2025年度戦力分析投手編~東京ヤクルトスワローズ~

 

何はともあれ野球推しです。

 

 

 今回は各球団の開幕前戦力分析を行っていきたいと思います。今回は投手編ということで各球団の投手を先発、中継ぎの2つに分け各選手を0.5~10点と点数をつけて評価したいと思います。ちなみに記事を出す順番はルーレットで決めました。それでは見ていきましょう!!

 

 

今回は投手陣を立て直し優勝争いへ!!

東京ヤクルトスワローズです!!!

 

 

目次

  1. 先発投手
  2. 中継ぎ投手
  3. まとめ

 

 

 

 

先発

評価のイメージと具体的な数値は以下の通りです。

   イメージ            数値

10点:最強                160回、防1点台、15勝

9点:                 160回、防2点前半、13勝

8点:球界でもトップクラス       140回、防2点前半、12勝

7点:他球団のエースと渡り合える    140回、防2点台、10勝

6点:エース級             120回、防3点前半、10勝

5点:他球団でも主力でローテを担える  100回、防3点前半、8勝

4点:主力としてローテを守れる     100回、防3点台、7勝

3点:1年間ある程度計算できる       70回、防3点台、5勝 

2点:谷間など有事の際にローテを守れる 50回、防4点台、3勝

1点:数試合であれば貢献できる     30回、防4点台、2勝

0.5点:期待枠

 

 先発は投球回数、防御率、勝利数をもとに評価をつけたいと思います。評価をつける際はこの数値を来季8割方クリアしてくれるだろうという推定で評価を付けます。

 投球回数は先発起用されているという点で首脳陣からの信頼を表していると思うので最も重要な指標としています。次点で選手の成績を表しやすい防御率を参考にしています。勝利数は打線の兼ね合いもあるので運要素があり評価には直結させていません。あくまでもイメージこれくらい勝ってくれるだろうという指標です。昨年の成績を最も参考にしますが、昨年は飛ばないボール説もあり投高打低が顕著だったので数字が少し上振れしていると考えています。

 ちなみに数値を見てもらえればわかりますが、今回の評価はかなり辛めに付けています。100回、防御率3点台で5点ですからね。10点の選手はほぼ出ないと思ってください。計算が立ちやすいということで複数年連続で結果を残している実績のある選手を高めに評価しており(オリックス宮城選手など)、逆に昨年ブレイクしたような単年活躍の選手は少し評価を落としています(西武の武内選手など)。

 

2024年成績

まずは2024年の成績を振り返りましょう。

先発防御率:4.02(リーグ6位)
吉村 貢司郎(27歳)試23、回138.1、防3.19、勝9、振114
ヤフーレ(26歳)試23、回129.1、防3.34、勝5、振84
サイスニード(32歳)試24、回120、防5.02、勝2、振89
高橋 奎二(27歳)試21、回115.1、防3.58、勝8、振106
小澤 怜史(26歳)試40(8)、回77.2、防2.55、勝6、H8、S11、振66
小川 泰弘(34歳)試12、回62、防4.65、勝2、振40
山野 太一(25歳)試14(10)、回50.1、防6.08、勝3、振32
石川 雅規(45歳)試9、回37.1、防4.10、勝1、振10
高梨 裕稔(33歳)試8、回37、防4.14、勝1、振37
奥川 恭伸(23歳)試7、回32.2、防2.76、勝3、振12
※()内は先発数

 昨年も先発陣が苦しかったですね。2年目の吉村選手がチーム最多の138回を消費し9勝を挙げたのはエース候補のステップアップとして良かったですが、規定投球回達成者が1人もいないのは寂しいですね。エースの小川選手はケガで開幕出遅れ戻って来てからも不振に苦しみ、柱の1人であるサイスニード選手も120回を消費したものの防御率5点台と来日後ワーストの成績となりました。左腕エースとして期待された高橋選手も後半戦持ち直し8勝を挙げたものの前半戦はだいぶ苦しみましたね。小澤選手も中継ぎへの配置転換がありました。ただ、良かった選手もいて新外国人のヤフーレ選手は129回を防御率3点台と安定して消費し、エース候補の奥川選手もケガから復帰後は好投を見せました。若手有望株の山野選手も後半戦積極的に起用され次に繋がる投球を見せ、石川選手、高梨選手も谷間で存在感を見せましたね。リーグ最下位の先発防御率でしたが、改善の余地はありそうです。

 

 

