2023ドラフト前企画、現有戦力と5年後のスタメンを見比べ補強ポイントを簡単に洗い出そう~阪神タイガース編2023~

何はともあれ野球推しです。

 

 今回はドラフト前企画ということで、各チームの現在のスタメンと5年後のスタメンをまとめて個人的な見解で5段階に分けて評価することで、各チームの補強ポイントを見てみようという企画です。

 

 

 5年後のスタメンを予想することで未来に向けてどこのポジションが薄いのかわかると思います。

 

 簡易ではありますが、野手陣の補強ポイントをサラッとまとめるにはちょうどいいかなと思います。

 ドラフト直前にはもう少し詳細な分析をやりたいです。

 

 

今回は今年のリーグ優勝は見えてきた阪神タイガースです。

 

評価の基準

A:現在(他球団に比べて大きな長所)、将来(確実に計算できる)

B:現在(他球団に比べて少し長所)、将来(ある程度計算できる)

C:現在(他球団に比べて平均くらい)、将来(計算できるかできないか半々)

D:現在(他球団に比べて少し短所)、将来(どちらかというと計算できない)

E:現在(他球団に比べてかなり短所)、将来(かなり不透明)

 

成績の略称

試(そのポジションでの試合数)、率(打率)、安(安打)、本(本塁打

打(打点)、得(得点)、盗(盗塁)、O(OPS

※外野手はレフト、センター、ライトと分けての試合数が乗っていないので外野手としての試合数を記載

 

 

 

 

捕手

2023年(9/1現在) E(他球団に比べてかなり短所)

梅野 隆太郎(32歳)試72、率194、安42、本1、打19、得17、盗3、O514
坂本 誠志郎(29歳)試58、率218、安32、本0、打16、得9、盗0、O522
長坂 拳弥(29歳)試4、率000

 阪神の捕手陣は正捕手の梅野選手と第二捕手の坂本選手のほぼ2人体制で回していますね。ただ、2人とも打撃が厳しく他球団に比べて大きく差をつけられています。

 梅野選手は本来打撃のいい選手ですが、ここ最近は打撃成績が落ちていますね。梅野選手がケガ離脱した時は坂本選手がほぼ1人でマスクを被っており層の薄さも否めません。他の捕手の台頭がカギになりそうです。

 

 

2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)

本命:坂本 誠志郎(34歳)
対抗:中川 勇斗(24歳)、榮枝 裕貴(30歳)
候補:梅野 隆太郎(37歳)長坂 拳弥(29歳)、藤田 健斗(26歳)

 5年後は正捕手の梅野選手が37歳となり年齢的に衰えが来ていると予想されます。第二捕手の坂本選手も34歳となり正直スタメンでいくとなると厳しいかもしれません。特に打撃のいい選手ではありませんし、、、。

 ただ、若手有望株に二軍で主戦を張っている榮田選手、高卒2年目ながら二軍で打撃成績のいい中川選手がいます。本来ならこの2人が正捕手を担っているのが理想ですね。今シーズン一軍での出場がありませんが、出来れば一軍で経験を積んでほしい2人です。高卒4年目の藤田選手を含めこの若手捕手陣をどう判断するかで補強の有無が変わってくると思います。

 

 

 

一塁手

2023年(9/1現在) A(他球団に比べてかなり長所)

大山 悠輔(28歳)試117、率292、安124、本14、打63、得63、盗2、O854
原口 文仁(31歳)試1、率205、安9、本2、打8、得2、O634

 ファーストは主力の大山選手が全試合で4番に座り結果を出していますね。例年より本塁打こそ少ないですが、OPSはリーグ5位と4番としての責任を果たしています。大山選手の存在が大きいですね。

 もし大山選手が離脱すれば代打の切り札である原口選手などが入ると思います。

 

 

2028年(5年後)  A(確実に計算できる)

