何はともあれ野球推しです。
今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。
今回はドラゴンズの若きエース高橋宏斗選手です!!
基本情報
高橋 宏斗(20歳)右投 ドラフト1位、来季プロ3年目
一軍成績:試合19、回116.2、防御率2.47、勝6、完投0、三振134
高橋宏斗選手はプロ2年目となる2022年に大ブレイクを果たした選手ですね。まだ、20歳ということもあり中10日での登板でしたが圧倒的な投球を見せました。この若さでこの成績を残すのは凄いですね。もう少し巡り合わせが良ければ二桁勝利を達成していてもおかしくない成績です。次世代のエースになり得る素質を持つ選手です。
投球フォームの特徴
高橋選手のフォームはセットポジションからオーバースローで投げるフォームです。身長も186cmと大きいですし、しっかりと上からたたけているので縦の角度は使えそうです。今メジャーで流行りのショートアーム気味でもあります。オーバースローなので縦変化する球種と相性がいいです。
球種別分析
投球別球種割合 球種別被打率 空振り率 見逃し率
ストレート 51.1% .191 7.09% 16.6%
スプリット 30.6% .164 31.5% 6.5%
カット 10.4% .302 14.7% 15.7%
ナックルカーブ 7.04% .231 9.42% 20.3%
スライダー 0.71% .000 7.14% 14.3%
最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。
ストレート
高橋選手の武器の1つであるストレートは、データ上でも優秀な数字が並んでいます。中でも被打率は1割台とかなり低く、投球割合が半分以上投げていての数字なので打者が相当打ちあぐねていることがわかります。そのため、バッテリー間での信頼度も高いのでしょう。どんな状況でも安心して投げ込める球種です。
スプリット
高橋選手のもう1つの武器がこのスプリットです。186cmと大柄でオーバースローなので元々縦の角度のある投手ですが、このスプリットは落差も尋常じゃないくらい落ちるので打者からは相当打ちにくい球種です。ストレートの強さも相まって無双級の数字をたたき出す球種となっています。被打率も極めて優秀ですが、奪三振率が30%を超える驚異的な数字を出しているので決め球としてはこの上ない球種だと思います。
カットボール
8割方先のストレートとスプリットで完結しますが、カットボールも有効な球種です。カットボールは打たせて取る球種なので被打率が上がってしまうのは仕方ないですが、高橋選手のカットボールは横への変化量が多く他の投手のカットボールよりも空振り率が高いことが特徴です。スプリットが頭にある打者への第2球種としては有効な球種です。
ナックルカーブ
高橋選手のナックルカーブは他の投手のナックルカーブと比べてもさほど特徴はない球種ですが、元々縦の角度のある投手なので上からの落ちてくるナックルカーブとは相性がいいです。実際に見逃し率の高さは高橋選手の持ち球の中で一番です。打者の目線を外す手段として有効な球種だと思います。
その他の変化球
他にも縦スライダーをシーズン中に何球か投げていますが、スプリットという絶対的な落ちる球種を持っているので試投程度でとどまっています。
カウント別投球割合
カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。
具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、高橋選手は早いカウントでは割と満遍なくどんな球種でも投げますが、カウントが悪くなるとストレートで押していきます。やはり被打率が低くストレートに絶対的な自信を持っていることの表れでしょう。
追い込むとスプリットの割合が格段に上がりますね。これほどまでに驚異的な空振り率を誇る球種なので決め球として採用するのだと思います。
その他のデータ
高橋選手は何と言っても奪三振能力の高さですね。先発で奪三振率10.34は凄まじい数値です。セリーグで100イニング以上投げた投手の中では高橋選手が奪三振率No1です。この奪三振能力を買われて侍ジャパンにも選出されたのだと思います。
まとめ
高橋選手は威力のあるストレートを中心にカウントを作っていきスプリットで三振を奪う典型的な本格派投手ですね。このような本格派投手は基本的に前にボールを飛ばさせないので、無双級の活躍が期待できますね。高橋選手もこのスタイルを極めて球界を代表する投手に成長して欲しいです。