何はともあれ野球推しです。
今回はドラフト前企画ということで、各チームの現在のスタメンと5年後のスタメンをまとめて個人的な見解で5段階に分けて評価することで、各チームの補強ポイントを見てみようという企画です。
5年後のスタメンを予想することで未来に向けてどこのポジションが薄いのかわかると思います。
簡易ではありますが、野手陣の補強ポイントをサラッとまとめるにはちょうどいいかなと思います。
ドラフト直前にはもう少し詳細な分析をやりたいです。
今回は的確なマネジメントで接戦を制す千葉ロッテマリーンズです。
評価の基準
A:現在(他球団に比べて大きな長所)、将来(確実に計算できる)
B:現在(他球団に比べて少し長所)、将来(ある程度計算できる)
C:現在(他球団に比べて平均くらい)、将来(計算できるかできないか半々)
D:現在(他球団に比べて少し短所)、将来(どちらかというと計算できない)
E:現在(他球団に比べてかなり短所)、将来(かなり不透明)
成績の略称
試(そのポジションでの試合数)、率(打率)、安(安打)、本(本塁打)
打(打点)、得(得点)、盗(盗塁)、O(OPS)
※外野手はレフト、センター、ライトと分けての試合数が乗っていないので外野手としての試合数を記載
捕手
2023年(10/2現在) D(他球団に比べて少し短所)
佐藤 都志也(25歳)試89、率205、安48、本4、打18、得16、盗0、O589
田村 龍弘(29歳)試75、率169、安30、本2、打19、得6、盗0、O449
柿沼 友哉(30歳)試18、率103、安3、本0、打1、得2、盗0、O316
捕手は若手有望株の松川選手が今シーズン二軍メインで育成の方針だったので、佐藤都選手が正捕手となっていますね。強肩を生かし素晴らしい盗塁阻止率を記録していますが、ブロッキングなどの課題もありますね。打撃でも上げてきてほしいですし、そのポテンシャルを持っている選手だと思います。絶対的な正捕手になるためにはもう一回り成長したいです。
二番手として今季復活の田村選手も起用が多いです。勝負強い打撃は健在ですね。守備型の柿沼選手も一軍でマスクを被れます。絶対的な存在はいませんが、層は薄くないです。
2028年(5年後) B(ある程度計算できる)
本命:佐藤 都志也(30歳)
対抗:松川 虎生(24歳)
候補:田村 龍弘(34歳)、柿沼 友哉(35歳)
5年後は現正捕手の佐藤都選手と新正捕手候補の松川選手による激しいレギュラー争いが繰り広げられていると思います。タイプも年齢も違う2人ですし、切磋琢磨してロッテの捕手陣を引き上げてほしいです。
その他、田村選手や柿沼選手もまだまだやれると思います。母数自体は少ないので追加があってもいいと思います。
一塁手
2023年(10/2現在) D(他球団に比べて少し短所)
山口 航輝(23歳)試62、率233、安94、本14、打54、得49、盗0、O692
茶谷 健太(25歳)試45、率280、安47、本0、打9、得18、盗2、O652
池田 来翔(23歳)試22、率269、安28、本2、打8、得17、盗0、O731
井上 晴哉(34歳)試22、率179、安17、本1、打8、得3、盗1、O528
ファーストはレギュラーが中々固まらなかったですね。最も多いのは主軸の山口選手です。今シーズンは14本塁打を放ったもののこの打撃成績に満足はいってないと思います。ここからさらに成長して押しも押されぬ選手になって欲しいです。
ユーティリティーの茶谷選手の起用も多く、シーズン途中には4番を任されることもありましたね。
他にも一時期ブレイク気配のあった池田選手やベテランの井上選手、後半には安田選手が守るオプションもありましたね。出来れば打撃でプラスを出せる選手を起用したいです。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:池田 来翔(28歳)
対抗:山口 航輝(28歳)
候補:茶谷 健太(30歳)、西川 僚祐(26歳)、佐藤 都志也(30歳)
5年後は今シーズン打撃で開花の兆しを見せた池田選手が固定されるのが理想かなと思います。長打力もありますし、今シーズンの最大出力を常に出すことが出来ればかなりのプラスを出せる選手になれると思います。
