2023ドラフト直前企画、各球団の弱点と補強ポイントを見直して指名予想してみよう!!~中日ドラゴンズ編2023~

何はともあれ野球推しです。

 

 

 今回はドラフト直前企画ということで各球団の弱点を振り返り補強ポイントを洗い出しそうという企画です。

 前に野手の補強ポイントの記事は出しているので、今回は投手を最初にまとめてからチームの弱点、最後には補強ポイントに優先順位をつけ指名予想までしていきたいと思います。それでは見てみましょう!!!

 

 

今回は昨年に続いて苦しいシーズンとなった中日ドラゴンズです!!

 

 

野手の各ポジション評価はこちらから

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2023ドラフト前企画、現有戦力と5年後のスタメンを見比べ補強ポイントを簡単に洗い出そう~中日ドラゴンズ編2023~ - 何はともあれ野球推し (zabero.net)

 

 

 

目次

  1. 弱点
  2. 補強ポイント
  3. 指名予想

 

 

 

 

弱点

先発

今年の先発投手陣

小笠原 慎之介(26歳)試25、回160.2、防3.59、勝7、振134、K/B3.27
柳 裕也(29歳)試24、回158.1、防2.44、勝4、振105、K/B2.23
髙橋 宏斗(21歳)試25、回146、防2.53、勝7、振146、K/B2.84
涌井 秀章(37歳)試21、回111、防3.97、勝5、振89、K/B2.97
松葉 貴大(33歳)試11、回57.2、防3.28、勝1、振20、K/B1.43
福谷 浩司(32歳)試11、回52、防5.17、勝3、振36、K/B3.27
仲地 礼亜(22歳)試9、回43.1、防4.98、勝2、振37、K/B1.48
メヒア(26歳)試8、回44.1、防2.23、勝3、振20、K/B1.11

 

来季以降に期待できる選手

大野 雄大(35歳)、梅津 晃大(26歳)、根尾 昂(23歳)

 今季の先発陣はエースの大野選手のケガ離脱はあったものの小笠原選手、柳選手、高橋選手の3枚看板はしっかりと規定投球回に到達しそれぞれ負け越してしまったものの数字的には素晴らしい成績を残しました。さらにトレードで加入した涌井選手も主戦で回ることが出来ました。

 ただ、それ以降の投手に苦しみ6番手や谷間の先発を埋めてほしかった松葉選手、福谷選手といった中堅どころがピリッとせずドラ1ルーキーの仲地選手も良さは見せたものの流石にローテに定着することはできませんでした。途中加入のメヒア選手は一軍で結果を残したもののケガでの離脱があり8試合の登板に留まりました。

 正直一軍投手陣は壊滅的ということはありませんが、二軍投手陣はウエスタンリーグ唯一の防御率4点台と崩壊しておりシーズン中には試合の序盤でKOされた福谷選手を中2日で先発させなければならないほど先発の頭数が足りてない時期があったことは頭に入れておきたいです。

 

 

来季のローテ候補

当確:小笠原 慎之介、柳 裕也、髙橋 宏斗
濃厚:涌井 秀章、大野 雄大、メヒア
候補:松葉 貴大、福谷 浩司、仲地 礼亜、梅津 晃大、根尾 昂

 こう見ると来季の先発陣はかなり強力な気がしますね。小笠原選手、柳選手、高橋選手の3枚看板に今シーズン一軍で回れた涌井選手、さらに一軍で目途が立っているメヒア選手にケガから復帰する大野選手を合わせてもう6人揃ってしまうんですよね。

 ケガが多いですがシーズン終盤の投球を見ると梅津選手にはかなり期待できそうですし、仲地選手、根尾選手も来季以降上積みが見込めると思います。ここに中堅どころの松葉選手、福谷選手が控えているのですからケガさえなければ層は厚いと思います。

 ただ、二軍の投壊、さらに二軍のイニングイーターとなっていた岡野選手の放出が発表されているので二軍の運用が苦しく選手を休ませることが容易ではないと予想されるためケガが多くなってしまう可能性があると思います。そのため、ドラフトもそうですがそれ以外でも直ぐに投げれそうな選手を獲得する必要がありそうです。

