2023ドラフト直前企画、各球団の弱点と補強ポイントを見直して指名予想してみよう!!~東京ヤクルトスワローズ編~

何はともあれ野球推しです。

 

 

 今回はドラフト直前企画ということで各球団の弱点を振り返り補強ポイントを洗い出しそうという企画です。

 前に野手の補強ポイントの記事は出しているので、今回は投手を最初にまとめてからチームの弱点、最後には補強ポイントに優先順位をつけ指名予想までしていきたいと思います。それでは見てみましょう!!!

 

 

今回は来季の王者奪還はなるか!?東京ヤクルトスワローズです!!

 

 

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目次

  1. 弱点
  2. 補強ポイント
  3. 指名予想

 

 

 

 

弱点

先発

今年の先発投手陣

小川 泰弘(33歳)試23、回144、防3.38、勝10、振86、K/B2.61
サイスニード(31歳)試23、回135、防3.67、勝7、振103、K/B2.86
高橋 奎二(26歳)試20、回101.2、防4.60、勝4、振94、K/B2.60
ピーターズ(31歳)試28、回100.2、防3.22、勝6、振66、K/B3.14
小澤 怜史(26歳)試29(14)、回101.2、防3.02、勝6、振83、K/B2.86
石川 雅規(43歳)試13、回63.1、防3.98、勝2、振22、K/B3.67
吉村 貢司郎(25歳)試12、回60.1、防4.33、勝4、振46、K/B3.29
ロドリゲス(25歳)試6、回33、防4.09、勝1、振23、K/B1.77

 ヤクルトの先発陣は今年苦しみましたが、希望は見えてきたと思います。

 エースの小川選手が安定したエースの投球を見せチームとしても個人としても3年ぶりに二桁勝利を達成し柱として貢献しました。外国人選手のサイスニード選手は今年も135回を消費してくれて小川選手とともに柱に、さらに新戦力のピーターズ選手が終盤にケガがあったものの100回以上を投げ防御率3点台前半と安定していました。この柱3人がしっかりしていたものの後に続く選手に苦しみました。

 今年エースへと飛躍が期待された高橋選手が侍ジャパンの影響もあったのかまさかの防御率4.60と安定感に欠けました。前年8勝、7勝を挙げた原選手、高梨選手も共に0勝とこちらも計算外となりました。特に原選手は一軍で登板無しに終わりました。大ベテランの石川選手は今年も安定していましたが、投げ抹消での起用なのでローテを守ることはできません。

 ただ、来季に向けて希望が出てきたのは新戦力の台頭の台頭があったからです。

 ビハインドの登板がメインだった小澤選手が先発として好投を続け防御率3.02と安定していました。また、ドラ1ルーキーの吉村選手も期待以上とまではいかなかったものの終盤には好投を見せ4勝を挙げました。シーズン途中に加入したロドリゲス選手も来季に向けてプラス要素だと思います。

 

 

来季のローテ候補

当確:小川 泰弘、サイスニード
濃厚:ピーターズ、高橋 奎二、小澤 怜史、吉村 貢司郎
候補:山野 太一、石川 雅規、ロドリゲス、高梨 裕稔、原 樹理、山下 輝、奥川 恭伸

 来季の先発陣は3本柱がいますね。エースの小川選手、2年続けてローテを守っているサイスニード選手に残留濃厚と思われるピーターズ選手の3人です。ここのエース候補の高橋選手を加えてこの4人は来季のローテもほぼ固いと思います。

 ここに今シーズン良かった小澤選手に今シーズンよりも上積みが期待される吉村選手、シーズン途中に支配下復帰し一軍で好投を見せた山野選手といったところが入ってきてほしいです。まだ若いですし成長や保険的なところも考慮してロドリゲス選手には残留してほしいですし、実績組の高梨選手、原選手、大ベテランの石川選手も控えています。ケガから復帰すれば山下選手、奥川選手のドラ1コンビにも期待してしまいますね。

 ただ、全体的に計算できるところは少ないので追加が欲しいところです。

 

 

 