山口選手は本職は外野手ですし、ファースト守備も上手くはなっているもののまだ完全ではないと思います。本来は外野手での起用がいいのかなと思い今回は対抗しました。
他にもユーティリティーの茶谷選手、捕手ながら打撃を評価されファーストでの起用もある佐藤選手、二軍でファーストして起用されている大砲候補西川選手など候補はいます。ロッテ待望の和製大砲が出てくることを期待したいです。
二塁手
2023年(10/2現在) C(他球団に比べて平均くらい)
中村 奨吾 (31歳)試127、率213、安105、本11、打43、得58、盗3、O617
小川 龍成(25歳)試15、率158、安3、本0、打0、得7、盗3、O411
セカンドは主力の中村選手がいるのでここは安泰ですね。安定感はありますしケガも少く中心選手としてチームを引っ張っています。ただ、数字上ではそこまでのプラスが出せていません。このくらいの成績で満足する選手ではないと思いますので、さらなる高みを目指してほしいです。
中村選手が休養の時は小川選手や池田選手などが守っています。年によっての波が少なくある程度計算できるポジションです。
2028年(5年後) D(どちらかというと計算できない)
本命:茶谷 健太(30歳)
対抗:中村 奨吾 (36歳)、池田 来翔(28歳)
候補:小川 龍成(30歳)、速水 将大(27歳)
5年後は中村選手が35歳なのでセカンドを守る選手としてはギリギリの年齢かなと思います。参考までに広島の菊池選手が現在33歳です。守備範囲は確実に狭くなると思うので、打撃でどれだけ成績が残せるかがカギになると思います。
そのため、勝負強い打撃が特徴の茶谷選手を本命としました。守備も安定感がありますし一番計算のしやすい選手かなと思います。
打撃でプラスを出せる池田選手は二軍で最も出場している選手ですし、守備が成長すれば一番手になれると思います。他にも一軍で途中出場の多い小川選手や二軍で出場の多い育成の速水選手などがいます。
三塁手
2023年(10/2現在) C(他球団に比べて平均くらい)
安田 尚憲(23歳)試103、率231、安94、本8、打42、得29、盗1、O654
ブロッソー(29歳)試32、率191、安25、本1、打14、得8、盗1、O508
サードは若手有望株の安田選手がメインで起用されています。月に3度のサヨナラ打を放つなど勝負強い打撃を見せていますが、数字だけ見ると期待値の高さもあり少し物足りない気がします。そろそろ年齢的にもチームの中心になって欲しい選手ですので、更なる飛躍を期待したいです。
他にも一時期ブレイク気配のあた池田選手、ユーティリティーの茶谷選手、小川選手、現役ドラフトで加入した大下選手、途中加入のブロッソー選手が守っています。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:安田 尚憲(28歳)
対抗:中村 奨吾 (36歳)、池田 来翔(28歳)
候補:茶谷 健太(30歳)、勝又 琉偉(23歳)、金田 優太(23歳)
5年後は安田選手が28歳になるのでチームの中心選手となっていて欲しいですね。イマイチ突き抜けられていない印象ですが、地道に階段を登っていると思いますし何とか殻を破って欲しいです。
他にもベテランとなった中村選手がコンバートされる可能性もあり得ると思います。二軍では高卒ルーキーの金田選手、勝又選手が多く出場しています。候補は多いので切磋琢磨しあってプラスを出せるポジションにして欲しいです。
遊撃手
2023年(10/2現在) B(他球団に比べて少し長所)
藤岡 裕大(30歳)試82、率277、安80、本1、打20、得33、盗7、O746
友杉 篤輝(22歳)試54、率254、安47、本0、打9、得21、盗9、O579
茶谷 健太(25歳)試45、率280、安47、本0、打9、得18、盗2、O652
ショートは主力の藤岡選手とルーキーの友杉選手が併用されています。その中で休養を挟みながらの起用で友杉選手から刺激も受けたのか、藤岡選手の打撃成績が向上しキャリアハイの数字を記録しています。守備も安定感のある選手ですし、この打撃成績なら他球団と比較しても十分プラスを出せています。
友杉選手も打撃、守備ともに課題はありますが、スピード感あふれるプレーで一軍の戦力になれています。藤岡選手を休ませられるという利点もあり、チームとしても友杉選手の加入は大きいですね。
