2024年度戦力分析投手編~中日ドラゴンズ~

 

何はともあれ野球推しです。

 

 

 今回は各球団の開幕前戦力分析を行っていきたいと思います。今回は投手編ということで各球団の投手を先発、中継ぎの2つに分け各選手を0.5~10点と点数をつけて評価したいと思います。ちなみに記事を出す順番はルーレットで決めました。それでは見ていきましょう!!

 

 

今回は立浪竜3年目の逆襲なるか!?中日ドラゴンズです!!!

 

 

目次

  1. 先発投手
  2. 中継ぎ投手
  3. まとめ

 

 

 

 

先発

評価のイメージと具体的な数値は以下の通りです。

   イメージ            数値

10点:最強                160回、防1点台、15勝

9点:                 160回、防2点前半、13勝

8点:球界でもトップクラス       140回、防2点前半、12勝

7点:他球団のエースと渡り合える    140回、防2点台、10勝

6点:エース級             120回、防3点前半、10勝

5点:他球団でも主力でローテを担える  100回、防3点前半、8勝

4点:主力としてローテを守れる     100回、防3点台、7勝

3点:1年間ある程度計算できる       70回、防3点台、5勝 

2点:谷間など有事の際にローテを守れる 50回、防4点台、3勝

1点:数試合であれば貢献できる     30回、防4点台、2勝

0.5点:期待枠

 

 先発は投球回数、防御率、勝利数をもとに評価をつけたいと思います。評価をつける際はこの数値を来季8割方クリアしてくれるだろうという推定で評価を付けます。

 投球回数は先発起用されているという点で首脳陣からの信頼を表していると思うので最も重要な指標としています。次点で選手の成績を表しやすい防御率を参考にしています。勝利数は打線の兼ね合いもあるので運要素があり評価には直結させていません。あくまでもイメージこれくらい勝ってくれるだろうという指標です。

 ちなみに数値を見てもらえればわかりますが、今回の評価はかなり辛めに付けています。100回、防御率3点台で5点ですからね。10点の選手はほぼ出ないと思ってください。計算が立ちやすいということで複数年連続で結果を残している実績のある選手を高めに評価しており(オリックス宮城選手など)、逆に昨年ブレイクしたような単年活躍の選手は少し評価を落としています(阪神の村上選手など)。

 

2023年の成績を今回の評価に反映すると以下のようになります。

10点:

9点:柳

8点:高橋

7点:小笠原

6点:

5点:

4点:涌井

3点:松葉、メヒア

2点:

1点:福谷、仲地

0.5点:

計36点

 先発陣の合計は36点という数字は高くはないです。柳選手、高橋選手、大野選手といった上位3人はいずれも好成績を残していますが、本来ならばエース級の大野選手がケガで離脱したこともありその次の人選に苦労しました。前半戦には早い回でKOされた福谷選手を中2日で先発させるほど先発の頭数が足りていませんでした。涌井選手は100回以上を消費してくれていますが防御率3.94とあまり良くなかったですし、防御率の安定していた松葉選手、メヒア選手もケガ離脱した時期がありました。特にメヒア選手はシーズン途中での加入なので点数は伸びません。谷間で福谷選手やドラフト1位の仲地選手も経験を積みましたが、高パフォーマンスとはいかず5番手以降の人選には最後まで苦労した印象です。

 

 

2024年度想定戦力

10点:

9点:柳、高橋

8点:

7点:小笠原

6点:

5点:

4点:大野、涌井

3点:メヒア、松葉、梅津

2点:

1点:福谷、仲地

0.5点:根尾、上田

計45点

 

 

上位3人(チームの主力格)

柳9点、高橋9点、小笠原7点

 上位3人のレベルはかなり高いですね。昨年の時点でも9点と球界でもトップクラスの成績を残している柳選手に既にハイレベルながら更なる上積みを期待できる高橋選手、左投手ではリーグで5本の指に入る実力者の小笠原選手と長いイニングを安定して投げられる選手が揃っています。柳選手、高橋選手は防御率2.50前後と素晴らしい成績ですし、小笠原選手は防御率3.59だったものの負担がかなりかかってしまった結果だと思うので、負担がもう少し分散すれば成績も上がってくると思います。今年も計算しやすい3選手です。

 

 

4~6番手(ローテ入り選手)

大野4点、涌井4点、メヒア3点

 チームのエース格である大野選手は昨年ケガの影響で1試合の登板に終わったため一応5点にしていますが本来もっと上を狙っていける選手です。何事もなければ上位4人はローテ入りは確実で5番手以降を争う形になります。実績的には昨年も4番手として100回以上を消費している涌井選手が一歩抜けていますが、この涌井選手を休ませながら起用できる選手層になるとチームが上がってくると思います。個人的には昨年抜群の安定感を見せたメヒア選手の状態が万全なら6番手以内に入ってくると思います。