本命:大山 悠輔(33歳)
対抗:小野寺 暖(30歳)
候補:原口 文仁(36歳)、髙濱 祐仁(32歳)

 5年後はレギュラーの大山選手が33歳なのでまだ大丈夫そうですね。

 ただ、層の薄さは心配なところで、若手有望株でファーストを守れる選手が見当たりません。対抗に今シーズン一軍で結果が出ている小野寺選手があがるくらいかなと思います。二軍では高濱選手が最も守っていますね。ここは若手有望株の追加が欲しいところです。

 

 

 

二塁手

2023年(9/1現在) A(他球団に比べてかなり長所) 

中野 拓夢(27歳)試117、率291、安137、本2、打35、得64、盗15、O708
山本 泰寛(29歳)
熊谷 敬宥(27歳)

 セカンドは今年からセカンドにコンバートした中野選手が全試合フルイニング出場をしていますね。リードオフマンとして素晴らしい働きをしていますし、守備もゴールデングラブ級の守備を見せているので代える必要がないですね。もし離脱したら山本選手や熊谷選手などが候補になると思います。

 

 

2028年(5年後) B(ある程度計算できる)

本命:中野 拓夢(32歳)
対抗:髙寺 望夢(25歳)
候補:木浪 聖也(34歳)、山本 泰寛(29歳)、熊谷 敬宥(27歳)、遠藤 成(26歳)

 5年後は中野選手が32歳なので大きなケガさえ無ければまだまだ安泰ですね。ちょうど脂がのってくる年だと思います。

 若手有望株にも打撃のいい高寺選手が控えていますし、二軍では高卒4年目の遠藤選手が最も出場していますね。また、現在ショートのレギュラーである木浪選手がコンバートされる可能性も考えられます。ユーティリティーの山本選手、熊谷選手もいますし層も厚そうです。直ぐに追加が必要というわけではないと思います。

 

 

 

三塁手

2023年(9/1現在) C(他球団に比べて平均くらい)

佐藤 輝明(24歳)試103、率239、安92、本15、打63、得52、盗6、O767
渡邉 諒(28歳)試8、率179、安13、本2、打10、得8、O543
糸原 健斗(30歳)試7、率238、安15、本0、打3、得1、O596

 サードはレギュラーである佐藤選手がほぼ固定されていますね。色々とやり玉に上げられることの多い選手ですが、打撃成績を見ると悪いわけではないのですよね。それでも、他球団に村上選手や岡本選手、宮崎選手などが揃っていることと佐藤選手のポテンシャルを考えると物足りない数字ではあると思います。守備のミスも多いですし、必ずしも安泰というわけではないです。

 他には今シーズンは控えからの出場の多い渡邊選手や糸原選手が控えているので選手層はまずまずです。

 

 

2028年(5年後) B(ある程度計算できる)

本命:佐藤 輝明(29歳)
対抗:小野寺 暖(30歳)
候補:渡邉 諒(33歳)、糸原 健斗(35歳)、山本 泰寛(34歳)、北條 史也(34歳)

 5年後は佐藤選手が29歳と全盛期となる年で順調に行けば球界屈指の選手になっていると思います。ただ、打撃成績はあまり上がっていないですし、守備力もまだまだなのでサードからコンバートされている可能性もありますね。そのため、若手有望株がいないことが心配ではあります。

 ただ、一軍で結果が出始めている小野寺選手もサードを守れますし、控えの渡邊選手と糸原選手もまだまだやれる年齢だと思います。層の厚さはまずまずあると思うので、後は若手有望株をここ2.3年の間に1人くらい追加しておきたいです。

 

 

 

遊撃手

2023年(9/1現在) B(他球団に比べて少し長所)

木浪 聖也(29歳)試106、率284、安98、本1、打35、得39、盗0、O690
小幡 竜平(22歳)試25、率316、安18、本0、打8、得10、盗3、O718

