2対2の交換トレード!!中日ドラゴンズ、郡司選手、山本選手!!北海道日本ファイターズ、宇佐見選手、齋藤綱選手!!~各選手の特徴と各球団の狙いとは!?~

何はともあれ野球推しです。

 

 先ほど衝撃的なニュースが入って来ました。中日ドラゴンズの郡司選手、山本選手と日本ハムの齊藤選手、宇佐見選手の2対2のトレードが発表されました。

 そこで今回は各選手の特徴とトレードの狙いについてまとめてみました。

 

  1. 山本 拓実

  2. 郡司 裕也

  3. 齋藤 綱記

  4. 宇佐見 真吾

  5. トレードの目的

  6. まとめ

 

 

 

 

山本 拓実(23歳)右投 ドラフト6位 プロ6年目

2023年一軍:試14、回13、防5.54、振11
2023年二軍:試10、回11、防1.64、振11

 

実績

 山本選手は市立西宮高校からドラフト6位で加入した右投手です。プロ2年目から先発として一軍で投げていて、昨年は中継ぎとしてキャリアハイとなる30試合に登板し防御率3.60と飛躍の足がかりを作りました。ただ、今年は二軍では好成績を残すものの一軍では打ち込まれる試合が目立っていました。まだ若いですし環境の変化で飛躍する可能性のある選手だと思います。

 

特徴

 山本選手は質の高いストレートを投げる右の本格派です。身長は167cmと右投手の中ではワーストクラスで低いですが、ストレートは150㎞を超えますし何より回転数が多く伸びてくるようなストレートを投げられることが特徴です。変化球も代名詞となるものはありませんが、スライダー、カーブ、シンカーと一通り投げることが出来ます。昨年までは与四球率が少し高かったですが今年は改善されていて、逆に防御率が上がっているのを見ると甘く入って打たれているのかなと思います。ボールのキレで勝負できるようになれば覚醒する可能性もありますね。日本ハムは谷元選手など身長の低い右投手を育てた実績があるので山本選手にも好条件だと思います。

 

 

 

郡司 裕也(25歳)右投、右打 ドラフト4位 プロ4年目

2023年一軍:試1、率000
2023年二軍:試33、率263、安23、本2、打10、O739

 

実績

 郡司選手は慶応義塾大学からドラフト4位で加入した打力の高い捕手です。中学、高校、大学と日本一を経験しており、常勝軍団の中心にいた選手です。今年は打力を活かすために外野手に転向しシーズンに臨む予定でしたが、捕手が足りなくなったチーム事情もあり捕手に再転向していました。ただ、その捕手でも使われることがなくかなり不遇な扱いを受けてきた選手だと思います。日本ハムでは外野手が少ないチームなので、捕手ではなく外野手で起用される可能性は高いと思います。

 

特徴

 郡司選手は打力の高い捕手です。昨年は二軍で打率309、OPS851と好成績を残すものの送球が課題で一軍での出場機会は少なかったです。捕手としてはそこまで評価されていなかったのだと思います。ただ、実績の時も記述したように日本一を獲れる捕手なので自身の武器も「勝てる捕手」と自称するなど、捕手で起用しても的確なリードで勝利に導くことができるかもしれません。捕手以外にも一塁と外野を守れるのでポジションをシャッフルしがちな日本ハムにも合うと思います。足もまずまず速いので機動力も使えると思います。

 

 

 

齋藤 綱記(26歳)左投 ドラフト5位 プロ9年目

2023年一軍:試4、回3.1、防10.80、勝1、振3
2023年二軍:試15、回19、防2.89、S1、振19

 

実績

 齊藤選手は北照高校からドラフト5位でオリックスに加入し、昨年のオフに石川亮選手とのトレードで日本ハムに移籍した中継ぎ左腕です。2020年には32試合に登板するなど一軍でやれるということも見せています。ここ最近は一軍での登板が少ないですが、二軍では変わらず好成績を残しているので何とか殻を破って欲しい選手です。

 

特徴

 齋藤選手は左のサイドハンドで、対左を得意とする中継ぎ投手です。ストレートは140㎞中盤ですが、横の角度があり左打者の内角にも投げ込むことが出来ます。鋭い変化のスライダーで左打者を打ち取ることが出来ますが、右打者には決め球が少なく新たにツーシームを習得しました。今シーズンは左打者にも打ち込まれていますが、繊細なコントロールを取り戻せば一軍で開花する可能性は高いと思います。

 

 

 

宇佐見 真吾(30歳)右投、左打 ドラフト4位 プロ8年目

2023年一軍:試9、率000
2023年二軍:試32、率255、安28、本3、打16、O681

 

実績

 宇佐見選手は城西国際大学からドラフト4位で巨人に加入し、トレードで日本ハムに加入した捕手です。昨年はキャンプで得た元中日ドラゴンズの谷繁さんの教えを吸収し見事に正捕手の座を掴みました。ただ、今年は伏見選手、Aマルティネス選手と強力なライバルが加入し自身の打撃不振もあり出場機会が激減してしまいました。木下選手が離脱した中日では出場機会が増えると思います。

 

特徴

 宇佐見選手は強肩と打撃が売りの捕手です。昨年は一軍で81試合に出場し打率256、OPS668と捕手にしては高い打撃成績を残していました。打撃だけでなく最近ではキャッチングも安定してきています。通算300試合に出場するなど実戦経験も豊富な選手なので木下選手離脱の穴を埋めることができる選手だと思います。

 

 

 

トレードの目的

中日ドラゴンズ

 今回は中日側から話を持ちかけたと思われるトレードですね。というのも先日不動の正捕手である木下選手がケガで離脱し全治2ヶ月の骨折と判明しました。代わりにマスクを被っていたのが一軍経験の少ない若手の石橋選手で、第三捕手が高卒2年目の味谷選手とかなり心許ない陣容でした。そのため、今年は一軍での出場機会が少ないながらも実績豊富な宇佐見選手に白羽の矢が立ったのだと思います。また、病気から復帰してきたばかりの福選手とケガから復帰したばかりの若手上田選手に頼っている左の中継ぎ投手として齋藤選手を補強し、負担を軽減することを狙ったのだと思います。2人とも今の中日にピンズドな補強で、これを機に活躍してほしい選手たちです。

 

 

日本ハム

 日本ハムは伏見選手、マルティネス選手が加わり出場機会が少なくなっていた宇佐見選手を活かすためにこのトレードを受けたと思います。ただ、昨年最もスタメンマスクを被った選手なのでそれ相応の選手を補強すべく山本選手と郡司選手が選ばれたと思います。日本ハムは右の中継ぎが少し薄いので一軍でバリバリ投げていた山本選手の加入は大きいと思います。まだ若いですし田中正義選手のように大化けする可能性もあると思います。郡司選手も中日では不遇な起用が続いていただけで実力自体はある選手です。宇佐見選手と違い捕手以外にも守れるポジションがあることから日本ハム側も起用のしやすい選手だと思います。特に、絶対数が足りてない外野手で起用できれば願ったり叶ったりです。

 

 

 

まとめ

 今回のトレードは中日、日本ハム双方にメリットのあるトレードですね。環境が変わって活躍しそうな選手が選ばれていますし、この4人の今後の活躍に注目です。