何はともあれ野球推しです。
今回は選手応援企画ということで今シーズン大ブレイク中の阪神タイガース村上選手についてまとめてみました。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。それでは見ていきましょう。
基本情報
村上 頌樹(24歳)右投 ドラフト5位、プロ3年目
2022年二軍:試17、回97.3、防3.09、勝7、振74
2023年一軍:試4、回25、防0.00、勝2、H1、振23
経歴
村上選手は東洋大学からドラフト5位で入団し今年でプロ3年目を迎える選手です。大学時代はドラフト上位候補とも言われていましたが、ケガの影響でドラフト5位での指名となったようです。プロ2年目までは一軍での登板機会はありませんでしたが、昨年は二軍で投手4冠とタイトルを総なめにしていたので今シーズンにかかる期待は大きい選手でした。今年は中継ぎとして開幕一軍を掴むとプロ初登板となる試合を1回無失点と好投し、阪神の先発陣の調子が上がらないこともありプロ2試合目は先発での登板となりました。プロ初先発となる試合では7回まで完全投球を見せるなど最高の先発デビューを見せ、次の登板でも完封勝利を挙げるなど無双級の投球を見せていますね。未だに無失点を続けていますし、阪神にとっては救世主となっている選手ですね。
投球フォームの特徴
村上選手はセットポジションから軸足にしっかりとためを作って腕を縦振りに使って投げるフォームです。身長175cmと小柄な部類ですが縦の角度は使える投球フォームで、上からしっかりとたたきつけられるのでストレートにホップ成分を加えやすいフォームだと思います。村上選手の特徴である回転数の高いストレートを投げることができる要因の1つだと思いますね。
球種別分析
投球別球種割合 球種別被打率 空振り率 見逃し率
ストレート 45.4% .057 10.8% 17.3%
ツーシーム 19.6% .133 6.67% 13.3%
カット 19.0% .000 3.45% 27.6%
フォーク 11.1% .100 29.4% 8.82%
カーブ 4.90% .000 33.3% 6.67%
投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。データは2023年の一軍登板時のデータです。
全体感
やはり結果を残している選手というだけあってどの球種も被打率が低いですね。それだけ各球種の質が高いのだと思いますが、この球種のコンビネーション、使い分けもいいのだと思いますね。ここはバッテリーを組んでいる坂本選手のリードも影響していると思います。特徴としては他の投手と比べて全体的に見逃し率が高いですね。それだけコントロールがいいのだと思います。坂本選手のリードに応える投球で出来ていることが今シーズンの好投に繋がっていると思います。
ストレート
村上選手のストレートは球速は140㎞台が大半ですが、それ以上に回転数が高く打者がボールの下を振っている場面がよく見られますね。データ上も空振りが10%を超えていてストレートとしてはかなり高い値を示しています。カウント球だけではなく追い込んでからの決め球にも多く使用する村上選手の持ち球中でも一番の球種だと思います。投球割合も半分弱ありますし、村上選手の投球の軸となる球種だと思いますね。
ツーシーム
村上選手のツーシームは130㎞中盤くらいの球速で変化する球種です。正確にいうとストレートと同じくらいの球速帯で伸びてこない球種と言う方が近いと思います。ストレートがホップしているのに対し、ツーシームは少し挟んで握ることで回転軸をずらしボールの威力ははそのままで落ちる球種だと思います。変化量も少なくストライクゾーンに制御できる球種なので、早いカウントで使うことが多く被打率も低いので打者を打ち取ることができる球種だと思います。
カットボール
村上選手カットは球速はストレートより10㎞弱遅いくらいで打者の手元で変化する球種です。右打者から逃げていくようなボールなので右打者の時に多く使っている感じがします。空振りが低いのは変化量がそれほど大きくなくバットに当たる確率は高いですが、打者の手元で曲がるので変にバットに当たって打ち取られるケースが多く見られます。見逃し率がかなり高いのは変に振って早めに打ち取られたくないという心理が影響していると考えられます。投球割合も高いですし信頼度の高い球種だと思います。
フォーク
村上選手のフォークは130㎞中盤くらいの本格派の投手でよく見かけるフォークです。村上選手の持ち球の中では最も空振り率が高く追い込んでから決め球として使うことが多い球種ですね。落差もめちゃくちゃあるというわけではありませんが、空振りを取るには十分な変化はしていると思います。一番はストレートのコンビネーションで、ホップするストレートがあるからこそ活きる球種だと思いますね。追い込むまではあまり使わない球種ですが、早いカウントではツーシームやカットなどで打たせて取るというバッテリーの方針があるのだと思います。
カーブ
村上選手のカーブは村上選手の持ち球の中では唯一球速が100㎞台とかなり遅く、緩急を使うことができる球種です。イメージではスローカーブの方が近いと思います。主に緩急と縦の角度を使って目線変えるために使用する球種ですね。カーブ単体で見ると普通のスローカーブなので狙われるとキツイ球種だと思います。まだ打たれていないことから、ここまで有効に使えている球種ですね。
その他のデータ
村上選手はここまで25回を投げていますが与四球は1つだけと抜群のコントロールを持っています。それだけ坂本選手のリードに応えることができていると思いますし、ツーシームやカットなどを駆使して早いカウントで勝負できているということだと思います。コントロールのいい投手は守備側のリズムも良くなりますし、チーム全体にもいい影響を及ぼすと思います。
まとめ
村上選手は回転数のストレートを軸に抜群のコントロールでどんどんストライクゾーンで勝負していく投手ですね。捕手の坂本選手とのコンビもバッチリです。ここまでピンチらしいピンチが無いので、緊迫した場面になった時に自分の投球ができるかが見所だと思います。更なる飛躍を期待しています。