何はともあれ野球推しです。
今回はドラフト前企画ということで、各チームの現在のスタメンと5年後のスタメンをまとめて個人的な見解で5段階に分けて評価することで、各チームの補強ポイントを見てみようという企画です。
5年後のスタメンを予想することで未来に向けてどこのポジションが薄いのかわかると思います。
簡易ではありますが、野手陣の補強ポイントをサラッとまとめるにはちょうどいいかなと思います。
ドラフト直前にはもう少し詳細な分析をやりたいです。
今回は昨年のセリーグ覇者東京ヤクルトスワローズです。
評価の基準
A:現在(他球団に比べて大きな長所)、将来(確実に計算できる)
B:現在(他球団に比べて少し長所)、将来(ある程度計算できる)
C:現在(他球団に比べて平均くらい)、将来(計算できるかできないか半々)
D:現在(他球団に比べて少し短所)、将来(どちらかというと計算できない)
E:現在(他球団に比べてかなり短所)、将来(かなり不透明)
成績の略称
試(そのポジションでの試合数)、率(打率)、安(安打)、本(本塁打)
打(打点)、得(得点)、盗(盗塁)、O(OPS)
※外野手はレフト、センター、ライトと分けての試合数が乗っていないので外野手としての試合数を記載
捕手
2023年(8/29現在) B(他球団に比べて少し長所)
中村 悠平(33歳)試86、率225、安58、本4、打30、得20、O639
内山 壮真(21歳)試29、率216、安41、本6、打20、得16、盗1、O631
古賀 優大(25歳)試27、率256、安11、本1、打1、得5、O709
ヤクルトの捕手陣は正捕手の中村選手と若手の内山選手、古賀選手の3人で主に回しています。内山選手は打力を活かして他ポジションでの起用が多いですが、捕手としては29試合の出場に留まります。正捕手の中村選手は球界を代表する捕手ですが、今シーズン打撃の方が不調です。ただ、守備面では流石ですし、中村選手以降にも活きのいい若手が控えているので、他球団に比べると長所だと思います。現状で補強が必要ということはないと思います。
2028年(5年後) B(ある程度計算できる)
本命:内山 壮真(26歳)
対抗:古賀 優大(30歳)
候補:中村 悠平(38歳)、松本 直樹(34歳)、西田 明央(36歳)、橋本 星哉(27歳)
5年後は正捕手の中村選手が38歳となり年齢的に衰えが来ていると予想されますが、内山選手が26歳、古賀選手が30歳となっておりこの2人が主戦を張っているのが理想ですね。特に内山選手は打力があるのでリーグ屈指の捕手に成長している可能性があります。
また、二軍で37試合マスクを被っている松本選手、36試合マスクを被っている育成の橋本選手が控える形になると思います。年齢層的に5年間で後2人くらいは補強が欲しいところです。
一塁手
2023年(8/29現在) B(他球団に比べて少し長所)
オスナ(30歳)試107、率250、安97、本18、打59、得40、盗1、O751
宮本 丈(28歳)試7、率246、安17、本0、打6、得10、盗1、O688
北村 恵吾(22歳)試6、率200、安4、本1、打7、得4、O532
ファーストはオスナ選手がほぼ固定で守っていますね。守備も上手いですし、18本塁打と長打力もあるので打線の中で外せない選手です。特に大きな離脱なく出続けられるのが魅力ですね。
オスナ選手の他にはユーティリティーの宮本選手が7試合、ファーストがメインの北村選手が6試合守っています。オスナ選手はいますが、少し層が薄いです。
5年後 D(どちらかというと計算できない)
本命:オスナ(35歳)
対抗:北村 恵吾(27歳)、山田 哲人(36歳)
候補:松本 友(33歳)、宮本 丈(28歳)
5年後は正一塁手のオスナ選手が35歳となり衰えが来てもおかしくない時期です。また、オスナ選手は外国人選手ですのでこの5年の間に退団などがあってもおかしくないですね。
