何はともあれ野球推しです。
今回は今季の補強はどのくらい上手くいったのか、各球団各選手ごとにS~Eの6段階で評価をしたいと思います。評価の明確な基準はなく主の独断と偏見で評価することをご承知おきください。各評価のイメージは以下の通りです。
S(補強大成功!!期待以上の大活躍!!!)
A(補強成功!!年俸以上の活躍!!)
B(戦力化に成功!!年俸分の活躍はできた!!)
C(ある程度の活躍はできたか!)
D(期待値よりは低いが最低限の活躍)
E(活躍ならず)
補強には必ずお金が必要ですので、その費用に見合う活躍をしたかどうかが今回の評価基準の大本になっています。外国人選手に関しては残留で契約したこと自体が補強だと思うので、新加入の選手だけでなく以前から在籍していた選手も評価対象にしています。また、ドラフトで加入したルーキー達は必ずしも即戦力ということではないと思うので振り返りはしますが、評価はしませんので皆さんで評価を考えて欲しいと思います。
※成績は全て2023年の成績です。
今回はパリーグ3位の福岡ソフトバンクホークスです!!!
目次
- ドラフト指名一覧
- 日本人選手の評価
- 外国人選手の評価
- まとめ
ドラフト指名選手一覧
1位:イヒネイツア (誉高) 内野手
一軍:なし
二軍:なし
1位のイヒネ選手は高卒ルーキーで完全素材型の選手でしたし、今季は三軍以下で育成でした。今季中に二軍デビューかと思われましたが、7月に左の親指を骨折してしまいお預けとなってしまいましたね。そのまま、シーズンを終えましたが現在は無事に完治しているようです。来季は春季キャンプからアピールして二軍で活躍して欲しいです。
2位:大津亮介 (日本製鉄鹿島) 投手
一軍:試46、回40.2、防2.43、勝2、H15、振21
二軍:試5、回6、防1.50、勝0、振4
2位の大津選手は大卒社会人ということもあり即戦力として期待されましたが、その期待に応える働きを見せました。一軍で46試合に登板し防御率2.43と安定感は抜群でしたね。ルーキーながら接戦時でも積極的に起用されました。元エース摂津選手の1年目を彷彿とさせるような活躍でした。来季は先発転向となるようなので摂津選手のような大エースへの道を歩んで欲しいです。
3位:甲斐生海 (東北福祉大) 外野手
一軍:試13、率200、安4、本0、打0、得2、盗0、O438
二軍:試69、率233、安58、本8、打40、得37、盗2、O687
3位の生海選手は大卒の外野手で今季は二軍が主戦場でした。二軍では8本塁打と自慢のパワーを存分に発揮しましたね。一軍デビューも果たし順調な1年目だったと思います。首脳陣からの期待値も高いようなので今後の起用にも注目ですね。
4位:大野稼頭央 (大島高) 投手
一軍:なし
二軍:なし
4位の大野選手は高卒ルーキーということもありイヒネ選手と同じく三軍以下で育成でした。そのポテンシャルの高さには首脳陣も注目しており来季には二軍デビューが予想されますね。オフには大ベテラン和田選手の自主トレに同行するようなので1つでも多く吸収して欲しいです。
5位:松本晴 (亜細亜大) 投手
一軍:試3、回6.1、防7.11、勝0、振4
二軍:試17、回65.1、防3.31、勝1、S1、振47
5位の松本選手は大卒投手ということもあり、二軍で先発ローテとして回りました。防御率3点台と安定した投球を見せたと思います。特に四球が少ないことがいいですね。ただ、一軍では防御率7点台と苦しみました。来季は一軍で戦力になることが目標になると思います。
6位:吉田賢吾 (桐蔭横浜大) 捕手
一軍:試1、率000、安0、本0、打0、得0、盗0、O000
二軍:試32、率310、安27、本2、打15、得7、盗0、O801
6位の吉田選手は昨年のドラフトで唯一指名された大卒捕手です。今季は主に三軍を主戦場にしていましたが、結果を残し後半から二軍で経験を積んでいます。二軍でも打率310とルーキーながら好成績を残しましたね。その打撃を評価され捕手だけでなく一塁手としても起用されています。来季は二軍で好成績を残し、一軍デビューを目指して欲しいです。
育成3位:木村光 (佛教大) 投手