中継ぎ

今季の中継ぎ陣

田口 麗斗(28歳)試50、回48.1、防1.86、勝3、H9、S33、振55、K/B4.23
清水 昇(27歳)試56、回54.1、防2.98、勝1、H39、振47、K/B7.83
木澤 尚文(26歳)試56、回53、防2.72、勝2、H22、振49、K/B1.88
石山 泰稚(35歳)試50、回47、防2.32、勝3、H27、振41、K/B3.15
星 知弥(29歳)試47、回40、防3.38、勝2、H22、振48、K/B3.00
大西 広樹(25歳)試46、回55、防3.60、勝2、H8、振35、K/B2.92
山本 大貴(27歳)試42、回35.1、防2.55、勝2、H11、振26、K/B2.00
今野 龍太(28歳)試26、回31、防3.77、勝1、H3、振13、K/B1.30
丸山 翔大(25歳)試22、回26.2、防4.05、勝0、振25、K/B1.56

 昨年鉄壁の中継ぎ陣を見せていたヤクルトですが今シーズンは昨年ほどの安定感はなかった印象です。

 昨年守護神を務めていたマクガフ選手がメジャー挑戦のため退団し昨年火消しでの貢献が大きかった田口選手が本人の直訴もあり守護神に抜擢され見事にその大役を果たしました。

 ただ、そこに繋ぐまでが苦しみました。8回の男である清水選手がケガで開幕は間に合わず復帰してからも昨年ほどの安定感はありませんでした。状態の悪かった清水選手を8回から動かせなかったのがつらいですね。7回は中継ぎとして覚醒した星選手がメインで務めていました。シーズン終盤の安定感は凄まじかったですね。

 さらに、接戦時には昨年から中継ぎの主戦となっていた木澤選手、守護神経験のあるベテラン石山選手、昨年トレードで加入し今年はワンポイント的に活躍が多かった山本選手、昨年に続きロングリリーフでの起用が多く終盤には接戦時の起用も増えてきた大西選手が戦力となっていましたが勝ちパを担えるほどの安定感があった選手は少なかったです。

 2年連続50試合以上に登板していた今野選手は今年は不振に苦しみ登板数を減らしました。他には育成から支配下昇格を果たした丸山選手がビハインドを中心に一軍の戦力となりました。

 昨年の中継ぎ陣は勝ちパを担える選手が複数おりかつ田口選手を火消し要員としてジョーカー的に起用できる層の厚さが魅力でしたが、今年は勝ちパを担える選手が少なく田口選手の代わりにジョーカー的な起用をできる選手がいなかったことが苦戦の要因だと思います。

 

 

来季の中継ぎ陣

勝ちパ:田口 麗斗、清水 昇、星 知弥
接戦時:木澤 尚文、石山 泰稚、山本 大貴、大西 広樹
ビハインド:今野 龍太、丸山 翔大
候補:阪口 皓亮、尾仲 祐哉、長谷川 宙輝、柴田 大地

 来季は田口選手がFA流出の可能性がありますが複数年契約で残留する見込みということで守護神として計算しています。

 勝ちパを今季と同じく田口選手、清水選手、星選手の3選手が務めると思います。田口選手、星選手は今季ほどの成績が残せるかはわかりませんが清水選手は状態が戻れば上積みが見込めると思います。

 接戦時には今季の成績から木澤選手を中心に石山選手、山本選手、大西選手に頑張って欲しいです。特に山本選手、大西選手は今季の良い時の投球が出来ればもっといい場面での起用が増えていくと思います。

 ビハインドでは丸山選手と本来ならば接戦時を担ってほしい今野選手。この2人が接戦を担えるほどに状態を上げてきたら層が厚くなると思います。

 その他の候補では今シーズン途中にトレードで加入した阪口選手、今シーズンビハインド的に貢献した尾仲選手、一軍の戦力になった時期もあった長谷川選手、近藤選手、二軍で最多登板の柴田選手らがいます。

 

 

 

ショート

今季の陣容

長岡 秀樹(22歳)試132、率227、安101、本3、打35、得43、盗4、O575
武岡 龍世(22歳)試18、率219、安35、本1、打8、得18、盗3、O536
元山 飛優(24歳)試2、率179、安6、本0、打3、得1、O380