そうなると若手の一番手は北村選手になると思います。二軍では10本塁打と持ち前のパワーを見せられていますね。二軍では松本選手が25試合とファーストでの起用が一番多い選手ですが、宮本選手も含めユーティリティーの選手ですのでスタメンでは厳しいかなと思います。
また、セカンドの山田選手がコンバートされる可能性もありそうですね。どちらにせよ二軍に目ぼしい若手が少ないのでプロスペクトを入れたいところです。
二塁手
2023年 C(他球団に比べて平均くらい)
山田 哲人(31歳)試76、率233、安67、本10、打30、得32、盗4、O710
武岡 龍世(22歳)試49、率225、安32、本1、打8、得13、盗3、O551
元山 飛優(24歳)試16、率179、安6、本0、打3、得1、O380
セカンドは本来ならば他球団に圧倒的に差をつけられるポジションですが、正二塁手の山田選手がコンディション面の不安もあり中々本調子にならないです。年齢的にもまだまだ老け込む年ではないと思いますが、若い頃から出続けた代償なのでしょうか。
二番手は高卒4年目の武岡選手ですが、打撃成績的にはまだまだこれからですね。山田選手の状態をどう判断するかで補強の有無が変わってくると思います。
2028年(5年後) D(どちらかというと計算できない)
本命:武岡 龍世(27歳)
対抗:山田 哲人(36歳)
候補:元山 飛優(29歳)、赤羽 由紘(28歳)、宮本 丈(33歳)、小森 航大郎(25歳)
5年後は山田選手が36歳となりセカンドを守れるか微妙なので、若手で売り出し中の武岡選手を本命にしました。現在一軍に帯同しているので、5年後にレギュラーを掴んでいる可能性は十分にありますね。
二軍では奥村選手が27試合、元山選手が26試合、北村選手が22試合守っていますが、奥村選手はユーティリティーで打撃はそこまでですし、北村選手は他ポジションを守ってほしいのでレギュラー候補としたら元山選手かなと思います。
他には打撃でもそこそこやれるユーティリティーの宮本選手、赤羽選手、セカンドでの起用はありませんがショートで起用が多い高卒2年目の小森選手などが候補に挙がってきます。候補は多いもののやはり不透明ではあるので追加はほしいです。
三塁手
2023年(8/29現在) A(他球団に比べて大きな長所)
村上 宗隆(23歳)試111、率258、安103、本24、打70、得64、盗4、O870
武岡 龍世(22歳)試6、率225、安32、本1、打8、得13、盗3、O551
元山 飛優(24歳)試5、率179、安6、本0、打3、得1、O380
サードは史上最年少三冠王である村上選手がいるのでここは安泰ですね。今シーズンは昨年ほどではないですが、全試合で4番に座り好成績を残しています。この成績でも物足りないと思うのですから、それだけ村上選手の存在が大きくなっていると思います。
二番手として武岡選手、元山選手などが控えています。村上選手がいますし緊急で補強に必要はないです。
2028年(5年後) E(かなり不透明)
本命:北村 恵吾(27歳)
対抗:西村 瑠伊斗(24歳)、山田 哲人(36歳)
候補:赤羽 由紘(28歳)、元山 飛優(29歳)、村上 宗隆(28歳)
ただ、5年後はかなり不透明ですね。というのも不動の4番である村上選手のメジャー志向が強く5年後にはチームに留まっていない可能性が高いからです。
二軍で50試合と最多起用されている北村選手、30試合に起用されている高卒ルーキーの西村選手がいますがまだまだここはわかりません。特に西村選手は5年後は高卒6年目ですし、サードはプロで初めて挑戦しているポジションであるのでまだ出てこれない可能性もあると思います。
村上選手がいるうちにある程度目途を立てておきたいところです。
遊撃手
2023年(9/1現在) D(他球団に比べて少し短所)
長岡 秀樹(21歳)試112、率225、安82、本3、打30、得32、盗4、O551
武岡 龍世(22歳)試14、率225、安32、本1、打8、得13、盗3、O551