 ショートはレギュラーの木浪選手と若手有望株の小幡選手の2人で回しています。特に木浪選手の復活はすさまじく、近年は出番を減らしていましたが今シーズンはキャリアハイの成績でカムバックしました。

 若手有望株の小幡選手も好成績を残していますが、中々出番が貰えないほど木浪選手の存在が大きくなっていますね。木浪選手が離脱しても小幡選手がいると考えると選手は揃っていると思います。

 

 

2028年(5年後) B(ある程度計算できる)

本命:小幡 竜平(27歳)
対抗:木浪 聖也(29歳)、髙寺 望夢(25歳)
候補:戸井 零士(23歳)、山本 泰寛(34歳)

 5年後は若手有望株の小幡選手にレギュラーが代わっているのが理想ですね。ただ、木浪選手も34歳なのでギリギリではありますがやれる年齢ではあると思います。

 また、二軍でショートのレギュラーとして出場している高寺選手もいますし、この3人である程度計算できそうです。ユーティリティーの山本選手もいますし、高卒1年目の戸井選手もいるので候補も多いと思います。今年のドラフトで必要ということはないですね。

 

 

 

外野手

2023年(9/1現在) 

近本 光司(28歳)試106、率289、安124、本8、打50、得72、盗23、O824
ノイジー(28歳)試104、率248、安100、本6、打40、得33、盗0、O627
森下 翔太(23歳)試65、率238、安58、本8、打37、得26、盗0、O704
島田 海吏(27歳)試74、率176、安18、本1、打5、得12、盗4、O458
ミエセス(28歳)試27、率210、安21、本4、打14、得9、盗0、O652
前川 右京(20歳)試22、率255、安24、本0、打7、得6、盗0、O676
小野寺 暖(25歳)試17、率333、安15、本0、打7、得5、盗0、O800

 外野手は各ポジションの出場試合数の内訳がなかったのでまとめて載せました。詳細な内訳はわかりませんが、感覚でレフト、センター、ライトを振り分けたいと思います。

 

 

 

左翼手

2023年(8/31現在)  E(他球団に比べてかなり短所)

ノイジー(28歳)試104、率248、安100、本6、打40、得33、盗0、O627
ミエセス(28歳)試27、率210、安21、本4、打14、得9、盗0、O652
小野寺 暖(25歳)試17、率333、安15、本0、打7、得5、盗0、O800
島田 海吏(27歳)試74、率176、安18、本1、打5、得12、盗4、O458

 レフトは新外国人のノイジー選手がメインで出場していますが、打撃成績は少し物足りないですね。本塁打は少ないことが予想されていましたが思ったよりも二塁打が少なくOPSが伸びてきません。守備も元々内野手ということもありそこまで良くないです。

 ミエセス選手も長打力はありますが、確実性に欠け守備も良くないです。小野寺選手は一軍でいい成績を残しているので何で起用が少ないのか謎ですね。小野寺選手がレギュラーにはまってくるようだとかなり安泰だと思います。

 

 

2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)

本命:前川 右京(25歳)
対抗:小野寺 暖(30歳)、井上 広大(27歳)
候補:森下 翔太(28歳)、島田 海吏(32歳)、野口 恭佑(28歳)

 ただ、現状と違って若手に候補はいるんですよね。高卒2年目ながら一軍で高い期待感を見せた前川選手を初め、一軍で活躍出来ている小野寺選手、パワーが自慢の井上選手など打力に期待できる候補が多いです。前川選手は岡田監督就任からライトで固定されていますが、守備は上手くないですしレフトでもいいかなという気がしています。

 外国人選手を使うよりもこの辺の若手を起用して育ててほしいというファンの声も良くわかる層の厚さだと思います。 

 

 

 

中堅手

2023年(9/1現在) A(他球団に比べてかなり長所)