 

 

7~10番手(ローテ候補)

松葉3点、梅津3点、福谷1点、仲地1点

 今年はこの位置に期待できる選手が多いです。近年5回までを安定して投げてくれる松葉選手はある程度計算出来ますし、今年こそ覚醒が期待される梅津選手はケガさえなければ球界でもトップクラスのポテンシャルを秘めています。昨年、谷間を中心にチームを支えた福谷選手に昨年のドラフト1位である仲地選手も控えています。特に梅津選手、仲地選手と若手有望株コンビが6番手以内に入ってくるようだと選手層がかなり厚くなると思います。

 

 

その他の候補

若手有望株:根尾、上田、梅野?

実績組:

新加入:

 ただ、10番手以降の選手の頭数が少ないですね。ドラフト1位の草加選手はトミージョン手術を受けるとのことで今年は投げれないですし、新外国人も先発投手は確保していません。若手有望株には根尾選手、上田選手がいますが昨年のように主力格の選手が離脱したりすると二軍の投手陣にしわ寄せがきそうです。実際に昨年は二軍が投壊気味でした。現役ドラフトで加入した梅野選手は昨年先発挑戦していますし、もしかしたら先発に回るかもしれませんね。どちらにせよ頭数は不安です。

 

 

来季の陣容

ローテの軸:柳、高橋、小笠原、大野

ローテ入り:涌井

ローテ候補:メヒア、梅津、松葉

谷間:福谷、仲地

期待枠:根尾、上田、梅野

 柳選手、高橋選手、小笠原選手にケガから復帰する大野選手を加えた4人は強力ですね。どの選手も長いイニングを安定して投げられる選手です。5番手以降も実績のある涌井選手、松葉選手に期待値の高い梅津選手、メヒア選手、仲地選手とローテ争いは他球団と比較してもトップクラスだと思います。ただ、二軍に長いイニングを任せられる選手が少ないので上位4選手の誰かが離脱した時に下の選手で回していくのが難しくなり投壊を招く危険性がありますね。ルーキーの中でも草加選手は今年は厳しいですし、他の投手は高卒か中継ぎ適正の方が高そうな選手ばかりです。今年は一軍だけではなく二軍の運用にも注目です。

 

 

 

中継ぎ

評価のイメージと具体的な数値は以下の通りです。

   イメージ            数値

10点:最強               50試合、防0点台、40H or 30S

9点:                50試合、防1点前半、35H or 25S

8点:球界でもトップクラス      50試合、防1点台、30H or 20S

7点:他球団でも不動の勝ちパ     50試合、防1点台、25H or 15S

6点:勝ちパ濃厚           50試合、防2点前半、20H or 10S

5点:他球団でも接戦時で起用される  50試合、防2点台、20H or 10S

4点:接戦時にも貢献できる      50試合、防2点台、10H or 5S

3点:ビハインドなどで存在感を出せる    40試合、防3点前半 

2点:有事の際には一軍に入れる    30試合、防3点台

1点:数試合であれば貢献できる    15試合、防4点台

0.5点:期待枠

 中継ぎは登板数、防御率、ホールド数、セーブ数をもとに評価をつけたいと思います。評価をつける際はこの数値を来季8割方クリアしてくれるだろうという推定で評価を付けます。

 登板数は起用されているという点で首脳陣からの信頼を表していると思うので最も重要な指標としています。次点で選手の成績を表しやすい防御率を参考にしています。また、ホールド数、セーブ数は大事な立ち位置を任されているという首脳陣からの信頼度が現れている指標だと思うので、登板数が一定数を超えるとそちらを重要な要素に切り替えて見ています。

 ちなみに数値を見てもらえればわかりますが、今回の評価はかなり辛めに付けています。50試合、防御率2点台で5点ですからね。10点の選手はほぼ出ないと思ってください。ただ、先発よりは出やすいと思います。計算が立ちやすいということで複数年連続で結果を残している実績のある選手を高めに評価しており(中日マルティネス選手など)、逆に昨年ブレイクしたような単年活躍の選手は少し評価を落としています(日本ハム田中選手など)。

 

2023年の成績を今回の評価に反映すると以下のようになります。

10点:マルティネス

9点:

8点:

7点:藤嶋

6点:勝野

5点:清水

4点:松山、齋藤

3点:祖父江、福

2点:

1点:田嶋、フェリス、砂田

0.5点:

