何はともあれ野球推しです。
今回はドラフト直前企画ということで各球団の弱点を振り返り補強ポイントを洗い出しそうという企画です。
前に野手の補強ポイントの記事は出しているので、今回は投手を最初にまとめてからチームの弱点、最後には補強ポイントに優先順位をつけ指名予想までしていきたいと思います。それでは見てみましょう!!!
野手の各ポジション評価はこちらから
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目次
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弱点
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補強ポイント
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指名予想
弱点
先発
今年の先発投手陣
床田 寛樹(28歳)試23、回156、防2.19、勝11、振85、K/B3.07
九里 亜蓮(32歳)試26、回174.1、防2.53、勝8、振129、K/B2.63
大瀬良 大地(32歳)試23、回129.2、防3.61、勝6、振103、K/B3.12
森下 暢仁(26歳)試20、回131.2、防3.01、勝9、振94、K/B2.61
玉村 昇悟(22歳)試9、回45.1、防4.96、勝3、振44、K/B4.00
森 翔平(25歳)試10、回51.2、防4.53、勝4、振38、K/B3.80
遠藤 淳志(24歳)試8、回41、防4.39、勝1、振22、K/B1.47
コルニエル(28歳)試8、回42.1、防5.10、勝1、振23、K/B1.28
野村 祐輔(34歳)試6、回31、防1.16、勝1、振14、K/B3.50
今季の先発陣はセリーグ防御率2位と覚醒した床田選手とシーズン通してローテを守り174回を投げた九里選手、序盤こそ出遅れたものの戻って来てからはさすがの投球を見せた森下選手の3本柱を形成していました。本来ならばエース格の大瀬良選手は苦しんだものの大崩れはせずローテを守りました。
ただ、この4人に次ぐ選手を中々固定できませんでした。ローテを守ることが期待されたアンダーソン選手とコルニエル選手の両外国人はアンダーソン選手がケガ、コルニエル選手が結果を残せずローテ定着とはなりませんでした。
日本人選手では森選手、玉村選手といった昨年ブレイク気配を見せていた左腕が今年は一軍でまずまず投げたもののローテ定着とまではいかず、昨年17試合に先発した遠藤選手も半分以下に登板数を減らしました。ベテランの野村選手が好投を見せましたがケガ離脱もあり長くは続きませんでした。
来季のローテ候補
当確:床田 寛樹、九里 亜蓮、森下 暢仁、大瀬良 大地
濃厚:玉村 昇悟、森 翔平
候補:遠藤 淳志、コルニエル、野村 祐輔、黒原 拓未、小林 樹斗
来季の先発は床田選手、九里選手、森下選手の3枚看板に主力格の大瀬良選手の4人はほぼ確定ですね。
残り2枠は森選手、玉村選手、遠藤選手、野村選手の4人が横一線で争う形になると思います。コルニエル選手、アンダーソン選手にも期待したいですが両選手ともに中継ぎ起用もありそうです。
その他にも二軍でローテを守っている若手有望株の黒原選手、小林選手の2人も来季の台頭に期待したいです。
頭数は多いですが計算できる投手が少ないので追加は欲しいです。
中継ぎ
今季の中継ぎ陣
矢崎 拓也(28歳)試54、回51.1、防2.81、勝4、H14、S24、振38、K/B1.58
島内 颯太郎(27歳)試62、回58.1、防2.31、勝3、H42、S2、振64、K/B3.76
栗林 良吏(27歳)試55、回52.1、防2.92、勝3、H18、S18、振51、K/B2.68
大道 温貴(24歳)試48、回49.2、防2.72、勝3、H13、振49、K/B2.13
ターリー(34歳)試44、回41.1、防1.14、勝7、H22、S1、振44、K/B2.80
中﨑 翔太(31歳)試35、回33、防2.73、勝1、H8、振24、K/B4.00
ケムナ 誠(27歳)試24、回26.2、防3.71、勝2、H3、振25、K/B1.92
戸根 千明(30歳)試24、回21.1、防4.64、勝1、H6、振11、K/B0.69