その他にもユーティリティーの茶谷選手が守っています。総合的に見てプラスを出せているポジションだと思います。
2028年(5年後) B(ある程度計算できる)
本命:友杉 篤輝(27歳)
対抗:藤岡 裕大(35歳)、茶谷 健太(30歳)
候補:小川 龍成(30歳)、勝又 琉偉(23歳)、金田 優太(23歳)
5年後は若手有望株の友杉選手に期待が寄せられていますね。打撃も守備もレベルアップが必要ですが、現時点でも一軍の戦力ですし成長出来ればリーグでも屈指のショートになれる素質を持っていると思います。藤岡選手との世代交代もスムーズに行えると思います。
他にもユーティリティーの茶谷選手、小川選手も守れますし、二軍では高卒ルーキーの勝又選手、金田選手が多く守っています。候補は多いので早急に追加は必要ないと思います。
外野手
2023年(10/2現在)
岡 大海(32歳)試100、率285、安86、本6、打31、得45、盗14、O786
藤原 恭大(23歳)試97、率234、安75、本3、打19、得33、盗5、O595
和田 康士朗(24歳)試69、率275、安25、本3、打9、得29、盗19、O803
平沢 大河(25歳)試57、率170、安23、本3、打8、得19、盗3、O555
山口 航輝(23歳)試55、率233、安94、本14、打54、得49、盗0、O692
角中 勝也(36歳)試53、率293、安60、本9、打37、得19、盗1、O855
荻野 貴司 (37歳)試45、率249、安43、本1、打18、得18、盗1、O633
石川 慎吾(30歳)試25、率356、安37、本2、打9、得9、盗0、O847
小川 龍成(25歳)試19、率158、安3、本0、打0、得7、盗3、O411
外野手は各ポジションの出場試合数の内訳がなかったのでまとめて載せました。詳細な内訳はわかりませんが、感覚でレフト、センター、ライトを振り分けたいと思います。
左翼手
2023年(10/2現在) B(他球団に比べて少し長所)
角中 勝也(36歳)試53、率293、安60、本9、打37、得19、盗1、O855
山口 航輝(23歳)試55、率233、安94、本14、打54、得49、盗0、O692
荻野 貴司 (37歳)試45、率249、安43、本1、打18、得18、盗1、O633
岡 大海(32歳)試100、率285、安86、本6、打31、得45、盗14、O786
石川 慎吾(30歳)試25、率356、安37、本2、打9、得9、盗0、O847
レフトは主力の荻野選手の長期離脱もあり色々な選手が起用されていました。
一番インパクトが大きかったのはベテランの角中選手ですね。今シーズンはDHや代打での出場も多かったですが吉井監督の起用がハマったのか、キャリアハイの9本塁打をマークしました。勝負強い打撃が目立ちましたし、OPSも凄まじいですよね。主軸の山口選手もレフトでの起用が多かったです。
他にも外野全ポジションを守る岡選手や代走などの途中出場が多い和田選手、トレードで加入し対左で強さを見せる石川選手など層が厚いです。荻野選手が復帰してからは荻野選手がメインになっていますが、この先荻野選手の離脱が増えても穴は埋められると思います。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:髙部 瑛斗(30歳)
対抗:山口 航輝(28歳)
候補:岡 大海(37歳)、山本 大斗(26歳)、西川 僚祐(26歳)
5年後は本来主力であるべき選手である高部選手を本命にしました。肩の強さや体の負担も考えてレフトが一番いいのかなと思います。ケガから復帰してまた一軍で躍動してほしいです。
他にも開花すれば打撃で大きなプラスを出せる山口選手や二軍で育成中で長打力に期待できる山本選手、西川選手、ベテランの域に入っている岡選手など候補は多いです。
中堅手
2023年(10/2現在) C(他球団に比べて平均くらい)
岡 大海(32歳)試100、率285、安86、本6、打31、得45、盗14、O786
藤原 恭大(23歳)試97、率234、安75、本3、打19、得33、盗5、O595
和田 康士朗(24歳)試69、率275、安25、本3、打9、得29、盗19、O803
