何はともあれ野球推しです。
3/14の朝方にビックニュースが届きましたね。2020年のサイヤング賞投手であるバウアー選手がDeNAに入団という一報が入って来ました。メジャーでの実績は近年日本球界に来た選手の中でもずば抜けている投手ですのでどのくらいの成績が残せるのか非常に楽しみです。
ということで今回はバウアー選手がどのような選手なのか改めて調べてみました。
基本情報
トレバー・バウアー(32歳)投手、右投 MLBドラフト1位
2021年成績:試合17、回107.2、防御率2.59、勝8、完投1、三振137
通算:試合222、回1297.2、防御率3.79、勝83、完投6、三振1416
バウアー選手はメジャーで5度の二桁勝利を達成するなど実績豊富な投手です。2020年はコロナの影響もあり60試合の短縮シーズンでしたが防御率1.73で投手の中で一番権威のあるサイヤング賞を受賞したメジャーの中でもトップクラスの投手ですね。2022年はメジャーでの出場停止もあり試合への出場はありませんでしたがトレーニングは積んでいたとのこと。年齢も32歳とまだまだ働き盛りの年ですね。日本球界でも普通にやれば無双級の活躍を見せると思います。
球種別分析
投球別球種割合 平均球速(㎞/s) 最速(㎞/s)
ストレート 40.2% 151.1 156.9
カット 21.6% 137.3 143.7
スライダー 18.6% 130 136.5
カーブ 11.2% 128.1 134.1
シンカー 5.5% 151.9 156.8
チェンジ 2.6% 141.8 148.4
投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度を表していると解釈して分析したいと思います。
ストレート
バウアー選手は平均球速が150㎞を超える威力のあるストレートを投げます。伸びがある時もありますし少し動いたりもするので打者からは捉えずらい球種となっています。投球のメインの球種なのでしっかりと投球割合も高く信頼して投げ込める球種だと思います。
カッター
バウアー選手のカットボールは鋭く横に変化する球種ですが、変化量もかなり大きく右打者から空振りの取れる球種だと思います。オリックスの山本選手もいいカットボールを投げますが山本選手よりも変化量が大きいと思います。カウント球としても優秀ですが変化量が大きいので右打者への決め球にも使えますし左打者の胸元もえぐれるので、色々な使い方ができる投球のメインとなる球種だと思います。
スライダー
バウアー選手のスライダーは横成分への変化が強く右打者から逃げていく球種となっています。カットボールよりも速度が少し遅くなった代わりに変化量が大きくなっていてかなりエグイ曲がり方をします。右打者への決め球はもちろん左打者にもボールゾーンからストライクゾーンに入ってくる、いわゆるバックドアも投げることができるので使用の幅が広い球種だと思います。
カーブ
バウアー選手の武器の1つであるカーブですが、回転数が多くブレーキの効いた変化をするのが特徴です。スライダーと似ていますが、このカーブは縦成分の変化が強く決め球としても使うことができます。ブレーキが効いたカーブと言いましたが、打者によると来ないと思ってから加速して落ちてくるそうです。これだけ聞いたら打てそうにないですよね。カーブの投球割合が10%を超えるのはあまりないですが、それだけ信頼度も高い球種なのだと思います。
シンカー
バウアー選手のシンカーはストレートとほぼ同じ速さから利き手側に鋭く横変化する球種です。この球種の最大の特徴は左打者の内側のボールゾーンからストライクゾーンに入れることができる通称フロントドアを投げ込むことができるところです。映像を見てもらえればわかると思いますが、ボールだと思った瞬間にストライクゾーンに食い込み、それもインコースに来るのでほとんどの打者が不意を突かれて見逃してしまう球種です。投球割合がそれほど多くなく、他にも凄い球種が豊富にあるので頭から離れやすい球種だと思います。
チェンジアップ
バウアー選手のチェンジアップは縦成分への変化が大きく見た感じスプリットにも見える球種です。少し利き手にも変化していますが、メインは縦への変化なので決め球として使える球種だと思います。変化量も大きいので何で投球割合がこんなに低いのかと思ってしまう球種ですね。この球種に頼らなくても他にもエグイ球種が多いことが要因かなと思います。
性格的な問題点
しかし、メジャーのトップ選手がなぜ日本球界にやってきたかというと不祥事による二年間のMLBでの出場停止が背景にあるようです。その内容が女性へのDVとのことでDVへの風当たりが強くなっているMLB球界からの二年間の追放となってしまいました。ただ、証拠不十分で不起訴となったためDeNAは問題ないと判断し獲得に至りました。
このバウアー選手は独自の投球理論を持っていてコーチの指導も全く聞かずチームメイトとも度々衝突するなど性格的にも問題があるとされているため、他のMLB球団も獲得に乗り出さなかった言われています。実力は申し分ないですがこの変わり者な性格が悪い影響をもたらす可能性も否定できません。
まとめ
バウアー選手はメジャーでもトップクラスの先発投手ですので日本で見れるのは楽しみですね。是非とも映像を見てほしいですが変化球がどれもキレッキレで奪三振能力の高い投手です。イメージはメジャー版山本由伸選手と言って過言ではない実力があります。ただ、性格的な難点も多い選手ですしこの獲得がどう転ぶかはわかりませんね。出来ればいい方向に転んで日本でもキレキレの投球を見せて欲しいです。