侍ジャパン応援企画~球種割合から見る高橋圭二選手の特徴~

何はともあれ野球推しです。

 

 今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。

今回はヤクルトの左腕エース高橋奎二選手です!!

 

 

基本情報

高橋 奎二(25歳)左投 ドラフト3位、来季プロ8年目

一軍成績:試合17、回102.2、防御率2.63、勝8、完投2、三振113

 

 ヤクルトの左のエースである高橋選手は、2022年に大きく飛躍した選手の1人ですね。防御率2.63と抜群の安定感を見せました。終盤の離脱が無ければ間違いなく二桁勝利をしていたと思います。それだけ、ヤクルトの中では主力級の選手でしたね。

 

 

投球フォームの特徴

 高橋選手はセットポジションから足を高く上げ貯めた力を一気に解放するように投げ込むフォームです。角度も普通のオーバースローですね。角度は標準的ですが球持ちがいいフォームなのでストレートで差し込みやすいフォームとなっています。

 

 

球種別分析

       投球別球種割合   球種別被打率    空振り率    見逃し率

ストレート    55.2%       .207       11.9%     17.7%

スライダー    20.8%       .129       9.71%     17.7%

チェンジ     18.7%       .250       14.9%     16.5%

カット      2.97%       .300       6.00%     12.0%

カーブ      2.08%       .500       0%      25.7%

 

 

 最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。

 

ストレート

 高橋選手はストレートで押す印象が強い投手ですが、データでも半分以上の割合でストレートを投げていますね。それだけストレートへの信頼度が高いのだと思います。空振り率もかなり高く、DeNAの今永選手なみの空振り率を記録しています。被打率も優秀ですし、高橋選手の最大の武器であると言っても過言ではない球種です。

 

スライダー

 高橋選手のスライダーは縦に大きく割れる特徴的なスライダーを投げます。山本選手の回転数の多いカーブに似たような軌道ですね。変化球の中でも一番割合が多く信頼度の高い球種です。少し変化が早いので空振り率はそれ程高くないですが、独特な軌道を描くので被打率が物凄く低くなっています。2022年の飛躍には欠かせない球種となりました。

 

サークルチェンジ

 高橋選手は右打者から空振りを取りたい時に多用するのがこのチェンジアップです。他の選手のチェンジアップと比べても変化量が多いですし、右打者から逃げていくように変化します。高橋選手の持ち球の中では一番空振り率の高い球種ですし、決め球としては申し分ない球種ですね。

 

その他の球種

 カットボールは早いカウントで打たせて取りたいときに使うことが多い球種ですが、割合はそれ程多くないですね。被打率も高いですし使用の優先度は下がっています。カーブは100㎞前半くらいの球種でストレートとの球速差が大きく見逃し率が高い球種です。投げることは少ないですがいいアクセントになっていると思います。

 

 

カウント別投球割合

カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。

 具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、初球はストレートかサークルチェンジで入ることが多く、カウントが進むとスライダーの割合が高まります。

空振り率の高い2つの球種でカウントを整えて独特な軌道を描くスライダーをちらつかせながら打ち取るイメージですね。

また、ボール先行になるとストレートの割合が高まります。それだけストレートに自信があるのだと思います。

決め球もストレートか変化球を半々くらいで使用するので打者としても的が絞りづらい投手だと思います。

 

 

その他のデータ

 高橋選手は、対右打者と対左打者への被打率がほぼ同じなのが凄いですね。対右打者への被打率が204なのに対し、対左打者への被打率は205とほぼ一緒です。一般的には左投手は右打者が苦手というイメージがありますが、サークルチェンジなどを駆使して上手く打ち取ることができているのだと思います。

 

 

まとめ

 高橋圭二選手は独特な軌道を描くスライダーを見せながら、威力のあるストレートと変化量の大きいサークルチェンジで打者を打ち取る投手です。特にストレートは強力なので困った時はいつでも投げ込める球種ですね。WBCでは第二先発としての役割が期待されているので、いつも通り投げてくれれば抑えてくれる実力があります。皆で応援しましょう!!