 ヤクルトは昨年大ブレイクを果たし今シーズンでレギュラーを確固たるものにしてほしかった長岡選手が不振に苦しみ昨年から大きく成績を下げることになりました。守備の安定感は増していますが打撃が課題ですね。

 ただ、この状態の長岡選手に取って代わる選手がヤクルトにはいなかったですね。二番手の武岡選手はスピード感あふれるプレーが特徴ですが打撃成績は長岡選手もよりも悪くショート守備も長岡選手に劣るものがありました。

 シーズンのほとんどをこの2人が守っており、実績のある西浦選手をトレードで放出してことを考えると追加は確実に必要だと思います。

 

 

 

一三塁の若手有望株不足

二軍の一塁手

松本 友(28歳)試33、率268、安84、本6、打40、得38、盗2、O741
荒木 貴裕(36歳)試31、率230、安46、本0、打18、得22、盗0、O556
西田 明央(31歳)試22、率230、安46、本3、打22、得28、盗0、O655

二軍の三塁手

北村 恵吾(22歳)試55、率234、安75、本10、打46、得39、盗1、O678
西村 瑠伊斗(19歳)試43、率183、安51、本4、打22、得25、盗2、O491
奥村 展征(28歳)試20、率188、安44、本2、打13、得34、盗2、O540

 二軍には一三塁手の若手有望株が少ないですね。

 サードはルーキーの北村選手、西村選手が守っており若手の育成に充てることができていますが、ファーストは中堅選手がメインで守っており松本選手はユーティリティー、荒木選手は引退、西田選手は捕手がメインということを考えるとファーストをメインにしている若手有望株は1人もいないですね。

 村上選手のメジャー挑戦も早くて2年後には考えられますし、ファースト、サードを守れるスラッガー候補の追加が欲しいです。

 

 

 

外野手

今季の陣容

サンタナ(31歳)試129、率300、安140、本18、打66、得52、盗2、O844
並木 秀尊(24歳)試77、率242、安39、本1、打7、得37、盗15、O572
青木 宣親(41歳)試56、率253、安55、本3、打19、得25、盗2、O703
濱田 太貴(22歳)試67、率234、安59、本5、打22、得30、盗4、O652
山崎 晃大朗(30歳)試58、率241、安33、本0、打3、得17、盗9、O548
丸山 和郁(24歳)試66、率206、安20、本0、打7、得13、盗7、O510
内山 壮真(21歳)試50、率229、安55、本6、打27、得20、盗3、O653
塩見 泰隆(30歳)試49、率301、安56、本8、打31、得33、盗1、O873

 今シーズンは外野手も苦しみましたね。

 ライトはサンタナ選手がケガなくシーズンを乗り切り素晴らしい成績を残しましたが、センターは塩見選手がケガで長期離脱したことにより中々固まらず、レフトも青木選手の衰えなのか中々状態が上がりませんでした。安定感のある成績を残せる山崎選手もケガで前半戦はいなかったですね。

 濱田選手、並木選手など楽しみな若手有望株の台頭があり、二軍ではルーキーの澤田選手が18本塁打を放ち存在感を見せていることを考えると希望もありますが、計算できる選手が少ないので追加が欲しいところです。

 

 

 

補強ポイント

※()内優先度

即戦力先発(超高)、即戦力中継ぎ()、左投手(
二遊間()、外野手()、一三塁手(中)、捕手(小)

 補強ポイントはまず即戦力投手ですね。特に近年苦しんでいる先発投手の層を厚くしたいです。近年ドラフト1位が苦戦していることが要因の1つだと思うので、競合覚悟でいい選手に突っ込むのがいいと思います。中継ぎは先発ほど優先度は低いですが、今オフに実績のある久保選手、大下選手が退団していることを考えると追加は必要です。

 野手は二遊間を守れる選手がほしいですね。ショートは上記の通りですが山田選手の状態も心配なのでセカンドにコンバートを視野に入れられる思います。打撃型のショートを獲りたいですね。外野手はどちらかというと即戦力の選手が欲しいですね。今年は特に元ヤクルトの渡会選手を父に持つ渡会選手が候補にいるので指名を検討してもいいと思います。