一軍:なし
二軍:試17、回63.1、防3.14、勝2、振41
育成3位の木村選手はルーキーながら二軍で好成績を残し、7月に支配下昇格を勝ち取った選手です。今季のソフトバンクの育成選手で唯一支配下昇格を果たした選手ですね。今季は二軍で先発ローテとして回り、防御率3点台と安定した成績を残しました。支配下昇格後は一軍デビューが期待されましたが、ケガによりそれは叶わなかったですね。来季は一軍デビューを目標にして欲しいです。
日本人新加入選手
近藤健介(日本ハム、FA)年俸:5億5000万 S
一軍:試143、率303、安149、本26、打87、得75、盗3、O959
二軍:なし
近藤選手は日本ハムのレギュラー各だった選手で今季からFAでソフトバンクに加入しました。シーズン前には侍ジャパンの一員として世界一にも貢献し、調整にも苦労したと思いますが、自身初となる全試合に出場し本塁打王、打点王の2冠に輝きました。近藤選手はホームランバッターではないため、正直この2冠はかなり驚きましたね。移籍1年目は苦しむ選手も多いですが、近藤選手はキャリアハイを更新してきました。年俸はかなり高いですが、それに見合う素晴らしい成績を残したためS評価としました。
嶺井博希(DeNA、FA)年俸:7500万 D
一軍:試44、率206、安7、本2、打6、得3、盗4、O663
二軍:試9、率217、安5、本1、打4、得1、盗0、O671
嶺井選手はDeNAで捕手として活躍したきた選手で、今季からFAで加入しています。今季は甲斐選手に次ぐ二番手捕手を担い少ない打席数ながら2本塁打を放つなど存在感を示しました。ただ、年俸からすると流石に出場機会が少ないですね。甲斐選手頼みの起用法にも問題があったと思いますが、今回の評価では出場機会が少ないと評価が下がってしまいますよね。ただ、ベンチでの貢献度も大きかったことを踏まえてD評価としました。
有原航平(レンジャーズ、帰国)年俸:4億 S
一軍:試17、回120.2、防2.31、勝10、振74
二軍:試8、回42.1、防3.83、勝2、振18
有原選手は元々日本ハムのエースとして活躍した選手で、2021年からメジャー挑戦のためレンジャーズに移籍していました。今季からソフトバンクに加入し日本球界に復帰しています。メジャーでは苦しんだこともあり当初は4億という年俸が高いと思われましたが、今季の先発陣の中で群を抜いて安定感がありチーム唯一の二桁勝利を達成しています。石川選手、東浜選手と言った主力投手がことごとく苦しむ中有原選手の存在は大きかったです。年俸は高いですが有原選手がいなければAクラスも怪しかったことを考えると文句なしのS評価です。
古川侑利(日本ハム、現役ドラフト)年俸:1200万 D
一軍:試9、回10、防4.50、勝0、振11
二軍:試34、回37.2、防1.43、勝2、振42
古川選手は現役ドラフト1期生として日本ハムから加入した選手です。前年の実績もあり即戦力として期待されていましたがソフトバンクの中継ぎの層が厚かったこともあり一軍での登板は9試合に留まりました。二軍では防御率1点台と好成績を残していたので一軍でも活躍できる実力はあったと思います。ただ、一軍での活躍は少なかったのでD評価としました。来季は育成契約となりますが支配下昇格を勝ち取る可能性は高いと思います。
外国人選手
モイネロ(来日7年目)年俸:3億 C
一軍:試28、回27.2、防0.98、勝3、H16、S5、振35
二軍:試1、回1.1、防0.00、勝0、振0
モイネロ選手は長年チームの勝ちパとして貢献してきた鉄腕です。球界でもトップクラスのセットアッパーで今季も防御力0点台を記録しています。ただ、WBCでキューバ代表として戦った影響もあったのかケガでの離脱があり28試合の登板に終わりました。モイネロ選手がいるといないとではチームとしても全然違いますよね。高年俸ということもあり稼働の少なさを考慮してC評価としました。来季は先発転向するようなので注目です。
スチュワート(来日5年目)年俸:1億1000万 B
一軍:試14、回77.1、防3.38、勝3、振67
二軍:試4、回23、防1.17、勝0、振29
