軍:試7、回6.2、防0.00、勝0、振8
漆原選手はオリックスから現役ドラフトで加入した中継ぎ投手です。オリックス時代は通算72試合登板と一軍での実績があり阪神でも即戦力として期待されましたが、シーズン序盤から主にビハインドの場面で登板を重ねキャリアハイとなる38試合に登板しました。シーズン終盤に調子を落とし防御率は上がってしまったものの前半戦はチームに欠かせない戦力でしたね。年俸も低いためS評価でも良かったですが、今回はA評価としています。
野口 恭佑(育成から昇格)年俸:420万 C
一軍:試26、率189、安10、本0、打5、得6、盗0、O467
二軍:試81、率295、安82、本5、打35、得37、盗0、O788
野口選手は昨年二軍で好成績を残しその年のオフに支配下昇格を果たしていた外野手です。今季は一軍デビューが期待されていましたが、期待通りに一軍デビューを果たすとスタメンでの起用もあり最終的に26試合に出場しました。ただ、二軍では好成績を残しているものの、一軍では自慢の長打力を見せることが出来ませんでした。低年俸ということもありC評価としました。
髙橋 遥人(育成から昇格)年俸:1850万 A
一軍:試5、回29.2、防1.52、勝4、振28
二軍:試10、回39、防2.54、勝0、振44
高橋選手はケガの影響で育成契約に移行していた先発左腕です。今季はケガから復帰し二軍で登板を重ねコンディション面が問題ないことが確認されシーズン途中に支配下に復帰しています。その後、一軍で5試合に先発し4勝とポテンシャルの高さを見せつける素晴らしい投球を見せました。ポストシーズンでも2試合目に先発を任されるなどシーズン終盤の優先順位はかなり高かったです。シーズン終盤しか登板していませんが、年俸もそこまで高くないですし好投を続けていたことからA評価としています。
佐藤 蓮(育成から昇格)年俸:500万 D
一軍:試1、回1、防0.00、勝0、振1
二軍:試49、回48.2、防2.03、勝2、S3、振51
佐藤選手はケガの影響で育成契約に移行していた中継ぎ投手です。昨年はケガから完全に復帰し二軍で49試合に登板し防御率2.03と好成績を残しました。その実力が評価され7月に支配下復帰を果たしています。一軍で戦力になったとは言えないためD評価としていますが、終盤には一軍でも登板機会がありましたし来季への期待が膨らみます。
川原 陸(育成から昇格)年俸:420万 D
一軍:試1、回1、防0.00、勝0、振2
二軍:試50、回50、防1.62、勝2、S1、振38
川原選手はケガの影響で育成契約に移行していた中継ぎ左腕です。今季はケガから復帰し二軍でチーム最多となる50試合に登板し防御率1点台と好成績を残しました。終盤には一軍デビューを果たし、その時の投球も良かったですね。今季はD評価としていますが来季に期待です。
外国人選手
ビーズリー(来日2年目)年俸:1億2000万 A
一軍:試14、回76.2、防2.47、勝8、振75
二軍:試8、回35、防0.51、勝1、振33
ビーズリー選手は当初守護神候補として期待されましたが、昨シーズン途中の先発転向がハマり今季の再契約を掴んでいました。今季も中10日での起用がメインでしたが、一軍で防御率2点台で貯金5を稼ぐなど先発の柱として機能しました。イニングをそこまで消費しているわけではないのでA評価としていますが、全体的に素晴らしい内容だったと思います。
ゲラ(来日1年目)年俸:1億4700万 S
一軍:試59、回58、防1.55、勝1、H32、S14、振48
二軍:試2、回2、防9.00、勝1、振1
ゲラ選手は今季勝ちパの候補として加入した中継ぎ右腕ですが、今季は59試合に登板し防御率1点台と期待に応える投球を見せました。岩崎選手とのダブルストッパーという難しい起用方法でしたが問題なくこなしましたね。8回に固定されていれば最優秀中継ぎのタイトルを獲ってもおかしくない成績だと思います。年俸はそこそこ高いですが文句なしのS評価です。
ノイジー(来日2年目)年俸:1億6500万 D
一軍:試49、率231、安31、本1、打8、得8、盗1、O593
二軍:試51、率223、安31、本3、打23、得15、盗0、O683
ノイジー選手は昨年主力格として起用されポストシーズンで活躍し日本一に貢献したことから年俸微減で残留となっていましたが、今季は昨年よりも成績を落としてしまいました。レフトの守備力もそこまで高くない中でOPS600を切ってしまうのは中々厳しかったです。年俸も高めですしD評価としています。
ミエセス(来日2年目)年俸:7500万 E
一軍:試14、率111、安2、本0、打0、得1、盗0、O269
二軍:試58、率228、安37、本5、打22、得20、盗0、O706
ミエセス選手は持ち前のパンチ力と明るいキャラクターが評価され残留となっていましたが、今季は一軍で0本塁打に終わるなど苦しいシーズンでした。二軍でもそこまで圧倒的ではなかったですし、一軍で戦力となれなかったためE評価としています。
まとめ
阪神はリーグ優勝にあぐらをかいて補強を怠った感が否めないですね。特に外国人補強はひどくて一軍に5人まで登録できますが、今季は4人しか在籍しておらず中でも野手昨年も数字的に物足りなかったノイジー選手、ミエセス選手を残留させ追加なしでした。今季は野手2人が戦力になれず野手の補強はほぼなかったと言っていいと思います。投手、野手共に主力の調子が中々上がらず苦しい時期があったので外国人選手がもう1枚いれば代役となれていた可能性もあることを考えるともう少しちゃんと補強しても良かったかなと感じました。