何はともあれ野球推しです。
12/9に第3回となる現役ドラフトが開催されました。
そこで今回は移籍した選手の詳細と各球団の補強の意図をまとめたいと思います。
目次
- 移籍選手詳細
- 補強の意図
読売ジャイアンツ
Out→畠 世周
In→田中 瑛斗(25歳)184cm、84㎏、投手、右投、プロ7年目、日本ハム
一軍:試3、回4、防11.25、勝0、振2
二軍:試29、回46、防2.35、勝5、S1 、振43
巨人は中継ぎの畠選手が退団となり日本ハムから本格派右腕の田中選手が加入することとなりました。田中選手は一軍での実績こそ少ないですが、ポテンシャルが高く今季も二軍で防御率2点台と好成績を残しています。畠選手と比べて年も若く若返りにも成功しています。先発、中継ぎ両方でき奪三振能力も高いので巨人ではまずビハインド要員として一軍定着を狙っていくと思います。
阪神タイガース
Out→浜地 真澄
In→畠 世周(30歳)186cm、82㎏、右投、プロ8年目、巨人
一軍:試1、回3、防3.00、勝0、振3
二軍:試37、回44.2、防1.41、勝2、S2 、振35
阪神は中継ぎ投手の浜地選手が退団となり、巨人から同じく中継ぎ投手の畠選手が加入することとなりました。畠選手は2021年に52試合に登板するなど通算119試合に登板し、19勝を挙げており一軍での実績も豊富な選手です。今季は一軍で1試合の登板に終わり出場機会に恵まれませんでした。ただ、二軍で防御率1点台と好成績を残していて実力は錆びついていないと思います。阪神の中継ぎ陣は岩崎選手、ゲラ選手、桐敷選手、石井選手など特定の選手に負担が集中しており、主力とその他の選手の実力差が課題なのでその穴を埋めてくれる存在だと思います。
横浜DeNAベイスターズ
Out→上茶谷 大河
In→浜地 真澄(26歳)185cm、88㎏、投手、右投、プロ8年目
一軍:試18、回21.1、防2.11、勝0、振9
二軍:試17、回16.1、防1.65、勝0、振13
DeNAは投手の上茶谷選手が退団となり、阪神から投手の浜地投手が加入することとなりました。2022年に52試合に登板し防御率1.14と素晴らしい成績で勝ちパを務め覚醒したと思われましたが、ここ2年は不振に苦しんでおり今季も18試合の登板に留まりました。防御率2.11と好成績ながら登板数が伸びなかったのはランナーを貯めることが多く防御率ほどの安定感がなかったこととケガ離脱があったことも影響しました。ただ、一軍でやれるポテンシャルは見せているので環境を変えて覚醒する可能性はあると思います。DeNAは中継ぎ陣が固まっていないですし、森原選手など復活した実績もあるので期待したいです。
広島東洋カープ
Out→矢崎 拓也
In→山足 達也(31歳)174cm、76㎏、右投右打、内野手、プロ7年目
一軍:試43、率133、安2、本0、打0、得5、盗2、O411
二軍:試25、率318、安21、本1、打9、得4、盗0、O799
鈴木 健矢(26歳)176cm、80㎏、投手、右投、プロ5年目、日本ハム
一軍:試8、回23、防2.74、勝1、H1、振6
二軍:試16、回53、防3.74、勝2、振20
広島は中継ぎ投手の矢崎選手が退団となり、オリックスの内野手山足選手と日本ハムの投手鈴木選手が加入することとなりました。山足選手は内野全ポジションをこなせるユーティリティー性が武器ですね。来季で32歳と現役ドラフトで移籍する選手の中で最年長となりますが、二軍で好成績を残している打撃も環境を変えれば伸びる可能性もあると思います。広島は内野手のサブが不足していますし、矢野選手が2年連続活躍するかもわからないので、保険としてもってこいの選手だと思います。
鈴木選手は第3回にして初めて2巡目で呼ばれた選手ですね。先発、中継ぎ両方こなせるアンダースローの投手で、変則投手はリーグを変えて活躍しだすことが多いと思います。広島は今季先発の頭数に苦しみ主力が不調に陥った時に代われる選手がいませんでした。さらに、主力の1人である九里選手がメジャー挑戦を表明しているので、先発ローテを争う1人として期待していると思います。
東京ヤクルトスワローズ
Out→柴田 大地
In→矢崎 拓也(29歳)176cm、99㎏、右投、投手、プロ8年目
一軍:試25、回26、防3.60、勝1、H11、振17
二軍:試14、回13.2、防2.63、勝1、S5、振12
ヤクルトは中継ぎの柴田選手が退団となり、広島の中継ぎ投手矢崎選手が加入することとなりました。矢崎選手はここ3年で一気に台頭してきて2022年には47試合に登板し防御率1.82、2023年には54試合に登板し防御率2.81、24セーブを挙げるなど今回の現役ドラフトで移籍する選手の中でも屈指の実績を持ちます。この矢崎選手の移籍が一番びっくりしましたね。今季こそケガの影響で過去2年よりは成績を下げたもののヤクルトの中継ぎ陣は勝ちパが固定できておらず課題となっているので、矢崎選手であればピッタリとハマると思います。
中日ドラゴンズ
Out→石垣 雅海
In→伊藤 茉央(24歳)176cm、80㎏、投手、右投、プロ2年目
一軍:試6、回5.2、防7.94、勝0、H1、振6
二軍:試41、回44.1、防2.64、勝1、振39