センターは高部選手がケガの影響でシーズン完全アウトしてしまったので、若手有望株の藤原選手に期待されていましたが、打撃でアピールとはいかず何度か守備面でもポカがありレギュラーを取るまでに至りませんでした。
その中で、外野全ポジションを高いレベルで守ることが出来る岡選手の打撃成績向上しレギュラーとして必要不可欠な選手となりましたね。試合を決める一打を放てる選手でしたが、今シーズンは確実性も向上しました。
藤原選手もシーズン序盤は良かったのであの勢いがあればレギュラーを取れそうですね。それでも、今シーズンはキャリアハイの試合に出場し自信になったと思います。
他にも途中出場の多い和田選手も少ない打席数ながらも打撃成績はいいですね。現状は藤原選手と岡選手が半々くらいの起用数かと思います。
2028年(5年後) D(どちらかというと計算できない)
本命:藤原 恭大(28歳)
対抗:和田 康士朗(29歳)
候補:髙部 瑛斗(30歳)、小川 龍成(30歳)、谷川 唯人(26歳)
5年後は正直候補が少ないですね。本来であれば藤原選手がレギュラーに固定されているのが理想だと思います。ただ、走塁やパンチ力など爆発力のある和田選手に昨年盗塁王の高部選手も控えており、この3人で争う形かなと思います。
他にも今シーズンから外野にも挑戦している小川選手や捕手ながら外野での起用も多い育成の谷川選手がいます。候補が少ないので追加が欲しいところだと思います。
右翼手
2023年(10/2現在) D(他球団に比べて少し短所)
岡 大海(32歳)試100、率285、安86、本6、打31、得45、盗14、O786
和田 康士朗(24歳)試69、率275、安25、本3、打9、得29、盗19、O803
平沢 大河(25歳)試57、率170、安23、本3、打8、得19、盗3、O555
山口 航輝(23歳)試55、率233、安94、本14、打54、得49、盗0、O692
小川 龍成(25歳)試19、率158、安3、本0、打0、得7、盗3、O411
ライトは守備、走塁に定評があり今シーズン打撃も良くなっている岡選手の起用が多いです。岡選手がセンターや休養の時は別の選手が起用される形だと思います。
その中で、平沢選手が試合を決める本塁打など印象的な活躍見せましたが、長続きせずレギュラー奪取には至りませんでした。
また、主軸の山口選手や途中出場では和田選手、小川選手の起用が多いですね。岡選手がライトを守っているかどうかで長所、短所が変わるポジションだと思います。
2028年(5年後) C(計算できるか計算できないか半々)
本命:山口 航輝(28歳)
対抗:和田 康士朗(29歳)
候補:平沢 大河(30歳)、小川 龍成(30歳)、山本 大斗(26歳)、西川 僚祐(26歳)
5年後は主軸の山口選手を本命にしました。守備はそこまでですが肩はある程度強いのでそこそこやれると思います。高部選手をレフトにしている以上山口選手をライトに回す形ですね。ただ、打撃でプラスを出せる選手なので押しも押されぬ4番打者になって欲しいです。
他にも爆発力のある和田選手や守備はある程度良く勝負強い打撃もある平沢選手、外野挑戦中の小川選手、長打力が期待される山本選手、西川選手がいます。絶対的な選手はいませんが、ある程度計算できるかなと思います。
各ポジション評価
現状 5年後
捕手 D B
一塁手 D C
二塁手 C D
三塁手 C C
遊撃手 B B
左翼手 B C
中堅手 C D
右翼手 D C
5年後のスタメン(予想)
藤原
高部 山口
友杉 茶谷
安田 池田
佐藤
まとめ
現状はプラスになっているポジションは中堅、ベテランが頑張っているショートとレフトかなと思います。ただ、ここ2つも突き抜けて高いという訳ではなく絶対的なポジションが欲しいかなと思います。
それでも上位で戦えたのは首脳陣の起用のうまさと勝負強さがあると思います。5年後に向けて核となる選手を複数人獲得しているのでフロントやスカウトも頑張っているとは思いますが、思ったよりも伸び悩んでいる印象です。この選手たちに期待するか競争相手を増やすかによってドラフト戦略も変わってくると思います。
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