計49点

 中継ぎは49点で他球団と比べてトップクラスに高いですね。開幕前にはセットアッパーだったジャリエル選手が抜ける誤算があったものの、防御率0点台と絶対的な守護神として君臨したマルティネス選手を始め、どんな場面でも安定をしている藤嶋選手、2年連続で50試合に登板した清水選手、中継ぎ転向がハマった勝野選手、育成から這い上がった松山選手、トレードで加入した齋藤選手、国指定の難病から復帰した福選手と防御率のいい選手が多かったです。実績のある祖父江選手、田島選手、砂田選手は苦しんだものの新戦力がここまで出てくると頼もしいですね。昨年は層が厚かった印象です。

 

 

2024年度想定戦力

10点:マルティネス

9点:

8点:

7点:

6点:藤嶋

5点:勝野、清水、松山

4点:齋藤、福

3点:祖父江

2点:フェリス

1点:田島、砂田、岩嵜

0.5点:梅野、土生、加藤

計48.5点

 

 

上位3人(チームの勝ちパ)

マルティネス10点、藤嶋6点、清水5点

 とにかく歴代最強クラスの守護神であるマルティネス選手の存在が大きいですね。昨年は終盤にケガで離脱したものの体が万全であれば今年も無双級の投球を見せてくれると思います。また、接戦時から守護神まであらゆる場面で投げてくれる藤嶋選手も欠かせない選手です。3年連続50試合前後に登板し防御率が非常にいいです。2年連続結果を残した清水選手も計算しやすいですし、計算できる選手が複数人いるのが心強いです。

 

 

4~6番手(接戦時、勝ちパも目指せる)

勝野5点、松山5点、福4点

 この位置に勝ちパを担える選手が3人入っていますね。昨年中継ぎ転向がハマった勝野選手は単年活躍なので1点下げていますが勝ちパを担ってもおかしくない選手。松山選手はシーズン途中から一軍で活躍したため1年間一軍で活躍できれば更なる上積みを期待出来ますし、勝ちパ経験者の福選手もパワーアップして帰ってきました。この3人で7、8、9回を担えますしつくづく選手層が厚いと感じます。

 

 

7~10番手(一軍で存在感を出せる)

齋藤4点、フェリス3点、祖父江3点、田島1

 7~10番手ですがシーズン途中にのトレード加入ながらワンポイントを中心に大活躍した齋藤選手やこちらも新加入ながら今年への期待感を見せたフェリス選手、ここ2年は防御率が悪化しているものの入団から10年続けて30試合以上に登板している祖父江選手と接戦時にも対応できる選手が揃っていますね。実力者の田島選手も昨年はケガ上がりで直ぐに一軍でフル回転せざるを得ない難しい立場だった影響もあったと思いますし、今年はやってくれると思います。10番手以内の選手が全員一軍で計算が立つというところが中日の凄いところです。

 

 

その他の候補

若手有望株:梅野、森、橋本

実績組:砂田、岩嵜、岡田

ドラフト:加藤、土生

 この位置に実績のある砂田選手や現役ドラフトで加入した梅野選手がいることが驚きですね。岩嵜もケガから復帰しますしこの位置からでもどんどん一軍に上がっていけそうです。若手では森選手、橋本選手はそろそろ結果が欲しい時期ですし壁は厚いですが何とか一軍定着を目指して欲しいです。ドラフト組では5位の土生選手と6位の加藤選手は下位指名ですが、独立リーグ、社会人から加入した選手ですし、即戦力として期待されると思います。頭数は少し少ないですが期待できる選手が多いです。

 

 

来季の陣容

勝ちパ:マルティネス、松山、勝野

接戦時:藤嶋、清水、福、齋藤

ビハインド:祖父江、フェリス、田島

入れ替え要員:岩嵜、砂田、梅野

期待枠:森、橋本、加藤、土生

 この陣容を見る限り中々豪華ですね。昨年の終盤の起用を見る限り勝ちパはマルティネス選手、松山選手、勝野選手の可能性が高いかなと思います。ただし、清水選手や福選手、祖父江選手など入れ替われる選手も多いので7、8回は調子次第で変わってくると思います。藤嶋選手はできればジョーカー的な立ち位置で残しておきたいですし、齋藤選手もワンポイントを中心に貢献してくれると思います。フェリス選手、田島選手をビハインドに起用でき、二軍からの入れ替わり要員で砂田選手、岩嵜選手、梅野選手が控えている安心ぶりです。期待枠にも候補選手がいて上積みも期待出来ますし、この陣容を見る限り一軍の中継ぎ陣が崩壊することは考えにくいかなと思います。二軍が投壊しシワ寄せが一軍まで来ない限りは安泰だと思います。

 

 

 

まとめ

 中日は先発、中継ぎ共に点数が高いですね。特に中継ぎ陣は主力格、選手層共に充実していて隙が無いです。気になるのは昨年も問題になった二軍の投壊ですが、今オフの入退団選手を見る限り不安は完全には拭えないと思います。若手投手陣がどこまで奮起するかで大きく様相が変わってくると思います。

 

 

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