 一三塁手スラッガー候補は今年は豊作なので下位での指名でもいいと思いますが、チームの編成陣が優先度が高いと判断するなら上位の枠を割くと思います。捕手は育成の松井選手が退団するので追加があってもいいと思いますが、緊急ではないので育成指名でもいいと思います。

 

 

 

指名予想

投手4人(即戦力2人以上)
二遊間1人、一三塁手1人、外野手1人
 
1位:即戦力先発
2位:外野手
3位:即戦力投手
4位:一三塁手or二遊間
5位:二遊間
6位:投手
7位:高卒投手

 補強ポイントを踏まえてこの選手をこの順位で取れたら理想だなというところを挙げてみました。

 

 ヤクルトは投手、野手バランスよく指名する傾向にあるので今年もそれに近い指名になると思います。

 1位では優先的に先発ができる即戦力投手を確保したいですね。特に左投手が少し弱いので左投手であればベストです。

 2位では即戦力の外野手を指名したいです。今年のドラフト市場的に外野手は少ないので指名するのであれば出来るだけ上位で指名しておきたいですね。

 3位で即戦力投手を指名すると思います。ヤクルトはこの順位で即戦力投手を指名することが多いと思います。

 4位、5位で野手の穴である二遊間と一三塁手を狙いたいです。即戦力であればベストですが、今年の市場を考えると残ってないかなと思います。

 6位以降でも投手を追加し投手陣を厚くしておきたいです。特にヤクルトは毎年高卒投手を指名しているので高卒投手はこの順位で指名すると思います。

 育成では投手、野手満遍なく指名したいです。特に支配下で捕手を指名していない場合はここで確保しておきたいです。

 

 

 

個人的理想の指名

1位予想:武内 夏暉(国学院大学
2位:度会 隆輝(ENEOS
3位:松本 健吾(トヨタ自動車
4位:小笠原 蒼(京都翔英高校)
5位:相羽 寛太(ヤマハ
6位:蒔田 稔(明治大学
7位:成田 晴風弘前工高校)

 個人的な理想の指名を考えてみました。理想ですのでこの選手はこの順位で獲れないだろうと思いながら、この順位で獲れたらラッキーだなという目線で選んでいます。

 

 1位の予想は大学でもトップクラスの評価を受ける武内選手でいくと思います。弱点である左投手ですし、完成度が高く一軍でも先発として計算できる選手だと思います。

 2位は残っていれば渡会選手にいきたいですね。このチームに誰よりもルーツのある選手ですし、外野手だけでなくセカンド、サードも守れるので山田選手、村上選手の後釜として育成することもできます。この人以上にベストな選手はいないと思います。残っていなければ慶応大学の廣瀬選手かなと思います。

 3位で即戦力期待で松本選手。今季は中々調子が上がらず評価が上がっていませんが、昨年まではドラ1候補とまで言われていた選手です。良い時の投球が出来れば一軍でも十分に活躍できる選手だと思います。

 4位で高卒のスラッガー候補として小笠原選手。ファーストがメインの選手ですが、パワーだけでなくミート力も高い選手です。左打者ということで評価があまり上がらずこの順位でも指名できると思います。

 5位でショート候補として相羽選手。高卒社会人の選手ですので若さも魅力だと思います。打撃型ではないですが守備はある程度鍛えれば一軍でも通用する選手だと思います。長岡選手と競えるようならベストです。

 6位で即戦力投手として大卒の蒔田選手。東京六大学の選手ですので神宮での登板経験もあると思います。オーソドックスな右腕で先発でも中継ぎでも対応できると思います。

 7位で高卒投手の成田選手。身長185cmと高身長で馬力もありますし投球フォームもバランスがいいので順調に成長すれば球界屈指の投手に化ける可能性があると思います。

 

 投手と野手バランスよく指名することができました。特に渡会選手が指名出来れば大きいですね皆さんも思い思いの指名予想をしてドラフトを楽しんでみてください。

 

 

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