主な入退団選手

IN:ランバート、アビラ、中村、下川、西濱
OUT:サイスニード、ヤフーレ

 ここ数年先発の柱として機能していたサイスニード選手と昨年先発の柱として機能したヤフーレ選手が退団となりました。サイスニード選手は昨年の成績が振るわず年俸、年齢も加味したら仕方ないですね。ヤフーレ選手も後半戦失速していたのも影響していると思います。2人合わせて約250回の穴埋めが必要です。

 代わりに新戦力が多く加入していて新外国人のランバート選手、アビラ選手は共に昨年もメジャーでバリバリ投げていた選手でかなり期待値が高いですね。この2人の補強はフロントもかなり頑張ったと思います。他にもドラフト1位ルーキーの中村選手は最速160㎞のストレートを武器とする本格派右腕で、育成では昨年二軍で100回以上を消費した西濱選手にアンダースローの下川選手なども加えています。フロントとしては出来ることはやった印象です。

 

 

2025年度想定戦力

10点:

9点:

8点:

7点:

6点:

5点:吉村、高橋

4点:

3点:小川、アビラ、ランバート

2点:山野、中村優

1点:石川、奥川、高梨、小澤、松本

0.5点:阪口、山下

計29点

 

 

上位3人(チームの主力格)

吉村5点、高橋5点、ランバート3点

 今季のエースとして期待されるのは吉村選手ですね。完成度の高いドラフト1位として1年目は6勝、2年目は9勝と順調にステップを踏んでいます。今季は二桁勝利を達成し新エース誕生といきたいです。期待値の高い高橋選手もまだ二桁勝利はないんですよね。左右のエースが確立できれば大きいです。3番手以降が不透明ですがメジャーでの実績も豊富なランバート選手が加入していますね。昨年も先発、中継ぎ合わせて28試合に登板していてメジャーを主戦場にしていた選手です。春季キャンプで下半身のコンディション不良で離脱したのは不安材料ですが、NPBでどのくらいやれるのか注目です。

 

4~6番手(ローテ入り選手)

アビラ3点、小川3点、山野2点

 もう1人の新外国人のであるアビラ選手もメジャーでの実績が豊富ですね。昨年は中継ぎとして54試合に登板し防御率3点台と素晴らしい成績を残していました。今季はまず先発でいくようなのでどのくらい対応できるか注目です。柱の1人である小川選手は昨年コンディションが整わず3勝にとどまったものの1年間ローテを守ってほしい選手ですね。今季で35歳と年齢的にも落ちてき始める頃のなのでもう一踏ん張りしてほしいです。昨年の後半に積極的に起用されていた山野選手は今季飛躍期待の選手で貴重な左腕ですしローテ争いの中心だと思います。

 

7~10番手(ローテ候補)

中村2点、奥川1点、松本1点、石川1点

 ドラフト1位ルーキーの中村選手も期待値が高いですね。コンディション不良で実戦が積めていないのは不安要素ですが、今年では金丸選手に次ぐ2番人気の投手でしたし万全の状態であれば結果を残してくれると思います。期待されながらもケガに苦しむ奥川選手は今年の春季キャンプも下半身のコンディション不良で離脱していますね。すでに実戦復帰していますがケガが多い選手なので心配です。今ごろエースになっていてもおかしくないポテンシャルを持っていますしとにかく元気で1年回ってほしいです。昨年のドラフト2位松本選手もポテンシャルが高く昨年は一軍で3試合の登板にとどまったもののもう少し登板数が伸びてもいいと思います。大ベテランの石川選手も間隔を空けながらですが戦力になってくれると思います

 

 

その他の候補

若手有望株:阪口、山下、金久保

実績組:小澤、高梨、原

新加入:下川、西濱

 昨年の途中からリリーフに配置転換されていた小澤選手はリリーフで貴重な働きをしており今季はリリーフで起用される可能性が高いと思います。他にも1年間ローテを回った経験のある高梨選手、原選手、昨年二軍で9勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得した阪口選手、若手有望株の山下選手、金久保選手に育成にもアンダースローの下川選手など候補はいます。この辺りの選手が頭数に入ってくると層が厚くなると思います。

 

 

来季の陣容

ローテの軸:吉村

ローテ入り:高橋、アビラ、ランバート

ローテ候補:小川、山野、奥川、松本、中村

谷間:石川、高梨

期待枠:阪口、山下、金久保、下川、西濱

 とりあえず確定そうなのは吉村選手、濃厚なのが高橋選手と新外国人の2人で他は横一線ですね。計算できる選手は多くないので一軍の戦力になれる選手を1人でも増やしたいです。