近本 光司(28歳)試106、率289、安124、本8、打50、得72、盗23、O824
島田 海吏(27歳)試74、率176、安18、本1、打5、得12、盗4、O458
森下 翔太(23歳)試65、率238、安58、本8、打37、得26、盗0、O704
小野寺 暖(25歳)試17、率333、安15、本0、打7、得5、盗0、O800

 センターは主力の近本選手が固定されているのでここは安泰です。球界屈指のリードオフマンですし、肩が少し弱いくらいでほぼ不満はありません。

 近本選手がケガで離脱した時は守備、走塁のいい島田選手、打力のある森下選手、小野寺選手がセンターで起用されていました。層は若干薄いですが、近本選手のケガがない限り二番手に出番は来ないのでそこまで気にならないですね。

 

 

2028年(5年後) A(確実に計算できる)

本命:近本 光司(33歳)
対抗:井坪 陽生(23歳)
候補:小野寺 暖(30歳)、島田 海吏(32歳)、野口 恭佑(28歳)

 5年後は近本選手が33歳とまだまだ活躍ができる年齢ですね。赤星選手のトラウマがありますが、現在は野手の引退までの年齢も伸びていますし、まだいけると思います。

 10歳下に高卒ルーキーながら二軍で素晴らしい成績を残している井坪選手が控えているのも好材料ですね。また、打力のある小野寺選手、守備、走塁のいい島田選手もまだ健在ですし、二軍で打率3割を越える育成の野口選手もいます。層も厚そうです。

 

 

 

右翼手

2023年(8/29現在) C(他球団に比べて平均くらい)

森下 翔太(23歳)試65、率238、安58、本8、打37、得26、盗0、O704
前川 右京(20歳)試22、率255、安24、本0、打7、得6、盗0、O676
ミエセス(28歳)試27、率210、安21、本4、打14、得9、盗0、O652
小野寺 暖(25歳)試17、率333、安15、本0、打7、得5、盗0、O800

 ライトは序盤こそ色々な選手が起用されていましたが、最近はルーキーの森下選手が固定されています。3番で起用されることも多くすっかりチームの中心選手となりましたね。

 また、高卒2年目ながら一軍で期待感を見せた前川選手が控えていますし、長打力のあるミエセス選手、打力のある小野寺選手と候補は多いです。

 

 

2028年(5年後) B(ある程度計算できる)

本命:森下 翔太(28歳)
対抗:前川 右京(25歳)、小野寺 暖(30歳)
候補:島田 海吏(32歳)、野口 恭佑(28歳)、豊田 寛(31歳)、佐藤 輝明(29歳)

 5年後は現在レギュラーの森下選手が28歳なのでレギュラーの座を確固たるものにして欲しいですね。阪神は1年活躍してその後成績が落ちていく選手が少し多いように感じるのでなおさらです。

 他にも若手有望株の前川選手、小野寺選手がいますし、二軍では豊田選手が最多出場をしています。育成にも二軍で打率3割越えの野口選手が控えています。また、サードの佐藤選手が外野に再コンバートされることも可能性としてありますね。候補は多いと思うので今年の追加は必要なさそうです。

 

 

 

各ポジション評価

     現状   5年後
捕手   D     D
一塁手  A     A
二塁手  A     B     
三塁手  C     B
遊撃手  B     B
左翼手  E     C
中堅手  A     A
右翼手  C     B

 

 

5年後のスタメン(予想)

       近本

前川            森下

    小幡    中野

 佐藤          大山

       坂本

 

 

 

まとめ

 現状と5年後を見てどちらも少し計算しづらいのが捕手ですね。若手有望株はいますが、一軍経験が少ないのであまり読めません。母数自体も少ないですし追加があってもいいと思います。

 また、ファーストとサードは主力の大山選手と佐藤選手がいますが、その後に続く選手がおらず若手有望株の追加が欲しいところです。外野は候補は多いですが、センターを守れる選手が少ないのでここも追加がある可能性があります。

 

 

 

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