アンダーソン(29歳)試21、回45、防2.20、勝4、H3、振35、K/B2.29
今シーズンは中継ぎの計算外が多かったですね。
絶対的守護神だった栗林選手が前半戦極度の不振に陥り二軍落ちを経験。実績のある森浦選手、松本選手、塹江選手、ケムナ選手といったところも厳しく登板数が伸びませんでした。特に勝ちパでの貢献が多かった森浦選手の不振は痛かったですね。
その中で、昨年ブレイクした矢崎選手が今年も一軍で貢献し栗林選手の穴であった守護神を任せれ全うすることが出来ました。後半戦はやや息切れしたものの矢崎選手の活躍は大きかったです。さらに勝ちパとして島内選手が62試合に登板、後半にケガ離脱があったもののターリー選手も勝ちパが中心でした。ただ、接戦時でいけるここに続く選手の実力が少し離れており、後半戦復活した栗林選手と接戦時でも対応できる大道選手と合わせてこの5人の負担がかなり大きかったです。
他にはビハインド的に中崎選手、左のワンポイントとして戸根選手、後半に先発から配置転換されたアンダーソン選手とある程度戦力となった選手もいますが、若手の台頭も少なかったですし少し物足りない印象です。
来季の中継ぎ陣
勝ちパ:栗林 良吏、矢崎 拓也、島内 颯太郎
接戦時:ターリー、大道 温貴、中﨑 翔太
ビハインド:ケムナ 誠、アンダーソン、アドゥワ 誠
候補:森浦 大輔、戸根 千明、松本 竜也、塹江 敦哉、河野 佳
来季の陣容を見ても勝ちパでもいける選手とそれ以外の選手の差がありますね。勝ちパでは守護神として栗林選手、8回島内選手、7回矢崎選手で接戦時にターリー選手、大道選手が登板する形になると思います。中崎選手もある程度計算できますね。
それ以外の選手が少し厳しいですが、後半戦にはアンダーソン選手とアドゥワ選手が期待を感じさせる投球を見せています。ただ、アンダーソン選手は残留となるかわかりませんし計算はできないと思います。
森浦選手などの実績組が復活するようだと層が厚くなりますが、それが無ければ今年のように特定の選手の負担が大きくなるという事態になりかねないため追加が欲しいです。
和製大砲不足
一軍本塁打数(計71本)
坂倉 将吾(12本)、堂林 翔太(12本)、末包 昇大(11本)
二軍本塁打数(計55本)
林晃汰(10本)、中村 貴浩(8本)、二俣 翔一(5本)
広島の長打力不足はここ数年の課題ですが、今シーズンもその課題を払拭できませんでした。チーム本塁打数は96本とセリーグ4位ですが、デビッドソン選手の19本、マクブルーム選手の6本を抜くと71本と中日に次ぐワースト2位になってしまいます。最多本塁打も12本と少し寂しいですね。ただ、末包選手が短い期間で11本打つなど改善の兆しは見えています。
二軍の長打力不足は一軍よりも顕著で最多本塁打は10本の林選手です。ここに挙げた3人以外長打力が期待できるのは若手有望株の田村選手と外野手の中村健選手、高卒ルーキーの内田選手くらいかなと思います。正直打撃でプラスを出せる選手の母数が少ないです。
若手コア選手不足
25歳以下の主力
坂倉 将吾(25歳)、小園 海斗(23歳)
24歳以下の一軍サブ
矢野 雅哉(24歳)、羽月 隆太郎(23歳)
今シーズンの2位躍進の原動力は中堅~ベテラン選手の頑張りによるところが大きく、特に野手ではそれが顕著に見えました。
若手の主力格では坂倉選手と小園選手しかおらず、一軍で50試合以上に出場している選手も矢野選手、羽月選手を加えた4人しかいません。この数は他球団と比べてもかなり少なく若手の台頭が少ないと言えると思います。
5年後を考えた時にこの世代が主力になっていかなければいけないため若手のコア候補がいないと一気に苦しくなってしまいます。ポジション云々ではなく野手の若手有望株を確保したいところです。
補強ポイント
※()内優先度
即戦力先発(高)、即戦力中継ぎ(高)、左投手(高)
若手コア野手(超高)、打撃型二遊間(中)、センター(中)、捕手(小)
補強ポイントはまず即戦力投手ですね。先発、中継ぎ共に必要で特に中継ぎの左投手が足りていません。近年の即戦力期待の投手たちが苦戦していることが影響していると思います。昨年も益田選手、河野選手、長谷部選手と3人の即戦力投手を獲得しましたが一軍の戦力とはなれていません。この投手たちを来季に向けてどう評価するによって獲得する投手に人数も変わってくると思います。