 

 

中継ぎ

評価のイメージと具体的な数値は以下の通りです。

   イメージ            数値

10点:最強               50試合、防0点台、40H or 30S

9点:                50試合、防1点前半、35H or 25S

8点:球界でもトップクラス      50試合、防1点台、30H or 20S

7点:他球団でも不動の勝ちパ     50試合、防1点台、25H or 15S

6点:勝ちパ濃厚           50試合、防2点前半、20H or 10S

5点:他球団でも接戦時で起用される  50試合、防2点台、20H or 10S

4点:接戦時にも貢献できる      50試合、防2点台、10H or 5S

3点:ビハインドなどで存在感を出せる    40試合、防3点前半 

2点:有事の際には一軍に入れる    30試合、防3点台

1点:数試合であれば貢献できる    15試合、防4点台

0.5点:期待枠

 中継ぎは登板数、防御率、ホールド数、セーブ数をもとに評価をつけたいと思います。評価をつける際はこの数値を来季8割方クリアしてくれるだろうという推定で評価を付けます。

 登板数は起用されているという点で首脳陣からの信頼を表していると思うので最も重要な指標としています。次点で選手の成績を表しやすい防御率を参考にしています。また、ホールド数、セーブ数は大事な立ち位置を任されているという首脳陣からの信頼度が現れている指標だと思うので、登板数が一定数を超えるとそちらを重要な要素に切り替えて見ています。昨年の成績を最も参考にしますが、昨年は飛ばないボール説もあり投高打低が顕著だったので数字が少し上振れしていると考えています。

 ちなみに数値を見てもらえればわかりますが、今回の評価はかなり辛めに付けています。50試合、防御率2点台で5点ですからね。10点の選手はほぼ出ないと思ってください。ただ、先発よりは出やすいと思います。計算が立ちやすいということで複数年連続で結果を残している実績のある選手を高めに評価しており(巨人マルティネス選手など)、逆に昨年ブレイクしたような単年活躍の選手は少し評価を落としています(ロッテ鈴木選手など)。

 

2024年成績

まずは2024年の成績を振り返りましょう。

中継ぎ防御率:3.04(リーグ6位)
小澤 怜史(26歳)試40(8)、回77.2、防2.55、勝6、H8、S11、振66
大西 広樹(27歳)試60、回60.1、防1.34、勝9、H23、S1、振31
木澤 尚文(26歳)試55、回53、防3.06、勝3、H16、S5、振46
田口 麗斗(29歳)試41、回33.2、防2.94、勝1、H13、S7、振22
山本 大貴(29歳)試44、回31.2、防1.42、勝3、H12、S1、振31
石山 泰稚(36歳)試37、回41.1、防4.35、勝1、H8、S5、振39
星 知弥(30歳)試36、回37.1、防3.62、勝1、H2、S1、振33
ロドリゲス(26歳)試32、回45、防1.80、勝1、H8、S1、振44
丸山 翔大(26歳)試27、回31.1、防0.57、勝1、H5、振23
エスパーダ(27歳)試24、回27、防5.00、勝0、H5、振16
長谷川 宙輝(26歳)試19、回21、防4.71、勝1、H2、振21
清水 昇(28歳)試17、回17.1、防7.27、勝0、H2、S2、振8
()内は先発数

 昨年は鉄板だった9回田口選手、8回清水選手が共にケガの影響で開幕間に合わず田口選手は復帰してから一軍の戦力になっていましたが、清水選手は不振が続き防御率7点台と苦しかったです。田口選手も守護神を安心して任せられるほどではなく守護神が中々定まりませんでした。ただ、代わりに頑張った選手も多く勝ちパや接戦時を中心に使用された木澤選手に火消しなど重要な場面での登板が多かった大西選手、山本選手、シーズン途中に中継ぎに配置転換され守護神まで務めた小澤選手の4人は素晴らしかったです。実績組の石山選手、星選手も様々な起用に応え、丸山選手もビハインド中心に貢献しました。ロドリゲス選手も防御率1点台と好成績でビハインド中心なのがもったいないほどでした。中継ぎ防御率リーグ6位ですが防御率3.04とそこまで悪くはなかったです。

 

 