中日は内野手の石垣選手が退団となり、楽天から中継ぎの伊藤選手が加入することとなりました。伊藤選手は昨年ルーキーながら25試合に登板し防御率3.27と充実の1年を送っていたサイドスロー右腕です。今季は一軍で苦しんだものの二軍では41試合に登板し防御率2点台と好成績を残していました。中日は主力の中継ぎ投手こそ鉄壁の布陣ですが、層自体は薄く二軍から入れ替えれる選手が不足していたので伊藤選手は頭数の1人として数えられると思います。
福岡ソフトバンクホークス
Out→吉田 賢吾
In→上茶谷 大河(28歳)182㎏、83㎏、投手、右投、プロ6年目
一軍:試18、回22.2、防4.37、勝2、H3、振16
二軍:試23、回38.2、防4.42、勝2、振34
ソフトバンクは捕手の吉田選手が退団となり、DeNAから投手の上茶谷選手が加入しました。上茶谷選手は先発、中継ぎ両方に対応できる選手で、一軍で通算121試合に登板し20勝を挙げた実績のある選手です。プロ野球ファンの中では移籍に驚いている人も多いと思います。今季は一軍で18試合の登板に留まり二軍でも苦しみましたが、器用な選手ですし環境を変えれば復活する可能性もあると思います。ソフトバンクはケガ人が出た時に先発、中継ぎ両方で起用に苦しんだので貴重なピースになってくれると思います。
北海道日本ハムファイターズ
Out→田中 瑛斗、鈴木 健矢
In→吉田 賢吾(23歳)181cm、94㎏、捕手、右投右打、プロ2年目
一軍:試10、率192、安5、本0、打2、得2、盗0、O377
二軍:試79、率303、安70、本3、打33、得32、盗0、O751
日本ハムは投手の田中選手と鈴木選手が退団となり、ソフトバンクから捕手の吉田選手が加入することとなりました。吉田選手は捕手登録ですが、今季は二軍で捕手6試合、一塁63試合に出場しており、打撃を活かしてファーストでの起用の多い選手です。今季も二軍で打率303と好成績を残していますね。昨年は同じくソフトバンクから打撃期待の水谷選手が移籍し覚醒しているので、水谷選手の再来を期待したいです。
千葉ロッテマリーンズ
Out→平沢 大河
In→石垣 雅海(26歳)181cm、88㎏、内野手、右投右打、プロ8年目
一軍:試9、率200、安2、本0、打0、得0、盗1、O500
二軍:試94、率259、安70、本5、打23、得25、盗3、O668
ロッテは内野手の平沼選手が退団となり、中日から内野手の石垣選手が加入することとなりました。石垣選手は内野全ポジションを守れるユーティリティー性を持つ内野手で、堅実な守備力が持ち味ですね。二軍では毎年好成績を残しておりパンチ力のある打撃でも期待できる選手です。ロッテは右打ちの内野手が不足しており、ファースト以外の内野は固まってないので石垣選手にも十分チャンスはあると思います。
東北楽天ゴールデンイーグルス
Out→伊藤 茉央
In→柴田 大地(27歳)180cm、94㎏、投手、右投、プロ3年目
一軍:試1、回2、防4.50、勝0、振2
二軍:試40、回37.1、防2.17、勝2、振31
楽天は中継ぎの伊藤選手が退団となり、ヤクルトから同じく中継ぎの柴田選手が加入することとなりました。柴田選手は大卒社会人のため即戦力として期待されましたが、ここ2年は一軍の戦力となることは出来ませんでした。ただ、今季は二軍で防御率2点台と好成績を残しており、一軍で活躍する土台は出来ていると思います。楽天は主力投手こそ強力ですが、脇を固める選手が不足しているので一軍で登板機会を増やしたいです。
オリックスバファローズ
Out→山足 達也
In→本田 圭佑(31歳)180cm、80㎏、投手、右投、プロ9年目
一軍:試31、回30.2、防4.11、勝1、H11、振18
二軍:試16、回16.1、防4.96、勝3、振9
オリックスは内野手の山足選手が退団となり、西武から中継ぎの本田選手が加入することとなりました。本田選手は通算138試合に登板した実績のある中継ぎ右腕で2022年には45試合登板で防御率1点台、24ホールドと好成績を残しました。今季もビハインド中心に31試合に登板し戦力となっていましたね。圧倒的な投球はないですが、緩急含めた投球で打者を上手く打ち取りますし、シーズン通して安定しています。オリックスは中継ぎ投手が毎年代わる代わる台頭しているので本田選手もその一員となりたいです。
埼玉西武ライオンズ
Out→本田 圭佑
In→平沢 大河(26歳)176cm、80㎏、内野手、右投左打、プロ9年目
一軍:なし
二軍:試96、率216、安46、本2、打19、得44、盗5、O699
西武は中継ぎの本田選手が退団となり、ロッテの内野手である平沼選手が加入することとなりました。ドラフト1位として将来を期待され加入しましたがロッテでは上手く殻を破ることが出来ませんでした。ただ、相変わらず選球眼が良く出塁率も高いですし、内外野守れるユーティリティー性もあるのでいいところも多いです。西武は源田選手以外レギュラーが固まっていないので環境を変えて大化けに期待したいです。
まとめ
今回は一軍での実績もある選手が多く3人のドラ1が指名されるなどポテンシャルも高い選手が多かったですね。個人的には矢崎選手、浜地選手、本田選手の移籍に驚きましたね。来季に向けて楽しみが増えたと思います。