何はともあれ野球推しです。
先日、読売ジャイアンツの育成選手である投手の京本選手と内野手の中田選手の支配下昇格が発表されました。そこで、今回は京本選手、中田選手と巨人の育成選手事情について簡単にまとめてみました。
京本選手、中田選手おめでとうございます!!
- 基本情報
- その他の育成選手
- まとめ
基本情報
京本 眞(20歳)189cm、88㎏、投手、右投、プロ3年目
2023年二軍:試14、回76.1、防2.34、勝5、振69
経歴
京本選手は明豊高校から育成7位で加入した選手です。甲子園にもエースとして出場しましたが、当時はストレートが平均140km前後とドラフト候補としてはそこまで速いわけでもなく、身長の高いまとまりのある選手という印象でした。ただ、当時の監督からもポテンシャルを高く評価されていたものの高校時代はケガ多かったということもあって本来の実力を発揮出来ていませんでした。プロ入り後は大きなケガ無く順調に成長し常時150㎞近くを出せるようになりました。高卒2年目となる昨年は二軍で76回を投げ防御率2点台前半と好成績を残していて、支配下になるのも時間の問題と思われていました。今年も春季キャンプから順調にアピールを続け開幕前のこのタイミングで支配下昇格となりました。現在も一軍帯同を続けているのでこの調子が維持できれば開幕一軍も見えてくると思います。
選手としての特徴
京本選手は189cmの高身長を活かした角度のある投球が武器です。ストレートは150㎞前後を計測し、フォーク、チェンジ、カーブ、スライダーと多彩な変化球を織り交ぜます。特にフォークは落差があり空振り能力の高い球種と言えそうです。昨年は二軍で先発起用されていましたが、オープン戦では今のところ1回での起用が多く一軍では最初は中継ぎ起用になりそうです。
中田 歩夢(19歳)172cm、78㎏、内野手、右投右打、プロ2年目
2023年二軍:試5、率333、安1、打0、得0、盗0、O933
経歴
中田選手は東奥義塾高校から育成4位で加入した選手です。高校時代は甲子園に出場経験もなく全国的にも無名で調査書は巨人からしか届かなかったそうです。ただ、溢れる野球センスを高卒ルーキーである昨年から二軍で評価されており、今後が楽しみな選手でした。今年は春季キャンプからアピールを続け台湾遠征にも一軍選手として派遣されており、育成選手としては京本選手と中田選手だけでした。その野球センスが阿部監督の目に留まり今回の支配下昇格となりました。今年で高卒2年目ということですぐに一軍で戦力になることは難しいかもしれませんが期待の現れだと思います。
選手としての特徴
中田選手は172cmと小柄ですが、遠投120mの強肩と高校通算23本塁打を放ったパンチ力を併せ持つ馬力のある選手です。特に遊撃守備を阿部監督からも評価されており、守備力は一軍の選手と遜色ないと言わしめています。まだ高卒2年目ですし、ここからの伸びしろにも期待できそうです。
その他の育成選手
支配下枠65(投36、捕6、内12、外11) 育成選手39人
京本選手、中田選手が支配下に昇格したことで支配下枠は後5人となりました。まだ枠に余裕はありますが、ここからシーズン途中の外国人補強なども考えられるのでまた直ぐに支配下昇格があることはないと思います。
濃厚:吉村、田村、立岡
候補:ルシアーノ、三浦、小沼、戸田、富田、加藤、岡本、鈴木、船越
期待:ラモス、伊藤、花田、木下、笠島、ウレーニャ、亀田、萩原
濃厚
濃厚では中田選手と同じく高卒2年目の田村選手と吉村選手の投手2人を挙げました。田村選手は常時150㎞を超えるストレートが魅力の選手で制球がまとまってくれば支配下昇格が見えてくると思います。吉村選手は左のサイドスローで中継ぎとして存在感を示しています。巨人はサイドスローが台頭しやすい環境ですしここから伸びれば昇格が見えてきそうです。野手では膝のケガで育成契約になっている立岡選手です。ケガが癒えプレーに問題なければほぼ確実に上がってくる選手です。まずはケガを治すことに注力して欲しいです。また、ストレートの球威があるルシアーノ選手や大卒ルーキーの三浦選手は一度投球を見てみたい選手です。野手はソフトバンクから加入した船越選手は足が武器の選手で代走の切り札として支配下昇格を目指せそうです。
候補
候補の選手は多いので全員を紹介しきれないですが昨年二軍で積極的に起用されていた選手を中心に選んでいます。注目はある程度安定して投げられる戸田選手と左の中継ぎである富田選手の2人は一軍でも戦力となる想像しやすいです。昨年ロッテからトレード加入した小沼選手もケガが治れば十分に候補に上がってくると思います。候補が多いので激しい争いになりそうです。
期待
期待には昨年ある程度二軍で起用されていた選手を選んでいます。特に伊藤選手は今年から育成契約に移行した選手で、ケガが治りアピールすることが出来れば支配下昇格への道が開けると思います。ライバルが多いので二軍で圧倒的な成績を残して欲しいところです。
まとめ
今回は高卒3年目の京本選手と高卒2年目の中田選手と若い選手が支配下昇格を果たしました。現状の戦力というより伸びしろも見込んでの昇格だと思います。京本選手はこの調子を維持できれば開幕一軍も目指せそうです。