スチュワート選手は若い頃からソフトバンクで育成されたトッププロスペクトの選手です。メジャーでドラフト1位指名された経歴を持つポテンシャルお化けです。今季はそのポテンシャルを一軍で徐々に発揮できるようになり77回を投げ防御率3点台と一定の成績を残しました。チームの先発陣が苦しんでいたこともありCSの1戦目で先発登板し首脳陣からの信頼もうかがええました。後半戦の貢献度を高く評価しB評価としました。
オスナ(来日2年目)年俸:6億5000万 S
一軍:試49、回49、防0.92、勝3、H15、S26、振42
二軍:なし
オスナ選手はメジャーで守護神を務めたこともある超実力派の選手です。今季はロッテからソフトバンクに移籍し絶対的守護神として君臨しました。ケガでの離脱はなく最終的に防御力0点台フィニッシュしています。鉄壁の中継ぎ陣の中心として素晴らしい活躍を見せたため高年俸ですが文句なしのS評価です。
ガンケル(来日4年目)年俸:1億6000万 E
一軍:試5、回17、防5.82、勝0、振11
二軍:試16、回79、防3.53、勝6、振55
ガンケル選手は阪神に3年間在籍し今季からソフトバンクに加入した選手です。課題の先発陣を厚くする存在として期待されましたが、今季は調子が上がらず一軍での登板が5試合に留まりました。二軍では79回を消費してくれたことを考えても高年俸ということもありE評価としました。
ヘルナンデス(来日1年目)年俸:6400万 E
一軍:試1、回0.2、防27.00、勝0、振1
二軍:試10、回10、防2.70、勝1、振18
ヘルナンデス選手はモイネロ選手が離脱し薄くなった中継ぎ陣を補強するためにシーズン途中に加入した中継ぎ左腕です。ただ、一軍では調整が難しかったこともあり1試合の登板に留まりました。チームに貢献できたとは言いづらくE評価としました。
ガルビス(来日2年目)年俸:3億5000万 E
一軍:試19、率152、安5、本0、打1、得1、盗0、O328
二軍:試41、率248、安26、本2、打17、得8、盗0、O672
ガルビス選手は高い守備力と右左両方でパンチ力のある打撃が魅力の選手です。ただ、日本では対応に苦しみ中々力を発揮することが出来ませんでした。今季も一軍で打率1割台とあまりいい所がなかったです。高年俸ということもありE評価としました。
アストゥディーヨ(来日1年目)年俸:1億8000万 E
一軍:試20、率136、安6、本1、打3、得2、盗0、O447
二軍:試36、率304、安28、本4、打15、得6、盗0、O798
アストゥディーヨ選手はメジャーでも人気者として活躍した実力者でチームに足りない右のスラッガーとして期待されました。ただ、今季は日本球界への対応に苦労し1本塁打に終わりました。二軍では好成績を残していましたが、やはり一軍の壁は高いようですね。ガルビス選手、アストゥディーヨ選手とメジャーで実績のある選手が日本で苦労しておりNPBのレベルの高さが垣間見えました。
ホーキンス(来日1年目)年俸:6600万 S
一軍:試3、率000、安0、本0、打1、得0、盗0、O000
二軍:試82、率226、安42、本4、打17、得14、盗0、O675
ホーキンス選手はアメリカの独立リーグでMVPを獲った打撃特化の選手です。前年に同じく米独立リーグで活躍していたウォーカー選手が結果を残したこともありホーキンス選手も注目されていました。ただ、二軍でも苦しむことが多く一軍では出番があまり与えられなかったですね。低年俸ですがE評価としました。
まとめ
ソフトバンクは昨年オフに大補強を敢行しましたが、補強組は近藤選手、有原選手、オスナ選手と活躍するべき選手が活躍した印象です。ただ、圧倒的な強さで優勝を狙っていただけに優勝を逃したことを考えると成功とは言いづらいかなと思います。特に外国人野手がかなり厳し勝ったりですね。今オフにも積極的に補強を行っていますが、組織的なところも見直す時期が来ているのかもしれません。
ドラフト会議前の各球団の補強ポイントはこちら
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