元山 飛優(24歳)試2、率179、安6、本0、打3、得1、O380
ショートは高卒4年目の長岡選手が固定されていますが、打撃では苦しいですね。ブレイクを果たした前年から成績を落としています。
代わりになる選手も奮わないですし、現状は厳しいと言わざるを得ないですね。ただ、守備では安定感が出てきているのでここは好材料です。
2028年(5年後) B(ある程度計算できる)
本命:長岡 秀樹(26歳)
対抗:武岡 龍世(27歳)
候補:元山 飛優(29歳)、赤羽 由紘(28歳)、小森 航大郎(25歳)
ただ、5年後はある程度計算できそうです。現在レギュラーの長岡選手、若手有望株の武岡選手、この2人の同級生が中堅の年齢になってきます。2人で競い合って安泰のポジションにして欲しいです。
他にも高卒ルーキーながら二軍でショート最多出場の小森選手やユーティリティーの赤羽選手など候補はいます。万全を期すならばもう1人くらい候補を増やしたいです。
外野手
2023年(8/31現在)
サンタナ(31歳)試104、率308、安117、本18、打56、得45、盗2、O858
並木 秀尊(24歳)試77、率242、安39、本1、打7、得37、盗15、O572
青木 宣親(41歳)試55、率260、安53、本3、打16、得24、盗2、O715
濱田 太貴(22歳)試55、率225、安46、本5、打19、得26、盗4、O655
山崎 晃大朗(30歳)試50、率263、安31、本0、打3、得17、盗8、O591
丸山 和郁(24歳)試46、率186、安13、本0、打4、得7、盗5、O483
内山 壮真(21歳)試36、率216、安41、本6、打20、得16、盗1、O631
塩見 泰隆(30歳)試33、率302、安35、本5、打18、得18、盗1、O828
外野手は各ポジションの出場試合数の内訳がなかったのでまとめて載せました。詳細な内訳はわかりませんが、感覚でレフト、センター、ライトを振り分けたいと思います。
左翼手
2023年(8/31現在) 左翼手E(他球団に比べてかなり短所)
青木 宣親(41歳)試55、率260、安53、本3、打16、得24、盗2、O715
濱田 太貴(22歳)試55、率225、安46、本5、打19、得26、盗4、O655
山崎 晃大朗(30歳)試50、率263、安31、本0、打3、得17、盗8、O591
内山 壮真(21歳)試36、率216、安41、本6、打20、得16、盗1、O631
レフトは中々スタメンが固定出来てないですね。濱田選手、内山選手など期待の若手が起用されていますが、レギュラー奪取とは至っていません。
現状、最もスタメンが多いのが大ベテランの青木選手だと思います。レフトは攻撃力のある選手が入るポジションなので、そろそろ世代交代をしたいところです。今年のドラフトで外野手の渡会選手を狙ってもいいのかもしれませんね。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:濱田 太貴(27歳)
対抗:澤井 廉(28歳)
候補:塩見 泰隆(35歳)、山崎 晃大朗(35歳)、内山 壮真(26歳)、太田 賢吾(31歳)、サンタナ(36歳)
ただ、現状と違って若手に候補はいるんですよね。一軍で長打力を発揮できる濱田選手とルーキーながら二軍で17本塁打を放っている澤田選手がいます。パワーのあるこの2選手のどちらかが収まってくれるといいですね。
他にも主力の塩見選手が35歳になりますしケガがちな選手なので、守備での負担を減らすためにレフトに回る可能性もありますね。ライトのレギュラーであるサンタナ選手も同様です。
どちらにせよ、青木選手は5年後46歳ということでスタメンは厳しいので他の選手の台頭に期待したいです。
中堅手
2023年(8/29現在) E(他球団に比べてかなり短所)
並木 秀尊(24歳)試77、率242、安39、本1、打7、得37、盗15、O572
山崎 晃大朗(30歳)試50、率263、安31、本0、打3、得17、盗8、O591