主な入退団選手

IN:バウマン、矢崎、庄司、鈴木
OUT:今野、ロドリゲス、エスパーダ、嘉弥真、柴田

 ここ数年主力として活躍した今野選手が楽天にトレード移籍、昨年戦力になっていたロドリゲス選手も退団となりましたね。他にも新外国人だったエスパーダ選手、ソフトバンクで活躍した嘉弥真選手、現役ドラフトで柴田選手が抜けています。

 先発同様中継ぎも補強が素晴らしくバウマン選手は昨年メジャーで57試合に登板している本格派右腕ですね。既に実戦では素晴らしい投球を続けていますし、守護神候補として期待です。現役ドラフトでは広島で守護神を務めた経験のある矢崎選手が加入しています。昨年はケガの影響もあり本調子ではありませんでしたが万全であれば勝ちパを担える選手です。他にもドラフト3位ルーキーの庄司選手は社会人トップクラスの左腕で即戦力として期待が持てます。巨人から育成契約で加入した鈴木選手は通算112試合に登板した実績のある選手です。

 

 

2025年度想定戦力

10点:

9点:

8点:

7点:

6点:

5点:田口、木澤、大西

4点:小澤、山本

3点:矢崎、バウマン

2点:清水、石山、星、丸山

1点:庄司

0.5点:長谷川、宮川、鈴木

計39.5点

 

 

上位3人(チームの勝ちパ)

田口5点、木澤5点、大西5点

 田口選手、木澤選手、大西選手は3人とも勝ちパを担える選手ですね。個人的には火消しに田口選手を起用できれば理想だと思っていますが、田口選手以外に守護神を担える選手が出てくるかですね。また、成長著しい大西選手は個人的には勝ちパで固定して欲しいと思っています。

 

 

4~6番手(接戦時、勝ちパも目指せる)

小澤4点、山本4点、バウマン3点

 小澤選手、バウマン選手の2人は守護神候補ですね。メジャーで実績のあるバウマン選手が守護神に収まってくれれば一番いいですがここがどうなるかですね。山本選手は昨年非常にタフな起用に対応していたので今季も火消し中心に登板があると思います。

 

 

7~10番手(一軍で存在感を出せる)

矢崎3点、清水2点、石山2点、星2点

 この位置に矢崎選手が控えているのは大きいですね。上位陣が崩れてもまだ矢崎選手が入っていけると考えると層が厚いです。他にも石山選手、星選手は実績豊富で今季も戦力として計算しやすいですね。2020年、2021年と2年連続でタイトルを獲得した経験のある清水選手は昨年苦しんだものの完全復活となれば非常に大きく勝ちパに固定出来ると思います。

 

その他の候補

若手有望株:丸山、長谷川、石原、竹山

実績組:宮川、鈴木、原

新加入:庄司、下川

 昨年ビハインド中心ながら防御率0点台と好投を続けた丸山選手は今季飛躍期待の選手で本人も勝ちパ入りを狙っていると思います。ドラフト3位ルーキーの庄司選手も貴重な左腕ですし、頭数の1人として期待されていると思います。他にも実績組の宮川選手、鈴木選手、原選手は3人とも昨年振るわなかったですし逆襲を狙っていますし、若手有望株の長谷川選手、石原選手、竹山選手らは一軍定着を狙います。

 

 

来季の陣容

勝ちパ:バウマン、小澤、大西

接戦時:田口、木澤、山本、矢崎

ビハインド:丸山、星

入れ替え要員:石山、清水、庄司

期待枠:長谷川、石原、竹山、宮川、鈴木、原、下川

 勝ちパは昨年固定されていなかったので予想が難しいですが、個人的には9回バウマン選手、8回小澤選手、7回大西選手がいいかなと思います。ただ、田口選手、木澤選手、矢崎選手など勝ちパを担える選手が多いので、この辺は調子のいい選手を中心に構成出来ればと思います。ビハインドに丸山選手、星選手、入れ替え要員に石山選手、清水選手が控えていて層が厚そうです。勝ちパを固定できるかが最も重要になりそうです。

 

 

まとめ

 ヤクルトは昨年までメジャーでバリバリ活躍していたランバート選手、アビラ選手、バウマン選手と3人の大物を獲得していて、他にもドラフト1位、3位ルーキーの中村選手、庄司選手、現役ドラフトで加入した矢崎選手と新戦力に活躍が期待できる選手が多いですね。昨年、先発、中継ぎ両方でリーグ最下位の防御率となったものの改善する余地はあると思います。

 

 

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