 

 

 

中継ぎ

今季の中継ぎ陣

マルティネス(27歳)試48、回46.2、防0.39、勝3、H12、S32、振63、K/B15.5
清水 達也(23歳)試50、回46.2、防3.09、勝3、H28、振54、K/B1.40
勝野 昌慶(26歳)試50、回49.1、防2.01、勝5、H25、S1、振49、K/B2.43
藤嶋 健人(25歳)試56、回50.2、防1.07、勝1、H15、S4、振46、K/B3.29
祖父江 大輔(36歳)試45、回40.1、防3.57、勝3、H15、振35、K/B4.38
松山 晋也(23歳)試36、回35.1、防1.27、勝1、H18、振50、K/B3.57
田島 慎二(33歳)試32、回29.2、防4.85、勝1、H11、振31、K/B1.82
齋藤 綱記(26歳)試31、回24.2、防0.73、勝2、H12、振24、K/B2.40
福 敬登(31歳)試29、回17.2、防2.55、勝1、H13、振15、K/B1.88
フェリス(30歳)試19、回14.1、防3.14、勝1、H10、振16、K/B1.45

 今シーズンの中継ぎ陣はかなり頑張っていたと思います。

 セットアッパーのロドリゲス選手が亡命、ベテランの祖父江選手の状態も中々上がらない中で昨年ブレイクした清水選手、今シーズンから中継ぎに転向した勝野選手がセットアッパーに定着しました。マルティネス選手は圧倒的な内容で他球団の脅威になっていましたし、終盤には藤嶋選手、育成から支配下昇格を果たした松山選手も勝パに入ってきました。途中加入のフェリス選手も含め勝パを任せられる選手が複数いることが中日の強みだと思います。

 ワンポイント的に病気から復帰した福選手やトレード加入の齋藤選手の両左腕の貢献も光りました。

 ただ、気になるのは数字上はそこまででもないですが、主力の投手に登板が集中してしまっているという点でほぼ全員がケガなどで1ヶ月ほど離脱しているのにも関わらずその選手たちが50試合近辺に登板しています。ルーキーの松山選手も二軍合わせれば50試合以上に登板していますし、福選手も病気明けにも関わらずフル回転で結局ケガをしてしまいました。主力が離脱している時に穴を埋めて欲しかった砂田選手、鈴木選手、森選手といったところが厳しく岡田選手の長期離脱も痛かったです。

 また、二軍が壊滅状態で不振で二軍落ちとなった祖父江選手、田島選手といったところが調整ではなく二軍でフル回転を強いられました。二軍の投手陣を整理することが育成の面でもコンディション的な面でも大事だと思います。

 

 

来季の中継ぎ陣

勝ちパ:マルティネス、松山 晋也、藤嶋 健人
接戦時:清水 達也、勝野 昌慶、齋藤 綱記、福 敬登、フェリス
ビハインド:祖父江 大輔、田島 慎二、砂田 毅樹
候補:鈴木 博志、上田 洸太朗、橋本 侑樹、岡田 俊哉

 来季の陣容を見ても絶対的守護神のマルティネス選手に清水選手、勝野選手、藤嶋選手、松山選手の中で調子のいい選手を勝ちパに入れ込む形になると思います。フェリス選手、祖父江選手も場合によっては入って来てほしいです。福選手と齋藤選手も接戦時に行けそうですね。谷元選手の引退、山本選手のトレードで移籍でそれ以降が手薄ですが、田島選手ら実績組の奮起や上田選手ら若手の台頭に期待したいです。

 先発にも言えますが若手の台頭が少ないので若手が台頭できるような二軍投手陣に整備が必要だと思います。

 

 

 

一三塁の攻撃力不足

今季の陣容

ファースト
ビシエド(34歳)試78、率248、安60、本5、打20、得17、盗0、O652
細川 成也(25歳)試28、率266、安126、本22、打73、得55、盗0、O813
石川 昂弥(22歳)試17、率244、安94、本13、打42、得29、盗0、O694

