データで見るオリックスバファローズ山下 舜平太選手の特徴~投球別割合から山下選手の凄さを見てみよう!!~

何はともあれ野球推しです。

 

今回は選手応援企画ということで今シーズン大ブレイク中のオリックスバファローズの山本選手についてまとめてみました。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。それでは見ていきましょう。

 

  1. 基本情報
  2. 球種別分析
  3. まとめ

 

 

 

基本情報

山下 舜平大(20歳)右投  ドラフト1位  プロ3年目

2023年:試12、回72.2、防1.49、勝8、振77

 山下選手は福岡大大濠高校からドラフト1位で加入し、1年目、2年目は二軍で力を蓄えました。3年目を迎えた今シーズンは2リーグ制になってから初の一軍未経験ながらも開幕投手の大役を任され見事期待に応えました。その後も勢いそのまま快進撃を続け前半戦だけで8勝を挙げました。1試合平均6イニング以上を投げ防御率1.49と凄まじい成績ですよね。実質1年目の成績とは思えません。今や先発の柱ですしこの先もチームだけでなく球界を背負っていく選手になる可能性を秘めていると思います。

 

 

投球フォームの特徴

 山下選手はセットポジションから足を上げ、踏み込み足に沈み込むことなく極端に言うと立ち投げのような縦の角度を活かした投球フォームとなっています。190cmという長身を活かしやすいフォームですね。上から投げ下ろすので縦の角度を使え、縦変化の変化球と相性がいいです。利き腕も今流行りのショートアームのようにテイクバックを小さく使い威力のあるストレートを投げるため球速よりも速く感じるようです。総じて威力の高いストレートを活かしやすいフォームになっていて、ここまで活躍できている要因の1つになっていると思います。

 

 

球種別分析

       投球割合  被打率   空振り率   見逃し率

ストレート   59.6%   .258    10.9%    12.8%

カーブ     30.3%   .143    12.0%    24.4%

フォーク    10.1%   .054    23.3%    0.86%

 

 

ストレート

 山下選手のストロングポイントであるストレートはデータでも凄いことがわかりますね。投球割合は約60%と先発投手としてはトップクラスに高い割合で投げています。それほど多く投げているにも関わらず被打率も低めに抑えられており打者も手を焼いているのがわかります。特筆すべきは空振り率の高さで、ストレートで10%を超えることはかなり稀で球界でもトップクラスの高さです。カウント球としても決め球としても使える球種だと思います。

 

カーブ

 山下選手のもう1つの武器がこのカーブですね。ストレートとカーブでほぼ9割の投球割合です。山下選手のカーブは変化量が大きく縦に大きく割れるので、元々縦の角度がある山下選手が使うと打者の視線が上下し更なる魔球に化けます。ストレートとの球速差も20㎞以上あり緩急も使うことができます。ストレートの威力が高い上に目線の上下と緩急の使えるカーブを混ぜられるとかなり打つことが難しくなると思います。

 

フォーク

 山下選手の2球種目の変化球がこのフォークです。キャンプで野茂英雄さんから伝授され今シーズンから投げ始めているそうです。投球割合が低いのはまだまだ完成度が低く変化量が一定ではないことが要因だと思います。ただ、投げている本人も変化がわからないことから落差の大きいフォークと落差がほぼないチェンジアップを無意識に組み合わせているようになり、結果的に魔球となっています。さらに、見逃し率も見たことがないくらい低く、打者がスイングをかけているにも関わらず被打率がかなり抑えられていることからもこの球種の特異性がわかると思います。ストレートとカーブの印象が強いですがこのフォークが最も空振り率が高く決め球として重宝する球種だと思います。

 

 

全体感

 山下選手はストレートとカーブの2球種で投球割合が9割とほとんどこの2つの球種で打者を打ち取っていることがわかります。この2つの球種がカウント球にも決め球として使える球種ですね。ここにフォークの完成度が上がってくるとさらに手の付けられない怪物になりそうです。

 

 

まとめ

 山下選手は威力の高いストレートを軸に縦に大きく割れるカーブと組み合わせることで打者を打ち取るパワーピッチャーです。2つの球種はどちらとも投球フォームとの相性が良く、2球種でここまでの成績を残せている要因の1つだと思います。ここから各球団が対策を講じてくると思いますが力でねじ伏せられるポテンシャルを持っています。