丸山 和郁(24歳)試46、率186、安13、本0、打4、得7、盗5、O483
塩見 泰隆(30歳)試33、率302、安35、本5、打18、得18、盗1、O828
濱田 太貴(22歳)試55、率225、安46、本5、打19、得26、盗4、O655
センターは主力の塩見選手が万全であれば長所となるポジションですが、今シーズンはケガで出場数が伸びてきません。ここ2年はケガが少なかったですが本来はケガがちな選手なので、ここをどう判断するか補強の有無が変わってくると思います。
一時期塩見選手の穴を埋めブレイクしかけた並木選手もここ最近は状態を落としていますし、スタメンが固定出来ていないです。とにかく塩見選手の状態次第です。
2028年(5年後) E(かなり不透明)
本命:塩見 泰隆(35歳)
対抗:並木 秀尊(29歳)、丸山 和郁(29歳)
候補:濱田 太貴(27歳)、山崎 晃大朗(35歳)、松本 友(33歳)、赤羽 由紘(28歳)、岩田 幸宏(31歳)
5年後はさらにわからないですね。レギュラーの塩見選手が35歳となりセンターを守る選手としてはギリギリの年齢になってきます。他ポジションへのコンバートも十分考えられますね。
そうなると、並木選手、丸山選手の若手が台頭してほしいところですが、実際の候補がこの2人しかいないのが厳しいところです。濱田選手もセンターを守れますが出来れば両翼で起用したい選手ですよね。ここは追加が欲しいです。
右翼手
2023年(8/29現在) A(他球団に比べて長所)
サンタナ(31歳)試104、率308、安117、本18、打56、得45、盗2、O858
濱田 太貴(22歳)試55、率225、安46、本5、打19、得26、盗4、O655
山崎 晃大朗(30歳)試50、率263、安31、本0、打3、得17、盗8、O591
内山 壮真(21歳)試36、率216、安41、本6、打20、得16、盗1、O631
ライトはレギュラーのサンタナ選手が固定されていますね。打率はリーグ3位、OPSはリーグ4位と素晴らしい成績を残しています。ケガの多い選手ですが今シーズンは大きなケガ無く来れてますね。
他にも打力のある濱田選手、内山選手、外野全ポジションを守る山崎選手などが控えています。
2028年(5年後) C(計算できるかできないか半々)
本命:サンタナ(36歳)
対抗:濱田 太貴(27歳)
候補:澤井 廉(28歳)、塩見 泰隆(35歳)、内山 壮真(26歳)、赤羽 由紘(28歳)、西村 瑠伊斗(24歳)
5年後は正直わからないですね。レギュラーのサンタナ選手は元々守備の上手くない選手ですし、36歳になるとかなり厳しくなってくる可能性もあります。ライトは上手くやらないと二塁打が三塁打になってしまうので、サンタナ選手はもしかしたらレフトに回る可能性もあります。外国人選手ですので退団しているということも考えられますね。
そうなると若手有望株の濱田選手、澤田選手や主力の塩見選手がコンバートしてくることも候補になります。内山選手は出来れば捕手で起用したいため、この3人が候補になってくるかなと思います。ユーティリティーの赤羽選手や高卒ルーキーの西村選手も候補になります。
各ポジション評価
現状 5年後
捕手 B B
一塁手 B D
二塁手 C D
三塁手 A E
遊撃手 D B
左翼手 E C
中堅手 E E
右翼手 A C
5年後のスタメン(予想)
並木
濱田 塩見
長岡 武岡
北村 山田
内山
まとめ
現状と5年後を見てどちらも少し計算しづらいのがセカンドと外野なのでここが補強ポイントになってくると思います。また、村上選手のメジャー挑戦が考えられるので、村上選手がいるうちにサードの目途もある程度つけておきたいですよね。捕手は現状、将来どちらもある程度計算できますが、支配下の捕手が5人と母数自体が少ないので追加が欲しいところです。
ただ、ヤクルトの最大の弱点は投手なので即戦力投手が豊作と言われていますし、今年は投手の補強が多くなると思います。