サード

石川 昂弥(22歳)試81、率244、安94、本13、打42、得29、盗0、O694
高橋 周平(29歳)試63、率215、安34、本0、打14、得1、盗1、O524
福永 裕基(27歳)試25、率243、安69、本2、打15、得29、盗2、O617

 今シーズンはファーストはビシエド選手、サードは石川選手がメインでしたが、主力のビシエド選手が大不振で石川選手、細川選手、宇佐見選手が入ることも多かったです。石川選手の台頭はあったものの他球団が打撃でプラスを出せる選手が入っている中全体的に苦しかったです。

 ビシエド選手の終盤の復調、石川選手がキャンプからケガ無く鍛えられれば上積みを望めるなど期待もありますが、二軍に打撃が長所の若手有望株がいないので追加はほしいです。

 

 

 

二遊間

今季の陣容

セカンド
福永 裕基(27歳)試67、率243、安69、本2、打15、得29、盗2、O617
村松 開人(22歳)試67、率204、安54、本1、打19、得18、盗1、O488
龍空(20歳)試19、率192、安18、本1、打14、得21、盗1、O471
ショート
龍空(20歳)試93、率192、安18、本1、打14、得21、盗1、O471
カリステ(31歳)試34、率237、安38、本5、打13、得13、盗0、O639
村松 開人(22歳)試30、率204、安54、本1、打19、得18、盗1、O488
溝脇 隼人(29歳)試24、率175、安7、本1、打3、得5、盗1、O458

昨年メインで出場していた阿部選手、京田選手がトレード移籍。控え要員の三ツ俣選手を放出したことで陣容が一新されていましたが、完全に固定することはできませんでした。

 セカンドは前半は福永選手が打撃で中盤は村松選手が勝負どころで良さを見せていましたが長続きはせず、後半はショートがメインの龍空選手がセカンドで出場し華麗な守備を披露しました。この3人に来季は田中選手が復帰するので4人での争いになると思います。

 ショートは龍空選手がメインで出場していましたが打撃でアピールすることが出来ず終盤は新加入のカリステ選手がパンチ力のある打撃で存在感を見せていました。来季はここに田中選手を合わせて3人での争いになると思います。個人的には田中選手はセカンドがメインになると思います。

 ただ、候補はいるものの絶対的なレギュラーがおらず控えの層も薄いので即戦力の二遊間を1人増やしておきたいところです。

 

 

 

左打者の長打力不足

本塁打数(計8本)
3本:宇佐見 真吾、岡林 勇希
1本:村松 開人、龍空

 今シーズンの左打者の本塁打数はチーム全体で僅か8本しか打っておらず、チーム内1位が宇佐見選手と岡林選手の3本とかなり寂しい状態になっています。

 宇佐見選手、川越選手と長打力のある左打者をトレードで獲得しましたが、二軍にも若手有望株の左打者がおらず根本的な解決には至っていません。今年のドラフトで左の強打者の追加は必須だと思います。

 

 

 

補強ポイント

※()内優先度

即戦力投手(超高)、左の強打者(超高)、一三塁手
左投手(中)高卒投手(中)、二遊間(中)、捕手(小)

 補強ポイントは先にも挙げた通りまず二軍の投手整備が必要となってきます。昨年、一昨年と投手の指名が少ないことを考えると今年のドラフトでは4人以上は投手を指名するべきだと思います。特に即戦力投手は最低でも2人以上は確保しておきたいです。支配下だけじゃ頭数が足りないので育成でも2人以上指名しておきたいところですね。

 また、一三塁がメインの強打者も将来のことを考えると最低1人は確保しておきたいです。左打者であればベストです。

 二遊間も二軍で本来外野手であるはずの伊藤選手が急遽セカンドで起用された試合があるなど全体的に母数が足りていないので1人追加がほしいです。

 捕手はベテランの大野選手が引退したことで支配下の捕手が6人となったので、万が一に備えて1人は追加しておきたいですが、捕手で戦力となれる選手が多いので最悪育成でも問題ないです。

 

 

 