また、若手野手に俊足巧打系の選手が多く全体的に小粒に見えてしまいます。そのため、コア候補となる若手有望株の追加があってもいいと思います。特に二遊間は同じタイプの選手が多く偏りが顕著なので、打撃型の選手を入れてもいいのかなと思います。
磯村選手のFAも控えているため捕手の獲得も考えられますが、現状で支配下捕手は8人いることを考えると追加はなくてもいいと思います。
西川選手のFA流出も怖いですが穴埋めが期待できる選手が複数いるので追加はなくてもいいと思います。ただ、センターを守れる選手が少ないのでここは追加がほしいです。
指名予想
投手4人(即戦力2人以上)、スラッガー1人
打撃型二遊間1人(即戦力)、センター1人
1位:即戦力投手or若手コア候補
2位:若手コア候補or即戦力投手(左)
3位:外野手
4位:投手(左)
5位:二遊間
6位:投手
7位:投手
補強ポイントを踏まえてこの選手をこの順位で取れたら理想だなというところを挙げてみました。
上位3枠は投手2人、野手1人が理想ですが今年の大卒投手の多さと外野手の少なさを加味して3位くらいで外野手を獲っておかないと残っていない可能性もあるので投手1人、野手2人になる可能性もあると思います。
1位は大学生No1投手である常広選手を公言しています。競合となる可能性が高いと思いますが、外しても方針を変えずに先発ができる即戦力投手に狙いを定めたいです。
2位で残っている中で若手コア候補になりそうなスケールの大きい選手、3位でチームの穴であるセンターを守れる外野手を確保したいです。
4位以降で投手を狙っていきたいですがまだまだ有力な投手が残ってそうですね。即戦力の左投手が残っていれば真っ先に指名したいです。
個人的理想の指名
1位予想:常広羽也斗(青山学院大学)
2位:横山聖哉(上田西高校)
3位:滝田一希(星槎道都大学)
4位:日当直喜(東海大菅生高校)
5位:桃谷椎吹(立命館大学)
6位:黒木陽琉(神村学園高校)
7位:寺地隆成(明徳義塾高校)
個人的な理想の指名を考えてみました。理想ですのでこの選手はこの順位で獲れないだろうと思いながら、この順位で獲れたらラッキーだなという目線で選んでいます。
1位は大学No1投手と呼び声高い常広選手を公言しています。今年の先発投手事情を考えれば即戦力投手として一番期待できる常広選手にいくのは当然だと思います。
2位で今年のショートでポテンシャルは断トツ1位の横山選手を若手コア候補として指名しました。長打力と肩の強さには非凡なものを感じますし、ショート守備で凄みを出すことが出来ます。ショートで厳しくても身体能力的には外野手にコンバートすることも視野に入ることもプラスだと思います。小園選手を押しのけてレギュラーになってもおかしくありません。
3位では大卒投手から滝田選手。現時点でもストレートとチェンジアップのコンビネーションで即戦力中継ぎとして活躍する絵が見えますが、ここからの伸びしろにも期待できる投手で特に滝田投手は左腕です。チームの補強ポイントとドンピシャだと思います。
4位では高卒大型右腕の日富投手。身長190cmと大柄で馬力もありながら武器であるフォークを意のままに操ることができます。広島は高身長の高卒投手が大好きですし、その系譜で指名あると思います。
5位にセンター候補として大卒の桃谷選手。走攻守3拍子揃ったタイプで右にも左にも安打を打てるのが魅力です。秋山選手の後釜として期待したいです。
6位に甲子園で一気に評価を上げた黒木投手。左投手であれだけ馬力のある選手は貴重ですので、この順位で獲れたらラッキーだと思います。
7位でU18の日本代表にも選出されていた寺地選手。打撃のいい攻撃型の捕手で個人的にはこの順位では獲れないと思いますが、理想の指名ですのでこの順位で獲れたらラッキーくらいに考えています。
正直、ここまで上手くいくわけはないと思いますが、現有投手たちの伸びしろにかけ即戦力投手の指名は2人に絞り、他球団が大卒投手に目を向けている間に高卒の有望株を指名していく作戦です。広島はどちらかと言うと高卒の選手が多い球団でもあるので。皆さんも思い思いのドラフト予想をしてみてください。
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