指名予想

投手4人(即戦力2人以上)、一三塁手スラッガー1人(左打者)
二遊間1人(即戦力)、捕手1人
 
1位:即戦力投手
2位:左の強打者
3位:即戦力投手
4位:投手
5位:二遊間(即戦力が望ましい)
6位:投手
7位:捕手
 

 

 補強ポイントを踏まえてこの選手をこの順位で取れたら理想だなというところを挙げてみました。

 

 

 2位も中日は早く回ってくるので左の強打者が残っていると思います。上記に挙げた3人の誰か1人でも残っていたら迷わず指名したいですね。外れ1位で強打者を指名した場合はこっちで即戦力投手を取りたいです。

 3位、4位も投手です。中日は3位が回ってくるのが遅いですが、今年は即戦力投手が豊作なのでまだまだ残っていると思います。4位では将来性重視の素材型投手でも面白いと思います。

 5位で二遊間候補の選手が理想ですが、今年は二遊間候補の選手が少ないので4位で繰り上げての指名も考えられます。社会人のいい選手が残っていれば層の薄さも緩和されると思います。

 6位でさらなる投手の確保、7位でリスク管理的に捕手の指名で終了がバランス取れていると思います。もちろん、さらなる投手の追加があってもいいですね。

 ただ、指名人数は6人が基本路線との報道も出ているので6位で捕手を指名し終了することも考えられると思います。

 育成でも1位、2位は投手、3位内野手で4位投手or内野手という形でいいと思います。外野手である福田選手が引退、伊藤選手が放出されているので外野手を指名してもいいですが、若手有望株が若干渋滞気味なのでそこまで急務ではないと思います。

 

 

 

個人的理想の指名

1位予想:細野 晴希(東洋大学
2位:上田 希由翔(明治大学
3位:松本 凌人(名城大学
4位:杉山 遙希(横浜高校
5位:武田 登生(日本新薬
6位:竹田 祐(三菱重工West)
7位:寺地 隆成(明徳義塾高校

 個人的な理想の指名を考えてみました。理想ですのでこの選手はこの順位で獲れないだろうと思いながら、この順位で獲れたらラッキーだなという目線で選んでいます。

 

 1位の予想は大卒の中でもトップクラスに評価の高い細野選手にしました。コントロールは少しアバウトですがボールの勢いはプロでも上位だと思います。中日は左投手も少し足りていないですし、即戦力として期待できると思います。来季の戦力というだけでなくその後の上積みも期待したいです。もし競合で外してしまっても大卒投手は豊作ですのでブレずに即戦力投手でいっていいと思います。ただ、広陵の真鍋選手、ENEOSの渡会選手、明治大の上田選手など強打の左打者が残っているのであれば外れ1位で指名するのもアリだと思います。

 2位で大学No1打者の上田選手が残っていればラッキーですよね。メインポジションはサード、ファーストですし左打者なのでチームの補強ポイントにマッチすると思います。

 3位では地元の大学出身の松本選手、調子にムラがある選手ですが調子のいい時のボールの勢いは目を見張るものがありますし変化球もいいものを持っています。即戦力となるかは不透明ですが化けたら凄そうです。

 4位の杉山選手は完成度の高い高卒左腕です。甲子園は逃しましたが成長した姿を見せており早い段階で頭角を現してもおかしくない選手です。チームの弱点である左投手であるというところもポイントです。

 5位に即戦力期待として社会人から武田選手。福永選手の後輩ですね。小柄ですがスピード感がありますしサブでも貢献してくれると思います。

 6位に正直残っている可能性の方が低いと思いますが即戦力性の高い竹田選手が取れれば大きいです。完成度も高いですし長いイニングに一定の安定感がある投手です。

 7位でU18の日本代表にも選出されていた寺地選手。打撃のいい攻撃型の捕手で個人的にはこの順位では獲れないと思いますが、理想の指名ですのでこの順位で獲れたらラッキーくらいに考えています。

 

 投手を中心に補強ポイントである野手を的確に埋めていくドラフトにしています。個人的にはもう少し即戦力寄りの方がいいかなあとか、地元重視にするべきかなあとか色々悩んで決めました。皆さんも思い思いのドラフト予想をしてみてください。

 

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